麻見和史のレビュー一覧

  • 凪の残響 警視庁殺人分析班

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    警視庁捜査一課十一係(警視庁殺人分析班)シリーズ、11作目。

    事件捜査の展開的にはいつも通りで、決して画期的ではないが、安心して読める。まぁ、被害者が生きているのか死んでいるのか分からないまま、もう少し事件が進行形で続いていれば、いつもと違った様相を見れたのかもだけど。筋道立った推理捜査もいつも通りだけど、いざ解決となるとちょっと唐突で足早になってしまうのもいつも通り。せっかくの派手なカーアクションの描写も、同じ著者の他シリーズで読んだのとあまり変わらなくて、既視感を覚えてしまった。あと、シリーズがすでに11作となるのに、あまり塔子の成長が見られないのもマンネリ化してしまっている要因のような

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    2021年03月25日
  • 警視庁文書捜査官

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    ネタバレ

    2021/1/29
    あのドラマの原作。
    でもドラマの方が明るく派手でわかりやすい。
    文書マニアよりも心理学の方が目立ってるしね。

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    2021年01月29日
  • 銀翼の死角 警視庁文書捜査官

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    シリーズ7作目だが、今回はこれまでと結構毛色が違う。ハイジャック事件で犯人が出す推理ゲームを解くために呼び出される筋書きだで、ハイジャック小説として結構面白い・・・ だけど、イマイチ文書捜査係が生きてないんだよなあ。推理ゲームの意味もイマイチ

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    2021年01月28日
  • 凪の残響 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    序盤、神谷と塔子が話をするあたりで、今回こそは鷹野の元相棒・沢木、もしくは塔子の父絡みの事件を期待……と思っていたのですが、まさかの肩透かし。あの思わせぶりな場面はなんだったのだろう……

    まぁ、そこは私が勝手に期待して落胆してるだけなので仕方ないのですが、今回の事件は「鷹の砦」での緊張感や変化に富んだ展開、派手なバトル場面に比べると、どうしても地味な印象を受けました。捜査の流れもスムーズに進みすぎた印象もあって、自分の感情の上下動(驚きとか)があまりなかったように思います。

    ただ、シリーズが進んで登場人物の個性が確立されてきたからか、キャラ同士の掛け合いがちょっと面白い感じになってきたかも

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    2021年01月24日
  • 緋色のシグナル 警視庁文書捜査官エピソード・ゼロ

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    警視庁文書捜査官シリーズ。

    今作は文書解読班が出来る前、シリーズとしてはエピソード・ゼロの回。主人公の鳴海理沙はまだ所轄の刑事。新人刑事の割には文字を前にすると空気を読めずに突き進むのは相変わらずで、1作目を読んだ際に空気の読めないキャラが鼻についてあんまり好きになれないキャラだなぁと思っていたのだけれど、本シリーズの矢代同様、相方の男性刑事がサポートキャラとして良い感じで意外とすんなりと読めた。分析班の塔子さんが断然好みだったから、鳴海のシリーズはどうしようかなぁと思っていたけれど、やっぱり読み進めようと思った次第。

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    2021年01月20日
  • 奈落の偶像 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    最初の遺体発見現場のシーンは画を想像するとなかなかのインパクトで、殺人分析班シリーズらしい猟奇的な現場で、つかみはOKな感じ。

    ただ、その後の流れはこのシリーズとしては普通という印象。犯人が予想の範疇だったことや、共犯者は意外だったけど驚くような人物では無かったことも、モチベーションが今一つ上り切らなかった要因でしょうか。

    個人的には(本作に限ったことではありませんが)主要登場人物と特に関わりのある事件ではなかったことが、満足しきれなかった大きな原因と思ってます。もうシリーズ9作目なので、そろそろ鷹野の過去の掘り下げをしてほしかったです。

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    2021年01月14日
  • 擬態の殻 刑事・一條聡志

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    単独捜査で我が道行く刑事のお話
    猟奇殺人事件の捜査で相棒になった新米女刑事にも注目
    主人公の刑事の過去の話もでてきたり
    健康に気をつかったり
    それなりに楽しめました

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    2021年01月09日
  • 水晶の鼓動 警視庁殺人分析班

