麻見和史のレビュー一覧

  • 屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香

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    日本橋で腹部を切り裂かれ、異物が詰め込まれた男性の死体が発見される。大手新聞記者からCS放送の報道記者に転職したての早乙女綾香が前職での経験を活かし取材を進めていくと10年前の大阪の事件との類似性に気付く。一方「山猫」と名乗る犯人が綾香の前職場の新聞社に真相を載せろとメールを送ってくる…。綾香が前職との違いに戸惑いながらもなるべく自分の信念に従って取材を進めていく姿が熱い。報道目線で真相にたどり着くのが報道の問題点も上手く絡み合っていて面白い。展開がややご都合主義かな?でも意外な犯人とその行動の理由がしっかり描かれるのは流石。

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    2019年12月28日
  • 奈落の偶像 警視庁殺人分析班

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    繁華街のショーウインドウに見せ物のように吊るされた演出家の遺体。現場からは精巧なマネキン一体が盗まれていた。被害者の消化器からイヤホンの片側が見つかり、その近くで発見されたICレコーダーには第二の被害者のものらしき苦悶の声が。おぞましい劇場型犯罪の行方と動機は。殺人分析班が推理で挑む!

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    2019年12月23日
  • 水葬の迷宮―警視庁特捜7―(新潮文庫)

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    江戸川区の公園で、両腕を切断された男性の遺体が発見された。誰が、なぜ?
    そして、続く第二、第三の事件。
    警察は、真相に近づくことが出来るのか?
    そして、次のターゲットは、誰なのか?

    麻見 和史氏の警察小説シリーズ。
    別の警視庁捜査一課第十一係、如月 塔子シリーズとの双璧をなすシリーズでしょうか。
    こちらは、第七係ですね。

    メインは、岬警部補(男性)ですが、如月シリーズと同様、佐倉 響子警部補や、里中 宏美巡査部長など、強くて個性的な女性警察官が登場し、岬警部補をサポートします。

    如月シリーズに比べ、軽妙なやりとりもあり、シリアスな面は少ない感じですが、伏線や場面展開など、ミステリーの要素

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    2019年12月13日
  • 擬態の殻 刑事・一條聡志

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    裂かれた腹部に手錠をねじ込まれた刑事の遺体が発見される。捜査一課の一條は新人の女刑事福地を組むが、ルールを無視して、一人で捜査を開始する。そして更に同様な手口の事件が発生する……。話としては面白い。しかし女刑事福地の上司があいまいで話がすっきりしない。モットハッキリした方が良い気がするが……

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    2019年12月05日
  • 沈黙する女たち

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    いつも思う推理小説
    その動機ムリな設定じゃない?
    麻見先生の作品はものすごくエッジの利いた事件が起きる
    今回もものすごい内容なのに、動機が明かされると「アレ」と思うのだが・・・何せ物語の流れが良い
    今回は個性あるパートナーができましたが、一冊目は主人公に集中させ、二作目では新キャラをぶち込みと構成まで完璧でやんす

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    2019年11月05日
  • 水葬の迷宮―警視庁特捜7―(新潮文庫)

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    ベテラン警官が拳銃を奪われ、両腕を切られた姿で発見された。遺体損壊の謎を追い、特別捜査班の岬怜司は、似顔絵をメモ代わりにする里中宏美とコンビを組む。連続する銃撃事件、現場に残された不可解な数字。浮上する過去の未解決事件と闇に消えた男とは…。つながる点と線、迷宮の核心、そしてクライマックスは東京駅へ!

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    2019年09月19日
  • 女神の骨格 警視庁殺人分析班

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    殺人分析班・如月塔子が活躍するシリーズ、第六弾。
    『石の繭』から始まったシリーズですが、登場人物のキャラもハッキリし、ますます面白くなって来ましたね。

    今回は、古びた洋館で発生した火災。しかし、その現場から発見されたのは、隠し部屋と多くの蒐集品、そして白骨化した遺体だった。

    更に、奇妙なことに、その白骨遺体の頭部は男性で、胴体は女性のものと判明した。一体誰が、何のために?

    やがて発生する第2、第3の殺人事件。
    果たして、塔子たちは、真相にたどり着くことができるのか...

