金子玲介のレビュー一覧
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恋愛の話なんだけど、語り手は想いが届いてない方で、想われてた人が次の語り手になって、という連作。5人で想いがぐるぐる。片思いを引きずって、なんていうと、イジイジしやがって面白くもない話だ!と思うタイプの私。でもこの本は吐き気って銘打ってるだけあって、狂気エッセンスが程よく効いていて面白かったです。あと、表紙が好き。タイトルのレタリングが流れるように崩れてるのと星の下の講談社が流れてるんだか、吐かれてるんだか、バランス悪いの面白いぞ。
踏み込んだ性描写あり、中学校以上。
「流星と吐き気」
覆面美術作家の遥也は高校でちょっとだけ付き合っていた千瀬が忘れられない。友人の住む秋田へ作品のため星を見に行 -
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話題作、人気の作家たちによる"新しい法律ができた"の一文から始まる短編集。同じような短編集の5冊目。めくる度にうわっ、今度はこの人か~とワクワクしながら読めます。個人的に一番良かったのは五十嵐律人さんの憲法のお話でした。
殺人や男女関係のエピソードあり、中学校から。
金子礼介「ルパちゃん」
日野瑛太郎「推し活制限法」
朱野帰子「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」
阿部智里「つるべを取られて」
真下みこと「こんにちは、チャッテー」
須藤古都離「虚法」
嶋戸悠祐「国家殲滅フットボール法」
多崎礼「復讐者は振り向かない」
風森章羽「コロシヤとユキオンナ」
名倉編「Touch la -
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タイトルのインパクトから気になっていた作品。
過去の恋愛を神格化して執着してしまう痛い部分が描かれていて、おもしろくて一気読み。
誰もがもっているとは思わないけど、程度の差はあれ珍しいことではないと思う。
だけどそれを相手にぶつけてしまったらどうなるのか、が読みどころ。
自分は誰かを未だに想っているのに、自分が想われていた側と知ると気持ち悪くなる。
一方通行の執着は相手を怖がらせるだけなのに忘れることもできないのだから気の毒。
文章は鉤括弧がなかったり、現在と回想との間に1行も開けずに行ったり来たりして独特。
少しわかりづらいけど、緊迫感は感じた。
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ネタバレ同じ書き出しで、25人の作家さんが25通りの物語を紡ぐ。1編が6ページほどのショートショートだからサクサク気軽に読めるし、様々なジャンルの物語を1冊で楽しめるためお得感がすごい読書時間を過ごした。
現実の法から奇想天外な架空の法まで、ジャンルもミステリやディストピアものなど、物語の舞台も現代から近未来、果ては明治時代やアメリカの西部開拓時代まで、多種多様な設定の中でその法律が齎す思わぬ影響や人間模様が繰り広げられる。短いながらどの作品もとてつもない読み応えだった。
法律というテーマ故か、ディストピアものとの相性が特に良かったように感じる。
ハッとしたのは、今私たちの生きている世界は -
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ショートショートというものを初めて読んだ。
なので、他シリーズは未読。
「新しい法律ができた」
最初の1行は全員一緒。
なんだそれ、面白い!!!
同じ一行から始まるのに、話の内容も展開も全く違う。面白い。
1つ目のお話(金子玲介、ルパちゃん)が重くて、苦しくて、
え!?これ読めるか!?と思ってしまった。
が、作家によって内容は十人十色。
様々なバリエーションがあるのが面白かった。
しかし、法律が主題なので、内容が難しいものも多かった。
塩屋験さんは(AIが小説を書くようになるが、作者は人の名前にし、人間かAIが書いているか分からなくするという話)、最後、え!?となって驚かされた
シリア -
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短編なのでサクサク読めた。
今回の書き出しテーマは『だから捨ててと言ったのに』…だいたい恋愛絡みか、夫婦関係こじらせ系が多かったように思う。
誰に対して言っているかで、作者ごとに思い付く話が違い、個性があって面白い。
アンソロジーは、知らない作家さんを知って、見つける機会にもなる。
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↓読んだ中で印象に残ったもの。
●良い話
砥上裕將『母の箪笥』
金子玲介『恋文』
●じわじわ来る系
潮谷験『無理解』
五十嵐律人『累犯家族』
背筋『こわくてキモくてかわいい、それ』
●設定の世界観が独特
黒澤いずみ『捨てる神と拾う神』
舞城王太郎『食パンと右肘』
多崎礼『海に還 -
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ネタバレ気がついたら本を開いたその日に読み終えていた。
「死んだ山田と教室」のように物語は会話で進む。
今回は会話が被せてあって「 」の途中に割り込んで来るという手法。
作者のオリジナルなのかな。
慣れれば「あ、また」と思えるけれど、後半クライマックスで4人の会話がこれでもかと被されて、長過ぎて。
「ベロチュー」がけたたましく繰り返されるのも耳障り…あ!そう感じるほどの文章力はさすがと言うべきかも知れない。
大学の演劇研究会の仲間たちが、卒業してそれぞれの道を進み、様々な思いを抱えて生きている。
みんなが木村君への十字架を背負っていたけれど、ラストは平和に終われてホッとした。
当の木村君は、死んでも