金子玲介のレビュー一覧

  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    ネタバレ

    天才のいる女子バンドにいる凡才。

     面白かったです。ストーリーとしては、正直何一つひねりのない王道の「天才に憧れ、追いつきたいあまりついに我が身を焼いてしまう」という流れで、それ以上でも以下でもないという感じです。

     が、そのようなテンプレ展開で良かったのだと思います。この作者の持ち味であろう、高校生たちのはじけるようなやりとり、青春や情熱の匂いをむせるほど感じさせる筆致が素晴らしく、陳腐どころかとても心地よく感じました。主人公のこれは、挫折というより、全力でバンドのために捨て石になることを選択した青春だったのかな、など。

     「死んだ山田と教室」では、正直そんな展開見たくなかったよという

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    2026年06月21日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    青春をぎゅっとしたような作品。
    大好きなバンドをみんなで真剣に、紅白に出るという夢を叶えるためにひたすら走った。
    でも才能という壁は努力では補えなくて…
    バンドが大好きな分、すごく悔しいし悲しい選択を瑞葉はしたと思う。
    でもその気持ち分かるなぁー。私も同じ立場だったらそうしてたと思う。

    わたしじゃダメなんだ、わたしが居たらこれ以上上にはのぼれない。
    そうハッキリと自覚した時、彼女はどんな気持ちだっただろう。
    それを考えると切なくて泣けてくる。

    作品中に出てくるオリジナルの曲の歌詞とかすごく良くて、実際音が乗ったその曲を聞いてみたくなった。

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    2026年06月17日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    高校時代、4人で組んだバンドの未来とその青春の輝き、才能の限界への苦悩とバンドのために身を引く嘘、沢山の一生懸命が詰まっている物語。瑞葉の朝顔を想う気持ちが切なかった。

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    2026年06月14日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    ネタバレ

    「青天」とは違う青春のかたち。

    バンドでプロを目指す、女の子たちの話
    輝き続ける仲間と、自分とのギャップに苦しむ話


    ざっくりいうとこんな感じだけど。
    青春中の学生にも
    青春を終えて眩しかった過去を振り返る大人にも
    置いてけぼりにされてしまって苦しむ人にも

    色々な人に読んでほしい作品。
    そして、どの視点からでもなんか「わかるな」「刺さるな」ってのがある気がする。

    そして、シャングリラとか天体観測とか
    平成を生きた私たちにぐっとくる選曲ばかりで
    30代の私は感情移入してしまった。笑


    瑞葉の気持ち、めちゃくちゃ切ない。
    大好きなバンド、、、自分がいたらここで止まってしまう。
    そうゆう感

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    2026年06月15日
  • 死んだ石井の大群

    ネタバレ 購入済み

    死んだ石井の大群

    漫画版とは話が違っていて面白かった
    作者の他の話も読みたい

    ネタバレには気をつけて絶対検索とかしないで読んで頂きたい

    #切ない #エモい #泣ける

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    2026年06月07日
  • 死んだ山田と教室

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    最後の最後、数ページで泣かされた。何を書いてもネタバレになりそうで、感想が書きにくいけど、普通の青春小説ではない、この切り口から来るのか!の小説だった。友達に会いに行きたくなりました。

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    2026年06月07日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    ネタバレ

    会計士の室瑞穂は、高校時代バンドを組んでいた。
    でも,やめた。
    そのバンドが今年紅白に出場がきまった。

    瑞穂はベース担当。
    同級生の三浦朝顔から誘われた。彼女はギター&コーラス。
    他に顔が可愛い、柏葵はボーカル。
    広瀬緋由はドラム。
    4人でサイゼリアで、バンド名も決めた。「さなぎいぬ」
    目標は、紅白に出ること。
    幼少期にバイオリンをやってた朝顔以外は初心者だったけど、朝顔に追いつけとばかりに練習した。
    コピーバンドだったけど朝顔がオリジナルソングを作ってきてくれた。めっちゃいい!!すごい!!
    必死で朝顔についていった。朝顔の天才的な曲を世に出したい!!その一心で瑞穂は練習した。才能はないけど

