【感想・ネタバレ】私たちはたしかに光ってたんだのレビュー

あらすじ

2026年の青春小説はこれに決まり!

大好きなバンドを辞めた。
大好きだから、辞めた。

『死んだ山田と教室』でデビューし、同作で2025年本屋大賞にノミネートされるなど注目を集めた新鋭・金子玲介が贈る、ド直球の青春小説!

◆◆◆

高校生の瑞葉(みずは)がクラスメイトの朝顔(あさがお)に誘われて結成したバンド〈さなぎいぬ〉。
4人の夢は、いつか紅白に出ること。
荒唐無稽に思えたその夢は、朝顔が初めて作ったオリジナル曲「光」を聴いた瞬間、色を変える。
……10年後、26歳の瑞葉は会社でPCを睨みつけていた。
休憩時に目にしたネットニュースで、さなぎいぬの紅白初出場を知る。
心から愛し、だからこそ辞めたバンドが、ついに紅白に出る。

◆◆◆

“あの時”と“今”の光が交差し、私の未来を照らす。
青春小説の最前線!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

青春のすべてをバンドに捧げた4人の少女たちの物語。主人公がバンドを去る未来は見えているのに、どうか変わってほしいと願いながらページをめくる。温かく切なく心にグッとくる一冊でした。

0
2026年05月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

高校でガールズバンド『さなぎいぬ』を組んだ4人のお話。主人公の瑞葉はベース担当。ボーカルの葵、ドラムの緋由、そしてギターの朝顔。朝顔以外はほぼ初心者のガールズバンドの夢はいつか紅白に出場すること。その夢に向かっていくにつれ、どんなに努力しても自分の限界を感じる瑞葉。自分がいるせいで、さなぎいぬは成功できない。そんな思いから瑞葉はさなぎいぬの脱退を決意する。


とにかく辛くて心がギュッとなる。瑞葉がさなぎいぬを、メンバーを大切に思っているからこそ離れることを決断するのが辛すぎた。大学の後輩でベースの才能がある子に私の代わりにさなぎいぬに入って、というのはどんなに悔しかっただろう。瑞葉がさなぎいぬを辞めずに成功する道はなかったのだろうかと考えちゃう。
でもタイトルの通り、あのとき彼女たちはたしかに輝いていたんだろうなとも思うし、その思い出が今に繋がっているのかと思うとこれで良かったのかなとも思う。

0
2026年05月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

学生時代に全力を注いだこと、好きだったこと、好きだった人たち。大切な思い出を遠くに追いやってなんとか社会人として働き続けてきた私には、破壊力抜群の物語でした。読んでると鼻がツンとして目が熱くなりました。えぐられる。出てくる音楽も雰囲気もあまりにも私が好きだったものだったので眩しかった…。
あの頃の自分自身と再び出会えたというか、繋がれたというか、当時のことも今日までの選択も許せたような、そんな感じがして、本当に最高でした。力強い全肯定ではなくて、迷いながらも、過去から現在に光が差すような読後感でした。

0
2026年05月27日

Posted by ブクログ

普段あまり読まない青春小説を読んでみた。

心をグッと掴まれた。あの光っていた一瞬が、あの時がとても眩しくて。

読んでて苦しかった。後悔が頭を何度と過ぎっても、前を向こうとする瑞葉。しんどい時にあの頃を思い出して、今の現状に打ちひしがれて。人生ってこういうものなんだよね。

私も1番青春していた頃を、全てをかけていたあの頃を思い出した。まだ続けている同期に羨ましさと同時に、私じゃここまで頑張れないなあって思ったり。だけど現実は進んでいって。 その苦しさが、なんとなく瑞葉と重なって、涙が出た。

人生ってこんなことばっかりなんだろうなあ。

あとこの本を読み始めて、チャットモンチーを聴き始めた。めっちゃいい。

0
2026年05月26日

Posted by ブクログ

ミステリじゃない!? しかもガールズバンド青春小説だ……。女の子主人公初めて読んだけど、めっちゃ良い。歌詞の間に地の文入れる演出好きだ。邦ロックあんまり詳しくないんだけれど、さなぎいぬみるために紅白見ると思う。実写映画化希望!!!