    最後のどんでん返しは、見事です。
    各章の最初に、犯人視点のシーンがありますが、読み返すと、なるほどそう言うことか!、

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    2019年09月04日
  • 永久囚人 警視庁文書捜査官

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    文書心理学のエキスパート・鳴海理沙警部補率いる文書解読班の活躍するシリーズ、第3弾。
    文書解読班のメンバも増え、ますます面白くなって来ましたね。

    元フィットネスクラブの廃屋から、男性の遺体が発見された。遺体は、ワイヤーで何重にも巻かれており、相当な恨みを思わせる。
    そして、遺体のそばに、『A boy』の謎のダイイングメッセージが...
    これは、何を意味するのか?

    いろいろ調べるうちに、『永久囚人』と言う本の存在が。
    しかし、自費出版かつ稀覯本のようで、鳴海たちは、なかなか本を手に入れられない。

    そうこうするうちに、同じような第二・第三の事件が起きる。果たして、『永久囚人』との関係は?

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    2019年09月02日
  • 深紅の断片 警防課救命チーム

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    救急隊の小説って新鮮でした
    事件が連続して、救急隊が事件の真相を探るというお話
    事件の原因から、その原因となった出来事(事故)の
    真相もまた明らかになっていく
    隊長すごい!

    この小説にも出てきますが
    トリアージタッグを選ぶって大変だなと思う

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    2019年08月18日
  • 奈落の偶像 警視庁殺人分析班

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    麻見和史『奈落の偶像 警視庁殺人分析班』講談社文庫。

    シリーズ第9弾。このシリーズは陰惨な殺人事件の捜査を通じて主人公の如月塔子が刑事として成長していく過程を描く物語である。今回も前作に続いて、なかなか面白かった。

    銀座のブティックのショーウインドウに吊るされた演出家の死体。死体の代わりに現場から盗まれた1体のリアルなマネキン。まるで江戸川乱歩の探偵小説に描かれる猟奇殺人事件のようだなと思いながら読んでいたら、作中にも同じような記述があり、麻見和史の術中にはまっていたことを知る。

    一人称で描かれる犯人の描写により、犯人が女性であることは前半から解っているのだが、猟奇殺人の目的に加え、二人

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    2019年08月18日
  • 共犯レクイエム 公安外事五課

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    配置転換で公安で働くことになった早紀の物語
    仲間がみな個性的でいい
    公安ってあんなにひどいの?って
    内容的にはそんなに盛り上がりもなく
    追っていた件はひとまず解決みたいな
    感じでした
    ただ、今後も続きそうな感じもちらほら

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    2019年06月04日
  • 雨色の仔羊 警視庁殺人分析班

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    交番近くに置かれた不審なタオルには、血染めの文字が。ほどなく民家から血みどろの遺体が見つかり、タオルの血が絶命した男のものと判明。タオルを運んだ人物と疑われたのは、まだ九歳の子供だった。捜査を進める塔子らに謎の影が忍び寄る時、事件は急展開を見せるが。

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    2024年04月22日
  • 死者の盟約―警視庁特捜7―(新潮文庫)

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    麻見和史『死者の盟約警視庁特捜7』新潮文庫。

    シリーズ第2弾。今回も特別捜査班のエース・岬怜司と所轄署の変わり者の新人刑事・里中宏美が難解な事件を捜査する。

    包帯を巻かれ、口の中に保冷剤を入れられた変死体……それは事件の序章に過ぎず、第二、第三の猟奇殺人事件が……犯人の目的は……

    どうやら冒頭に描かれる場面が事件の鍵を握るものだと推測されるのだが、その後はストーリーを追うごとにヒントは少しずつしか与えられないので、なかなか事件の全貌が見えて来ない。従い、ページを捲る手のスピードが最後まで落ちることがなく、一気読みということになる。

    また、麻見和史の描く登場人物はどの作品でも皆が個性的で

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    2019年04月04日
  • 蝶の力学 警視庁殺人分析班

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    シリーズ一作目から読んでいるので、読むともはや家に帰ってきたかのような安心感がすごい(笑)

    シリーズもここまでくると、塔子さんも先輩方までにはいかずとも随分、成長してきている。
    今回も悩み、立ち止まり、もがき、葛藤し、新しい相棒と組んだりと色々な事がありながらも事件解決に向かって進み続ける。
    最後のくだり、ほっこりした終わり方で微笑ましかった。

