【感想・ネタバレ】女神の骨格 警視庁殺人分析班のレビュー

あらすじ

東京・国分寺の古い洋館で火災が発生。鎮火した現場から発見されたのは、奇妙な隠し部屋と、横たえられた白骨遺体だった。その後の調査で、一体かと思われた人骨が、実は男性の頭部と女性の胴体が組み合わせられたものだということが判明する。刑事・如月塔子と十一係のメンバーが、事件の真相を追う! 講談社文庫「警視庁殺人分析班」シリーズは、講談社ノベルス「警視庁捜査一課十一係」シリーズと同一シリーズです。

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Posted by ブクログ

ねぇ、絶対鷹野主任塔子の事好きじゃん!?!?
何最後のシーン!!
途中の意味シーンな態度!!
絶対!!
好きじゃん!!←

と、まあ鷹野×塔子の話はここまでとして。
今回事件が一体二転三転何回と転がっただろうか…
トリックの謎は解けないまま気づいたら最後の方に。
読み応えバッチリな作品でした。

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2023年04月27日

Posted by ブクログ

本作は、タイトル通り「構造」で読ませる物語だった。
事件の異様さに最初は圧倒されるけれど、読み進めるほどに、骨格のように緻密に組み上げられた人間関係と真実が見えてくる。

複雑な構成に翻弄されながらも、最後の数ページで一気に点が線になるあの感覚――まさに麻見作品らしい“知的な快感”。
シリーズを追ってきたからこそ、塔子と鷹野の関係の変化、チームとしての呼吸の深まりも感じられて嬉しかった。

重さの中にある静けさ、悲しみの奥にある理(ことわり)。
ラストを閉じたあと、事件そのものよりも“そこにいた人間”たちの姿が心に残った。
読後は、ただのミステリを超えて、人間の「形」と「欠け」を描く作品としての深さを感じた。

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2025年10月07日

Posted by ブクログ

初めはごちゃごちゃになりそうな感じかなと思ったけど最終的には分かりやすくまとまってた☆
固定概念で読んでいたからそーゆうオチかとやられた感じだったかな~~

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2022年02月22日

Posted by ブクログ

もう6作目かといった感じです。一昨年あたりからこのシリーズに手を出し始めたのでまだまだ追いつけないですが、班としてのまとまりも塔子ちゃんの成長も一歩ずつ進んでいるのがよくわかります。

今回は今までに比べると事件の緊迫感が少ない感じがしましたが、最後のどんでん返しはこのシリーズの醍醐味だと思いました

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2021年01月25日

Posted by ブクログ

殺人分析班・如月塔子が活躍するシリーズ、第六弾。
『石の繭』から始まったシリーズですが、登場人物のキャラもハッキリし、ますます面白くなって来ましたね。

今回は、古びた洋館で発生した火災。しかし、その現場から発見されたのは、隠し部屋と多くの蒐集品、そして白骨化した遺体だった。

更に、奇妙なことに、その白骨遺体の頭部は男性で、胴体は女性のものと判明した。一体誰が、何のために?

やがて発生する第2、第3の殺人事件。
果たして、塔子たちは、真相にたどり着くことができるのか...

最後のどんでん返しは、見事です。
各章の最初に、犯人視点のシーンがありますが、読み返すと、なるほどそう言うことか!、と納得しました。

なお、登場人物も多く複雑ですので、人間関係や動機などは、もう少し、シンプルでも良いかも知れません。

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2019年09月04日

Posted by ブクログ

前作同様に 最後にどんでん返し。
途中で あれ?と思った正体はこれかー?と思った。
最後の方で 鷹野主任がまさかの誕生日プレゼントを渡すシーン。とーとつだなぁ 笑。なぜか 恋愛がらみになるシリーズ多いけど それって必要?っていつも思う。やんわり 憎からずってとこでよくない?と思う。このシリーズは このまま発展しなそうで良き良きと思ってたのになぁ。1番のどんでん返しかも 笑。

