麻見和史のレビュー一覧
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警視庁文書捜査官 第2弾。
なんと、文書解読班に新人が!
大柄の女性で見た目は体育会系な夏目。
そして、早速殺人事件の捜査に駆り出される。
針金で体をぐるぐる巻きにされた遺体の傍らに残された血で書かれたダイイングメッセージ。
その文字を解読するため、出動命令が出された。
また、被害者の遺品の中からは小説のページが撮影されたものが見つかり、ますます文書解読班の出番のように思われるが…
事件は更なる悲劇を巻き起こす。
理沙の天然的な性格とこれまた変わった性格に思われる夏目が加わり、唯一まともに見える矢代がなんとか2人の間を取り持つ感じも微笑ましい。
2025.9.12
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Posted by ブクログ
警視庁捜査一課十一係"殺人分析班"シリーズ第7作。タイトルの「蝶の力学」は所謂バタフライエフェクトのこと。
一見、劇場型犯罪かと思いきや特定の人間を狙った事件という構成はまあよくあるパターン。このシリーズは猟奇的な殺人が行われるケースが多いが、今回も遺体の喉を切り開いて青い花を挿すという異常な状況が展開されるが、思ったほどその点は重要ではなく前作「女神の骨格」ほどの不気味さもない。
本作の見どころはエースの鷹野が負傷により一時退場し、それを機に十一係のメンバーが鷹野に頼り過ぎていたことを反省し更に結束が深まった点だ。特に塔子は尾留川と急造コンビを組むことになり、尾留川の長所 -
Posted by ブクログ
刑事として第一線で活躍していた50代の藤木、妻を病気で亡くし、立ち直れず、凍結事案捜査班という未解決事件を取り扱う部署に配属される。
そこにいる仲間たちも、それぞれ事情を抱えているようだ。
どちらかというと、後方支援のような部署だが、あることがきっかけで、30年前の未解決事件の真相を現場に出て追うことになる。
この捜査をきっかけに、時が止まっていた藤木の心に少しずつ、変化が現れてくる。第一線で活躍していた時の刑事の感を取り戻していきながら、妻を亡くしたことで、今まで見えていなかったそれぞれの立場の人たちの心情を自分なりに汲んでみたり。
また、配属されてから、深く関わってこなかった部署