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    2026年05月30日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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     煌びやかな青春がなくったって、人は時々郷愁に駆られ過去を振り返ったりします。忘れた頃に読みたくなる"青春もの"の物語は、そんな黄昏思考にゆっくり効く処方箋なのかもしれません。

     主人公の瑞葉は、高校時代に結成したガールズバンドのベース担当。努力だけでは絶対に埋まらない才能の差に気づき、悩み果てた末バンドを脱退します。そして10年後、そのバンドは紅白出場を果たし、自分は会社員の日々を生きている…。

     バンド仲間である女子高生たちのリアルな会話劇はとっても熱く、ノリと勢いと妙な連帯感の描写が巧みです。タメ口での発話から等身大の女子高生の息づかいが感じられ、個々の輪郭が鮮明

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    2026年05月28日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    ネタバレ

    楽しいも苦しいも憧れも嫉妬も後悔も…言葉にしきれない、数えきれない色んな感情が全部詰まってました。これが青春なんだ…!!

    さなぎいぬの曲(歌詞)、エモくて刺さりまくりでしたし、読後に「光」の歌詞を読み直したら泣けてきて…うまく言葉にできませんが、すごく胸を打たれました。
    249ページの、未来にあるかもしれない景色…
    私の頭の中にもその景色が浮かびました!
    きっと忘れられません。

    213ページの黒野さんの「別にいつ光ったっていいし、なんなら光らなくてもいいし、でも人生で一度でも光ったなら、それはもう、それだけで、良い人生」この言葉、いちばん好きです!!

    私はあんまりバンド詳しくないので、知

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    2026年05月26日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    たしかに青春小説。
    実写があれば見てみたくなるかな。

    終盤、予想外な展開を期待したけど、そのまま終わった。そこが少し残念だったかもしれない。

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    2026年05月24日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    ネタバレ

    P212
    「人生って、ずっと光ってる人もいれば、どこかで一瞬だけ光る人もいるのね」
    「そりゃみんななるべく多く光りたいはずなんだけど」
    「最初の方に光ってあとはあんま光らなかった人と、最初のほうは光らなくてもあとのほうに光った人で、あとのほうに光った人が良い人生みたいな印象になるのは、印象だけの話であって、本質変わらないと思うのね。別にいつ光ったっていいし、なんなら光らなくてもいいし、でも人生で一度でも光ったなら、それはもう、それだけで、良い人生だと思うのね」

    どれだけの本でも、それを読んで長年の蟠りが未来永劫霧散して消え去ることなんてない。
    けれども、私は確かに少しだけ、過去の光を縋り抱え

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    2026年05月24日
  • 最後の一行 white

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    4人の作者による短編集。

    なかでも。
    金子玲介「ゼリーに満たされて」

    メチャクチャ面白かった!!
    星新一のショート作品を彷彿とさせる!
    超高度知的生命体の異星人と何をやってもダメな主人公の康太。2人の出会いと日々の生活が織りなすストーリー。

    異星人のゼリ郎は自信をなくす康太対し、「康太は努力する事ができる。感謝する事ができる。それは何より素晴らしい!」
    このセリフ単純だが、凄く好き。
    作者の作品をみたら、「死んだ山田と教室」作者だったのね。作風好きかも!!

    斜線堂有紀「人魚の骨を拾い往く」

    ホラーとミステリーがバランスよくて良かった!
    デビットフィンチャーの映画のような感じ!
    人魚は

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    2026年05月18日
  • 死んだ木村を上演

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    カギ括弧が重なり、真実が剥き出しになる

    『死んだ山田と教室』のバカミス、『死んだ石井の大群』のデスゲームを経て、三度目の正直(?)で挑むのは、演劇サークルの面々による「再現」ミステリー。8年前の合宿で起きた木村の死の真相を、同じ場所で、同じ配役で演じながら炙り出していく構成は、シリーズ随一の本格派と言えます。

    特筆すべきは、その圧倒的な「会話のテンポ」。
    特に、

    >「来たんだろ?脅迫状。」
    >「まぁ」
    >羽鳥が息を漏らす。「まぁ脅迫状ってい「脅迫状だろ、あれは」井波が語気を強め、羽鳥の声に被さる。

    のように、カギ括弧を食い気味に被せてセリフの重なりを表現する手法には驚

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    2026年05月12日
  • 死んだ山田と教室

