麻見和史のレビュー一覧

  • 水晶の鼓動 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    シリーズ三作目となると、各キャラクターの性格や行動原理がおよそ把握できてきたかなーと思っていたので、何かしら意表をつく展開を期待しちゃっていました。

    そこからすると、父親の形見が壊れるというのが何か象徴的なことのように思われ、ここから父親の存在を超えていくみたいな展開を期待したのですが、そこはあまり達成できず。

    さらに微妙だったのは鷹野の行動。ネタが割れれば納得できなくはないのですが、さすがに100均ショップでコンパクトを手にする場面は突拍子も無さすぎて、ちょっと引いてしまいました。

    そしてデザインジャパンを読んでいたからこその結末や、ディスレクシアが故の犯人の奇怪なモノローグなど、本格

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    2017年04月17日
  • 虚空の糸 警視庁殺人分析班

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    シリーズを1から読んでいる人間としては、この第4弾、塔子さんが少しずつ成長してきている姿に、おおっ!となった。

    今回の塔子さんは、今までにない重大な任務を任されること(詳細はネタバレになるので、伏せておく)に。そして、犯人こいつ?と思ったら、そこも一捻りしてあるので、あ、そっちだったの!って意外な人間だった。

    ただ、物語の展開がこれまでのシリーズよりも、うーむ。って思ってしまったのだ。

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    2017年04月06日
  • 女神の骨格 警視庁殺人分析班

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    鷹野と塔子のコンビもすっかり安定し、新人刑事だった塔子も捜査技能テストが受けられるまでに成長した。
    いろいろな事件に関わることで経験を積み、刑事としてのスキルを磨いてきた。
    事件関係者からの聞き込みでも、塔子らしいアプローチで事件解決のための重要なヒントを得られるようになった。
    この二人のコンビがけっこう良いのだ。
    それなりに自信をつけてきた塔子だが、やはり鷹野たちを頼りにしているところも、まだまだシリーズが続いていく余地がありそうだ。
    不器用にプレゼントを渡す鷹野も意外に可愛らしい。
    彼らを取りまく捜査一課十一係のチームワークも魅力のひとつだ。
    物語の途中に挟まれる門脇班の推理会議も、事件を

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    2017年02月16日
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班

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    人が殺人を犯すとき、そこにはそれぞれの事情がある。
    まったく身勝手な動機もあれば、やむにやまれぬ動機もある。
    欲にかられた動機もあれば、緊急避難的な動機もある。
    この物語で起きる事件には、そのどれにも属さない動機が隠されている。

    このシリーズにしては珍しく、結末ありきのような展開になっていたことが残念だった。
    犯人に迫る緊迫感のようなものも少なく、分析班が活躍する場面もほとんどない。
    面白くないわけではない。
    それでも、塔子と鷹野のコンビ。
    分析班のそれぞれのメンバーの活躍。
    このシリーズのファンとしては、萌どころが少なく感じてしまった。

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    2017年02月16日
  • 警視庁文書捜査官

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    ネタバレ

    着眼点は面白くて良いのでは。でもひねりがないというか、もう一つと言ったところ。アルファベットの謎解きも中盤答えが出ていて、最後にどんでん返しが来るのを期待してたらそのままだったという。。

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    2017年02月16日
  • 女神の骨格 警視庁殺人分析班

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    シリーズ第6作。少しストーリーが、くどくなって来た。これまでの5作に比べると読み進むのに苦労した。やたらと登場人物が多い割りにストーリー展開にダイナミックさが無いのが原因だろうか。

    空き家の洋館で発生した火災を発端に奇妙な白骨死体が発見される。頭部は男性、胴体は女性の白骨死体…一体何が…殺人分析班の如月塔子が、この奇妙な難事件に挑む。

    最近、BSの有料チャンネルでシリーズの第3作がドラマ化されたようだ。確かに主人公の女子大生みたいな刑事の如月塔子はドラマ向きかも知れない。

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    2016年11月26日
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班

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    201610/今回も都合良い展開と鷹野の名推理で進むけど、遺体のメッセージの意味や犯人とその背景、真相と結末がドラマティックに練られてて面白かった。橘にリンゴをすすめられ塔子が一瞬躊躇したシーン、ただの物語上のヒロインなだけではない塔子の人間らしさが出ててよかった。

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    2016年10月16日
  • 虚空の糸 警視庁殺人分析班

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    201610/面白かったけど、犯人の協力者が…だからといってそこまでしちゃう?ってのがひっかかってしまった。もうちょっと書き込まれてればあまり違和感なかったのかもだが。

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    2016年10月16日
  • 屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香

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    ネタバレ

    「殺人分析班」シリーズと比べると、ちょっと物足りなさを感じた。CSの報道番組がここまでやるかな?という現実感のなさもある。

    作者の描く主人公の女性って、背が低いとか、困り顔とか、捜査に関係ない特徴をいつも並べるんだけど、この作者の好みなの?子どもっぽい女性が事件を解決するっていうギャップを狙ってるのかな。同じ女性としてはどうでもいい。いつもここに違和感。

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    2016年02月01日
  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班

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    警察小説の続きものらしい。
    本作は第5弾。

    上野のボロアパートで、硫酸で顔を溶かされた変死体が発見される。お腹には27という番号。
    警察は、猟奇的殺人として捜査を開始。

    その後、次々と硫酸で身体をとかされた遺体が発見される。

    これは猟奇的殺人か連続殺人か。この殺し方を模倣した殺人も。

    文章は好きなぶるいだけど、内容が暗くて、気分は落ちる。

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    2016年01月23日
  • 屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香

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    大手の新聞社記者からCS放送記者に転職した女性主人公。彼女の猪突猛進な正義感ぶりにちょっと空回り感を感じたところもないわけではなかったが、素直にその頑張りを応援したくなる愛嬌さがあって、同性の私からでも好感の持てるキャラに仕上がっていたと思う。「殺人分析班」シリーズの塔子さんといい、著者の描かれる女性主人公は嫌みのない可愛さがあって好き。また、周りを固める脇キャラも、曲者揃いだけど主人公を上手くサポートしていて、シリーズものとして、彼らの活躍を今後も読みたくなった。ただ、捜査権のないマスコミがいろいろと取材するにあたり、大小の差はあれどある程度の強引な手法を取らざるを得ないのは仕方ないと思いつ

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    2015年03月05日
  • 屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香

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    中央区日本橋。男性の〝損壊〞遺体が発見された。腹部を切り裂かれ、煙草の吸い殻と空き缶が詰め込まれた死体の意味は? 大手新聞社を辞めCS放送の報道記者として取材する早乙女綾香は、十年前の大阪での殺人事件との類似点に気づく。一方「山猫」と名乗る犯人から新聞社に〝真相を書け〞とメールが。屑に埋もれた真実を追う、緊迫の報道ミステリ。

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    2014年12月07日
  • 屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香

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    マスコミがここまで事件に介入しちゃうと興ざめ。ただ現実でもマスコミが主体になって事件を解明したこともあるし(桶川ストーカー殺人とか)、現実離れしているとまでは言わないけれど、ちょっとやりすぎ感があるかな。素直に警察モノじゃだめだったのかな? それだとまたありきたりすぎるのかしら?

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    2014年11月28日
  • 屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香

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    CSの番組制作者が事件を追って、解決までしてしまうお話。
    主人公とカメラマンのコンビビランスは良かったし、新聞記者たちとの対比も読んでいて面白かったです。
    ただ、想像の域を超えてないというか、良くも悪くも普通という感じ。

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    2014年11月24日