0
2026年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

バンドをやっていた人に限らず何かに打ち込んでいた人のための本。
また熱が再燃するかもしれないし、きっぱりやめられるかもしれない。

主人公がバンドを辞めてもバンドは進んでいく、新しい心臓を迎えて瑞葉がいた時よりも成長する。
それで良かった、自分の選択は間違って無かったと思うと同時に続けていれば良かったかもとも思う。その葛藤に答えは出ないし、もうさなぎいぬに戻れる事も無い。そこに救いは無い。
その事実をまざまざと突きつけられるが、その時その瞬間、今は確かに光っていたと確信できる。

私は音楽の事は何も分からないが読んでいて引き込まれたし、自分の学生時代に本気でぶつかって本気で諦めた事と重なって後半は泣きながら読んでいました。

0
2026年05月22日

Posted by ブクログ

ガールズバンドの青春
泣けた

青春って一瞬の出来事で、その当時は、懸命に打ち込んだり、壁にぶつかったりする

歳を重ね、振り向いた時にあの瞬間が、その時だったんだって思う

正に、それが、この本で、その素晴らしさを読ませてもらい、泣けました

バンドを握りしめていた瑞葉と、それを離した瑞葉が交差して、瑞葉の苦しさ、痛み、自分の存在、比較、すべてが青春の苦しさ、苦さなんだなと
好きなものを手放す勇気、手放さなければならない葛藤

最後のページに近づくにつれて、心が震えました。一緒に苦しくなりました。

瑞葉が、私が選んだ未来は〜 の言葉に涙が流れました

青春はすべきものですよ

ありがとう、さなぎいぬ、そして、感動をくれた金子玲介さん

0
2026年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『私たちはたしかに光ってたんだ』は、女子高生4人組バンドの青春と、その後の人生を描いた作品で、特に「才能のある人のそばで、自分の限界を知ってしまう苦しさ」が強く残った。

主人公はバンドのリーダーを心から尊敬していて、大好きで、その才能を信じている。だからこそ、自分が足を引っ張らないように必死に努力する。練習量だけは誰にも負けないくらい頑張るけれど、その努力ゆえに、自分には越えられない才能の壁があることにも気づいてしまう。

印象的だったのは、後輩の天才的なベーシストを見た場面。主人公はその子の演奏そのものだけでなく、リーダーの目が輝いているのを見て、「このバンドは自分ではなく、あの子がいればもっと伸びる」と悟ってしまう。そこでバンドを辞める決断をするのが、とても胸に来た。

でも、それは単なる逃げではなく、やりきったからこそできた決断だった。中途半端な努力ではなく、本気で練習し、本気でバンドに向き合った主人公だからこそ、自分の限界を認めて身を引くことができた。その葛藤がすごく切ない。

大人になった主人公は、公認会計士として働いているけれど、今の仕事に満たされているわけではなく、高校時代の自分が一番輝いていたと感じている。かつて自分がいたバンドは新しいベーシストを迎え、メジャーデビューし、紅白に出るほどの国民的バンドになる。そこに「自分もあそこにいる未来があったのかな」という気持ちが混じるのも、すごくリアルだった。

それでも主人公は、そのバンドを恨んだりはしない。むしろ今でも一番のファンであり続けている。紅白の日にはテレビの前で集中して見守るし、ライブにも行く。昔の初代メンバーたちとも集まり続ける。その関係性がとても良かった。

青春が終わったあと、才能、努力、嫉妬、尊敬、後悔、誇りが全部混ざっていて、未来はどこで変わるかわからないという感覚も残った。

主人公が「才能がない」と気づいたことそのものではなく、才能がないと気づけるほど努力し、やりきったからこそ辞められたというところ。そこに、この物語の一番の痛みと美しさを感じた。

