麻見和史のレビュー一覧
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シリーズ、第四弾。
老人の絞殺死体が発見され、警視庁捜査一課 科学捜査係 文書解読班に、出動命令が下る。
被害者のそばにあった謎のメモ。
『ゆにぞんころすげきやくしたい』とは、何を意味するのか?
捜査は混迷を深めるが、やがて、被害者の甥が重要参考人として、浮かび上がる。
しかし、その甥が死体で発見され、捜査は更に混迷を深める。
5年前、老人の妻が火災で亡くなった事が明らかに。
事件・事故など、見方は色々あったか、結局、事故で決着。果たして、本当に事故だったのか?
そして、今回の事件の遠因だったのではないか?
リーダーの鳴海に八代、夏目の3人に加え、今回は、科学捜査係から元ITエンジニ -
ネタバレ 購入済み
ドラマを見てからずっと気になっていたものの、なかなか読む機会がなかった麻見和史さんの「殺人分析班」シリーズ。
この際、大人買いして全作を一気に読んでしまうつもりですが、記念すべきその一作目がこの「石の繭」です。
ヒロイン如月塔子が所属するのは、早瀬泰之係長率いる警視庁捜査第一課殺人犯捜査第十一係。
他に、門脇仁志、鷹野秀昭、徳重英次、尾留川圭介の4人の先輩刑事が所属する。
特に鷹野は、捜査一課の中でも一目置かれる存在で、細かな観察と推論を積み重ねる捜査で検挙率が群を抜く優秀な刑事。
しかし、普段は飄々として掴みどころの無いちょっとした変わり者。
そんな鷹野は塔子の指導係。鷹野 -
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麻見和史『無垢の傷痕 本所署〈白と黒〉の事件簿』双葉文庫。
本所署刑事課に所属し、その苗字からいつも損をしている黒星達成と元看護婦の経歴を持つ白石雪乃のコンビの活躍を描いた連作短編集。5編を収録。いつも鋭い推理を発揮する年下の白石に対して、ネガティブ思考の黒星の方はサポート役に徹している感じ。描かれる事件は深刻なのだが、黒星と白石の白黒コンビの軽妙な掛け合いと後半の畳み掛けるような謎解きで、意外にもライトな作品に仕上がっている。
『星の傷痕』。パチプロの男性の変死事件。男性の身体には死後に傷付けられた3つのアスタリスクマークと警察を挑発するメモが残されていた。猟奇連続殺人の幕開けか……
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ネタバレ 購入済み
あ~~あ~~
警視庁殺人分析班と捜査一課十一係って、同じシリーズだったんだ~~。
面白かったけど、また、買っちゃった。残念。
同じシリーズですとかって書いてあったんだろうけど……あ~~あ~~ -
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麻見和史『茨の墓標 警視庁文書捜査官』角川文庫。
シリーズ第8弾。
テレビドラマ化されたこともあり、異常な文字マニアの鳴海理沙警部補のイメージが頭の中に浮かび、読み易い。テレビドラマでは矢代は女性だったが……
今回の謎解きは少しスッキリしないところがあるが、ストーリーは面白い。
小金井市の廃屋で土に埋められた身元不明の男性の刺殺体が発見される。被害者のポケットに残されていた謎の四行詩。文書解読班の鳴海理沙と矢代、夏目は文書の解読と被害者の身元を調査を行うが、類似の四行詩を残す第2の殺人事件が起きる。そして、第1の殺人事件の物証から浮かび上がる10年前の未解決殺人事件との関係。さらには第 -
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特捜7シリーズ、2作目。
1作目と同様、何故か特捜チーム外の所轄の女性刑事である里中の活躍が一番目立つ。ただ、里中の変人刑事ぶりが意外と愛嬌があって、好感を持って読めた。一歩間違えばウザキャラになってしまいそうだが、紙一重で収まっているところが良し。他のメンバーも個性があって、特捜7+里中で上手く捜査が出来ていたように思う。佐倉が目論む女性組織の「佐倉の園」の今後も期待したい。
猟奇事件と誘拐事件が絡まる複雑な事件の様相だったが、いつもながらプロットをきちんと練って書かれている著者さんであるからか、変にトリックだけ仰々しい、といったものではなく、違和感なく読めた。捜査の方も筋道立っていて良き