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2019年01月20日

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この作家の作品を初めて読んだ。多くの刑事もの、そして主人公が女性刑事と言う話はかなり多いと思うが、その中でも大変面白かった。最後のドンデン返しとはならないが、途中からアレっと思うストリー。女性刑事如月塔子と先輩刑事鷹野が組んで、事件の背景と真実を追う物語。面白かった。

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2018年08月11日

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空き家だった洋館で火災が発生。鎮火後、殺人分析班の如月塔子は納戸の奥に隠し部屋があることを知る。部屋には無数の蒐集品とともに、白骨化した遺体が布団に寝かされていた。しかも人骨の頭部は男性、胴体は女性のものと判明する。別の部屋からは血痕が。複雑怪奇な難事件に推理捜査チームはどう挑むのか。

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2018年06月23日

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ネタバレ

シリーズ6作目。読んでからだいぶ間が開いてしまったので記憶がやや薄れ気味ですが、今回は事件よりも塔子の刑事としての方向性が垣間見えた点が「良いな」と思ったことが印象に残っています。

その場面は、緑川の妻に捜査協力を依頼する場面だったと思うのですが、その内容に他の女性刑事物にない独創性を感じました。

女性が主人公の刑事物というと、女刑事が男顔負けの活躍をする意外性とギャップから爽快感のようなカタルシスを感じさせるものが多いと思ってますが、本作はそうした点で差別化が図れているように思った次第です。

今後、この点を拡充してもらえるのであれば興味をもって続編を手に取っていきたいと思うのですが、そんなのは極めて少数派でしょうから、そこにこだわらず続きを待っていようと思います。

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2017年05月31日

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ネタバレ

安定の面白さ。
でも遺体を上下違う組み合わせにするトリックは他の本で読んだなー。あんまり恋愛要素とか入れないでほしいのだけど。。
内藤了の藤堂比奈子シリーズとダブってきた笑。

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2017年01月11日

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ユミさん、切ないよ…。でも、ユミさんとは呼ばないだろ。

鷹野主任から塔子へのプレゼントにキュン…

複雑だけど、理解できるのは書き手の巧妙さか。

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2025年09月11日

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麻見和史の警視庁捜査一課十一係「殺人分析班」シリーズ第6作。
冒頭、江戸川乱歩作品を思わせる雰囲気の奇妙な日記から始まる。
更に火災現場で発見された白骨の頭部は男性、体は女性という遺体から事件が動き出し、オカルティックな感じが漂う。最終的には今回も探偵役の鷹野が犯人を暴くことになるが、そこに行きつくための論理構成がイマイチ強引な気がしなくもない。それでもシリーズを通して描かれる塔子の成長も見られ、鷹野の塔子への気持ちも少しずつ進歩しているようで微笑ましい。また次の作品が楽しみだ。

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2025年03月28日

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空き家だった洋館で火事が起こった。
幸い人はいなかったようだが、鎮火後の捜索で白骨化遺体が見つかる。
その白骨が見つかった部屋は様々な蒐集品が置かれている隠し部屋だった。
しかも、白骨遺体の頭部は男性、体は女性のものだった。
そこに隠された意味と遺体の身元を探すため、塔子がまた猟奇事件に挑む。
ただ、今回はかなり複雑…

