麻見和史のレビュー一覧
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江戸川区の公園で、両腕を切断された男性の遺体が発見された。誰が、なぜ?
そして、続く第二、第三の事件。
警察は、真相に近づくことが出来るのか?
そして、次のターゲットは、誰なのか?
麻見 和史氏の警察小説シリーズ。
別の警視庁捜査一課第十一係、如月 塔子シリーズとの双璧をなすシリーズでしょうか。
こちらは、第七係ですね。
メインは、岬警部補(男性)ですが、如月シリーズと同様、佐倉 響子警部補や、里中 宏美巡査部長など、強くて個性的な女性警察官が登場し、岬警部補をサポートします。
如月シリーズに比べ、軽妙なやりとりもあり、シリアスな面は少ない感じですが、伏線や場面展開など、ミステリーの要素 -
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殺人分析班・如月塔子が活躍するシリーズ、第六弾。
『石の繭』から始まったシリーズですが、登場人物のキャラもハッキリし、ますます面白くなって来ましたね。
今回は、古びた洋館で発生した火災。しかし、その現場から発見されたのは、隠し部屋と多くの蒐集品、そして白骨化した遺体だった。
更に、奇妙なことに、その白骨遺体の頭部は男性で、胴体は女性のものと判明した。一体誰が、何のために?
やがて発生する第2、第3の殺人事件。
果たして、塔子たちは、真相にたどり着くことができるのか...
最後のどんでん返しは、見事です。
各章の最初に、犯人視点のシーンがありますが、読み返すと、なるほどそう言うことか!、 -
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文書心理学のエキスパート・鳴海理沙警部補率いる文書解読班の活躍するシリーズ、第3弾。
文書解読班のメンバも増え、ますます面白くなって来ましたね。
元フィットネスクラブの廃屋から、男性の遺体が発見された。遺体は、ワイヤーで何重にも巻かれており、相当な恨みを思わせる。
そして、遺体のそばに、『A boy』の謎のダイイングメッセージが...
これは、何を意味するのか?
いろいろ調べるうちに、『永久囚人』と言う本の存在が。
しかし、自費出版かつ稀覯本のようで、鳴海たちは、なかなか本を手に入れられない。
そうこうするうちに、同じような第二・第三の事件が起きる。果たして、『永久囚人』との関係は?
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麻見和史『奈落の偶像 警視庁殺人分析班』講談社文庫。
シリーズ第9弾。このシリーズは陰惨な殺人事件の捜査を通じて主人公の如月塔子が刑事として成長していく過程を描く物語である。今回も前作に続いて、なかなか面白かった。
銀座のブティックのショーウインドウに吊るされた演出家の死体。死体の代わりに現場から盗まれた1体のリアルなマネキン。まるで江戸川乱歩の探偵小説に描かれる猟奇殺人事件のようだなと思いながら読んでいたら、作中にも同じような記述があり、麻見和史の術中にはまっていたことを知る。
一人称で描かれる犯人の描写により、犯人が女性であることは前半から解っているのだが、猟奇殺人の目的に加え、二人 -
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麻見和史『死者の盟約警視庁特捜7』新潮文庫。
シリーズ第2弾。今回も特別捜査班のエース・岬怜司と所轄署の変わり者の新人刑事・里中宏美が難解な事件を捜査する。
包帯を巻かれ、口の中に保冷剤を入れられた変死体……それは事件の序章に過ぎず、第二、第三の猟奇殺人事件が……犯人の目的は……
どうやら冒頭に描かれる場面が事件の鍵を握るものだと推測されるのだが、その後はストーリーを追うごとにヒントは少しずつしか与えられないので、なかなか事件の全貌が見えて来ない。従い、ページを捲る手のスピードが最後まで落ちることがなく、一気読みということになる。
また、麻見和史の描く登場人物はどの作品でも皆が個性的で -
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麻見和史『擬態の殻 刑事・一條聡士』朝日文庫。
書き下ろし作品。一匹狼の刑事・一條聡士が相棒の新米女性刑事の福地麻衣子と共に警察関係者猟奇連続殺人事件の謎に迫る。
またまた面白い警察小説シリーズが開幕したようだ。主人公の一條聡士のはみ出し刑事ぶりと時折見せる男の優しさが良い。悲惨な猟奇連続殺人事件の全貌よりも、途中からは福地麻衣子が抱える背後の大きな謎の方が気になった。そういう意味ではシリーズ第1作としての役割を充分果たした作品と言えるのではなかろうか。
描かれる事件は確かに残虐で警察組織をも揺るがすものであったが、今更ながら驚くようなものではなかった。そう感じたのは現代社会で実際に -
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麻見和史『雨色の仔羊 警視庁殺人分析班』講談社文庫。
シリーズ第8弾。このシリーズは陰惨な殺人事件の経緯・真相と共に主人公の如月塔子が捜査を通じて、刑事として成長していく過程を描く物語である。
シリーズ第1弾はまあまあで、第2弾から第4弾までが面白く、第5、第6、第7弾と失速した感があったが、この第8弾で幾分持ち直した感がある。惜しいのは終盤に描かれる犯人の主張だ。余りにもぶっ飛んだ論理展開に少し白けた。でも、全体的には及第点レベルではないだろうか。
シリーズはまだまだ続くようだ。
今回は母親と共に束の間の休暇を楽しんでいた如月塔子が上司の命令で血でSOSの書かれたタオルを調査したとこ -
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うーん。
星3.5かなぁ。
シリーズも進んできたし 書き手としては 鷹野主任が入院して 新しい一歩を踏み出す塔子が見どころなんだろうけど
わたしが読みたかったのとは ちょっと違ったかなぁ。
虚空の糸あたりから 塔子も頼もしくなってきて 鷹野主任とのコンビも 塔子のヒラメキと鷹野主任の緻密な捜査の 絶妙な組合せが 巻を増すごとにブラッシュアップされてきてる気がして良かったんだけどなぁ。今回もさらに輝きを増したであろう絶妙なコンビネーションが読みたかったので残念。あと 毎回最後の一捻りが なるほどねーって感じだったんだけど 今回はあまり冴えてなかったような…。
鷹野主任のキャラも今回ちょっとブレ