あらすじ
発見された遺体の横には、謎の赤い文字が書かれていた――。「蟲」「品」の文字を解読すべく、所轄の巡査部長・鳴海理沙と捜査一課の国木田が奔走。文書解読班設立前の警視庁を舞台に、理沙の推理が冴える!
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鳴海理沙が現在の職能に対しての適性を周囲に認知させた前日譚。現場に残された文字から様々な可能性を見出し、他者とは異なる視点で捜査を行う。今回の事件は途中からなんとなく犯人はわかったけど、それでも手に汗握る展開で面白かった。晶代さんの労働環境は最悪過ぎたけど、決して物語の中だけに留まらず現実にも充分あり得る事だなぁと思い、なんとも居た堪れない気分です。最近では下請けの会社もだいぶ守られる様になってきたけど、やっぱり働きにくいよね。自分も同業なだけに「あーわかるわー」って思いながらも読後感はよい。
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文字マニアの刑事・鳴海理沙、最初の事件。
発見された遺体の横には、謎の赤い文字が書かれていた――。
「蟲」「品」の文字を解読すべく、所轄の巡査部長・鳴海理沙と捜査一課の国木田が奔走。
文書解読班設立前の警視庁を舞台に、理沙の推理が冴える!
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文書捜査官ができる前の話。殺人現場に残されていた品字の漢字これが第3の事件までで6文字現場に残されていた。この字を元に鳴海理沙は操作していき、最後は犯人の居場所を突き止めた。どんな文字にも書いた人の想いが反映されている。それらを観察するのが鳴海だからこそ解決出来た事件であった。
今回はIT業界のデスマーチ納期までに残業がひたすら続くことをテーマにしており、デスマーチにより事故で死んだ彼女たちの為に復讐していく。その為にシステムの依頼した元請と下請けの担当者を殺していった。
犯人には同情の余地があるがIT業界の問題のようにも思えた。
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警視庁文書捜査官シリーズ。
ドラマを観て、面白いなーと思っていて、原作を読み始めたが。
ドラマと小説だと、やはり設定が違う。
小説の鳴海理沙は、ドラマの矢代トモみたい。
でも、ドラマの影響で、鳴海理沙は、脳内で鈴木京香さんに変換されるので、ギャップが大きい(笑)
でも、小説は小説で楽しいし、スピード感があるので、あっという間に読み終わる。
このシリーズ、すきだなー。
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ドラマが非常によい出来でおもしろかったので、原作にも興味を持ち読みました。
さすがに話の盛り上がりに関してはドラマほどではありませんが、文字を頼りに核心へ迫っていくプロセスがよく、この原作あってこそのドラマだったのだと思いました。
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麻見和史の警察小説シリーズ第2弾
殺人事件現場に残された謎の赤い文字「蟲」「品」等の文字を解読し、事件を推理する所轄時代の巡査部長:鳴海理沙と捜査一課の刑事:国木田コンビの活躍を描いています。
シリーズ前日譚的な内容ですが、しっかりフーダニットでホワイダニットなミステリで読ませます(^_^;)
おかげ様で、次に作品も購入で・・・
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麻見和史『緋色のシグナル 警視庁文書捜査官エピソード・ゼロ』角川文庫。
シリーズ第2作は何と鳴海理沙の所轄時代の活躍を描いたエピソード・ゼロ。鳴海理沙の推理が冴えるなかなか面白い作品だと思う。システム開発の内情などを知っていれば、さらに面白さは倍増するだろう。
顔面が悲惨なまでに損壊された他殺死体が発見され、その傍らには赤い文字で『品』と『蟲』の二文字が残されていた。被害者はIT企業の社長で、赤文字はプロラム・バグのことだと推理する理沙だったが…
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文書解読班が設立する前の鳴海理沙の関わった事件。
IT企業で働く人間が殺され、現場に残されていた赤い文字。
理沙はこの文字の謎を追う特命班に指名され、国木田という刑事と組むことになる。
国木田は過去、捜査中に怪我を負っており、上司とも微妙な関係の様子。
理沙も所属する署の課長には、お荷物扱いされており、国木田は厄介者と組まされたと不満だったが…
捜査を進めるうちに、その考えに少しずつ変化がみられるようになる。
ただ、理沙の天然というか空気読めないのは、やっぱり昔からのようだった…
