麻見和史のレビュー一覧

  • 蝶の力学 警視庁殺人分析班

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    シリーズ第7弾。
    殺された遺体の喉に青い花が刺し込まれているという、異様な光景から始まる。
    その被害者の妻は行方不明になっている。
    そして、犯人から新聞社宛にメールが届く。
    塔子と鷹野を含む、捜査一課十一係が捜査を始める。
    刺されている花の意味や妻が連れ去られた訳は?
    捜査を続けるうちに明らかになっていく事実。
    そんな中、塔子と鷹野のコンビを揺るがす事件が発生。
    塔子の成長と鷹野の過去にも見処有り。

    2024.11.3

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    2024年11月03日
  • これが最後の仕事になる

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    これが最後の仕事になる。から始まる短編集。
    最後の仕事は一体何なのか。先ずはそれを念頭に置いて読み始めるので短編だけれどどれも読み応えがあった。それぞれの作家らしさも出ていた。まだ読んだ事がないけれど高田崇史さんの作品を読んでみたい。

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    2024年11月03日
  • 追憶の彼女 警視庁文書捜査官

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    ネタバレ

    警視庁文書捜査官シリーズはテレビドラマにもなったから人間関係を脳内に浮かばせられるので読みやすい(9巻目)
    ついに長きに渡る矢代の伏線回収・・・7年前の友人?の事件の数少ない手がかりがカメラだったんですね
    矢代の友達である水原弘子転落死した時に目撃されたカメラがフリマで売られていた・・・流石に犯人ではなかった、埋もれた過去の事件を浮上させる糸口になったのが残されたフィルム!矢代のデカ根性に火がともる
    壮大なプロローグに事件が絡んでくる、それも当たり前で過去の事件における巻き添えが・・・相変わらず文書解読班主任の鳴海理沙のひらめきは最終場面だけ、これで組織として存続させているのは税金の無駄遣いだ

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    2024年11月02日
  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    これが最後の仕事になる。
    全ての物語がこの一文から始まる短編集。この形式のは前も読んだけど、いろんな作家さんの作品が読めるのがいいね。


    気に入った作品
    『半分では足りない』呉 勝浩
    『事故をつくる男』白井 智之
    『最後の告知』真下 みこと
    『声』岸田 奈美
    『あの人は誰』麻見 和史


    気に入った作品の感想
    『半分では足りない』は仲の良くない兄弟の話。普通に読み終えたら、まさかの逆読み!!すごいよく出来ててびっくりした。

    『事故をつくる男』は高級マンションを安く手に入れるためにその物件を事故物件にするために動いていた男の話。

    『最後の告知』はとにかく読みやすい。真下さんはいつも読みやす

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    2024年10月29日
  • 蟻の階段 警視庁殺人分析班

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    遺体のまわりにある品々、それが解決の手掛かりになると思いきや…
    ヒントではあるけれど、という感じ。なるほど!と思う反面、わかりにくい〜
    早い段階で犯人は判明、でもその動機が納得できない
    加賀見さん、偏屈そうだけど憎めないので今後も出てきてくれるといいな

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    2024年10月22日
  • 殺意の輪郭 猟奇殺人捜査ファイル

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    深川警察署刑事課の尾崎は、猟奇殺人事件の捜査にあたり、美人だがとっつきにくい広瀬と相棒になる。
    似ているような殺人事件が、立て続けに起こり最後には捜査にあたっていた刑事までもが…。

    刑事物としては、やはりキャラクターの濃い奴や味のある奴に注目するのだが、今回は美人だが最悪な印象の広瀬が刑事としてどう振る舞うのか…気になった。
    どうも苦手な性格だと思いながらもどうやら過去にあったことで、警察内でも単独行動を取りがちになるんだなと。

    事件としては、猟奇的な部分が相当恨みを持っているからだろうと思っていたが、やはり…となる。
    まさか不幸な偶然が重なったとは想像できなかった。





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    2024年10月05日
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班