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    後半話が進んでいくと面白くなっていきました。やや結論に至るまでの思考が飛んでいる気もしましたが、捜査描写は丁寧でした。
    チーム感は少し減っている印象です。塔子の考え方が甘いところが気になりますが、今後、成長していってもらいたいと思います。

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    2020年12月26日
  • 凪の残響 警視庁殺人分析班

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    警視庁殺人分析班シリーズの11作目。WOWOWのドラマで「石の繭」、「蝶の力学」を見ていたが、本を読むのは初めて。木村文乃演じる如月塔子シリーズでもある。父の後を追って刑事になった塔子の成長ストーリでもある反面、猟奇的殺人犯を犯罪の筋を刑事達が読んでいと言うストーリとしても面白い。普段は原作を読んで映画を見るパターンの逆はあまりしないけれど、犯人の犯罪に至る心理描写が巧みなのでドラマ化されてない本作を読んでみた。後書きにシリーズのベスト3に入るとあるが、2作に比べてストーリに深みがなかったので肯けなかった。

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    2020年12月13日
  • 灰の轍 警視庁文書捜査官

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    独居老人の絞殺体の側に殺人計画らしきメモが見つかり鳴海達文書捜査班が担当する事になる。今回はパソコン内の情報も文書という事で新たにITに詳しい谷崎も加わって捜査開始。妻を火事で亡くしていた老人は最近ある調べ物をしていたようだがそれは事件と何か関係があるのか?一作目では解読能力だけだった鳴海が部下を率いるリーダーとして成長していてシリーズとしては安定してきている。しかし普通の捜査要素が大きくなってきて文書解読が上手く生かされていない気が。今回は真相も呆気なく明かされて物足りない。次に期待。

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    2020年12月12日
  • 銀翼の死角 警視庁文書捜査官

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    ネタバレ

    麻見和史先生の作品は動機が秀逸である
    言い過ぎた、特殊であり異常である
    この作品は比較的ロジカルな作品であるが
    動機は・・・ま、そうなんですね

    さて、事件はハイジャックである
    理由は中近東に行きたいから
    その「主=スポンサー」が実行部隊を引連れ
    計画を遂行するのであるが、小説なので
    三者三様の思惑があり計画ルートを逸れ始める

    作中にも書いてあるが文書捜査官の活動範囲が
    広がってきた
    今回は「文字の神様」オヤスミであるが
    今まで発揮してきた裏読み能力が開花したか
    皆が見逃すポイントを文書捜査官だけが抑えた

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    2020年12月01日
  • 蝶の力学 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    星3.4

    淡々と進む刑事系捜査ミステリ。時間が進むにつれ死体が増える、途中でバディの片割れが襲撃を受けてリリーフ選手に交代するくだりがあること、なにより台詞がなんとなくト書きの台本めいていること(※これは今回に限っては描写として下手というわけでない、文章が格別に巧み、というわけでもないが)などから、「クトゥル神話TRPGの刑事シナリオのリプレイ小説みたいな読み口だな」と感じながら読んでいた。誰かが一生懸命考えたセリフを登場人物が言ったとすればこうなった、くらいの距離感を感じた。
     独りで出来すぎてしまう先輩男性刑事と、新米の自認が抜けきらない後輩女性刑事の、恋愛関係未満の微妙なバディ関係が今

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    2020年10月21日
  • 愚者の檻 警視庁文書捜査官

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    ネタバレ

    警察モノを読んでいて、上司が理不尽な命令や、隠蔽的な命令をする場合があるが、途端に物語への興味が失せる
    本書も設定が理不尽系なので途中の展開は見ていてイラツク部分がある
    殺人分析班シリーズはむしろ建前的に良き環境なので作者の中ではバランスがとれているのかもしれない
    ついでに言うと、動機からくる事件への流れは両シリーズともムリゲーなケースが多い
    問題なのは、ここまで書いて此の作者の作品は結構好きなのだ
    人間ってわからんもんだ
    本書は暗号を日常で楽しみ自家出版までしてしまう、中小印刷屋(笑)における経済的な苦境からの心理的隘路に陥った男の愚行が、神のイタズラで事件・事故を引き起こしてしまい、時の封

