【感想・ネタバレ】死者の盟約―警視庁特捜7―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

※本書は、単行本版『死者の盟約―特捜7―』を文庫化した作品となります。重複購入にご注意ください。

傷一つない死体の顔に、なぜ犯人は包帯を巻いたのか? 特捜7のエース岬と、所轄署の“技あり”刑事里中が動き出す。死者の口中に詰められていた異物、発見された他人の指。そこに誘拐事件が発生した。被害者の息子が誘拐され、犯人は「父親を出せ」と要求。二つの事件が奇妙にもつれ合い、再び異様な死体が。多重犯罪を解く鍵はどこに? 鮮やかな推理と人への眼差しが温かい傑作警察小説。(解説・村上貴史)

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Posted by ブクログ

特捜7シリーズ、2作目。

1作目と同様、何故か特捜チーム外の所轄の女性刑事である里中の活躍が一番目立つ。ただ、里中の変人刑事ぶりが意外と愛嬌があって、好感を持って読めた。一歩間違えばウザキャラになってしまいそうだが、紙一重で収まっているところが良し。他のメンバーも個性があって、特捜7+里中で上手く捜査が出来ていたように思う。佐倉が目論む女性組織の「佐倉の園」の今後も期待したい。
猟奇事件と誘拐事件が絡まる複雑な事件の様相だったが、いつもながらプロットをきちんと練って書かれている著者さんであるからか、変にトリックだけ仰々しい、といったものではなく、違和感なく読めた。捜査の方も筋道立っていて良き。カーチェイスのアクションもあって、いろいろ要素がてんこ盛りの一冊でした。

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2021年01月13日

Posted by ブクログ

警視庁捜査一課第7係の岬怜司警部補を主役としたシリーズ、第二弾。今回、所轄の葛西署の里中宏美巡査も、前作同様、活躍します。

江戸川区の民家で、男性の絞殺死体が発見される。しかし、死体は、頭部が包帯でぐるぐる巻きにされていたが、特に外傷は無かった。
いったい、誰が何の目的で、こんなことを...

に、時同じく、男性の息子(小学生)が誘拐され、捜査一課の特殊捜査係(SIT)が投入され、岬たちと反目し合う。

また、男性の他にも、同様の死体が発見され、連続殺人事件の様相を呈する。
いったい、連続殺人犯と誘拐犯は、同一人物なのか?

事件が複雑化し、先の見えない中、里中巡査の閃きが驚愕の謎に切り込んでいく。

最後の犯人追跡のカーチェイスは、ハラハラドキドキものです。

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2020年01月27日

Posted by ブクログ

麻見和史『死者の盟約警視庁特捜7』新潮文庫。

シリーズ第2弾。今回も特別捜査班のエース・岬怜司と所轄署の変わり者の新人刑事・里中宏美が難解な事件を捜査する。

包帯を巻かれ、口の中に保冷剤を入れられた変死体……それは事件の序章に過ぎず、第二、第三の猟奇殺人事件が……犯人の目的は……

どうやら冒頭に描かれる場面が事件の鍵を握るものだと推測されるのだが、その後はストーリーを追うごとにヒントは少しずつしか与えられないので、なかなか事件の全貌が見えて来ない。従い、ページを捲る手のスピードが最後まで落ちることがなく、一気読みということになる。

また、麻見和史の描く登場人物はどの作品でも皆が個性的で、作品と登場人物の個性とが上手く融合している点が人気の秘密なのだろう。本作でも魅力的な人物が多数登場している。

本体価格670円
★★★★

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2019年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

特捜7の第2弾。謎めいた他殺体の謎が徐々に解けていく過程は無理がなく、犯人も盲点を突いていたように思う。
里中のひらめきも鋭く、以外に名刑事なのかもしれない。佐倉・里中・深町の『乙女特捜』に他シリーズの塔子や理沙が特別コラボした作品も1作だけ読んで見たい気もする。
多分実現はしないと思いますがね

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2022年06月19日

Posted by ブクログ

傷一つない死体の顔に、なぜ犯人は包帯を巻いたのか?特捜7のエース岬と、所轄署の“技あり”刑事里中が動き出す。死者の口中に詰められていた異物、発見された他人の指。そこに誘拐事件が発生した。被害者の息子が誘拐され、犯人は「父親を出せ」と要求。二つの事件が奇妙にもつれ合い、再び異様な死体が。多重犯罪を解く鍵はどこに?

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2019年09月19日

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