麻見和史のレビュー一覧

  • 蟻の階段 警視庁殺人分析班

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    如月 塔子巡査部長が殺人現場で見たものは、とても奇妙なものであった。
    遺体の周りを取り囲むように、猿の頭蓋骨、白い花、掛け時計、スープ皿が置いてあった。
    犯人は、何の目的でこの様な遺留品を置いていったのか?

    そして、警察OBの加賀見に、犯人から電話があり、その謎をとけという。
    なぜ、警察OBの彼に連絡したのか?

    続く第二の現場では、遺体の周りを洋書、キリスト教施設、黒いエプロン、楽譜、過去の新聞記事が置かれていた。
    深まる謎、二転三転する展開。

    犯人が自分を蟻

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    2018年05月14日
  • 永久囚人 警視庁文書捜査官

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    麻見和史『永久囚人 警視庁文書捜査官』角川文庫。

    シリーズ第3作。文章心理学を駆使した犯罪捜査にフォーカスした点が面白い。今回から文書解読班の鳴海理沙警部補と矢代に加え、新たに夏目が加わる。

    謎のダイイングメッセージを残し、針金で全身を縛られた遺体。それは事件の発端に過ぎず、連続殺人事件へと発展していく…捜査の過程で理沙が目を付けた幻想小説から事件の真相へと迫る。

    珍しく本作が原作のテレビドラマを観ているが、設定が若干異なるものの、なかなか面白い。

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    2018年04月28日
  • 緋色のシグナル 警視庁文書捜査官エピソード・ゼロ

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    ネタバレ

    1作目の内容忘れちゃいましたけども、なかなか面白かったです!
    でもやっぱり如月塔子シリーズと被るね笑。藤堂比奈子とも。あれ?

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    2018年04月03日
  • 共犯レクイエム 公安外事五課

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    所轄署の女性刑事 篠原 早紀。
    強盗未遂事件の捜査で、被疑者の少年を死なせてしまう。
    苦悩する篠原刑事。

    そんな彼女に、突然、公安への辞令が...
    異動先の公安外事五課に、東欧のある国のスパイ事案か持ち上がり、監視が始まる。

    しかし、課長から、同僚にモグラがいる可能性があり、それを探れとの密命が下る。
    果たして、本当にモグラはいるのか?

    ハラハラドキドキの展開に、一気に最後まで読みました。


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    2018年04月02日
  • 虚空の糸 警視庁殺人分析班

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    シリーズが続くにつれ、登場人物の輪郭がハッキリしてこなれてきた印象。
    トリッキーな手法やキャラクターに頼ることなく正統派の警察ものとして進化していると思いますが、事件解決への流れは相変わらず少し都合が良すぎるかな。
    シリーズものの魅力の1つである主人公の成長や人間関係の変化も、良い感じに進行中です。

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    2018年03月18日
  • 警視庁文書捜査官

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    2018年27冊目。文章心理学という新ジャンル。作中でも名言しているけど、推測が多分に混じるので事件への応用はなかなかに難しい。独自性を出すのが大変だと思うけれど、他の作品にも期待したい。⌈心的辞書⌋などの考え方はとても興味深かったです。

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    2018年03月07日
  • 緋色のシグナル 警視庁文書捜査官エピソード・ゼロ

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    麻見和史『緋色のシグナル 警視庁文書捜査官エピソード・ゼロ』角川文庫。

    シリーズ第2作は何と鳴海理沙の所轄時代の活躍を描いたエピソード・ゼロ。鳴海理沙の推理が冴えるなかなか面白い作品だと思う。システム開発の内情などを知っていれば、さらに面白さは倍増するだろう。

    顔面が悲惨なまでに損壊された他殺死体が発見され、その傍らには赤い文字で『品』と『蟲』の二文字が残されていた。被害者はIT企業の社長で、赤文字はプロラム・バグのことだと推理する理沙だったが…

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    2018年02月03日
  • 水葬の迷宮―警視庁特捜7―(新潮文庫)

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    新しいシリーズ。警視庁捜査一課十一係と似たような雰囲気でも、里中のキャラとか考えてあり、悪くなかった。ドラマ化に向いてる感じ。

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    2017年12月31日
  • 蟻の階段 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    シリーズ中屈指とか、一番本格度合いが強いとか書評の惹句をみて期待が大きすぎた。

    確かに凡百の警察ドラマよりは謎が大きい。特に見立て殺人、それもヴァニタス画を彷彿とさせる見立てが行われた連続殺害現場、そして引退した刑事に犯人からの連絡があることから劇場型犯行?など、色々な要素はあってラストまで飽きずに読める。
    しかし犯人は途中からはっきりわかっているし、さほどの意外性がある展開もなかった。本格を期待すると外れるかも。

    地道な組織捜査が描きこまれる一方で、如月&鷹野コンビも少しずつ息があってきて、如月の成長物語にもなっており、ここらがちょっと名探偵と助手を彷彿とさせる部分ではある。

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    2017年12月19日
  • 水晶の鼓動 警視庁殺人分析班

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    猟奇殺人事件を追う女性刑事 如月 塔子が活躍する「殺人分析班」シリーズの第3弾。

    殺人現場は、スプレーで真っ赤に染められた寝室であった。続く猟奇殺人、第2、第3の被害者が...

    そして、時を同じくして、都内複数箇所で発生する連続爆破事件。

    果たして、犯人は、誰なのか?
    猟奇殺人と連続爆破事件の犯人は、同じ人物なのか?