0
2026年05月17日

Posted by ブクログ

とにかく読んでて楽しかった!
4人の会話の掛け合いもクスって笑えてすごく好きだったなぁ〜

私も高校の時にバントをやった経験があったから、読んでて曲を演奏してる時の主人公(瑞葉)の心情にとても共感した。あの時の最高な瞬間をもう1回感じれる1冊だった!出会えてほんとによかった。

カバー曲を4人が演奏してる場面では、私も同じ曲を流して聴きながら読んでみました。
曲の歌詞・楽器の音の描写と心情が交互に書かれてるから、より入り込めて私もその場にいる気持ちになれて楽しかったな^^

あっという間に読み終わってしまったけど、本当に素敵な小説に出会えてよかったです

0
2026年05月15日

Posted by ブクログ

もはや死語かもしれないが、「エモい」、そう思った。
こんなにガチじゃないにせよ、自分も高校からベースを触り始めた人間で、初演奏の際の緊張や昂りを思い起こさせてくれたし、同じくガチじゃないにせよ、自分の才能に見切りをつけて離れていった寂しさも。
文体として、演奏と同期して主人公の感情や演奏に関する挙動が走っていく、その臨場感がたまらない。特にラスト、狂おしいほどにバンドへの愛、今ここの輝きを失いたくない(けれども失わなければならない)未練がこれでもかと生々しくも描かれる。

ここまでは主人公側に感情移入した立場での感動だけれども、一方で、私は残されたバンドメンバー、特に朝顔側も、ある種で空虚なものがあるのではなかろうか、と思う。
バンドの出世としては順風満帆なのだが、サクセスロードを掴もうとしていた高校生、インディーズ期のもがきや化学反応の輝き、まさに「光ってた」感はもしかしたら失われているのではないだろうか。
最近、レッチリのドキュメンタリー映画「俺たちのヒレル」を見たのだが、彼らはモンスターバンドとして言わずもがな大成功しているが、アンソニーやフリーが青春時代を共にしたヒレルの死による喪失感をまだ持っていることが伺えた(そして、いちファンとして、ヒレル期の熱量ある演奏と、ジョン期・デイブ期の円熟味のある演奏、それぞれ好きだがやはり差異は感じる)。ここでも、バンドの成功と、「仲間で楽しくやっていく」ことの別離が描かれている。
そう考えると、バンドメンバーの離脱や死別のようなきっかけのあり方は様々だが、スポーツにしろ何にしろ、あるとあらゆる営みにおいて、趣味や楽しみから逸脱して経済的な活動として「脱皮」していく過程において、ある種の甘さを切り捨てていくような通過儀礼は起こり得るものなのかもしれない。と、「さなぎいぬ」に掛けて上手いこと(?)「脱皮」という言葉を使ってみた。

最後に、読み進めながら「赤い公園」のことを思い出していたが、まさにその名前が終盤に出てきたときに、このように物語として生きているのか、という嬉しさと寂しさが同居した感情に襲われた。

0
2026年05月13日

Posted by ブクログ

 バンドの名前を決めるシーン、瑞葉がお父さんにベースを弾いて見せるシーン、眩しすぎて羨ましくなった。
 500円ドブ捨て選手権めちゃめちゃ楽しそう。サーティーワンの溶けたアイス買ってくる緋由ちゃんに僕も一票。
 グループで活動しているなかで誰か1人の才能が大きすぎると、劣等感を感じてしまう、そしてメンバーのことが大好きだからこそ、自分がいない方がメンバーのためと思ってしまう。辛い…。瑞葉みたいな思いをしてバンドを辞めていった人が現実でもたくさんいると思う。
 この4人の普段のやりとり、ボケ合いがすごく好きだった。

0
2026年05月12日

Posted by ブクログ

バンド好きな自分は、読み進めるのがとても苦しい作品でした。

リーダーへの尊敬、畏怖、敬愛etc…とあるバンドを人生の全てだって言えるくらいに支えられてる自分は瑞葉の気持ちが痛い位届いてきました。
けれど、そのポジティブな気持ちとは裏腹に才能が無い事への僻み、劣等感を持ち合わせるのは至極当然で、必死に喰らいつく様は心に残ります。