2025.10.13
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感想
鳴海が捜査一課に赴任する前の過程について書かれている。事件の構成は、第一弾と極めて似た構図。廃屋で誰かが殺害される。連続殺人が3回起きる。被害者の関係がなかなか見えてこない。文字を追って解読し、深層にたどり着く。
もう少し他の展開が欲しいところ。キャラ設定がいいだけにちょっともったいなく感じる。
また、今回の三文字の解読についてはちょっと無理があるのでは?と感じてしまった。
あらすじ
鳴海がまだ所轄の巡査部長だった時代の話。管内で殺人事件が起きた。IT関係の社長が顔面を殴打され、廃屋で亡くなっていた。そこには品と蟲という文字が残されていた。そのすぐ後に大手IT会社の社員が、廃屋から死体で発見された。現場には轟と晶という文字が残されていた。
鳴海は捜査一課の一匹狼の国木田と組んで、文字の謎を追う。そのうち第三の殺人が起きてしまう。現場には森と磊という文字が残されていた。
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警視庁文書捜査官として本格的に捜査する前の所轄時代の鳴海理沙の活躍を描く作品。
現場に残された文字から様々な推測を打ち立て筋読みをする一風変わった捜査方法だが、一つの証拠からここまで読み取ることができるものかと思わせられる部分がある。ただ、犯人が現場にそういったものを残さないと全く進まないわけで、実際の現場でこうした活躍ができるかどうかは微妙なところ。
エンタメ小説としては面白いと思う。
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警視庁文書捜査官シリーズ。
今作は文書解読班が出来る前、シリーズとしてはエピソード・ゼロの回。主人公の鳴海理沙はまだ所轄の刑事。新人刑事の割には文字を前にすると空気を読めずに突き進むのは相変わらずで、1作目を読んだ際に空気の読めないキャラが鼻についてあんまり好きになれないキャラだなぁと思っていたのだけれど、本シリーズの矢代同様、相方の男性刑事がサポートキャラとして良い感じで意外とすんなりと読めた。分析班の塔子さんが断然好みだったから、鳴海のシリーズはどうしようかなぁと思っていたけれど、やっぱり読み進めようと思った次第。
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分書を専門に捜査する警視庁捜査1課文書捜査班が出来る以前の話。
シリーズの主人公·鳴海が所轄の刑事として殺人事件の捜査に参加。IT社長が殺され、殺害現場に残された血文字の意味を推理。第2、第3の事件が起き、そこには救急搬送システム開発の現場の過酷な状況下で起きた悲しい事故があったのだ。文字大好き鳴海が自身の知識で事件を無事解決、財津係長も出てきた、鳴海が今後その能力を活かせる場所を得るのはもう少し先、楽しみ。
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警視庁文書捜査官シリーズの第2弾。
内容は、鳴海 理沙が、文書捜査官になる前、所轄署時代のエピソード(ゼロ)。
ソフトウェア開発会社の社員が殺された。
遺体のそばには、『品』と『蟲』と言う赤い文字が...
文字フェチである鳴海と叩き上げの国木田。
2人のコンビがギクシャクする中、捜査も一向に進展を見せない。
そして、第ニ・第三の殺人事件が発生する。
ともに、ソフトウェア開発会社の社員で、やはり同じ様な品字様の文字が残されていた。
果たして、犯人は誰なのか?
何故、不思議な文字を残すのか?
シリーズの特徴である文字による捜査手法も、ここから始まったと言えるのでしょうか。
ソフトウェア開発会社のブラック度合いは、やや誇張されているかも知れませんが、あながち嘘とも言えない様な...
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事件と漢字の関連付け方が強引に過ぎて頷けない。
文書捜査官が誕生するきっかけという設定なら、もう少し意外性や納得性のある華やかな推理を見せて欲しかった。
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5月-22。3.0点。
文書捜査官、新米刑事時代。
殺害現場に品とかの、同じ漢字を3つ並べた文字が。
連続殺人に発展し、全て漢字が二つずつ。
地道な捜査。後半に一気に進む。
まあまあ。
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波瑠、鈴木京香さんw主演「未解決の女 警視庁文書捜査官」の原作 浅見和史さん 「緋色のシグナル」IT業界のブラック、文章マニアが同じ漢字が重なる品字様。いろいろ勉強になりますねえ。