麻見和史のレビュー一覧
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ネタバレもうシリーズ12作目なんですね。今回の事件は10年前の類似した事件との関連性が気になるポイントでした。
その過程で怪しい宗教(天空教)やグループ(恒葉会)などが出てきますが、これでその宗教関係者が一連の事件の犯人でしたーでは、小説としてはあまりに起伏がないんじゃ?と違和感を覚えていたら…… なんと、そう来ましたか!という人が一部事件の犯人で、この点はちょっと驚き。
ただ事件の真相は……リアリティが無いわけじゃないけれど、なんだかミョーにしっくり来ない感がありました。それが何かは自分でもよくわかってないのですが、山根隆也が佐武のことを突っ込まれたときの不自然なほどのリアクションや、佐武殺害の -
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警視庁文書捜査官シリーズ、7作目。
今回はハイジャックテロ事件。岩下管理官が登場していないせいか、前作とは打って変わって鳴海たち文書解読班の捜査がすんなりとストーリーに入ってきて読みやすかった。ただ、ウミガメのスープという推理ゲームを出してくるなら、もう少し鳴海が絡んで欲しかったかな。鳴海が出てきた途端にゲームがほぼ終了状態で、文書解読班としての仕事はほとんどなされていなかったような、、、。鳴海の心理分析は上手くできていたように思うけども。あと、SITがとにかく無能すぎ。いくら何でも、素人の女性に盗撮を頼んでリスクを負わせるなんてあり得ない。ストーリー全体のプロットは上手くできてると思うんだ -
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警視庁文書捜査官シリーズ、6作目。
事件の構造、文書捜査官ならではの推理や捜査過程など、本筋のプロットそのものはよく考えられているし、読みやすくはある。だが、しかし、、、鳴海や夏目、岩下など特に女性陣のキャラの描写がどうも幼稚臭くて、読んでいて背筋が寒くなってしまうのは私だけなのだろうか。前作を読んだときは慣れてきたかなと思ったんだけど、今作はちょっと我慢ならなかった。とりわけ、夏目と岩下のやり取りは、子供の喧嘩かと思ってしまう。塔子のシリーズの時は、キャラ描写に好感を持っていたんだけど、このシリーズも含めて、他の作品に関してはこの著者のキャラ描写がどうも苦手。ミステリの部分だけを読めば、結 -
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警視庁文書捜査官シリーズ、5作目。
鳴海率いる文書解読班のチーム力がいい感じに上がっていて、シリーズ当初よりも格段に読みやすくなったように思う。当初の鳴海と夏目に対する苦手感が見事に消え失せ、好感を持てるようにまでなった。IT担当の谷崎も含めて、キャラにそれぞれ愛着を持てるようになると、やはり読んでいて楽しさがある。
肝心の事件のほうは、文書解読班ならではの暗号解読から始まり、このシリーズの醍醐味的なものを味わえたのであるが、何せ警視庁内の無駄なゴタゴタ抗争が背景にあるので、変にまどろっこしいというか不快というか、、、。私の個人的な好みではあるが、あまり好きじゃない事件の流れだったかな。 -
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ネタバレ一匹狼の刑事、一條聡士が主人公。
一匹狼と言えば聞こえはいいが、ちょっと自分勝手な物言い過ぎて、主人公の一條がいまいち好きになれなかったのがとにかく残念。飯テロのようなやたら美味しそうな食事描写は結構楽しめたけど。
事件の展開も、途中まではどういった方向に進んでいくのか興味深く読めていたのに、いざ犯人が出てくると、やっぱり、、、な人で、拍子抜け。相棒刑事の福地さんも、なかなか厄介な一條刑事に対して意外としぶとく対抗していて応援したくなっていたのに、結局はその正体がよく分からないままでモヤモヤだけが残る。今後、シリーズ化させていくつもりなのか分からないが、もう少し彼女の立場をハッキリさせておい