仲良しこよしだけでやってない、真剣に上を目指す。そんな仲間だからこそ、ぶつかり、反省し、また励んで…けど、大好きな自分のバンドがもっと行って欲しい。

ラストの3ページは兎に角圧巻です。読み終えたくないのに、読むのを止められない。苦しくなるほどなのに、見届けたい。そんな気持ちでした。

まさに、彼女たちは確かに光ってました。

0
2026年05月11日

Posted by ブクログ

「夜のピクニック」「この夏の星を見る」を読んだときの、あの青春キラキラの感覚が蘇ってきた。あっという間に読破。バンド、特にガールズバンドに興味がある人は、間違いなくハマると思う。
世の中は正解のない選択ばかりで、それを正解にするかどうかは自分次第だと改めて感じた。青春キラキラだけでなく、そんなことも学ばせてくれる。
久しぶりに自信を持って他人に薦めたくなる作品と出会えた。

0
2026年05月09日

Posted by ブクログ

この小説はたしかに青春小説だ

文字にしてみたら大して上手くなかった
あるよね

専門家じゃないんでよく分からないんですが、今どきの女子高生ってこんな感じなんだろなと思わせる妙な説得力がありました
すごいな金子さん

一旦整理しよう

なんだ女子高生の専門家って
ちょっといやだいぶヤバいだろ!

理終了

やっぱりね青春って光ってるんですよ
キラキラとね
理屈じゃないんですよ
そんでなんかあっち行ったりこっち行ったりするんですよ
傷ついたり傷つけたりするんですよ
だけどたしかに光ってた
それはもう間違いなく光ってた

うちの女子高生も光った青春を送ってくれてるといいな〜(お父さんには情報公開されない。゚(゚´Д`゚)゚。)

勉強も頑張ってほしいけど

0
2026年05月07日

Posted by ブクログ

これはめっちゃ刺さった〜
涙が溢れてきて止まらない。

「私はもう、頭打ちなんだよ」
努力は必ず報われるなんて、嘘だ。
「才能ってやっぱ、ある人にはあるし、ない人にはないんだよ」
でも、私は努力したから、それに気付くことができた。
だから、私の努力は決して、無駄じゃなかった。
でも、もう、走れない。
私はもう、これ以上、走れない。

主人公瑞葉が、自分はバンドを辞めるから、
代わりにバンドに入ってくれと才能ある後輩に頼むシーン。

努力して努力して、けどどうにもならなかった経験を持つ人には、ものすごく刺さるし、また、その渦中にある人にも救いになるだろうなと思った。

0
2026年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いい、すごくいい。

この書き方の小説は不勉強であまり記憶がないが、ところどころに未来の自分があの時を思い出しているのが人間味を増させている。右から左の時間軸に振り返りを加えていて、そのボリュームが程よく、登場場面もタイミングよいと思う。あえて言えば、それは「たとえば」で始まっているので、「45(26)」とかのはずなのだが、そうすると単調な時間軸に戻されてしまうので、この書き方が良かったんだろう。

私は、スポーツが分かりやすい(実際それに言及している場面もある)が、悔し涙はその人だけの贅沢だと思っている。届かない結果というものは日常的には味わえない。その現実を突きつけられることはこの世の中で少ない。しかし、それを突きつけられ、その機会をどのように自分のものとするのか、その始まりが涙と言う形で表出しているのだと思う。
「あんなにやったのに届かない」と思えるほど何かに打ち込んだことはあるだろうか?それ自体が贅沢になっていて、普通の人では味わえない体験なのだとすると、この小説はもはや売れないのではと思う。
何かに打ち込むことの意義、そしてそれが後から振り返って非効率非論理的と思えることだったとしてもその人が生きるという文脈では何物にも変え難いのだという当たり前の事実を突きつけていると思う。私はこれにすごく励まされた。

技法には疎いが、この終わり方はまさしく人生が続いていく感じが出ていて、つまり、音楽は終わるが人生は続くという後味の悪さを読後感として持つ。ただ、この終わり方は時間軸の描き方と同様にこの作品を際立たせていると思う。

