金子玲介のレビュー一覧
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王様のブランチで紹介され、「死んだ山田と教室」の金子さんの最新作で、評判も良さそうなので手に取った。
女子高生の瑞葉がクラスメイトの朝顔に誘われ、葵、緋由と4人で結成したガールズバンド〈さなぎいぬ〉。夢はいつか紅白に出ること。
10年後、26歳になった瑞葉は監査法人で毎日大量の業務に追われる日々。そんな中、〈さなぎいぬ〉が紅白初出場するネットニュースを目にする…
ガールズバンドをテーマにしたド直球の青春小説。純粋に音楽の楽しさ、バンド活動を通した女子たちの友情が描かれていて、それだけで眩しい。初めて4人で合わせて演奏したチャットモンチーの『シャングリラ』は最高に楽しそうだった。普通に読んだ -
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4人の作者による短編集。
なかでも。
金子玲介「ゼリーに満たされて」
メチャクチャ面白かった!!
星新一のショート作品を彷彿とさせる!
超高度知的生命体の異星人と何をやってもダメな主人公の康太。2人の出会いと日々の生活が織りなすストーリー。
異星人のゼリ郎は自信をなくす康太対し、「康太は努力する事ができる。感謝する事ができる。それは何より素晴らしい!」
このセリフ単純だが、凄く好き。
作者の作品をみたら、「死んだ山田と教室」作者だったのね。作風好きかも!!
斜線堂有紀「人魚の骨を拾い往く」
ホラーとミステリーがバランスよくて良かった!
デビットフィンチャーの映画のような感じ!
人魚は -
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カギ括弧が重なり、真実が剥き出しになる
『死んだ山田と教室』のバカミス、『死んだ石井の大群』のデスゲームを経て、三度目の正直(?)で挑むのは、演劇サークルの面々による「再現」ミステリー。8年前の合宿で起きた木村の死の真相を、同じ場所で、同じ配役で演じながら炙り出していく構成は、シリーズ随一の本格派と言えます。
特筆すべきは、その圧倒的な「会話のテンポ」。
特に、
>「来たんだろ?脅迫状。」
>「まぁ」
>羽鳥が息を漏らす。「まぁ脅迫状ってい「脅迫状だろ、あれは」井波が語気を強め、羽鳥の声に被さる。
のように、カギ括弧を食い気味に被せてセリフの重なりを表現する手法には驚 -
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四編の短編集。どれもモヤモヤする系で読み心地はよろしくないので、この作家陣のファンとか、新しい作家探したい人とか、イヤミス系嫌いじゃない人にお勧めです。とりあえずどれも面白かったです。
「ゼリーに満たされて」金子玲介
頭に声が鳴り響き、網で助けたウサギっぽい何かは超高度知的生命体。まわりとうちとけられない、ケーキ屋の息子、小5の森康太は徐々にそいつと仲良くなっていく。そいつはゼリーが好きらしくて毎日康太の作ったゼリーを食べていた。
金子玲介さん、本当に会話文が面白いですね。最後の1行以外は結構明るい感じで楽しく読みました。
「人魚の骨を拾いに往く」斜線堂有紀
子どもも少ない離島に残る人魚の伝説 -
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ネタバレおなじみの一行目一緒ショートショートのシリーズ。今回は初読みの作家さんが多かった気がする。特に最初の方、ロボットとかAIとかが続いて、大丈夫かいな、と思ったけど、真梨幸子さんや東川篤哉さんはちゃんと違うテイストで来ててさすがと思った。殺人が罪ではないという世界から、死刑等の罪になるという法律ができた、という大沼紀子「もう、ディストピアじゃん」は皮肉が効いてて特に印象的。面白かった。五十嵐律人「革命夜話」も違う切り口でとても良かった。敗戦後の混乱の中、食うにも困っている頃に、理想を夢見て日本国憲法を作った人がいたんだ、ということに改めて気付かされたわ。ありがたいことだ。
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前半は謎解きアイドル”Queen & Alice”のオーディションの様子が綴られ、クイズネタが読んでいて楽しい。最終審査はアイドルのプロデュースで当ててアイドルと結婚した鯨井の所有する孤島&館で開催されて、その設定も面白い。最終審査に集まったのは、高校生クイズで思わぬ予選敗退し、このオーディションにリベンジをかける想空と七色、9年間オーディションを受け続け今回がラストチャンスと考える24歳の真昼、元バンドマンの聖来ら、個性豊かな8人の候補者たち。想空と真昼が交互に語るスタイルで話は進みます。やがて、本当に事件が起こり、七色と真昼は真犯人の捜査を始めるのだが…。
会話がとてもはず -
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ネタバレアリスとアイドルとクイズと殺人?!
とにかくいろいろなものを盛り込んだ感じが否めないけど、クイズができるアイドルをデビューさせるというオーディションに参加したアイドル候補生たちとプロデューサーたちによる孤島でのオーディション。そこで行われるのはアイドルになるためのクイズ、歌唱、ダンスレッスンだったが…。
登場人物が個性的な子が多かった。基本的にはアイドル候補生の想空と真昼の2人の視点から描かれていて、それぞれの想いがわかってよかった。想空は同級生で同じくクイズ研究会に所蔵している七色とクイズへの興味からオーディションに参加する。一方真昼はずっとアイドルになりたくてたくさんのオーディションを受 -
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タイトルに“最後の一行”とあるわりには、最後の一行にインパクトはない。
四編とも、短編集の中の脇役としておもしろい作品って感じで、なぜこの四編で一冊作られたのか不思議。
(しかもwhiteってなってるから、blackがあるのかと調べたら今のところないみたい)
その中でも『次はあんたの番だよ』は、最近法月綸太郎シリーズを読み始めたばかりの私には嬉しいサプライズ。
まだ『雪密室』しか読んでない私には、ものすごくアップデートされた法月親子も新鮮だった。
これも短編にギュッとまとめちゃってるから詰め込みすぎな感じがあったけど、もう少し長いストーリーにしたらもっとおもしろそうだったな。 -
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金子玲介さんの短編が収録されているので、手に取ったが、斜線堂有紀さん、芦沢央さんと豪華なラインナップで驚いた。(法月綸太郎さんも有名だと思うが、あまり知らない。)
「最後の一行」として最もインパクトがあったのは、金子玲介さんの短編だった。
ふわふわのうさぎのような物体と少年との交流を通し、全体的に暖かな空気が流れているように感じた。物体は健気にもしばらくは自分の星に帰らず、少年が大人になるまで見守ると言ってくれるのだが、段々と弱り果てていく。
ああ、これ死んじゃうんだろうなと思うが、最後の一行で衝撃的な事実が明らかになる。
少年はものすごく後悔したと思うが、私はこの終わり方は嫌いじゃない。