麻見和史のレビュー一覧

  • 共犯レクイエム 公安外事五課
    所轄署の女性刑事 篠原 早紀。
    強盗未遂事件の捜査で、被疑者の少年を死なせてしまう。
    苦悩する篠原刑事。

    そんな彼女に、突然、公安への辞令が...
    異動先の公安外事五課に、東欧のある国のスパイ事案か持ち上がり、監視が始まる。

    しかし、課長から、同僚にモグラがいる可能性があり、それを探れとの密命が...続きを読む
  • 虚空の糸 警視庁殺人分析班
    シリーズが続くにつれ、登場人物の輪郭がハッキリしてこなれてきた印象。
    トリッキーな手法やキャラクターに頼ることなく正統派の警察ものとして進化していると思いますが、事件解決への流れは相変わらず少し都合が良すぎるかな。
    シリーズものの魅力の1つである主人公の成長や人間関係の変化も、良い感じに進行中です。
  • 警視庁文書捜査官
    2018年27冊目。文章心理学という新ジャンル。作中でも名言しているけど、推測が多分に混じるので事件への応用はなかなかに難しい。独自性を出すのが大変だと思うけれど、他の作品にも期待したい。⌈心的辞書⌋などの考え方はとても興味深かったです。
  • 水葬の迷宮―警視庁特捜7―(新潮文庫)
    新しいシリーズ。警視庁捜査一課十一係と似たような雰囲気でも、里中のキャラとか考えてあり、悪くなかった。ドラマ化に向いてる感じ。
  • 蟻の階段 警視庁殺人分析班
    シリーズ中屈指とか、一番本格度合いが強いとか書評の惹句をみて期待が大きすぎた。

    確かに凡百の警察ドラマよりは謎が大きい。特に見立て殺人、それもヴァニタス画を彷彿とさせる見立てが行われた連続殺害現場、そして引退した刑事に犯人からの連絡があることから劇場型犯行?など、色々な要素はあってラストまで飽きず...続きを読む
  • 水晶の鼓動 警視庁殺人分析班
    猟奇殺人事件を追う女性刑事 如月 塔子が活躍する「殺人分析班」シリーズの第3弾。

    殺人現場は、スプレーで真っ赤に染められた寝室であった。続く猟奇殺人、第2、第3の被害者が...

    そして、時を同じくして、都内複数箇所で発生する連続爆破事件。

    果たして、犯人は、誰なのか?
    猟奇殺人と連続爆破事件の...続きを読む
  • 沈黙する女たち
    早乙女綾香シリーズだった。
    テレビ番組の取材班が事件の真相を探る、という観点が新しいのかな。結構面白かった。
  • 水葬の迷宮―警視庁特捜7―(新潮文庫)
    新シリーズだった。結構面白い。里中のキャラ設定が謎だったが、なぜポケットがパンパンなのか分かると、彼女の一生懸命さが伝わってきた。なかなか良いではないか。
    続編もあるようなので読みたい。
  • 警視庁文書捜査官
    また1人、魅力的な女性捜査官が誕生した!というのが第1印象。
    如月塔子とは違うタイプの長身で美人、文字オタクで色々な人の書いた文字をファイルにコレクションしてる、ちょっと変わった人(笑)

    文字や話し言葉から個人を知り、事件の背景を読み取って解決まで導くという新しい手法がなかなか面白かったし、殺人事...続きを読む
  • 蝶の力学 警視庁殺人分析班
    安定の面白さ。今回もよかった。気づけばぐいぐい引き込まれている。もう7作目なんだな。
    劇場型犯罪にしてはちょっと地味な気もするけど。

    続編も出てるみたいですが、塔子と鷹野が今後どうなるとか、そういう恋愛要素入れてほしくないな。。
  • 女神の骨格 警視庁殺人分析班
    シリーズ6作目。読んでからだいぶ間が開いてしまったので記憶がやや薄れ気味ですが、今回は事件よりも塔子の刑事としての方向性が垣間見えた点が「良いな」と思ったことが印象に残っています。

    その場面は、緑川の妻に捜査協力を依頼する場面だったと思うのですが、その内容に他の女性刑事物にない独創性を感じました。...続きを読む
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班
    シリーズ5作目。顔が消され、腹部に数字が書かれるという連続殺人事件という、猟奇性が高く、また創造力がいろいろ刺激される事件は(不謹慎な表現ですが)魅力的で惹き込まれます。

    事件の真相も複数の思惑が交錯する複雑な内容でしたが、難しすぎず、かつ意表をつかれたもので結構楽しめました。特に「63」の事件で...続きを読む
  • 虚空の糸 警視庁殺人分析班
    捜査一課十一係シリーズ4作目。
    このシリーズの面白さは伏線の見事さにある。
    何気ない会話、つい聞き逃してしまいがちな証言、そして捜査の最中に見聞きした記憶。
    犯人へとつながる見えない糸が、それらの中に隠されている。
    すべてがひとつに結びついたとき、真犯人の姿が浮かび上がってくる過程は読んでいてドキド...続きを読む
  • 警視庁文書捜査官
    万能鑑定士ほど派手さはないが、なんだか好感の持てる話だった。続けば、よりキャラが立ってくると思うが、続くといいね
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班
    シリーズとして安定感している。

    猟奇的な事件から始まり、
    今回はどうなるのか・・・と思ったものの
    そこまで劇的な展開とまではいかず。

    ただ、読ませる面白さは健在。

    貧困や社会の不条理、家族愛など
    いろんな要素が盛り込まれていて
    悩みながら事件にあたる難しさというのが
    印象に残った。
  • 女神の骨格 警視庁殺人分析班
    安定の面白さ。
    でも遺体を上下違う組み合わせにするトリックは他の本で読んだなー。あんまり恋愛要素とか入れないでほしいのだけど。。
    内藤了の藤堂比奈子シリーズとダブってきた笑。
  • 水晶の鼓動 警視庁殺人分析班
    ミステリーとして、うーんそれどうなの?
    と思うところもあるけど、
    全体として読んでいて面白いシリーズ。

    バランスがとれていて、粗がないし
    物語の展開や心理描写などが丁寧に書かれているので
    つまづくところが少ない。

    よくできている。
  • 虚空の糸 警視庁殺人分析班
    4作目も読み易くて面白かった。見事にやられたって感じ。班のメンバーのキャラも確立してるし、どんどん楽しくなる。もうドラマはしてくれないのだろうか・・・
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班
    体に書かれた数字の意味は何か、何故犯人はそんな事をしたのかという、いわゆる犯行の動機を辿ってゆくミステリー。一応、犯人の意外性も。

    如月塔子の成長を楽しむミステリー。周りも含めた成長物語としての魅力も増している。続けて読みたくなる。
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班
    もうシリーズ5作目なのか。これも結構面白かった。

    このシリーズ割りと好きなのだけど、何でかっていうと、物語の途中で事件の謎をまとめてくれる(わかりやすい!)のと、結構早めに犯人が分かるものの、そこから明かされる真相に驚かされるから。今回も心臓移植とか戸籍交換とか、事件と関係がなさそうな小さなピース...続きを読む