2024.8.19

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2024年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ6作目。如月さんのお誕生日付近…1年速いなぁ。ぐんぐん成長していくので良いです。
今回の事件は劇場型じゃないけど、それにしては警察の捜査が全て後手後手でハラハラしました。毎回間に合わない。今回別件の捜査に携わってて別行動している神谷課長が重要だったのでは…手代木管理官とどちらが上なのかよくわからない、お互いに怒ったり怒られたりしている気がします。
犯人側の人間関係はシリーズ一入り組んでいました。途中で、日記の書き手が理恵子さんに気持ち伝えるの躊躇する意味がわからない、ユミさんは妻でなくあくまでもパートナーっぽいし…日記の書き手が女性?いやでもユミさんと性別が異なっても云々とか書いてある…名前が違うけど……と思ってたのに、、鷹野主任の「前提条件が間違っている」にわたしもまんまとやられました。実行犯でない犯人も鷹野主任も頭いいな。
「犯人の人生をバッドエンドにするためにあなたの運を使う」の話もすごかった……徳さんのこの話の時点でもう殺している。失うものはもう無いし運を使い切っても平気だろうから、ある意味で徳さんは実行犯の犯行を正当化させてしまったのかもしれない。実行犯の思考回路が煮詰まってただけで徳さんは悪くないですが。

……河上さんが如月さん気に入ってるのは感じていたけど、百均好きなのに如月さんに3000円くらいする猫のルーペを渡して「誕プレじゃない」とか「猫ついてるけどたまたま」とか言ってて、如月さんからも「こんな高いもの…」って言われてる鷹野主任も!?変人過ぎて解りにくいけどまさか。。トマトとミニトマトは同じ気持ちで食べるものでは?
コーヒーの場面もちょっと河上さんと鷹野主任がピリッとしてました。如月さんは気付いてないけど。
如月さんは明らかに鷹野主任への気持ちが指導教官以上だし(不意に電話くると私的な誘いかと勘違いしてるので)、なんだこの人たち。。事件もこの展開も気になります。(ドラマでも若干あった気がする…と思ったけど、木村文乃さんと青木崇高さんが共演されてる別のドラマだ。追記:あの役青木さんだったと思うのに、木村さんじゃないのかも。全然検索されてこないので幻覚かな?マブリーと青木さんのツーショットばかり出てきました。共演されるのね!!)
(追記2:『サギデカ』!!木村文乃さん×青木崇高さんは幻覚じゃなかった。警察なのは木村さんだけだけど)
鷹野主任から眼鏡ユーザーの気持ちを唐突に訊かれた早瀬係長に笑ってしまいました。

どうでもいいけれど、古谷利明がワックスで髪を固めてるの、部分的に髪が薄いんじゃないかと思ってしまいました。この描写、必要なのかわからないのに登場する度あるので。

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2023年08月11日

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前半から中盤にかけては頭部とそれ以外の骨が別人の白骨自体や連続殺人などインパクトのある展開で進んでいくが、意外とあっさりな印象。翻って後半は靖江の告白が淡々と続くのだがこってり濃厚な味わいで驚愕な真相に一気に引き込まれた。
ミステリー要素の強いシリーズなのは良いんだけどやっぱり解き明かすのは鷹野なので塔子の色がどうしても薄くなってしまう。犯人等の内面をとてもよく理解しようとする塔子の姿勢は素晴らしいと思うのだけど主人公としては、、、
それと門脇たちとの毎回の情報交換の会が事件解決に直接繋がったことがないのは残念。個人的には読者が事件を整理するためにこういう会を取り入れてるのだなと勝手に思っている。
最後の一文が次の作品の前振りなような気がする。

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2023年04月26日

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ネタバレ

シリーズ第6作。

今回は洋館での火災から事件が始まる。
空き家になっており怪我人はいないが部屋の隠し扉から白骨遺体が発見される。

1作目から読んでいて安定した面白さ。
次作も楽しみ。

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2022年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ6作目

洋館が火災。納戸から発見された人骨。
しかも頭は男性、体は女性のものと奇妙極まりない。犯人の意図とは?