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    警視庁殺人分析班シリーズ第5弾。
    本作はミステリー要素が強く、犯人やその動機などはとても興味深く描かれている。ホームレスに対する差別や臓器移植の問題といった社会問題にもそれなりに触れている。
    ミステリー要素が強い反面、塔子が命の危機に晒されるようなピンチに陥ることはない。過去シリーズではそういうシーンを全てハラハラして読んだだけに、塔子には申し訳ないが、その点は少し物足りなく感じた。
    このシリーズは塔子の成長記録という側面があるが、彼女はどういう警察官になるべきかと悩みはじめる。それも成長の証だ。恋バナも進展するのやらしないのやら。まだまだこの先のシリーズが楽しみだ。

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    2024年09月25日
  • 凍結事案捜査班 時の呪縛

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    未解決事件を扱う部署「凍結事案捜査班」に配属された刑事・藤木は、妻を亡くしてから退職をも考えるほど無気力だったが、30年前に起きた小学生殺害事件の再捜査に加わることに…。

    少しずつ勘を取り戻し、メンバーとも距離を縮めていけたのは、被害者の親や関係者との対話によるものもあったのだろう。

    捜査が進む中、被害に遭った小学生に近しい大人たちが殺されていくのに驚きは隠せない。
    常に「耳」だけが手掛かりになるのか…
    振り出しに戻って考えてみると、そうだったのか⁇とわかるのだが、もう1人少年が犠牲になってたのは気づかなかった。
    これも病気で余命僅かだった為、罪を精算してから…といったことが発端になり30

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    2024年08月23日
  • 女神の骨格 警視庁殺人分析班

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    空き家だった洋館で火事が起こった。
    幸い人はいなかったようだが、鎮火後の捜索で白骨化遺体が見つかる。
    その白骨が見つかった部屋は様々な蒐集品が置かれている隠し部屋だった。
    しかも、白骨遺体の頭部は男性、体は女性のものだった。
    そこに隠された意味と遺体の身元を探すため、塔子がまた猟奇事件に挑む。
    ただ、今回はかなり複雑…

    2024.8.19

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    2024年08月16日
  • 蝶の力学 警視庁殺人分析班

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    惨殺された若き資産家の喉には可憐な花が活けられ、その妻は行方をくらました。新聞社には「警察とのゲーム」を仄めかす挑発的なメールが届き、殺人分析版の如月塔子ら警察は怨念の線で動き出す。しかし犯人の魔の手は警察にも及び、ついに・・・猟奇的な劇場型犯罪を緻密な推理で追い詰める。

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    2024年08月04日
  • 水晶の鼓動 警視庁殺人分析班

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    殺人現場は、スプレー塗料で赤く染められた寝室だった。如月塔子が猟奇的な事件の遺留品捜査を始めた矢先、東京各所で連続爆破事件が起きる。多くの捜査人員がテロ対策に割かれ、殺人事件を担当する塔子ら時有相本部は動揺を隠せない。殺人犯はどこまで計画していたのか・・・・まさか、緊迫の骨太捜査ミステリー

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    2024年08月04日
  • 石の繭 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    誉田さんの本を読んだ後なので申し訳ないが全体的にスケールが小さい、そのくせ無駄な書き込みが多く読んでいて集中できない。主人公の刑事が背が低いのがどこかで役立つシーンでもあれば救われたんだろうけど棚に手が届かないとか、それいる?ってしかも二度出てくるしそんな萌えはこの小説には必要ないんじゃないのって気にしだすと全部に引っ掛かり始めてしまった。臨場にかかる犯人との電話のやり取りも漫画過ぎて白けるのもいただけなかった。
    全体の構成としてはお父さんからお母さんまで巻き込んで全部の因果をつなぎ合わせているのでよく寝られているなぁとは感心するも、リアリティのなさすぎるご都合主義な展開はまだまだ改善の余地あ

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    2024年06月25日
  • 虚空の糸 警視庁殺人分析班

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    十一係のシリーズ4作目。
    意外と気に入っているこのシリーズ。魅力は半人前の女性刑事・如月塔子と指導役の鷹野とのコンビだ。
    毎回塔子は襲われて傷を負うので少し可哀想にもなる。
    本作は一見、都民を人質にした無差別殺人という構図なので犯人との現金受け渡しの場面がある。現実の事件、小説の中いずれも現金受け渡しの瞬間というのが犯人逮捕の最も有力なチャンスであり、ミステリ作家はどうやって現金を上手く犯人に奪取させるかのトリックに知恵を絞る。意外な犯人も含めて本作は割とミステリ要素が多い作品になったようだ。

