麻見和史のレビュー一覧

  • 虚空の糸 警視庁殺人分析班

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    捜査一課十一係シリーズ4作目。
    このシリーズの面白さは伏線の見事さにある。
    何気ない会話、つい聞き逃してしまいがちな証言、そして捜査の最中に見聞きした記憶。
    犯人へとつながる見えない糸が、それらの中に隠されている。
    すべてがひとつに結びついたとき、真犯人の姿が浮かび上がってくる過程は読んでいてドキドキする。
    塔子と鷹野のコンビも相変わらずだ。
    犯人の思惑に翻弄され、事件解決への道筋がまったく見えないときも、このコンビはけっして諦めない。
    「鷹野くんも」の「も」に妙にこだわる鷹野も楽しい。
    警察小説だけでなく、ミステリーを書くためには様々な知識が必要なのだとあらためて思う。
    事件解決へのきっかけ

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    2017年04月11日
  • 警視庁文書捜査官

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    万能鑑定士ほど派手さはないが、なんだか好感の持てる話だった。続けば、よりキャラが立ってくると思うが、続くといいね

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    2017年03月22日
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班

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    シリーズとして安定感している。

    猟奇的な事件から始まり、
    今回はどうなるのか・・・と思ったものの
    そこまで劇的な展開とまではいかず。

    ただ、読ませる面白さは健在。

    貧困や社会の不条理、家族愛など
    いろんな要素が盛り込まれていて
    悩みながら事件にあたる難しさというのが
    印象に残った。

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    2017年03月12日
  • 警視庁文書捜査官

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    麻見和史『警視庁文書捜査官』角川文庫。一風変わった女性刑事を主人公にした警察小説。

    右手首が切断された遺体。捜査一課文書解読班の班長にして異常な文字マニアの鳴海理沙警部補と矢代朋彦巡査部長が殺人現場に残されたメモや謎の文字ガードを手掛かりに事件の真相を追う。意外な展開、第二の殺人…事件の背後で暗躍する掃除屋の正体とは…

    些か強引な推理や展開があるものの、発想は面白い。もう少し納得出来る推理であれば、ストーリーも面白いものになったに違いない。非常に勿体無い。

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    2017年02月10日
  • 女神の骨格 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    安定の面白さ。
    でも遺体を上下違う組み合わせにするトリックは他の本で読んだなー。あんまり恋愛要素とか入れないでほしいのだけど。。
    内藤了の藤堂比奈子シリーズとダブってきた笑。

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    2017年01月11日
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班

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    体に書かれた数字の意味は何か、何故犯人はそんな事をしたのかという、いわゆる犯行の動機を辿ってゆくミステリー。一応、犯人の意外性も。

    如月塔子の成長を楽しむミステリー。周りも含めた成長物語としての魅力も増している。続けて読みたくなる。

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    2016年02月25日
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    もうシリーズ5作目なのか。これも結構面白かった。

    このシリーズ割りと好きなのだけど、何でかっていうと、物語の途中で事件の謎をまとめてくれる(わかりやすい!)のと、結構早めに犯人が分かるものの、そこから明かされる真相に驚かされるから。今回も心臓移植とか戸籍交換とか、事件と関係がなさそうな小さなピースが合わさって謎が解けてゆく。とても気持ちいい。
    実際にこういった猟奇的かつ謎めいた殺人事件があるのかどうかは謎だけども。

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    2016年02月03日
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班

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    警視庁殺人分析班の若手女性刑事の如月塔子を主人公にしたシリーズの第5弾。

    今回は顔や両腕を薬品で損壊する残酷な猟奇殺人を巡り、如月塔子ら殺人分析班のメンバーが犯人を追い詰める。遺体に残された謎の数字とポストカード。そして、第二、第三の事件が…

    全く正体が解らぬ犯人像に少しずつ迫る面白さに余りにも出来過ぎた偶然という相反する要素に、確かに先のストーリーは読めないが、少し陳腐さも感じた。しかし、シリーズを重ねるごとに面白さは増しており、その分、読者の要求も高くなっているのは確かだ。

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    2016年01月19日
  • 屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香

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    山猫と名乗る犯人による連続猟奇殺人事件を追うCS放送の報道記者・早乙女綾香は、山猫による殺人の手口が十年前の殺人事件と類似している事に気付く…

    主人公がCS放送の女性報道記者と異色の設定であり、ミステリーとしても読み応えのある作品だった。主人公が同僚とともに少しづつ事件の真相に迫る過程はスリリングである。

    恐らく、殺人分析班シリーズ同様、シリーズ化されるのではないかな。

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    2014年10月12日
  • 凪の残響 警視庁殺人分析班

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    警視庁殺人分析班第11弾。
    今回は、切断された女性の指がカフェやアクセサリーショップに遺棄されるという事件から始まる。
    序盤から猟奇的な臭いが…
    また、今回は舞台となった土地が大きな意味を持っている。
    片手の指だけ切断された被害者を早く救出したいと思う塔子だが、なかなかそこに辿り着けないことがもどかしい。
    犯人は一体なんのために、被害者を拉致し、指を切断して遺棄したのか…なかなか真祖がわからない。

