あらすじ
東京・国分寺の古い洋館で火災が発生。鎮火した現場から発見されたのは、奇妙な隠し部屋と、横たえられた白骨遺体だった。その後の調査で、一体かと思われた人骨が、実は男性の頭部と女性の胴体が組み合わせられたものだということが判明する。刑事・如月塔子と十一係のメンバーが、事件の真相を追う! 講談社文庫「警視庁殺人分析班」シリーズは、講談社ノベルス「警視庁捜査一課十一係」シリーズと同一シリーズです。
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Posted by ブクログ
シリーズ6作目。読んでからだいぶ間が開いてしまったので記憶がやや薄れ気味ですが、今回は事件よりも塔子の刑事としての方向性が垣間見えた点が「良いな」と思ったことが印象に残っています。
その場面は、緑川の妻に捜査協力を依頼する場面だったと思うのですが、その内容に他の女性刑事物にない独創性を感じました。
女性が主人公の刑事物というと、女刑事が男顔負けの活躍をする意外性とギャップから爽快感のようなカタルシスを感じさせるものが多いと思ってますが、本作はそうした点で差別化が図れているように思った次第です。
今後、この点を拡充してもらえるのであれば興味をもって続編を手に取っていきたいと思うのですが、そんなのは極めて少数派でしょうから、そこにこだわらず続きを待っていようと思います。
Posted by ブクログ
安定の面白さ。
でも遺体を上下違う組み合わせにするトリックは他の本で読んだなー。あんまり恋愛要素とか入れないでほしいのだけど。。
内藤了の藤堂比奈子シリーズとダブってきた笑。
Posted by ブクログ
シリーズ6作目。如月さんのお誕生日付近…1年速いなぁ。ぐんぐん成長していくので良いです。
今回の事件は劇場型じゃないけど、それにしては警察の捜査が全て後手後手でハラハラしました。毎回間に合わない。今回別件の捜査に携わってて別行動している神谷課長が重要だったのでは…手代木管理官とどちらが上なのかよくわからない、お互いに怒ったり怒られたりしている気がします。
犯人側の人間関係はシリーズ一入り組んでいました。途中で、日記の書き手が理恵子さんに気持ち伝えるの躊躇する意味がわからない、ユミさんは妻でなくあくまでもパートナーっぽいし…日記の書き手が女性?いやでもユミさんと性別が異なっても云々とか書いてある…名前が違うけど……と思ってたのに、、鷹野主任の「前提条件が間違っている」にわたしもまんまとやられました。実行犯でない犯人も鷹野主任も頭いいな。
「犯人の人生をバッドエンドにするためにあなたの運を使う」の話もすごかった……徳さんのこの話の時点でもう殺している。失うものはもう無いし運を使い切っても平気だろうから、ある意味で徳さんは実行犯の犯行を正当化させてしまったのかもしれない。実行犯の思考回路が煮詰まってただけで徳さんは悪くないですが。
……河上さんが如月さん気に入ってるのは感じていたけど、百均好きなのに如月さんに3000円くらいする猫のルーペを渡して「誕プレじゃない」とか「猫ついてるけどたまたま」とか言ってて、如月さんからも「こんな高いもの…」って言われてる鷹野主任も!?変人過ぎて解りにくいけどまさか。。トマトとミニトマトは同じ気持ちで食べるものでは?
コーヒーの場面もちょっと河上さんと鷹野主任がピリッとしてました。如月さんは気付いてないけど。
如月さんは明らかに鷹野主任への気持ちが指導教官以上だし(不意に電話くると私的な誘いかと勘違いしてるので)、なんだこの人たち。。事件もこの展開も気になります。(ドラマでも若干あった気がする…と思ったけど、木村文乃さんと青木崇高さんが共演されてる別のドラマだ。追記:あの役青木さんだったと思うのに、木村さんじゃないのかも。全然検索されてこないので幻覚かな?マブリーと青木さんのツーショットばかり出てきました。共演されるのね!!)
(追記2:『サギデカ』!!木村文乃さん×青木崇高さんは幻覚じゃなかった。警察なのは木村さんだけだけど)
鷹野主任から眼鏡ユーザーの気持ちを唐突に訊かれた早瀬係長に笑ってしまいました。
どうでもいいけれど、古谷利明がワックスで髪を固めてるの、部分的に髪が薄いんじゃないかと思ってしまいました。この描写、必要なのかわからないのに登場する度あるので。
Posted by ブクログ
シリーズ第6作。
今回は洋館での火災から事件が始まる。
空き家になっており怪我人はいないが部屋の隠し扉から白骨遺体が発見される。
1作目から読んでいて安定した面白さ。
次作も楽しみ。
Posted by ブクログ
シリーズ6作目
洋館が火災。納戸から発見された人骨。
しかも頭は男性、体は女性のものと奇妙極まりない。犯人の意図とは?
捜査が後手後手に回るかのように殺人が発生。途中までなんだか物語の展開に面白味を感じなかったが、結末に向けての伏線回収は面白かった。
男性が犯人と思わせる書き方にもやられた。
失踪した婚約者の骨だと勘違いし殺人をおかす北浜もはかない、
そうしむけた菅沼(女)こと秀島海邦。
仲間が目の前で2人殺されたのに警察に通報せずなんで納戸に入れて白骨かさせるねん って思ったけど、大好きな人を側に置いときたいって 怖い。
今回は塔子の成長を感じられた。
遺族の心を開かせる会話術
最後犯人に問いただすシーンもよかった。