麻見和史のレビュー一覧

  • 永久囚人 警視庁文書捜査官

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    殺人分析班と並んで、大好きなシリーズ。
    いやぁ、今回も面白くてほぼ一気読みしてしまった。
    最後の方で殺人に至る経緯やそれらに関するオチが色々と出てくるけれど、胸がギュッと締めつけらるような切なさに襲われた。それまでの猟奇的な展開からして想像もつかない流れだから上手だよなぁ、持って行き方が。

    そして相変わらず個々のキャラ設定が素晴らしいのだけれど、出ました!新キャラ、夏目さん!
    この夏目さんがまた良いのよね、キャラが。
    めちゃくちゃ体育会系(外見)で正義感強くて、情に弱くすぐ泣いちゃう。そして、ちょっとヌケてる?ところがあって。でもそのヌケてるところが思わぬ展開を生んで。。。あぁ、もう好きずき

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    2023年03月19日
  • 琥珀の闇 警視庁文書捜査官

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    麻見和史『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』角川文庫。

    『警視庁文書捜査官』シリーズの新作書き下ろし。相変わらずの面白さ。

    事件か悪戯か判然としない事案に文書解読班がSITに召集されるという不穏な幕開けから物語は始まる。目的不明で正体不明の犯人の暗号めいたメッセージに鳴海理沙たち、文書解読班が挑む。

    千代田区の東京文学博物館の敷地内で、封筒に入った奇妙な文書と写真が発見され、片仮名と平仮名混じりの奇怪な文書と写真から拉致監禁の事件性が疑われた。

    この事件の捜査のために神田署に召集されたのは、警視庁捜査一課科学捜査係の鳴海理沙たち文書解読班の他に岩下管理官肝入りの早峰優梨率いる新設の情報分析班

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    2023年02月25日
  • 雨色の仔羊 警視庁殺人分析班

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    久々に読んだけど、やっぱり面白い!!!
    本当に回を追うごとに、塔子さんの成長が著しくて。
    今回は相手が幼子という事もあって、ほかの皆がなかなか本音を引き出せない中、ちょっとした表情、仕草、目線から意図を読み取ったり、ラスト、幼子を必死で守り抜く姿に塔子さん!頑張れ!と応援せずにいられなかった。
    そして、上司の鷹野との関係もちょっと気になった(笑)

    著者の浅見さんが書く女性刑事は、どの作品もキャラクターが本当に魅力的。
    これからもずっと書き続けてほしい!

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    2022年10月07日
  • 石の繭 警視庁殺人分析班

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    バディものの刑事物
    スリリングな展開と予想外の犯人の行動
    こちらもシリーズが出てるので読んでいただきたい

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    2022年05月23日
  • 石の繭 警視庁殺人分析班

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    トレミー賢い
    私は率直な人間なので、まんまと犯人の誘導に嵌ってしまった
    警察官に対して恨みを抱くのはまだ納得出来るが、その家族まで手を出すのは違うよな…と思う
    自分が犯人になったらまた考え方が変わるんだろうけど
    負のスパイラルを感じてしまった
    2作目以降でお母さんが危険な目にあいませんように

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    2022年04月17日
  • 蟻の階段 警視庁殺人分析班

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    なんだか切ないラストだった。想いが正確に伝わるって難しいものだ。

    警察という男社会の中で頑張る女性刑事…という話はよくあるけど、塔子はかなり恵まれた世界にいるように思う。性別でギスギスしてない分、ストーリーが素直に入ってきて楽しめた。
    このシリーズ、まだまだ続く。また読んでみよう。

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    2022年03月17日
  • 石の繭 警視庁殺人分析班

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    読みたいと思いたった時から…ようやく読んだ。
    やっぱり面白かった。

    主人公が女性だからか…石の繭がテーマでも、あまり激しい描写でなかったのが、今の私には良かった。とはいえラストの対峙の畳み掛けるような感じはドキドキして楽しめた。

    はじめての麻見和史さん。続けて読んでみようと思う。

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    2022年03月15日
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班

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    老朽化が進むアパートの一室で、顔と両腕が損壊された遺体が発見され、遺体の腹には謎の数字が記されていた、警視庁殺人分析班シリーズの第5弾

