金子玲介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
★3.5、かなぁ
金子玲介さんは「死んだ山田と教室」に続き2作目。
あっという間に物語に引き込まれ、あっという間にサラサラ読めて楽!
でも。
前回もそうだったけど、話題になってるので期待大で読んじゃうと“そうでもなかった”となりやすいかなぁ… きっとこれはもうわたしが“大人”だからかな。
中高生にはとても読みやすいだろうし、20代とかなら少し前の過去を振り返れる青春ものとして人気がありそう。
あと、金子さんの特徴的な文体が合う合わないで分かれそうかな。タイパ?良く読める文体だと思った。表現力みたいな部分は大衆ウケしそうというか、大勢が共感しやすいように描かれてて分かりやすいし、「あるある」「わかるわかる」を沢山感じられそう。
P174 ー中略ー たとえばクリスマスの朝、新しいおもちゃを手に入れたときみたいに、星が瞬くのを生まれて初めて見たみたいに、まるで、恋をしたみたいに、きらきら光っていたのを、私は一生、ずっと、今も、忘れたいのに、忘れられない。
↑こんなの。想像しやすいし伝わりやすい。でも“大人”からすると上辺っぽいというか浅いというか、なんというか…
そこが大人になってしまった(?)わたしにはイマイチだったかもしれない。
我が子がミセスファンなので、読みながらちょこっとミセスがチラついたのだけど…それはわたしだけ? -
Posted by ブクログ
最初の一行は共通で、あとの展開が作者によって異なる、メフィストリーダーズクラブのショートショート企画の第七弾。「検索結果はありません」の一文で始まる24の短編集。
この一文で始まるので、あるはずのものがない、という内容が多め。そのためか、「小説版の世にも奇妙な物語短編集」のような内容が多く、楽しめた。
少々、落ちがわかりにくかったものがあったのはやや残念。
(ちなみに、短編集なので、ボリューム不足云々言うのはお門違いだと思ってる)
特に面白かったのは、風森章羽「検索の怪物」、金子玲介「お前のためのハンバーグ」、梨「被り拒否強火担なんで自衛でブロックします」、時農(著)阿井幸作(訳)「変容」、麻根重次「ロスト・マム」。
次回作『引き出しの奥に何かがある』を楽しみにしよう。 -
Posted by ブクログ
2026.07.28
このショートショート企画のなかでいちばん「これ、おもしろいな」と思った本。
お気に入りは3作。
市塔承さんは『最後の一行』がはじめましてで口調の軽さが好きで読みやすかったのだけれど、今回も突拍子もない物語でありながら一気に読めた。想定外にほっこり。
横関さんははじめましての作家さん。会社勤めしたことある?と思える内容。ヤマシタ、人事が天職だわ。出来る人ってこうよねと関心してしまった。
河村さんの物語はクイズ作問者ならではの視点かもしれない。動画でふくらPが「使う側より作る側が強い。世の中ってのはそういうもん」という言葉を思い出してにそにそした -
Posted by ブクログ
ネタバレサクッと半日で読めました。キャラが立っていて、話も分かりやすくて読みやすい。事件の謎も納得出来る。
ただ、どうしても七色のことが好きになれず。バンドマンへの偏見とか、殺人事件起きて欲しいと騒ぐとことか。実際事件が起きたら散々悲しんでましたけど、ほら見たことかと思いましたね。杉尾さんにボロクソに言われてスカッとした。意図して用意された読者の代弁者なんでしょうね。
バンドマンへの偏見は、実際そうでしたよって展開なのがなんとも。聖来はどういう気持ちで否定してたんだろう。聖来も犯人も揃ってクズなところも嫌だった。さらにもうひとつの真犯人も…とってつけたような…ほら驚けって言われてるような。あまりにもさっぱり読めてしまうから慌てて用意したのかなと思うくらいには必要だったか?という気持ちになりました。アイドルが好き、でも顔に火傷があって…という時点で怪しさ満点すぎるのもな。後先考えず殺して、即バレすることを必死で隠している滑稽さたるや。
視点が交互にくるのを、名前を書いて混乱しないようにしてて、それでも読み途中で開くと今どっちだっけってなってしまうのが勿体無い。というか二人にする必要あったのか?と考えましたが、真昼のことはなぜか好きになったので、七色の不快感に対する好感度上げにはよかったのかもしれない。私だけかな。七色の相方は空気っぽい。クイズで見せ場はあったけども。
ありがちな動機、単純な謎、典型的なキャラ。じゃあこの作品の魅力はなんだろうというと、途中のクイズパートだと思います。そこはすごく面白かった。
最後に。アリス好きで若い女の子の嫁探しをする倫理観の壊れた薬中のおっさんは気持ち悪すぎる。