0
2026年05月06日

Posted by ブクログ

何に対しても、夢を追い続けることは大変なことだと思う。
気持ちを保つのも大変、体力面も衰えてくる、周りと自分を比較して悩みまくる、そんなことが常に起きてくる。
だからこの本の主人公の選択に納得。一方で夢を追い続けることが自分と重なってしまい、そこにとても共感しました。

0
2026年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

会計士の室瑞穂は、高校時代バンドを組んでいた。
でも,やめた。
そのバンドが今年紅白に出場がきまった。

瑞穂はベース担当。
同級生の三浦朝顔から誘われた。彼女はギター&コーラス。
他に顔が可愛い、柏葵はボーカル。
広瀬緋由はドラム。
4人でサイゼリアで、バンド名も決めた。「さなぎいぬ」
目標は、紅白に出ること。
幼少期にバイオリンをやってた朝顔以外は初心者だったけど、朝顔に追いつけとばかりに練習した。
コピーバンドだったけど朝顔がオリジナルソングを作ってきてくれた。めっちゃいい!!すごい!!
必死で朝顔についていった。朝顔の天才的な曲を世に出したい!!その一心で瑞穂は練習した。才能はないけど練習量だけは誰にも負けない。
大学附属高だったのでよかったが、それでも母には勉強もしろと言われたが、それよりベースを弾きたかった。10代の頃しか出れない,群青モーメントというイベントに出たい。1年は2次で落ちた。絶対、ファイナルに残って優勝する!朝顔の曲ために!
翌年、ファイナルに出れたが,優勝はできなかった。

大学に進学したころインディーズデビューした。でもまだまだ。
朝顔と,高校の文化祭を見に行く。それぞれのバンドをみるが、朝顔は帰りたがっていた。ようやく最後のバンド。そこに、すごいベーシストの夢乃がいた。

瑞穂は、
さなぎいぬには、朝顔という天才がいるが、それだけだ。ここから抜き出るにはもう一人天才がいる。
自分が抜けて、この子が入れば・・・

そういう追憶とともに、現在の瑞穂の生活が描かれている。
過去のキラキラした楽しかった時代。今も悪くない。会計士になるのだって、凄く大変なことなんだ。
だから,後悔はしてない。
紅白だって、バンドを組んだ時の夢だった。それがとうとう叶うのだ。
悔しいとか、勿体無いとか,自分も・・とかそんなんじゃない。ただ、なんとなく・・・


もしも,私がこのバンドにいたとしたら、きっと瑞穂だっただろうなと思う。辞め方、考え方が似てる。
ダメなことも共感してしまう。
でも,彼女は潔くて、
もしかして、瑞穂がいてもさなぎいぬは紅白に出たかもしれない。わたしもそこにいたかったのに!
とは,思ってない。深層心理はわからないけど(表面上には出ないから余計にモヤモヤしてるんだろう)
私は思っちゃうだろーな。

紅白終わり、年が明けて3人と一緒に新年会でサイゼリアに行ってるのとか、いいなーって思った。辞めても、たまにでも会える友だちのまま。諍いなく抜けれて良かった。

最後の方、紅白に出たさなぎいぬの「ボトルシップ」という曲の歌詞に泣きそうになりました。ここでこの歌詞はやばい。

そして最後の最後は、瑞穂が辞める最後の曲「光」。これは朝顔が初めて作ったさなぎいぬのオリジナルソング。
弾きながら瑞穂のモノローグがはいる。
歌詞とモノローグが交互に来るこれは、臨場感すごくて、マジで泣いた。
辞めたくない,終わらないで、
その気持ちは、瑞穂のモノローグだけど、多分3人ともそうだったんだろうなと。

ってこの感想書きながらも泣いたぁぁぁ

0
2026年05月30日

Posted by ブクログ

 煌びやかな青春がなくったって、人は時々郷愁に駆られ過去を振り返ったりします。忘れた頃に読みたくなる"青春もの"の物語は、そんな黄昏思考にゆっくり効く処方箋なのかもしれません。

