麻見和史のレビュー一覧
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ネタバレシリーズ6作目。読んでからだいぶ間が開いてしまったので記憶がやや薄れ気味ですが、今回は事件よりも塔子の刑事としての方向性が垣間見えた点が「良いな」と思ったことが印象に残っています。
その場面は、緑川の妻に捜査協力を依頼する場面だったと思うのですが、その内容に他の女性刑事物にない独創性を感じました。
女性が主人公の刑事物というと、女刑事が男顔負けの活躍をする意外性とギャップから爽快感のようなカタルシスを感じさせるものが多いと思ってますが、本作はそうした点で差別化が図れているように思った次第です。
今後、この点を拡充してもらえるのであれば興味をもって続編を手に取っていきたいと思うのですが、そんなのは極めて少数派でしょうから、そこにこだわらず続きを待っていようと思います。 -
Posted by ブクログ
捜査一課十一係シリーズ4作目。
このシリーズの面白さは伏線の見事さにある。
何気ない会話、つい聞き逃してしまいがちな証言、そして捜査の最中に見聞きした記憶。
犯人へとつながる見えない糸が、それらの中に隠されている。
すべてがひとつに結びついたとき、真犯人の姿が浮かび上がってくる過程は読んでいてドキドキする。
塔子と鷹野のコンビも相変わらずだ。
犯人の思惑に翻弄され、事件解決への道筋がまったく見えないときも、このコンビはけっして諦めない。
「鷹野くんも」の「も」に妙にこだわる鷹野も楽しい。
警察小説だけでなく、ミステリーを書くためには様々な知識が必要なのだとあらためて思う。
事件解決へのきっかけとなるヒントが、まさかあんなところにあるなんて。
鷹野に「さすが!」と声をかけたくなる。
巧妙に事件のシナリオを書き、用心に用心をかさねて立ち回った犯人。
地道な捜査で掴んだ物証と証言を、分析し疑問点をひとつずつ潰していく。
犯人と塔子たち捜査陣との戦いは、いつも読みごたえがある。
このシリーズはお気に入りのひとつだ。 -
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シリーズ14作目。
ここに来て、塔子の相棒が鷹野から門脇に代わり、ゲームマスター編スタート。
噂によれば、あと2作で終わりのようだから、急にギアをあげて来た感じ。
都内で発生した檻の中に閉じ込められた刺傷殺人事件。手はワイヤーで縛られ、猿轡をされ、最後に特殊な銃のようなもので殺される。
同じ手口の殺人が3件続けて起こり、4件目を止める為、走り回る捜査員たち。
しかし、なかなか犯人の全貌が明らかにならない。
背後には動物愛護団体の存在がありそうだが、それぞれの繋がりが対立していたり、擁立していたりではっきりしない。
難航する捜査だったが、鷹野とのアプローチの違う門脇とブレインストーミングしながら、事件の核心に迫ろうとする塔子。
殺人は許されないが、動物に対する殺生も許されないことだと思う。
今回の犯人の命の考えが理解し難い。
それも、今作から登場のゲームマスターの影響なのか?
そう考えると、自作も楽しみ。
これまでは塔子目線で描かれてたが、今作は門脇に目線が変わっている。
中堅刑事の頑張りが伝わってくる。
鷹野ほどの頭脳がなくても、体を使って捜査する門脇もいい。 -
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警察小説界注目の実力派作家・麻見和史氏が文春文庫初登場です!主人公の藤木は50代の男性刑事。もともとはやり手の刑事でしたが、妻をガンで亡くしたことで仕事への意欲を失い、コールドケース(未解決事件)を扱う「警視庁捜査一課 特命捜査対策室支援係」に配属されます。そこで、30年前に立川でおきた小学4年生遺体遺棄事件の再捜査が命じられます。子供を失った父親に話を聞くことで、藤木が失っていた「刑事の矜持」は再び動き出すのか? 「曲者」が揃った「支援係」の面々とたどり着いた事件の真相とは!?
藤木さんが奥さんの件で仕事の意欲がなかったのに配属された所でも最初は事務のお仕事してた。再調査を最初イヤイヤだったけどどんどん本格的に動き始めて行く感じで話がはいっていっちゃいました!
まだシリーズがあるので読んで行きたいと思ってます!