捜査が後手後手に回るかのように殺人が発生。途中までなんだか物語の展開に面白味を感じなかったが、結末に向けての伏線回収は面白かった。

男性が犯人と思わせる書き方にもやられた。

失踪した婚約者の骨だと勘違いし殺人をおかす北浜もはかない、

そうしむけた菅沼(女)こと秀島海邦。
仲間が目の前で2人殺されたのに警察に通報せずなんで納戸に入れて白骨かさせるねん って思ったけど、大好きな人を側に置いときたいって 怖い。

今回は塔子の成長を感じられた。
遺族の心を開かせる会話術
最後犯人に問いただすシーンもよかった。

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2022年11月13日

Posted by ブクログ

シリーズ6作目。
古い洋館の火災現場から出て来たのは、隠し部屋と頭が男性、体が女性と言う奇妙な白骨死体だった。
古いもので、住人も行方も分からないことから、なかなか身元が判明しない。
そんな事件に挑む塔子達、十一係。
シリーズも重ねて、チームワークも良くなり、事件に派手さがない分、塔子の捜査能力のテストと言う名目で、事件の真実に着々と迫る様子を上手く描いていると感じた。
これまでの作品と違い、一つの事件を丁寧に描いているので失速感は否めないが、シリーズの途中でこういう作品を挟むのもありかも。
個人的には、鷹野を主人公にした別シリーズを買ってしまったので、いつ塔子が独り立ちをするのか、とても気になるところ・・・

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2022年05月16日

Posted by ブクログ

久しぶりのミステリージャンルで読み方を忘れて時間がかかってしまいました。シリーズ中で特別印象深い作品というわけではありませんが、このシリーズのキャラクターは好きです。叙述トリックでモヤモヤして読み返してみましたが、ギリギリセーフな感じの文章もあったかなと思う。まあまあヒント的なものも散りばめてあるし、エンタメとして好きです。ゆっくりだけれどシリーズは読んでいこうと思う。

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2022年03月07日

Posted by ブクログ


今までの中でかなり複雑だったかも。
最後ばーって語り口調みたいなので真相わかるのあんまり好きじゃないんだよなー

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2022年02月01日

Posted by ブクログ

今回の作品は過去の作品と比べて、かなり複雑でした。後半に「あ、そういうことか!」と感じさせりるが、ちょっと回りくどかったか?

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2021年04月04日

Posted by ブクログ

この結末は予想外だったな。
白骨死体が2人分もあるのになかなか事件の本質がある見えない焦ったさを紛らわせるように、思わせぶりな日記風の文章が効果的に差し込まれている。
レギュラー刑事たちもすっかり役割が定着してきたことで、構成に工夫する余裕が出てきたのかな。

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2019年11月02日

Posted by ブクログ

鷹野と塔子のコンビもすっかり安定し、新人刑事だった塔子も捜査技能テストが受けられるまでに成長した。
いろいろな事件に関わることで経験を積み、刑事としてのスキルを磨いてきた。
事件関係者からの聞き込みでも、塔子らしいアプローチで事件解決のための重要なヒントを得られるようになった。
この二人のコンビがけっこう良いのだ。
それなりに自信をつけてきた塔子だが、やはり鷹野たちを頼りにしているところも、まだまだシリーズが続いていく余地がありそうだ。
不器用にプレゼントを渡す鷹野も意外に可愛らしい。
彼らを取りまく捜査一課十一係のチームワークも魅力のひとつだ。
物語の途中に挟まれる門脇班の推理会議も、事件を整理しながら読むのに役立っている。

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2017年02月16日

Posted by ブクログ

シリーズ第6作。少しストーリーが、くどくなって来た。これまでの5作に比べると読み進むのに苦労した。やたらと登場人物が多い割りにストーリー展開にダイナミックさが無いのが原因だろうか。

空き家の洋館で発生した火災を発端に奇妙な白骨死体が発見される。頭部は男性、胴体は女性の白骨死体…一体何が…殺人分析班の如月塔子が、この奇妙な難事件に挑む。

最近、BSの有料チャンネルでシリーズの第3作がドラマ化されたようだ。確かに主人公の女子大生みたいな刑事の如月塔子はドラマ向きかも知れない。

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2016年11月26日

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