 主人公の瑞葉は、高校時代に結成したガールズバンドのベース担当。努力だけでは絶対に埋まらない才能の差に気づき、悩み果てた末バンドを脱退します。そして10年後、そのバンドは紅白出場を果たし、自分は会社員の日々を生きている…。

 バンド仲間である女子高生たちのリアルな会話劇はとっても熱く、ノリと勢いと妙な連帯感の描写が巧みです。タメ口での発話から等身大の女子高生の息づかいが感じられ、個々の輪郭が鮮明に浮かびます。中高生を中心に若い方ほど共感するでしょう。

 おそらく誰にでも一つや二つあるであろう「過去の輝き」と「現在の陰鬱さ」。あの時の選択と決断、つまりは選ばなかった道が正解だったのでは、という理想論に陥るから今が陰鬱なんでしょう。自分が選択した道を正解にしていく思考が大事ですね。作中にある通り、10年後の輝いている自分のイメージを持つことの大切さも示してくれています。

 過去パートと現在パートを行き来し、光と影の対比が絶妙な構成で、夢を追いかけることと諦めることを深掘りするには絶好の物語かも…。「過去の美化」「ノスタルジー」だけでは片付けられない、挫折を知る人にほど刺さる青春物語だと思いました。

0
2026年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

楽しいも苦しいも憧れも嫉妬も後悔も…言葉にしきれない、数えきれない色んな感情が全部詰まってました。これが青春なんだ…!!

さなぎいぬの曲(歌詞)、エモくて刺さりまくりでしたし、読後に「光」の歌詞を読み直したら泣けてきて…うまく言葉にできませんが、すごく胸を打たれました。
249ページの、未来にあるかもしれない景色…
私の頭の中にもその景色が浮かびました!
きっと忘れられません。

213ページの黒野さんの「別にいつ光ったっていいし、なんなら光らなくてもいいし、でも人生で一度でも光ったなら、それはもう、それだけで、良い人生」この言葉、いちばん好きです!!

私はあんまりバンド詳しくないので、知らない曲もあったんですけど、金子先生と世代が同じなので、知ってる曲の名前が出てくると「同世代だ!」ってテンションが上がりました(笑)

0
2026年05月26日

Posted by ブクログ

たしかに青春小説。
実写があれば見てみたくなるかな。

終盤、予想外な展開を期待したけど、そのまま終わった。そこが少し残念だったかもしれない。

0
2026年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

P212
「人生って、ずっと光ってる人もいれば、どこかで一瞬だけ光る人もいるのね」
「そりゃみんななるべく多く光りたいはずなんだけど」
「最初の方に光ってあとはあんま光らなかった人と、最初のほうは光らなくてもあとのほうに光った人で、あとのほうに光った人が良い人生みたいな印象になるのは、印象だけの話であって、本質変わらないと思うのね。別にいつ光ったっていいし、なんなら光らなくてもいいし、でも人生で一度でも光ったなら、それはもう、それだけで、良い人生だと思うのね」

どれだけの本でも、それを読んで長年の蟠りが未来永劫霧散して消え去ることなんてない。
けれども、私は確かに少しだけ、過去の光を縋り抱える自分を、救ってもらえたような気がした。

3人は、瑞葉が自分の実力不足を憂いて抜けたことは知ってても、夢乃に後任としてベース入るようお願いしたことは未だに知らないのだろうか。

0
2026年05月24日

Posted by ブクログ

会話でつなぐ軽いタッチの文章で、高校生なんてしかも自分にはずいぶん昔のことなのに、ずっと心が痛かったです
読み進めるのがつらくなるくらい
それでも主人公達が気になり、あっという間に読んでしまいました

青春なんてずっと昔に終わっていると思っている大人にも心に突き刺さる青春小説でした
面白かったです!