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    2021年12月21日
  • 虚空の糸 警視庁殺人分析班

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    作者の書き方、展開を掴んだつもりで望んだ4冊目ですが、見事に裏切られました。1冊目の「石の繭」の感動を上回ってます。面白かったです。

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    2021年03月23日
  • 蝶の力学 警視庁殺人分析班

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    悪意が波紋のように広がって連鎖的に大きな犯罪へとつながるバタフライ効果。

    サウンドノベル、アドベンチャーゲームのような心地よさ。ファミコンのポートピア連続殺人事件とかにも合いそうな作品。(妄想)

    ドラマ版のイメージが強すぎるので、あえて主人公の塔子には吉岡里帆あたりをイメージしてみた。鷹野は松田翔太あたり。

    説明しすぎない心理描写によい意味で余白を感じる。
    あっさり味。

    肝心のストーリーが面白い。なるほどー!と、いやいや、そんなことある?笑の往復。これでいいのではないかな。

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    2021年03月01日
  • 鷹の砦 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    タイトルを見て、遂に待望の鷹野の過去に関係する話かと思ったのですが、微妙に期待した話と違ってて、その点では少々落胆。

    けれど、今回は塔子が事件に巻き込まれることによるこれまでにない緊張感の高さと、犯行グループとは関係がないと思われていた人物たちが実は犯行に加担していたという意外性の高さもあって、かなり楽しめたと思います。

    加えて、江本=阿川猛が敵役としてなかなか魅力的だったのも良かったです。惜しむらくは彼が最後に捕まってしまったこと。逃げおおせて、鷹野と塔子の強力なライバルとして立ちはだかってくれたほうが、後々よりスリリングな事件や展開を期待できるかな、と。

    なので、今後は鷹野の過去話に

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    2021年01月23日
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班

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    少し事件が読めてきたと思ったら意外と早くに事件が解決し、疑問に思った直後の展開が泣けました。

    手代木管理官がどんどん嫌味になってきて困ってます。

    次回作も楽しみです。

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    2021年01月05日
  • 凪の残響 警視庁殺人分析班

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    麻見和史『凪の残響 警視庁殺人分析班』講談社文庫。

    シリーズ第11弾。リーダビリティが高く、毎回楽しみにしている警察ミステリー小説。冒頭から異様な事件の発端が描かれ、瞬時に物語に引き釣り込まれた。前作の『鷹の砦 警視庁殺人分析班』をシリーズ最高傑作ではと評価したが、本作は前作にも優るとも劣らない面白い作品であった。

    都内の青海地区にあるショッピングモール内のカフェで客の男が飲み残したクランベリーソーダのグラスの底に沈む切断された二本の指。同じショッピングモール内のアクセサリーショップにも同じ風体の男が二本の指を残し立ち去る。何者かに監禁され、左手の五本の指を切断された女性……警視庁捜査一課

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    2020年11月21日
  • 銀翼の死角 警視庁文書捜査官

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    文字や文章を偏愛する鳴海理沙警部補率いる文書解読班が難事件を解決するシリーズ、外伝を含め7冊目。

    今回は、ハイジャック犯達と人質の命を賭けた死の推理ゲームに挑む。はたして、その結末とは?

    いつもは、警視庁内でも『倉庫番』と揶揄される影の存在でしたが、今回は新たな展開(表舞台)ですね。

    ハイジャック犯達の要求は4つ。
    ・燃料を満タンにすること。
    ・金塊を50kg用意すること。
    ・後続の飛行機を羽田空港に到着させること。
    そして、府中刑務所に収監されている犯罪者を連れてくること。

    4つの要求が満たされるまで、犯人達から出される推理ゲーム。解けなければ、一人また一人と人質が傷つけられていく。

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    2020年06月07日
  • 銀翼の死角 警視庁文書捜査官

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    麻見和史『銀翼の死角 警視庁文書捜査官』角川文庫。

    シリーズ第7弾。今回、鳴海理沙の活躍の場は羽田空港だ。珍しくインドア派の安楽椅子探偵が外の世界に出て活劇を繰り広げるというのだから面白い。また、次から次と犯人を巡る謎が渦巻き、一体どんな結末が待ち受けているのかという興味にページを捲る手が止まらない。

