金子玲介のレビュー一覧

  • 死んだ山田と教室

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    よかった。久しぶり?いや、はじめて本を読みながら笑った。男子高校生、バカだな〜!って読み続けてたけど、違った。後半は違った。生きるってなんだ?声だけは生きてる?死んでる?山田は生きてた?死んでた?なんでもいい。俺が和久津ならやっぱり親友と話せるならずっと話してたいな。ジジイになってもくだらないこと話してたいな。本当いい作品だった。ありがとう、山田!

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    2025年11月26日
  • 死んだ山田と教室

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    ネタバレ

    いきなり山田が死に、2年E組のスピーカーになってしまう。そんな山田と2Eの男子たちの物語。死んでから半年、2Eの友達といる時間がとれて初めは喜んでいたが、クラスメートが3年生に進級したり、卒業しても山田は2Eのまま。大人になっても2Eのまま。すごく辛いと思った。個人的に面白かったのは、「死んだ山田と誕生日」この本のすごいところは、コメディチックで面白いところもあれば、死んだ友達を悼む複雑な心情の変化も見られるところ。自分が友達だったら、あえて会わない選択をするかもしれないと思った。和久津のように何年もずっと会う事で、逆に山田を辛くさせてしまうのではないかと思った。

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    2025年11月11日
  • 死んだ山田と教室

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    ネタバレ

    いやぁもう、なんなん?!マジで、やられたー。

    交通事故で死んだ山田。
    なぜか、2年E組のスピーカーとして蘇る。
    2Eのみんなと楽しく喋りたい
    って想いが強くて?

    2Eのみんなと担任の花浦先生の中だけの秘密だった。だから、他のクラスがいない時、誰か来ないときだけ、山田に合言葉を言う「おちんちん体操第二」

    私は女子で,相当BBAなのですがたまーによその男子数人が喋ってるのを横目で見て,何を楽しそうにしゃべってるんだろーと思うんですよね。
    女子の会話は経験から分かるけど、男子って女子のいない時に何喋ってんの?
    それが垣間見えましたね
    いやぁ、馬鹿馬鹿しくて愛おしいww
    だって、合言葉が「おちん

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    2025年10月31日
  • 死んだ山田と教室

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    最初はばからしい青春小説かと思いました。死んだ山田が復活してただ仲間たちと青春を送る物語かと思いきや、、、
    ところどころに伏線が貼られていてビックリしました。いつも明るい山田の裏というかなんというか。でもとにかく前向きに頑張ろうと思えたり青春を思い出せる1冊です。

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    2025年10月25日
  • 死んだ山田と教室

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    突飛な設定であるが、せつない青春ストーリー。真実が少しずつわかっていく上手い作り。こういう状況が幸せなことか、辛いことなのか、死生観を含めて考えさせられました。

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    2025年10月25日
  • 流星と吐き気

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    まず表題がすごい。何故そのふたつを繋げようと思ったのか。凡人の自分には一生思い付かない。
    そして表題以外の短編も気持ち悪いものばかりで面白かった

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    2025年10月02日
  • 死んだ石井の大群

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    韓国のあるドラマに似てるな?と思いながら読んでいたら、本の中でそのドラマの名前が出てきました。最後には謎が全部解け、スッキリと読み終わることができました。この手のどんでん返しは大好きです!

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    2025年10月01日
  • 流星と吐き気

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    作者の本はメフィスト賞の時から4作全部読んでて、これが私は1番好き!
    中でも『種』がよかった
    醜い感情が美しい文と構成で綴られてて、これはもはや芸術作品!!!

