麻見和史のレビュー一覧
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ネタバレ警視庁文書捜査官シリーズはテレビドラマにもなったから人間関係を脳内に浮かばせられるので読みやすい(9巻目)
ついに長きに渡る矢代の伏線回収・・・7年前の友人?の事件の数少ない手がかりがカメラだったんですね
矢代の友達である水原弘子転落死した時に目撃されたカメラがフリマで売られていた・・・流石に犯人ではなかった、埋もれた過去の事件を浮上させる糸口になったのが残されたフィルム!矢代のデカ根性に火がともる
壮大なプロローグに事件が絡んでくる、それも当たり前で過去の事件における巻き添えが・・・相変わらず文書解読班主任の鳴海理沙のひらめきは最終場面だけ、これで組織として存続させているのは税金の無駄遣いだ -
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ネタバレこれが最後の仕事になる。
全ての物語がこの一文から始まる短編集。この形式のは前も読んだけど、いろんな作家さんの作品が読めるのがいいね。
気に入った作品
『半分では足りない』呉 勝浩
『事故をつくる男』白井 智之
『最後の告知』真下 みこと
『声』岸田 奈美
『あの人は誰』麻見 和史
気に入った作品の感想
『半分では足りない』は仲の良くない兄弟の話。普通に読み終えたら、まさかの逆読み!!すごいよく出来ててびっくりした。
『事故をつくる男』は高級マンションを安く手に入れるためにその物件を事故物件にするために動いていた男の話。
『最後の告知』はとにかく読みやすい。真下さんはいつも読みやす -
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深川警察署刑事課の尾崎は、猟奇殺人事件の捜査にあたり、美人だがとっつきにくい広瀬と相棒になる。
似ているような殺人事件が、立て続けに起こり最後には捜査にあたっていた刑事までもが…。
刑事物としては、やはりキャラクターの濃い奴や味のある奴に注目するのだが、今回は美人だが最悪な印象の広瀬が刑事としてどう振る舞うのか…気になった。
どうも苦手な性格だと思いながらもどうやら過去にあったことで、警察内でも単独行動を取りがちになるんだなと。
事件としては、猟奇的な部分が相当恨みを持っているからだろうと思っていたが、やはり…となる。
まさか不幸な偶然が重なったとは想像できなかった。
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警視庁殺人分析班シリーズ第5弾。
本作はミステリー要素が強く、犯人やその動機などはとても興味深く描かれている。ホームレスに対する差別や臓器移植の問題といった社会問題にもそれなりに触れている。
ミステリー要素が強い反面、塔子が命の危機に晒されるようなピンチに陥ることはない。過去シリーズではそういうシーンを全てハラハラして読んだだけに、塔子には申し訳ないが、その点は少し物足りなく感じた。
このシリーズは塔子の成長記録という側面があるが、彼女はどういう警察官になるべきかと悩みはじめる。それも成長の証だ。恋バナも進展するのやらしないのやら。まだまだこの先のシリーズが楽しみだ。 -
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未解決事件を扱う部署「凍結事案捜査班」に配属された刑事・藤木は、妻を亡くしてから退職をも考えるほど無気力だったが、30年前に起きた小学生殺害事件の再捜査に加わることに…。
少しずつ勘を取り戻し、メンバーとも距離を縮めていけたのは、被害者の親や関係者との対話によるものもあったのだろう。
捜査が進む中、被害に遭った小学生に近しい大人たちが殺されていくのに驚きは隠せない。
常に「耳」だけが手掛かりになるのか…
振り出しに戻って考えてみると、そうだったのか⁇とわかるのだが、もう1人少年が犠牲になってたのは気づかなかった。
これも病気で余命僅かだった為、罪を精算してから…といったことが発端になり30 -
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ネタバレ誉田さんの本を読んだ後なので申し訳ないが全体的にスケールが小さい、そのくせ無駄な書き込みが多く読んでいて集中できない。主人公の刑事が背が低いのがどこかで役立つシーンでもあれば救われたんだろうけど棚に手が届かないとか、それいる?ってしかも二度出てくるしそんな萌えはこの小説には必要ないんじゃないのって気にしだすと全部に引っ掛かり始めてしまった。臨場にかかる犯人との電話のやり取りも漫画過ぎて白けるのもいただけなかった。
全体の構成としてはお父さんからお母さんまで巻き込んで全部の因果をつなぎ合わせているのでよく寝られているなぁとは感心するも、リアリティのなさすぎるご都合主義な展開はまだまだ改善の余地あ -
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十一係のシリーズ4作目。
意外と気に入っているこのシリーズ。魅力は半人前の女性刑事・如月塔子と指導役の鷹野とのコンビだ。
毎回塔子は襲われて傷を負うので少し可哀想にもなる。
本作は一見、都民を人質にした無差別殺人という構図なので犯人との現金受け渡しの場面がある。現実の事件、小説の中いずれも現金受け渡しの瞬間というのが犯人逮捕の最も有力なチャンスであり、ミステリ作家はどうやって現金を上手く犯人に奪取させるかのトリックに知恵を絞る。意外な犯人も含めて本作は割とミステリ要素が多い作品になったようだ。
一番の魅力の塔子と鷹野のコンビ。何となくではあるが鷹野は塔子をもしかして...と思わせる恋バナ要素 -
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ネタバレ感想
地道に捜査を重ねて、空振りもありつつ、他の小説みたいに聞き込みして、怪しいと直感したみたいなのもないのでリアルさを感じる。しかし、最後まで盛り上がりポイントもなく、すーっと終わった感じ。最近、予想もしないような小説の読みすぎなのかな?
管理官とのライバル関係も特に燃えない。
あらすじ
文章解読班の鳴海理沙は、いくつかの事件で手柄を挙げ、今回も殺人事件に参加することに。独居老人が絞殺され、殺人計画らしき謎のメモが残されていた。老人の交友関係を追ううちに甥の滝口という男にあたり、滝口を追っていたが、死体で発見される。犯人の動機や目的が不明確なまま手探り状態で捜査を進めていく。 -
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ネタバレ飛ばしてしまってた巻をようやく。宗教二世回でした。ここで猫がでてくるのか…。
宗教に歪められ逃れようとしても追いかけてきた絶望と、如月さんがお世話になった刑事さんの正義との間と、鷹野さんの壮絶な幼少期とで盛りだくさんでしたが派手さはありませんでした。
宗教二世と藤村刑事、どっちつかずだと感じられたのがいまいちはまれなかった原因かなぁ。如月さんのシェルター潜入捜査は面白そうだったのに。
尊い理念で動いてるカリスマ的な人は素晴らしくとも、周囲に善からぬ人が集まってきたらそれは危険だという如月さんの考えはしっくりきました。
解説が大矢博子さんでした。如月さんの成長のシリーズ通しての言及、さすがで