金子玲介のレビュー一覧
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ネタバレおなじみの一行目一緒ショートショートのシリーズ。今回は初読みの作家さんが多かった気がする。特に最初の方、ロボットとかAIとかが続いて、大丈夫かいな、と思ったけど、真梨幸子さんや東川篤哉さんはちゃんと違うテイストで来ててさすがと思った。殺人が罪ではないという世界から、死刑等の罪になるという法律ができた、という大沼紀子「もう、ディストピアじゃん」は皮肉が効いてて特に印象的。面白かった。五十嵐律人「革命夜話」も違う切り口でとても良かった。敗戦後の混乱の中、食うにも困っている頃に、理想を夢見て日本国憲法を作った人がいたんだ、ということに改めて気付かされたわ。ありがたいことだ。
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前半は謎解きアイドル”Queen & Alice”のオーディションの様子が綴られ、クイズネタが読んでいて楽しい。最終審査はアイドルのプロデュースで当ててアイドルと結婚した鯨井の所有する孤島&館で開催されて、その設定も面白い。最終審査に集まったのは、高校生クイズで思わぬ予選敗退し、このオーディションにリベンジをかける想空と七色、9年間オーディションを受け続け今回がラストチャンスと考える24歳の真昼、元バンドマンの聖来ら、個性豊かな8人の候補者たち。想空と真昼が交互に語るスタイルで話は進みます。やがて、本当に事件が起こり、七色と真昼は真犯人の捜査を始めるのだが…。
会話がとてもはずんでいて楽しいです。しっかりと問題づくられて書かれたクイズも楽しいけど、結構アリスネタに振ってます。
殺人が起こるので小学校には向かない。あ、あとよからぬ方法で稼ぐ話も出てくるな。中学校以上。
娘は登場人物が嫌いと言ってましたが、私くらいおばちゃんになるとそこは気にならなかったです。 -
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ネタバレアリスとアイドルとクイズと殺人?!
とにかくいろいろなものを盛り込んだ感じが否めないけど、クイズができるアイドルをデビューさせるというオーディションに参加したアイドル候補生たちとプロデューサーたちによる孤島でのオーディション。そこで行われるのはアイドルになるためのクイズ、歌唱、ダンスレッスンだったが…。
登場人物が個性的な子が多かった。基本的にはアイドル候補生の想空と真昼の2人の視点から描かれていて、それぞれの想いがわかってよかった。想空は同級生で同じくクイズ研究会に所蔵している七色とクイズへの興味からオーディションに参加する。一方真昼はずっとアイドルになりたくてたくさんのオーディションを受けてきたが、年齢的にもこれが最後のチャンスとオーディションには強い思いを持って参加している。
そんな候補生たちは泊まりがけでプロデューサーが持っている孤島にやってくる。その島はアリスをモチーフにした島で、ある朝起きてこない候補生を起こしに行くとその候補生が殺されていた…!一体誰が何のために?現場に残されたのは真っ赤に塗られたぬいぐるみ、黒く塗られ描かれたトランプのマーク。これは何を意味するのか。クイズができるアイドルを目指す候補生たちが推理していく、という物語。
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タイトルに“最後の一行”とあるわりには、最後の一行にインパクトはない。
四編とも、短編集の中の脇役としておもしろい作品って感じで、なぜこの四編で一冊作られたのか不思議。
(しかもwhiteってなってるから、blackがあるのかと調べたら今のところないみたい)
その中でも『次はあんたの番だよ』は、最近法月綸太郎シリーズを読み始めたばかりの私には嬉しいサプライズ。
まだ『雪密室』しか読んでない私には、ものすごくアップデートされた法月親子も新鮮だった。
これも短編にギュッとまとめちゃってるから詰め込みすぎな感じがあったけど、もう少し長いストーリーにしたらもっとおもしろそうだったな。 -
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金子玲介さんの短編が収録されているので、手に取ったが、斜線堂有紀さん、芦沢央さんと豪華なラインナップで驚いた。(法月綸太郎さんも有名だと思うが、あまり知らない。)
