あらすじ
ある殺人事件に関わる男の行方と所有する文書を入手せよ――。文書解読班の班長、鳴海理沙の元へ、機密命令が下された。手掛かりは1件の目撃情報のみ。班解散の危機と聞き、理沙は全力で事件解明に挑む!
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麻見和史『影の斜塔 警視庁文書捜査官』角川文庫。
警視庁文書捜査官シリーズ。今回は文書解読班主任の鳴海理紗が岩下管理官から、とある失踪人物から文書を回収せよという謎に満ちた指令を受けるところから物語が始まる。警察という巨大組織の中で窓際扱いを受ける文書解読班の存続を賭けた捜査の行方は……
殺人事件と暗号解読、文書解読班存続の危機、警察組織トップの思惑とが渾然一体となった物語を形成しており、いずれの結果も非常に気になり、最後まで面白く読むことが出来た。
本体価格680円
★★★★★
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2020年8月からシーズン2が始まる波瑠さん主演の未解決の女の原作のシリーズ。第5巻目だが、私は初めて読んだ。シーズン1見たけど、それより面白かった。短編集かと思ったら長編だったので、逆にじっくり読めて良かった
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文章心理学に精通し、文字をこよなく愛する鳴海理沙警部補。シリーズ第5巻。
財津係長が九州に出張で不在の中、上司の岩下管理官から、密命が下される。
ある人物を探し出し、彼が所有する文書を探せ、とのあやふやな指令で、ヒントは『月、寺、百貫』の3文字のみ。
文書解読班の存続や、捜査一課の2人の理事官の葛藤も見え隠れし、事態は混迷を深める。
やがて明らかになる真実、いったい何が嘘で、何が真実なのか?
二転三転する真実に翻弄される鳴海たち。
そして、最後に、財津係長の力技が、事態を収束させる。そのための九州出張だったんですね。
まだまだ内部のゴタゴタは、しばらく続きそうです。
仮に、今後、富野さんが文書解読班に異動すると、より面白くなりそうですね。
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警視庁文書捜査官シリーズ 第4弾
ゼロを入れて5作目のお話。
機密命令が下され、その人物が持つ文書を手に入れること。
少ない手掛かりから捜査を進めていくが、不可解なことが多い。
警察内部の事件で、誰が味方で誰が敵なのか判断が難しかった。
今までのストーリーとは違って面白かった。
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僅かな文書から手掛かりを見つけるという趣向は面白い。
ただ、その手掛かりの推理や、それを元に操作する時の展開は都合が良すぎる面が多く、もう少しだけ深く作り込んで欲しいところです。
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文書捜査官鳴海理沙が上司からの謎めいた命を受けて動き出す…ドラマが面白くて本も読みたいと思ったのがきっかけだが、本のほうが内容が重いというか…でも引き込まれるので読みたくなります。
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シリーズ第5弾。今回はわずかなヒントから事件を紐解く文書捜査官ならではの強引なこじつけが見られる内容。
管理職直々の命令で動くことになったが、提示された情報はあまりにも少なく上司の動きも不穏。誰を信じていいのやらよくわからず、最後の最後まで展開が二転三転し、事件の構図はなかなかに面白い。ただ最初のヒントを誰が何の目的で提示したのかはわからなかった。むしろ限定されていたからこそ、事件現場に辿り着けたとも言える。
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警視庁文書捜査官シリーズ、5作目。
鳴海率いる文書解読班のチーム力がいい感じに上がっていて、シリーズ当初よりも格段に読みやすくなったように思う。当初の鳴海と夏目に対する苦手感が見事に消え失せ、好感を持てるようにまでなった。IT担当の谷崎も含めて、キャラにそれぞれ愛着を持てるようになると、やはり読んでいて楽しさがある。
肝心の事件のほうは、文書解読班ならではの暗号解読から始まり、このシリーズの醍醐味的なものを味わえたのであるが、何せ警視庁内の無駄なゴタゴタ抗争が背景にあるので、変にまどろっこしいというか不快というか、、、。私の個人的な好みではあるが、あまり好きじゃない事件の流れだったかな。
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当初から出ていた富野が犯人でないことは展開で予想できる。背景に起きていた殺人事件とどう絡んでくるのかがポイントで読み進める。
最後は様々な伏線が回収される技法は作者の巧さを感じるが、色々な要素を詰め過ぎた感は残る。
何故に文書捜査班があそこまで嫌われるのかが良くわかならない、良い働きしてるとは思うのですがね
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警視庁捜査一課・科学捜査係文章解読班の活躍を描くシリーズの続編。理事官二人の権力争いに巻き込まれそうになるが、ずっと九州に出張していた係長の財津が見せた力業とも言える交渉で中立の立場を今回は得られた。主人公の鳴海や矢代より財津の存在が今後気になる。