麻見和史のレビュー一覧
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購入済み
事件の内容は残忍かつ冷徹なんですが、なぜだかスルッと読みやすい印象です。
女性主人公視点で展開するためでしょうか、刑事もの特有の堅さや重さはそれほど感じず、なんか"今"っぽいなと。普通にスマホ時代の話かと思ったらワンセグとか掲示板が出てきてびっくりしました。
中盤に第三の被害者に勘づいてしまったのですが、そこからまた二転三転して一筋縄では行かなかったのが面白かったです。
ただ、他の方のコメントにもあるように鷹野さんのあれはちょっと腑に落ちず……。
ですが調べると鷹野さんの別シリーズがあるようなので、実は鷹野さん特殊能力があってわかる人には納得の流れだったりするのでしょうか -
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
最初の1行は全員一緒。
1編6ページ、24種の「最後の仕事」。
早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第三弾。
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24編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第3弾とのこと。第6弾の「それはそれはよく燃えた」をまず読んだので、次はこれということで -
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Posted by ブクログ
本作は、タイトル通り「構造」で読ませる物語だった。
事件の異様さに最初は圧倒されるけれど、読み進めるほどに、骨格のように緻密に組み上げられた人間関係と真実が見えてくる。
複雑な構成に翻弄されながらも、最後の数ページで一気に点が線になるあの感覚――まさに麻見作品らしい“知的な快感”。
シリーズを追ってきたからこそ、塔子と鷹野の関係の変化、チームとしての呼吸の深まりも感じられて嬉しかった。
重さの中にある静けさ、悲しみの奥にある理(ことわり)。
ラストを閉じたあと、事件そのものよりも“そこにいた人間”たちの姿が心に残った。
読後は、ただのミステリを超えて、人間の「形」と「欠け」を描く作品として