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    2019年03月17日
  • 擬態の殻 刑事・一條聡志

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    麻見和史『擬態の殻 刑事・一條聡士』朝日文庫。

    書き下ろし作品。一匹狼の刑事・一條聡士が相棒の新米女性刑事の福地麻衣子と共に警察関係者猟奇連続殺人事件の謎に迫る。

    またまた面白い警察小説シリーズが開幕したようだ。主人公の一條聡士のはみ出し刑事ぶりと時折見せる男の優しさが良い。悲惨な猟奇連続殺人事件の全貌よりも、途中からは福地麻衣子が抱える背後の大きな謎の方が気になった。そういう意味ではシリーズ第1作としての役割を充分果たした作品と言えるのではなかろうか。



    描かれる事件は確かに残虐で警察組織をも揺るがすものであったが、今更ながら驚くようなものではなかった。そう感じたのは現代社会で実際に

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    2019年02月11日
  • 警視庁文書捜査官

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    麻見和史の刑事ものミステリーです。
    文から犯人を捜査していく、今までにない捜査手法を中心にしています。
    海外ドラマでプロファイルの一部分として描かれているのは見たことあるけど、メインにするのは新しいと思います。
    ドラマも見ましたが、雰囲気が全然違います。
    ストーリーも流石麻見さんって感じでしょうか。
    ただ、この手の専門職はオタクになってしまっているのが
    もはやテンプレートで、新鮮味がありません。

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    2019年01月26日
  • 雨色の仔羊 警視庁殺人分析班

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    麻見和史『雨色の仔羊 警視庁殺人分析班』講談社文庫。

    シリーズ第8弾。このシリーズは陰惨な殺人事件の経緯・真相と共に主人公の如月塔子が捜査を通じて、刑事として成長していく過程を描く物語である。

    シリーズ第1弾はまあまあで、第2弾から第4弾までが面白く、第5、第6、第7弾と失速した感があったが、この第8弾で幾分持ち直した感がある。惜しいのは終盤に描かれる犯人の主張だ。余りにもぶっ飛んだ論理展開に少し白けた。でも、全体的には及第点レベルではないだろうか。

    シリーズはまだまだ続くようだ。

    今回は母親と共に束の間の休暇を楽しんでいた如月塔子が上司の命令で血でSOSの書かれたタオルを調査したとこ

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    2019年01月23日
  • 蝶の力学 警視庁殺人分析班

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    うーん。
    星3.5かなぁ。
    シリーズも進んできたし 書き手としては 鷹野主任が入院して 新しい一歩を踏み出す塔子が見どころなんだろうけど
    わたしが読みたかったのとは ちょっと違ったかなぁ。
    虚空の糸あたりから 塔子も頼もしくなってきて 鷹野主任とのコンビも 塔子のヒラメキと鷹野主任の緻密な捜査の 絶妙な組合せが 巻を増すごとにブラッシュアップされてきてる気がして良かったんだけどなぁ。今回もさらに輝きを増したであろう絶妙なコンビネーションが読みたかったので残念。あと 毎回最後の一捻りが なるほどねーって感じだったんだけど 今回はあまり冴えてなかったような…。
    鷹野主任のキャラも今回ちょっとブレ

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    2019年01月22日
  • 女神の骨格 警視庁殺人分析班

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    前作同様に 最後にどんでん返し。
    途中で あれ?と思った正体はこれかー?と思った。
    最後の方で 鷹野主任がまさかの誕生日プレゼントを渡すシーン。とーとつだなぁ 笑。なぜか 恋愛がらみになるシリーズ多いけど それって必要?っていつも思う。やんわり 憎からずってとこでよくない?と思う。このシリーズは このまま発展しなそうで良き良きと思ってたのになぁ。1番のどんでん返しかも 笑。

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    2019年01月20日
  • 水晶の鼓動 警視庁殺人分析班

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    2作目がイマイチだったけど これは面白かった。
    なんだろ。2作目って ちょっと難しかったのかなぁ。
    このシリーズは 塔子の魅力というより 脇を固めるチームのみんなのキャラクターだったり チームワークだったり また警察内部の人間関係だったり そういうのがいいんだよねぇ。それにしても こんな病気があるとは知らなかったなぁ。

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    2019年01月19日