麻見和史のレビュー一覧
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『暗イトコロハ、好キカ?』
奇妙な声に怯える少女。
そして、それが悲劇の始まりとなった。
救急医療の現場をモチーフにした、慟哭のミステリー。
消防署への奇妙な匿名の通報
『少女が閉じ込められている、早く助けないと死ぬ...』
舞川中央消防署の救急隊・真田隊長は、チームの工藤、木佐貫とともに、現場へ急行する。
そこには、血まみれの少女が大型冷蔵庫の中に監禁されていた。更に、コートには、奇妙なシールが貼られていた。
誰が、一体なぜこんなことを?
そして、続く第二・第三の事件。
被害者は、皆、狭い所に閉じ込められ、背中にシールが貼られていた。
やがて、5年前のトレーラートラックの横転事故との -
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面白かったし 読みごたえがあった。
こんな切ない結末になるとは思わなかったなぁ。
初めてこのシリーズを読んだ時 塔子にはあまり魅力を感じなかったし 2作目3作目くらいまでは それが変わることはなかったような。でも いつからか どんどん魅力を増して イキイキと動き始めた塔子。体力的には 男性にかなわないけれど 女性に というか 塔子にしかできない仕事が少しずつ確立されてきたというか。まだまだ揺れながら 他の刑事には時に甘いと言われながらも 自分なりの立ち位置で犯人や関係者に向かい合う 決して器用ではない その姿勢に惹かれるのかもしれない。 -
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銀座のショーウィンドーに飾られるように遺棄された遺体。
続く拉致事件と不可解な手がかりに、捜査は難航する。
殺人分析班が、歪んだ犯意の核心へと迫る。
安定の面白さで、導入のインパクトから一気に物語へ引き込まれる。
猟奇的な事件でありながら、殺人分析班による筋読みやプロファイリングが丁寧に積み重ねられていくことで、読者も一緒に推理していく感覚を味わえるのがこのシリーズの魅力だと改めて感じた。
事件の異様さだけで引っ張るのではなく、捜査の積み重ねによって少しずつ輪郭が見えてくる構成が心地よく、クライマックスに向けて緊張感が途切れない展開もさすが。
そして今回は、事件の背 -
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被害者が残した血文字の「SOS」。
捜査線上に浮かび上がったのは、心を閉ざした一人の小学生だった。
警視庁殺人分析班が、少年の不可解な行動の裏に隠された真実を追うシリーズ第8作。
今回は謎の小学生の存在が物語の鍵となる。なぜ彼は心を閉ざしているのか。不可解な行動の理由は何なのか。どうすれば少年の心を開くことができるのかと、読み進めるほどに気になり物語に引き込まれた。
事件の謎を追う面白さはもちろんだが、本作はどちらかというと人間ドラマ寄りの印象。少年の背景や人の心の複雑さが丁寧に描かれていて、そこも読みどころだった。
殺人分析班の面々の活躍も安定の面白さ。鷹野と塔子の関係性もこのシリーズ