    2025.12.21

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    2025年12月21日
  • これが最後の仕事になる

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    献鹿狸太朗さんのファンで読みました。今回も良かったです。短い分、もっと読みたい…!ってウズウズしてしまいます。

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    2025年12月10日
  • 罪の硬度 警視庁捜査一課十一係

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    3.5

    博物館で口に鉱物を詰め込まれた遺体が発見される。
    そして病院の倉庫でも同じ手口と思われる遺体が…

    そんな盛り上がりもなく淡々と進んでいく、今回ついにゲームマスターの正体がわかる。
    鷹野がゲームマスターの正体に気づく理由が何か薄い。それで何でその人に結びつくんだよと思ってしまった。 正体が分かったときは驚いたけど。

    ゲームマスターという軸がなくなって、今後はどのようにこのシリーズは進んでいくのだろうか。

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    2025年12月06日
  • 石の繭 警視庁殺人分析班

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    読みやすくて展開が早くてイッキ読み。
    初めての作家さん。

    残念ながら犯人は目星がついてしまったけど、種明かしの視点が面白くて楽しめた。

    シリーズ化してるのも嬉しい。

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    2025年11月20日
  • 殺意の勲章 猟奇殺人捜査ファイル

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    女性の子供時代の記憶から話が始まる。
    そして、時が経ち18年後上半身のみの遺体が発見される。腕には注射器がそして輸血パックが置かれている。死体から犯人のメッセージを掴み取り、犯人逮捕を目指す尾崎と広瀬に早くも第二、第三の事件が発生する。
    犯人はすぐに分かる話なのですが、犯人がなぜ上半身にこだわっているのかが最後の方まで分からなかった。
    終盤の加奈子の豹変ぶりが読んでて若干引いてしまった。

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    2025年11月19日
  • これが最後の仕事になる

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    24人の作家さんが「これが最後の仕事になる」の書き出しで1編6頁、24種の物語!
    大好きな作家さんが何人も名を連ねていて思わず読んでみました…恐い話や難しい話もあったけど1編が短くて手軽に読めました

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    2025年11月02日
  • 鷹の砦 警視庁殺人分析班

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    警視庁殺人分析班シリーズ第10弾。
    今回は、ある殺人事件の捜査から犯人を追う先で、立て籠り事件となる。
    犯人は人質を取り、交渉に応じようとしない。
    そのうち、人質の1人が体調を崩し、塔子が交代要員に選ばれてしまう。
    それから、犯人たちは警察の包囲網から逃れるため、強硬手段に出る。
    塔子を連れて犯人たちは場所を移したのだ。
    そして、塔子が連れて行かれた先では、なんと白骨遺体が…
    塔子にまたもや危機が訪れる…

    2025.10.28

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    2025年10月28日
  • 緋色のシグナル 警視庁文書捜査官エピソード・ゼロ

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    文書解読班が設立する前の鳴海理沙の関わった事件。
    IT企業で働く人間が殺され、現場に残されていた赤い文字。
    理沙はこの文字の謎を追う特命班に指名され、国木田という刑事と組むことになる。
    国木田は過去、捜査中に怪我を負っており、上司とも微妙な関係の様子。
    理沙も所属する署の課長には、お荷物扱いされており、国木田は厄介者と組まされたと不満だったが…
    捜査を進めるうちに、その考えに少しずつ変化がみられるようになる。
    ただ、理沙の天然というか空気読めないのは、やっぱり昔からのようだった…

    2025.10.13

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    2025年10月13日
  • 最後の告発 警視庁文書捜査官

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    ネタバレ

    警視庁文書捜査官シリーズ10巻、テレビドラマでおなじみの人間関係、読みやすいし、前作で矢代が抱えていた伏線が回収されカメラへの拘り、矢代の幼馴染の水原弘子に因縁のカメラ・・・ひと段落した文書課も実績を上げ続け評価がたかまり、鳴海理沙率いる(?)文書解読班の捜査がドンドン事件を解決していく本書は小気味が良いったらありゃしない
    本書の構成は面白かったが「文書」から謎や筋を読み解くシリーズの根幹が崩れている

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    2025年10月13日
  • 鴉の箱庭 警視庁捜査一課十一係

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    今回も門脇さんと塔子のコンビ。途中鷹野と一緒に捜査する場面あり、少し懐かしい感じがしました。
    結構自分本位な登場人物だったと思います。手代木さんが意外な面を見せてくれました。

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    2025年10月12日
  • 邪神の天秤 警視庁公安分析班

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    殺人分析班と同様1冊で1つの事件解決かと思ったら、2冊で完結。

    殺人分析班のころから思っているが、鷹野さんが沢木になぜそこまで肩入れをするのかは疑問が残る。

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    2025年10月03日