あらすじ
駅前のコインロッカーから女性の左腕が発見された。「ロックスミス(錠前師)」を名乗る犯人は、その手に鍵を握らせ、ヒントとともに次のパーツを捜せと指示してくる。筋読みに優れた女性刑事・城戸葉月を中心とした警視庁捜査一課殺人犯捜査第六係は都内を奔走する。一方、エンバーマー(遺体衛生保全士)の折口聡子は「ウツロ」と名乗る人物に監禁され、手足がなく顔を切り裂かれた女性の遺体の復元を要求される。ロックスミスとウツロは同一犯なのか? その狙いは? 姿なき猟奇犯に挑む二人の女性の運命が交錯する時、驚愕の真相が明かされる。
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Posted by ブクログ
麻見和史『骸の鍵』双葉文庫。
警察小説の新シリーズの開幕だろうか。
麻見和史の警察小説シリーズと言えば、『警視庁犯罪分析班シリーズ』、『警視庁文書捜査官シリーズ』など女性刑事が主人公を務めるシリーズが目立つ。主人公は、如月塔子、鳴海理沙と推理力や捜査能力に長け、魅力的な女性刑事ばかりである。
本作も警視庁捜査一課殺人犯捜査第6係の筋読みに優れた女性刑事である城戸葉月が主人公を務める。これまでの麻見和史の警察小説シリーズの女性主人公とは少し毛色が異なり、例えるなら誉田哲也の『姫川玲子シリーズ』の姫川玲子に似ている。そして、ストーリーは二転三転しながら全く予想もしなかった結末へと進んでいく。
葛西駅近くのコインロッカーから偶然発見された切断された女性の左腕。その左腕はコインロッカーの物と思われる鍵を握り締めており、左腕が発見されたコインロッカーの中には『ロックスミス(錠前師)』を名乗る犯人から、左腕以外の身体の一部を捜すよう指示されたメッセージが残されていた。
警視庁捜査一課殺人犯捜査第6係は筋読みに優れた女性刑事である城戸葉月を中心に都内を奔走し、犯人の行方と犯人が残した鍵と合致するコインロッカーを捜す。
一方、日本国内屈指のエンバーマーである31歳の折口聡子はウツロと名乗る正体不明の男に拉致監禁され、四肢を失い、顔面を激しく損壊された若い女性の遺体のエンバーミングを命ぜられる。
そんな中、城戸葉月は相棒の沖田と共に犯人が残した鍵と合致するコインロッカーを探り当て、中から切断された女性の右脚と新たなコインロッカーの鍵、コインロッカーの場所を示すヒントとなるメッセージを発見する。
本体価格870円
★★★★★
Posted by ブクログ
私が浅見和史の作品を読むキッカケになった本。
文庫化されていたので思わず購入して再読しました。
ひょんなことからコインロッカーの中にある女性の左腕が発見される。中には次のコインロッカーの鍵と警察への挑戦状が入っていた。
次のコインロッカーと犯人の足取りを追う葉月達だが無数にあるコインロッカーの数とヒントの解読に手間取ってしまう。
同じ頃犯人はエンバマーの女性を誘拐し、死体の修復を依頼する。
犯人の目的は???
少し読書から離れていたので、久しぶりの読書が楽しくて一気読みしてしまいました!
Posted by ブクログ
3.5
ロッカーから女性の片腕が見つかる。
犯人の声明文と鍵も見つかり、警察は犯人の指示のもとロッカーに入った残りの切断部分を捜索する。
終始不気味な内容。
結末は情事のもつれによる男2人の犯行か入り交じった内容。
エンバーマーという職業かあるのを初めて知った。