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    2020年10月07日
  • 影の斜塔 警視庁文書捜査官

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    ネタバレ

    当初から出ていた富野が犯人でないことは展開で予想できる。背景に起きていた殺人事件とどう絡んでくるのかがポイントで読み進める。
    最後は様々な伏線が回収される技法は作者の巧さを感じるが、色々な要素を詰め過ぎた感は残る。
    何故に文書捜査班があそこまで嫌われるのかが良くわかならない、良い働きしてるとは思うのですがね

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    2020年09月30日
  • 緋色のシグナル 警視庁文書捜査官エピソード・ゼロ

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    ネタバレ

     分書を専門に捜査する警視庁捜査1課文書捜査班が出来る以前の話。
     シリーズの主人公·鳴海が所轄の刑事として殺人事件の捜査に参加。IT社長が殺され、殺害現場に残された血文字の意味を推理。第2、第3の事件が起き、そこには救急搬送システム開発の現場の過酷な状況下で起きた悲しい事故があったのだ。文字大好き鳴海が自身の知識で事件を無事解決、財津係長も出てきた、鳴海が今後その能力を活かせる場所を得るのはもう少し先、楽しみ。

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    2020年09月26日
  • 銀翼の死角 警視庁文書捜査官

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    8月-10。3.0点。
    文書捜査官シリーズ。新千歳発飛行機でハイジャック発生。要求は金塊、燃料、囚人一人の解放。
    SITが交渉に当たるが、犯人グループリーダーの「クイズ」に翻弄される。助っ人として文書捜査班が。

    それなりに練り込まれた事情が、上手くまとめられている。結構面白い。

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    2020年08月16日
  • 銀翼の死角 警視庁文書捜査官

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    防御機能が功を奏しているためか、現実的にはここ数年発生していないハイジャックを、テーマにした異色作。
    乗客乗員380名余の人質を取り、犯人たちは4つの要求とともに、難解な推理ゲームを仕掛ける(現実問題ではあり得ないだろう=笑)。
    そのために、このシリーズの文書捜査官が出動することになる。
    しかし、今回主人公的な役割は、エスコートナースと呼ばれる看護師杉村望美。機転を利かし、事件解決の一端を担う。
    文書捜査官シリーズゆえに、あえて推理ゲームとかを持ち出さなければならなかったのだろう。
    が、シリーズとは別個にハイジャック事件のみをテーマにした作品であっても、スリリングな展開が十分楽しめる。

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    2020年08月08日
  • 雨色の仔羊 警視庁殺人分析班

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    警視庁殺人分析班(どうでもいいがなぜノベルスと文庫でシリーズ名を変えるんだ...)の8作目。
    このシリーズは(既にドラマ化されているが)明らかに映像化向きだよな、と思う。なんというか、展開が2時間ドラマ的なのだ。しかしシリーズものなので、人間関係や過去みたいなのが小出しに提示される。厄介なシリーズではある。
    今回は...これは...分からんわ...と思った。ものすごく緻密に筋立てをすればもしかしたら分かるのかもしれないが。でもこのシリーズそういう「え?!」みたいな唐突な展開結構あった気がする。よく覚えていないのは、刊行ペースに沿って読んでいない私の所為か...。
    というか、段々と殺人分析班的要

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    2020年08月05日
  • 灰の轍 警視庁文書捜査官

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    ネタバレ

    理沙が徐々に変化しており、リーダーらしくなってきている。
    事件の背景はそれ程、複雑なものではなく、読んでいる過程で大枠は想像できる。そこに至る色々な伏線を自然に回収していくのは作者ならではかと。
    嫌味な上司が1人増え、今後どのように絡んでくるのだろうか 

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    2020年07月19日
  • 水葬の迷宮―警視庁特捜7―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    犯行の動機がはっきり見えないまま進み最終的には昔の犯罪に関わり、その後行方不明になった兄の復讐であった。
    それぞれの登場人物が突然出てきた感は否めず、個人的には伏線が今一つであった。
    このチームのメンバーのキャラクター背景や個性がもう少し合わさってきたら面白いシリーズになるかもしれない

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    2020年07月18日