    一番の魅力の塔子と鷹野のコンビ。何となくではあるが鷹野は塔子をもしかして...と思わせる恋バナ要素

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    2024年06月11日
  • 灰の轍 警視庁文書捜査官

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    ネタバレ

    感想
    地道に捜査を重ねて、空振りもありつつ、他の小説みたいに聞き込みして、怪しいと直感したみたいなのもないのでリアルさを感じる。しかし、最後まで盛り上がりポイントもなく、すーっと終わった感じ。最近、予想もしないような小説の読みすぎなのかな?

    管理官とのライバル関係も特に燃えない。

    あらすじ
    文章解読班の鳴海理沙は、いくつかの事件で手柄を挙げ、今回も殺人事件に参加することに。独居老人が絞殺され、殺人計画らしき謎のメモが残されていた。老人の交友関係を追ううちに甥の滝口という男にあたり、滝口を追っていたが、死体で発見される。犯人の動機や目的が不明確なまま手探り状態で捜査を進めていく。

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    2024年06月06日
  • 虚空の糸 警視庁殺人分析班

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    今回も襲われる塔子
    シリーズが進むにつれ成長してるのを感じられる◎
    ( これ毎回言ってる気がする笑 )
     
    犯人、意図、結末…
    先が全く分からず、どういうことだ…?
    誰が犯人なんだ…?と思いながら読みました。
    軽くミスリードに引っかかり、
    やっぱわたしもまだまだだなぁと(?)笑
     
    やや唐突な話の進みは気になったけど
    十分に楽しめました( ¨̮ )

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    2024年05月29日
  • 鷹の砦 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    今回は立てこもり犯人から人質を取り戻すところから。
    パニックになった人質女性に代わりに主人公塔子が捕えられる。

    人質が実は仲間でさらに仲間を裏切り鷹野に復讐をする

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    2024年05月14日
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班

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    シリーズ第5弾。
    女性刑事である如月塔子は背も小さくて頼りなさもある見習い刑事だが、視点は鋭いものがある。
    今回の連続殺人事件の遺体に残された数字の謎にいち早く気付いたのも塔子だった。
    ただ、捜査の中では女性であることで弱さを指摘されたり、見下したりされることも多々ある。
    それに悩む塔子の葛藤もまた、この作品の見処かもしれない。

    2024.5.4

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    2024年05月04日
  • 鷹の砦 警視庁殺人分析班

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    今回は十一係のメンバーが操作の過程で大変な目に遭いました。その中で塔子は成長して鷹野との関係が少しずつ変わってきた。
    山中の地下壕から金塊が見つかるとか、立て籠もり犯に包囲網を突破されるとか、暴れる犯人に刑事が揃って翻弄されるとか、事件捜査に関しては余計なものが多過ぎる印象です。

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    2024年04月30日
  • 石の繭 警視庁殺人分析班

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    トレミー!最初からとばしていて、すごい勢いでページをめくっていった。1日て読み終わる。
    ピンセットだけで、犯人にたどりつくの、うそーんと思ったり、ちょいちょい、ん?ってところがあったけど、エンターテイメントとして面白かった!

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    2024年03月31日
  • 天空の鏡 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    飛ばしてしまってた巻をようやく。宗教二世回でした。ここで猫がでてくるのか…。
    宗教に歪められ逃れようとしても追いかけてきた絶望と、如月さんがお世話になった刑事さんの正義との間と、鷹野さんの壮絶な幼少期とで盛りだくさんでしたが派手さはありませんでした。
    宗教二世と藤村刑事、どっちつかずだと感じられたのがいまいちはまれなかった原因かなぁ。如月さんのシェルター潜入捜査は面白そうだったのに。

    尊い理念で動いてるカリスマ的な人は素晴らしくとも、周囲に善からぬ人が集まってきたらそれは危険だという如月さんの考えはしっくりきました。

    解説が大矢博子さんでした。如月さんの成長のシリーズ通しての言及、さすがで

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    2024年03月28日