麻見和史のレビュー一覧
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防御機能が功を奏しているためか、現実的にはここ数年発生していないハイジャックを、テーマにした異色作。
乗客乗員380名余の人質を取り、犯人たちは4つの要求とともに、難解な推理ゲームを仕掛ける(現実問題ではあり得ないだろう=笑)。
そのために、このシリーズの文書捜査官が出動することになる。
しかし、今回主人公的な役割は、エスコートナースと呼ばれる看護師杉村望美。機転を利かし、事件解決の一端を担う。
文書捜査官シリーズゆえに、あえて推理ゲームとかを持ち出さなければならなかったのだろう。
が、シリーズとは別個にハイジャック事件のみをテーマにした作品であっても、スリリングな展開が十分楽しめる。 -
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警視庁殺人分析班(どうでもいいがなぜノベルスと文庫でシリーズ名を変えるんだ...)の8作目。
このシリーズは(既にドラマ化されているが)明らかに映像化向きだよな、と思う。なんというか、展開が2時間ドラマ的なのだ。しかしシリーズものなので、人間関係や過去みたいなのが小出しに提示される。厄介なシリーズではある。
今回は...これは...分からんわ...と思った。ものすごく緻密に筋立てをすればもしかしたら分かるのかもしれないが。でもこのシリーズそういう「え?!」みたいな唐突な展開結構あった気がする。よく覚えていないのは、刊行ペースに沿って読んでいない私の所為か...。
というか、段々と殺人分析班的要 -
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4篇
「星の傷痕」(麻見和史) アスタリスクの形の傷が作られた遺体。犯人と形の謎は?
「道案内 警視庁捜査一課・小野瀬遙の黄昏事件簿」(沢村鐵) 新人の女性刑事、”黄昏派出所”に助けられる。
「読心刑事・神尾瑠美」(藤崎翔) R県警には心が読める女性刑事がいて…。
「ファーストレディの黒子」(吉川英梨) ハラマキの広田、十三階の古池が首相夫人腹上死事件をどう解決するか。
個性的な物語を集めたなあといった感じ。道案内でファンタジーに入り、読心刑事で笑いに入る。そして最後は吉川流、広田と古池がビシッとしめた。他はわかりませんが、「ファーストレディ〜」は二人が出てくるシリーズ物にかかる内容もあるよう -
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警視庁文書捜査官シリーズ、最新作。
都内で殺人発生、死体は頭部が新聞に包まれ、口の中には活版印刷用金属活字が入れられていたことから文書解読班が呼ばれる。これまでの実績は確かなものだが、それを快く思わない岩下管理官は文書解読班の解体を狙っていて、第二の事件前、サブリーダーの矢代に殺人班への異動を打診する。幼なじみが殺された事件をいつか解決したいと思っている矢代には願ってもないチャンス、だが岩下の傘下に入ることは文書解読班を裏切る行為であり、戦力ダウンも必至。そして岩下自身への不信感も…文書解読班はリーダーの鳴海は相変わらず、最年少の夏目も最近は鋭い推察力を見せ、助っ人の谷崎の協力もあり証拠品 -
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警視庁文書捜査官シリーズの第2弾。
内容は、鳴海 理沙が、文書捜査官になる前、所轄署時代のエピソード(ゼロ)。
ソフトウェア開発会社の社員が殺された。
遺体のそばには、『品』と『蟲』と言う赤い文字が...
文字フェチである鳴海と叩き上げの国木田。
2人のコンビがギクシャクする中、捜査も一向に進展を見せない。
そして、第ニ・第三の殺人事件が発生する。
ともに、ソフトウェア開発会社の社員で、やはり同じ様な品字様の文字が残されていた。
果たして、犯人は誰なのか?
何故、不思議な文字を残すのか?
シリーズの特徴である文字による捜査手法も、ここから始まったと言えるのでしょうか。
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