0
2026年05月21日

Posted by ブクログ

この作者、高校時代を書かせると上手いなあと思う。
特に会話が読んでて楽しい
主人公が公認会計士という設定なんですが、著者、経理関係の仕事してますかね 結構リアルだったので

0
2026年05月13日

Posted by ブクログ

4.2 設定の勝利の小説。ガールズバンド好きなら必ず刺さる物語。同時に相手を思いやる友情の話でもある。自分が思い描いた未来に存在できない切なさを表現できている。今を光って生きたい。

0
2026年05月13日

Posted by ブクログ

啓栄大学附属女子高校に入学した瑞葉はクラスメイトの朝顔に誘われ、葵、緋由とともにバンド活動を始める。バンド名は〝さなぎいぬ〟。4人の夢は、いつか紅白に出ること。荒唐無稽に思えたその夢は、10年後、現実となる。だがしかし、そのメンバーには26歳の瑞葉はいなかった。

デビュー作『死んだ山田と教室』では、啓栄大学附属穂木高校が舞台。そして、今作はその姉妹校の啓栄女子。超高偏差値校で、余程のことがない限り私学の最高峰の大学に入学できる。だから、みんな好きなことに打ち込める。

始めるきっかけって、たいしたことはないんだけど、それを継続し続けるって、なかなか大変。好きはもちろん、ある程度の才能がないとやっていけない。

瑞葉の決断、ちょっとの後悔がリアルで、同じような経験者はかなり多いから、この本に共感する人が多いのではないかと。

会話や心の声をとても大切にする作家さん。今回も、若い人向けな心の声だらけで、これに慣れてない読者や苦手とする読者も一定数いると思う。

金子作品は4作目だけど、おばさんの私は、まだまだこの会話文や心の声になれないなぁ。

0
2026年05月10日

Posted by ブクログ

成功していくガールズバンドと、そこに居たかもしれない私。瑞葉の胸の内を思うと、すごく苦しくなってしまった。光っていた青春時代なんだよなぁ。。

「人生いつ光ったっていい、なんなら光らなくてもいい、でも人生で一度でも光ったなら、それはもう、それだけで、良い人生だと思うのね」その通りだ。「死んだ山田」の作者

0
2026年05月03日

Posted by ブクログ

この前に暗くて重くてどんよりとした本を読んでいたので、爽やかな本がないかなと探していた時に出会った作品です。

主人公の心の声が混じった文体があまり馴染めず、自分には少し読みづらかったが意外とサクッと読めて爽やかな清涼感を味わえた。

たしかに光ってたかもしれないけど、今は余生って言っちゃう主人公がちょっと悲しいな。

でもそれだけ眩しかったんだな。

0
2026年05月15日

Posted by ブクログ

あなたの青春はいつ?

あなたが青春を捧げたものはなに?

それを思い出させてくれるそんな一冊ではないでしょうか



1Qさんの青春、、、
それは話せば長くなるので話しません!


あなたの青春、、、
それは興味がないので話さないでください!


だけど思い出してみてください

あなたが一番キラキラして光っていた青春時代、まわりには大切な仲間がいたのではないでしょうか?
仲間がいてこその青春だったのではないでしょうか?


きっと「青春」って「仲間」なんだと思います
(良いこと言った!)

0
2026年05月14日

Posted by ブクログ

脱線や停滞をしょっちゅう引き起こす軽くて無駄な会話が無駄なままその場に必要なものとして我が物顔で存在している空気感に、嘗ての青春(私のはあまりにもモノトーンでしたが)を思い出し懐かしい気持ちになりました。全力で向き合った結果として自分の限界を知る挫折や、大切な人たちの才能と未来を信じ想うが故に身を引く決断を下す苦しさが、欠片の衒いもなく書かれている部分にはきっと多くの読み手が共感することでしょう。人生の最初に光るより後で光った方がよく見えるのも印象だけの話で本質は何も変わらない、そもそも光らなくていいものなのだから一度でも光れば良い人生、という言葉も真っ直ぐで良かったです。個人的には現在視点の描写があっさりし過ぎているかなと感じるところがあって、淡々とした日常だとしても、というよりそうであるからこそ、光っていた過去からの延長線上の今として、対比の陰とまでは言わずとももう少し映像が欲しかったりはしたのですが、そんなことは瑣末に思えるくらいには気持ちの良い青春小説だったと思います。

0
2026年05月08日

「小説」ランキング