麻見和史のレビュー一覧
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ネタバレ星3.4
淡々と進む刑事系捜査ミステリ。時間が進むにつれ死体が増える、途中でバディの片割れが襲撃を受けてリリーフ選手に交代するくだりがあること、なにより台詞がなんとなくト書きの台本めいていること(※これは今回に限っては描写として下手というわけでない、文章が格別に巧み、というわけでもないが)などから、「クトゥル神話TRPGの刑事シナリオのリプレイ小説みたいな読み口だな」と感じながら読んでいた。誰かが一生懸命考えたセリフを登場人物が言ったとすればこうなった、くらいの距離感を感じた。
独りで出来すぎてしまう先輩男性刑事と、新米の自認が抜けきらない後輩女性刑事の、恋愛関係未満の微妙なバディ関係が今 -
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ネタバレ警察モノを読んでいて、上司が理不尽な命令や、隠蔽的な命令をする場合があるが、途端に物語への興味が失せる
本書も設定が理不尽系なので途中の展開は見ていてイラツク部分がある
殺人分析班シリーズはむしろ建前的に良き環境なので作者の中ではバランスがとれているのかもしれない
ついでに言うと、動機からくる事件への流れは両シリーズともムリゲーなケースが多い
問題なのは、ここまで書いて此の作者の作品は結構好きなのだ
人間ってわからんもんだ
本書は暗号を日常で楽しみ自家出版までしてしまう、中小印刷屋(笑)における経済的な苦境からの心理的隘路に陥った男の愚行が、神のイタズラで事件・事故を引き起こしてしまい、時の封 -
Posted by ブクログ
防御機能が功を奏しているためか、現実的にはここ数年発生していないハイジャックを、テーマにした異色作。
乗客乗員380名余の人質を取り、犯人たちは4つの要求とともに、難解な推理ゲームを仕掛ける(現実問題ではあり得ないだろう=笑)。
そのために、このシリーズの文書捜査官が出動することになる。
しかし、今回主人公的な役割は、エスコートナースと呼ばれる看護師杉村望美。機転を利かし、事件解決の一端を担う。
文書捜査官シリーズゆえに、あえて推理ゲームとかを持ち出さなければならなかったのだろう。
が、シリーズとは別個にハイジャック事件のみをテーマにした作品であっても、スリリングな展開が十分楽しめる。 -
Posted by ブクログ
警視庁殺人分析班(どうでもいいがなぜノベルスと文庫でシリーズ名を変えるんだ...)の8作目。
このシリーズは(既にドラマ化されているが)明らかに映像化向きだよな、と思う。なんというか、展開が2時間ドラマ的なのだ。しかしシリーズものなので、人間関係や過去みたいなのが小出しに提示される。厄介なシリーズではある。
今回は...これは...分からんわ...と思った。ものすごく緻密に筋立てをすればもしかしたら分かるのかもしれないが。でもこのシリーズそういう「え?!」みたいな唐突な展開結構あった気がする。よく覚えていないのは、刊行ペースに沿って読んでいない私の所為か...。
というか、段々と殺人分析班的要 -
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4篇
「星の傷痕」(麻見和史) アスタリスクの形の傷が作られた遺体。犯人と形の謎は?
「道案内 警視庁捜査一課・小野瀬遙の黄昏事件簿」(沢村鐵) 新人の女性刑事、”黄昏派出所”に助けられる。
「読心刑事・神尾瑠美」(藤崎翔) R県警には心が読める女性刑事がいて…。
「ファーストレディの黒子」(吉川英梨) ハラマキの広田、十三階の古池が首相夫人腹上死事件をどう解決するか。
個性的な物語を集めたなあといった感じ。道案内でファンタジーに入り、読心刑事で笑いに入る。そして最後は吉川流、広田と古池がビシッとしめた。他はわかりませんが、「ファーストレディ〜」は二人が出てくるシリーズ物にかかる内容もあるよう