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    ネタバレ

    死んだはずの山田の、声だけが教室に帰ってくる。同級生と愛すべきくだらない日々を送りたかったのかと思いきや、同級生が進級しても、卒業しても、山田は成仏できない。
    山田を支えるためだけに大学院に進学し、高校教師になって母校に戻ってくる同級生の、山田への執着が怖い。最終的に山田の死の謎を解き明かし、成仏させるのは彼だが、そこまで山田のことが好きってすごいな。

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    2026年05月09日
  • 最後の一行 white

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    いままで読んでいた物語が、最後の一行でガラリと景色を変える。
    古今東西人気作家さんたちの力作が並ぶ。
    最後の一行というよりは、最後の一段落、ぐらいの感じではあったけれども、でも、え、え?そうなの?と思わせてくれる。
    惜しむらくは、やや気持ちの悪い話が多かったのが…個人的に血液多めなのは苦手なので、ちょっとそこが超個人的マイナスポイントだった。

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    2026年05月07日
  • 最後の一行 white

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    四編の短編集。どれもモヤモヤする系で読み心地はよろしくないので、この作家陣のファンとか、新しい作家探したい人とか、イヤミス系嫌いじゃない人にお勧めです。とりあえずどれも面白かったです。
    「ゼリーに満たされて」金子玲介
    頭に声が鳴り響き、網で助けたウサギっぽい何かは超高度知的生命体。まわりとうちとけられない、ケーキ屋の息子、小5の森康太は徐々にそいつと仲良くなっていく。そいつはゼリーが好きらしくて毎日康太の作ったゼリーを食べていた。
    金子玲介さん、本当に会話文が面白いですね。最後の1行以外は結構明るい感じで楽しく読みました。
    「人魚の骨を拾いに往く」斜線堂有紀
    子どもも少ない離島に残る人魚の伝説

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    2026年05月05日
  • 流星と吐き気

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    各篇ごとで、消化不良な感じと仄暗い感情が残りつつも、妙にスッキリした気持ちになるこれは何に近いのかと考えた時、思いつくのは嘔吐した直後の感覚でした。
    まさに吐き気。

    自分にとっての流星は、誰かにとっての吐き気。
    みんな救えない恋愛をしていて、その負の感情はしっかり循環していて、相対的に心が軽くなる一冊でした。

    それぞれのエピソードの終盤の締めの文が、空間が広がってるようで全部好きです。
    以外、その文を抜粋。
    とか、そんなことを。
    走らなきゃいけない。
    腐っていた。
    でも今はさ。
    そのまま流した。

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    2026年05月02日
  • 最後の一行 white

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    どんでん返しに近いものもあれば、そのストーリーをより深いものに落とし込むような一行もあり、改めて一行の文章の力を強く感じた。

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    2026年04月21日
  • 新しい法律ができた

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    ネタバレ

    おなじみの一行目一緒ショートショートのシリーズ。今回は初読みの作家さんが多かった気がする。特に最初の方、ロボットとかAIとかが続いて、大丈夫かいな、と思ったけど、真梨幸子さんや東川篤哉さんはちゃんと違うテイストで来ててさすがと思った。殺人が罪ではないという世界から、死刑等の罪になるという法律ができた、という大沼紀子「もう、ディストピアじゃん」は皮肉が効いてて特に印象的。面白かった。五十嵐律人「革命夜話」も違う切り口でとても良かった。敗戦後の混乱の中、食うにも困っている頃に、理想を夢見て日本国憲法を作った人がいたんだ、ということに改めて気付かされたわ。ありがたいことだ。

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    2026年04月06日
  • 流星と吐き気

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    忘れられない恋愛を(気持ち悪さを中心に)描いているように思えた。
    次の恋に!と思ってしまう気持ちがある一方で、引きずってしまう気持ちも理解できる。ただ、好きゆえに聞いちゃうってどうなのかな~??
    装丁の美しさもさることながら、会話がリズミカルで小気味良い。

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    2026年03月20日