    物語の至る所に、伏線があり、振り返って、なるほどと頷けます。
    主人公 如月塔子の挫折と成長の物語になっています。




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    2017年12月06日
  • 沈黙する女たち

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    ネタバレ

    早乙女綾香シリーズだった。
    テレビ番組の取材班が事件の真相を探る、という観点が新しいのかな。結構面白かった。

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    2017年11月16日
  • 水葬の迷宮―警視庁特捜7―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    新シリーズだった。結構面白い。里中のキャラ設定が謎だったが、なぜポケットがパンパンなのか分かると、彼女の一生懸命さが伝わってきた。なかなか良いではないか。
    続編もあるようなので読みたい。

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    2017年11月02日
  • 沈黙する女たち

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    麻見和史『沈黙する女たち』幻冬舎文庫。

    重犯罪取材班・早乙女綾香シリーズの第2弾。文庫書き下ろし。

    異様な事件とストーリー、意外な犯人と次作へと繋がる新たな悪とシリーズ作品としては非常に巧くまとまっており、面白い。今回、新たに綾香とコンビを組むことになった元警視庁捜査一課の久我がなかなか良い働きを見せ、シリーズを飽きさせない見事なカンフル剤となっている。

    次々と発見される廃屋に残された女性の全裸死体。しかも、その死体を撮影した画像が会員制サイトにアップロードされる…

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    2017年10月21日
  • 警視庁文書捜査官

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    また1人、魅力的な女性捜査官が誕生した!というのが第1印象。
    如月塔子とは違うタイプの長身で美人、文字オタクで色々な人の書いた文字をファイルにコレクションしてる、ちょっと変わった人(笑)

    文字や話し言葉から個人を知り、事件の背景を読み取って解決まで導くという新しい手法がなかなか面白かったし、殺人事件の根底にはまた別の事件が複雑に絡み合っていて、最後の真相の部分で おいおい!そういう事かー!と、ちょっと驚いた。

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    2017年09月24日
  • 水葬の迷宮―警視庁特捜7―(新潮文庫)

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    麻見和史『水葬の迷宮 警視庁特捜7』新潮文庫。

    『特捜7 銃弾』の改題、修正、文庫化。

    ベテラン警官が拳銃を奪われ、両腕を肩から切断され、遺体となって発見される。特別捜査班の岬怜司は一風変わった新人刑事の里中宏美と共に不可解な事件を追う。

    次々と起こる猟奇殺人の謎がさらなる謎を呼ぶという予断を許さぬ展開が面白い。しかしながら、なかなか面白いキャラクターの里中宏美が一歩引いた感じで、少し勿体無いように感じた。

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    2017年09月11日
  • 蝶の力学 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    安定の面白さ。今回もよかった。気づけばぐいぐい引き込まれている。もう7作目なんだな。
    劇場型犯罪にしてはちょっと地味な気もするけど。

    続編も出てるみたいですが、塔子と鷹野が今後どうなるとか、そういう恋愛要素入れてほしくないな。。

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    2017年08月15日
  • 女神の骨格 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    シリーズ6作目。読んでからだいぶ間が開いてしまったので記憶がやや薄れ気味ですが、今回は事件よりも塔子の刑事としての方向性が垣間見えた点が「良いな」と思ったことが印象に残っています。

    その場面は、緑川の妻に捜査協力を依頼する場面だったと思うのですが、その内容に他の女性刑事物にない独創性を感じました。

    女性が主人公の刑事物というと、女刑事が男顔負けの活躍をする意外性とギャップから爽快感のようなカタルシスを感じさせるものが多いと思ってますが、本作はそうした点で差別化が図れているように思った次第です。

    今後、この点を拡充してもらえるのであれば興味をもって続編を手に取っていきたいと思うのですが、そ

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    2017年05月31日
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    シリーズ5作目。顔が消され、腹部に数字が書かれるという連続殺人事件という、猟奇性が高く、また創造力がいろいろ刺激される事件は(不謹慎な表現ですが)魅力的で惹き込まれます。

    事件の真相も複数の思惑が交錯する複雑な内容でしたが、難しすぎず、かつ意表をつかれたもので結構楽しめました。特に「63」の事件で残された人たちの気持ちを考え出すと、複雑な心境にさせられてしまいました。

    こういう手放しで喜べない系(?)の結末は印象に残りやすく、個人的には好みのタイプなので、本作は1作目に次いで楽しめる内容となりました。

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    2017年05月10日
  • 虚空の糸 警視庁殺人分析班

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    捜査一課十一係シリーズ4作目。
    このシリーズの面白さは伏線の見事さにある。
    何気ない会話、つい聞き逃してしまいがちな証言、そして捜査の最中に見聞きした記憶。
    犯人へとつながる見えない糸が、それらの中に隠されている。
    すべてがひとつに結びついたとき、真犯人の姿が浮かび上がってくる過程は読んでいてドキドキする。
    塔子と鷹野のコンビも相変わらずだ。
    犯人の思惑に翻弄され、事件解決への道筋がまったく見えないときも、このコンビはけっして諦めない。
    「鷹野くんも」の「も」に妙にこだわる鷹野も楽しい。
    警察小説だけでなく、ミステリーを書くためには様々な知識が必要なのだとあらためて思う。
    事件解決へのきっかけ

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    2017年04月11日
  • 警視庁文書捜査官

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    万能鑑定士ほど派手さはないが、なんだか好感の持てる話だった。続けば、よりキャラが立ってくると思うが、続くといいね

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    2017年03月22日