あらすじ
警視庁文書解読班の矢代朋彦は、休日を使い、七年半前の事件を個人的に調べていた。それは、矢代の幼馴染みの水原弘子が階段から落ちて死亡した事件だった。手掛かりは、犯人らしき男が所持していたとされる古い型のカメラのみ。矢代は、それと同じ型のカメラがフリーマーケットで出品されているのを知り、なんとかカメラを入手した。だが、そのカメラのフィルムには、殺人予告ともとれる、恐るべきメッセージが写っていた──。
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面白くて10巻まで一気に読んでしまった……。文章心理学でひらめきを待つ安楽椅子探偵的ミステリと足で稼ぐ警察ミステリが重なる瞬間がたまらない。組織派閥に巻き込まれるのも警察モノならではよね。鳴海さんと夏目ちゃん好き。
Posted by ブクログ
麻見和史『追憶の彼女 警視庁文書捜査官』角川文庫。
『警視庁文書捜査官』シリーズの第10作。書下ろし。相変わらずのリーダビリティの高さ。シリーズを重ねても全く飽きることが無いのが凄い。
今回は冒頭から警視庁文書解読班の矢代朋彦が休日に7年半前に起きた事件を単独で調べるという一風変わった展開で物語は進む。もしかして今回は鳴海理沙は登場しないのかと思ったのだが、それは杞憂だった。
7年半前、矢代の幼馴染の水原弘子が田端で階段から転落し、死亡したのだ。付近では何者かと言い争う声がしたとの証言から他殺の可能性が高かった。手掛かりは犯人と思しき男が所持していた古い型のカメラで、矢代はカメラから犯人に迫ろうとしていた。
そんな中、矢代はSNSで田端の公園で開催されているフリーマーケットで同じ型のカメラが売られているという情報を得て、公園に駆け付ける。カメラを販売していたのは高校生の女性で亡くなった祖母のカメラだと言う。矢代はカメラを買い取るが、中には何かを撮影したフィルムが入っていた。
矢代がフィルムを現像すると脅迫状のようなメッセージが写った写真が2枚と民家を撮影した写真が3枚と謎の男性が写った写真が1枚、焼き上がった。
しかし、本編はここからだ。南千住でおぞましい猟奇殺人事件が発生し、被害者が自らの血でダイイングメッセージを残していたことから、文書解読班の鳴海理沙、夏目静香、矢代朋彦の3人に招集が掛かる。ダイイングメッセージを解読する鳴海と事件現場で捜査にあたる夏目と矢代だったがそこに住吉で第2の猟奇殺人事件が発生し、矢代が調べていた7年半前の事件に関わる6枚の写真と今回の事件とがリンクしていく。
本体価格780円
★★★★★
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シリーズ第9弾。
ゼロを入れて10作目のお話。
今回のお話は、
矢代が個人的に追っていた事件が新たな事件と繋がる。
刑事の執念が事件解決に繋がり、
矢代さんがかっこよかった!
Posted by ブクログ
警視庁文書解読班の矢代朋彦は、休日を使い、七年半前の事件を個人的に調べていた。それは、矢代の幼馴染みの水原弘子が階段から落ちて死亡した事件だった。手掛かりは、犯人らしき男が所持していたとされる古い型のカメラのみ。矢代は、それと同じ型のカメラがフリーマーケットで出品されているのを知り、なんとかカメラを入手した。だが、そのカメラのフィルムには、殺人予告ともとれる、恐るべきメッセージが写っていた──。
Posted by ブクログ
警視庁文書捜査官シリーズはテレビドラマにもなったから人間関係を脳内に浮かばせられるので読みやすい(9巻目)
ついに長きに渡る矢代の伏線回収・・・7年前の友人?の事件の数少ない手がかりがカメラだったんですね
矢代の友達である水原弘子転落死した時に目撃されたカメラがフリマで売られていた・・・流石に犯人ではなかった、埋もれた過去の事件を浮上させる糸口になったのが残されたフィルム!矢代のデカ根性に火がともる
壮大なプロローグに事件が絡んでくる、それも当たり前で過去の事件における巻き添えが・・・相変わらず文書解読班主任の鳴海理沙のひらめきは最終場面だけ、これで組織として存続させているのは税金の無駄遣いだと思うので解体して矢代を捜査一課に移動させてあげて欲しい