「最後の一行」として最もインパクトがあったのは、金子玲介さんの短編だった。
ふわふわのうさぎのような物体と少年との交流を通し、全体的に暖かな空気が流れているように感じた。物体は健気にもしばらくは自分の星に帰らず、少年が大人になるまで見守ると言ってくれるのだが、段々と弱り果てていく。
ああ、これ死んじゃうんだろうなと思うが、最後の一行で衝撃的な事実が明らかになる。
少年はものすごく後悔したと思うが、私はこの終わり方は嫌いじゃない。
物体の、打算とか、媚びとかが一切ない少年への気持ちが愛しく思えた。
芦沢さんの救いのない短編も楽しめた。まさにバッドエンド。でもこれはしょうがないと思う。
この主人公がこうなってしまったのも報いだとしか思えない。
主人公が勤めている会社が精神的にブラック過ぎて、終始、嫌な空気が漂っていた。トップに気にいられるためなら、自分も後輩も犠牲にする主人公のやり方には全く賛成できない。溜飲が下がるとまでは言わないが、ラストは、まあそうなるよねと思ってしまった。 -
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星3.5、四捨五入して星4つにしました。
とにかく大量の石井さん。
その数333人。
これだけの名前を考えるのも大変だろうと思いつつも、今はAIがあるので何とかなるかとも。
そして序盤から簡単に人が、無数の石井さんたちが首を飛ばして死んでいく。
デスゲームものが好きな人ならば、不謹慎な言い方かもしれないが楽しめる部分もあるのかもしれない。
ゲームが進む中、どうしてもこのゲームの目的や、どうやってこんなに大勢の石井を集めたのかと考え続けたが、最後にはなるほど、そういうことだったのかと納得。
こういう奇抜な結末は、決して嫌ではない。
前作の山田に続き、「生」と「死」をテーマにした作品。
作者の熱いメッセージは、十二分に伝わってきました。 -
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『死んだ』シリーズは好きじゃないけど、恋愛ものになった時の作風は良いなと思う。別の短編を読んだときも思った。
金子さんの作品は基本、会話しか出てこないので独特な文章構成だなと思う。会話が羅列で書かれているのに、誰が話している言葉かちゃんと分かるし、テンポ感もいい。小説というよりドラマ脚本とかに近いのでは?
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■今回の作品は、失恋バトン短編集。
それぞれの話は短編だけど、振った方が次の話では振られているというような恋愛話でした。
(角田光代さんの『くまちゃん』に似てる)
流星 ⇒ 過去のキレイな思い出、誰かを好きな事
吐き気 ⇒ 失恋、勝手に一方的に想われる事
確かに"恋愛"はキレイなことと、気持ち悪いことの紙一重だと思う。よく言えば一途な愛情、悪く言えば依存性。 -
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作品紹介・あらすじ
こんなことになるなんて!
1行目は全員一緒、25編の「大騒ぎ」。
早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第四弾。
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25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第4弾とのこと。既に第3弾と第6弾は読み終えた。
最初の一文は必ず「だから捨ててと言ったのに」で始めなければならない、という括りがある。
他のシリーズと同様に玉石混交。ただ他のシリーズよりも本書の方が面白い作者が多かった。ただ、飛び抜けて面白いというわけではなかった。
以下が面白かった作者。
須藤古都離
黒澤いづみ
岡崎隼人
砥上裕將
清志まれ
舞城王太郎
高田崇史
背筋
多崎 礼
谷絹茉優
夕木春央
最果タヒ
このうち清志まれはいきものがかりの水野良樹のペンネーム。谷絹茉優はChevonというバンドのヴォーカリスト。ミュージシャンが二人参加している。
上記の中では砥上裕將と夕木春央が特に良かった。歳を取ると、こうした小さな感動話に思わずウルっとしてしまう。そして最果タヒの文章。詩人だからなのかもしれないけれど、とても心に響いてきた。