    冒頭から緊迫の描写が続く。札幌から羽田に向かう380人余りの乗客を乗せた旅客機が4人の犯人によりハイジャックされる。犯人の永尾から挑まれた水平思考パズルに解答出来ないと乗客の1人が傷付けられるという極悪非道な理不尽なゲームに困惑するSITは文書解読班のメンバーを緊急召集する……

    テレビでド

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    2020年05月24日
  • 鷹の砦 警視庁殺人分析班

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    麻見和史『鷹の砦 警視庁殺人分析班』講談社文庫。

    シリーズ第10弾。もしかしたらシリーズ最高傑作ではなかろうか。ストーリーはダイナミックに展開し、事件の真相に向かって二転三転、紆余曲折、ページを捲る手が止まらない。

    都内で発生した殺人事件。被害者男性の交遊関係から被疑者が浮上し、如月塔子らは被害者を追い詰める。しかし、その被疑者は若い男女を人質に取り、山中にある化学肥料販売会社に立て籠る。あろうことか塔子は女性人質と交換で被疑者の人質となり……

    窮地に陥りながらも、無事事件を解決した如月塔子は刑事としてまた一歩成長を見せるのだった。

    本体価格780円
    ★★★★★

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    2020年02月20日
  • 愚者の檻 警視庁文書捜査官

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    麻見和史『愚者の檻 警視庁文書捜査官』角川文庫。

    警視庁文書捜査官シリーズの書き下ろし。今回は暗号が事件の大きな鍵を握ることから文書解読班らしい活躍が描かれ、なかなか面白いストーリーだった。鳴海理沙のほか、矢代と夏目がいい味を出している。

    古新聞に頭部を包まれ、13本の『仁』の文字の金属活字が口内に詰め込まれた他殺死体、さらには11本の『産』の文字の金属活字が口内に詰め込まれた他殺死体が発見される。鳴海理沙は僅かな手掛かりから事件の核心へと迫るが……

    本体価格680円
    ★★★★★

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    2019年11月27日
  • 深紅の断片 警防課救命チーム

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    『暗イトコロハ、好キカ?』
    奇妙な声に怯える少女。
    そして、それが悲劇の始まりとなった。
    救急医療の現場をモチーフにした、慟哭のミステリー。

    消防署への奇妙な匿名の通報
    『少女が閉じ込められている、早く助けないと死ぬ...』

    舞川中央消防署の救急隊・真田隊長は、チームの工藤、木佐貫とともに、現場へ急行する。
    そこには、血まみれの少女が大型冷蔵庫の中に監禁されていた。更に、コートには、奇妙なシールが貼られていた。

    誰が、一体なぜこんなことを?
    そして、続く第二・第三の事件。
    被害者は、皆、狭い所に閉じ込められ、背中にシールが貼られていた。

    やがて、5年前のトレーラートラックの横転事故との

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    2019年10月17日
  • 影の斜塔 警視庁文書捜査官

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    麻見和史『影の斜塔 警視庁文書捜査官』角川文庫。

    警視庁文書捜査官シリーズ。今回は文書解読班主任の鳴海理紗が岩下管理官から、とある失踪人物から文書を回収せよという謎に満ちた指令を受けるところから物語が始まる。警察という巨大組織の中で窓際扱いを受ける文書解読班の存続を賭けた捜査の行方は……

    殺人事件と暗号解読、文書解読班存続の危機、警察組織トップの思惑とが渾然一体となった物語を形成しており、いずれの結果も非常に気になり、最後まで面白く読むことが出来た。

    本体価格680円
    ★★★★★

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    2019年05月08日
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班

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    面白かったし 読みごたえがあった。
    こんな切ない結末になるとは思わなかったなぁ。
    初めてこのシリーズを読んだ時 塔子にはあまり魅力を感じなかったし 2作目3作目くらいまでは それが変わることはなかったような。でも いつからか どんどん魅力を増して イキイキと動き始めた塔子。体力的には 男性にかなわないけれど 女性に というか 塔子にしかできない仕事が少しずつ確立されてきたというか。まだまだ揺れながら 他の刑事には時に甘いと言われながらも 自分なりの立ち位置で犯人や関係者に向かい合う 決して器用ではない その姿勢に惹かれるのかもしれない。

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    2019年01月20日