    恋愛って自分の中ではきれいな物語に脳内編集しがちだけど、一歩引いたら見たらきもくて滑稽でほんと痛々しい

    私が通り過ぎた男たちの顔と、自分の黒歴史が思い出されて嫌〜な気持ちになった笑

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    2025年08月16日
  • 流星と吐き気

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    一度でも心がつながれば、いくら忘れようとしても、いくら上書きしても、「そうしたつもり」で、結局心に残り続ける。

    足りないのは対話で、どうしようもなく怖くてできないのも対話。別れた後は機会もない。文字通り、心残り。

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    2025年08月07日
  • 流星と吐き気

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    とても面白かったです!
    5つの作品が短編集となっています✨

    どの作品も恋愛がテーマとなっており、登場人物たちの過去をなぞりながら進んでいきます。

    元カレが人気マンガ家となり作品のモデルが自分…??
    元カノからの毎日送られてくる何件ものLINE etc…

    恨み、依存、執着、どれも背筋がゾクゾクとする物語でした:( ;˙꒳˙;):

    最初から物語の世界に引き込まれて一気に読んでしまいました!

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    2025年08月01日
  • 流星と吐き気

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    めちゃめちゃよかった!!
    運命の再会!?でもそれは一方通行。相手からしたらただただ気持ち悪いだけで。
    自分の思い出と照らし合わせて切なくなるなど。

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    2025年07月05日
  • 死んだ石井の大群

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    ネタバレ

    デスゲーム大好きなのでワクワク♬からの……
    いやぁーーーーーーーッッ後半まさかの急展開!!!
    記憶喪失も記憶障害も全て1つの原因があって、
    なるほどなぁそうきたか!!!!と唸った。

    有一さんは序盤わりとミステリアスで魅力的なキャラだったけれど、最後辺りはめちゃくちゃうじうじしててキャラ崩壊感ハンパなかった!笑
    最終的に、修治さんが一番頭のキレる格好良いキャラだったな…
    出てくる皆結構好きだったが、
    あくまでもデスゲームなので
    確実に減っちゃうの悲しかった…
    あと蜂須賀さんちょいちょい雑音かと思ったけど、
    真相に至る活躍あっぱれッッ!!!
    伊達に探偵助手やってないよね☆

    目を覚ました後、

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    2025年06月29日
  • 流星と吐き気

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    自分の事だと本当の一途な愛だと思うのに、人から想われると気持ち悪いになる感じ笑。気持ち悪いって言葉がいっぱい出てくるし笑。まさに嫌愛!
    死んだシリーズ同様、会話のやりとりはやっぱり面白い!

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    2025年06月22日
  • 死んだ山田と教室

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    ネタバレ

    男子校ノリの軽快な会話が楽しくて、いつまでもそうしていたいけど、時の流れは悲しいかな…成長しなくてはいけないんですね。
    和久津くんの気持ち、山田の気持ち、きっと二人はお互いに真の本当の友達だと確信したことだろう。

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    2025年10月29日
  • 死んだ木村を上演

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    3作目にして1番好き。木村が死んだ合宿を演劇部で再現して死因を探るお話。実力がバラバラな役者のエチュードってのも面白い。

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    2025年05月04日
  • これが最後の仕事になる

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    最初の一文目が同じアンソロシリーズ。お気に入りは、桃野雑派「「アイドル卒業」一穂ミチ「魔法少女ミラクルミルキー」岸田奈美「声」、そしてさすがすぎる米澤穂信「時効」。求めてる面白さ!の人もいればこんなのも書くの、な人もいるのが良き。

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    2025年04月29日
  • 死んだ木村を上演

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    羽鳥「うーん。自分の想定通りの舞台を作り上げるのが、演出家の仕事じゃない?」
    木村「それはそうなんだけど、だったら小説を書いたり、漫画を描いたりで事足りるじゃない。演劇は、他者理解の芸術だから。戯曲を理解して、演出を理解して、俳優を理解して、お互いがお互いを理解することで、ようやく完成する芸術だから。たくさんの人生が交差して上演されるところが、僕は演劇という表現の、唯一無二の素晴らしさだと思ってる。だから、僕ももちろん演出は付けるけど、俳優には自分の哲学に則って、のびのび演技して欲しい」

    「才能、ないのに、無理矢理やってきたんだよ。ない才能でっち上げて、自分もみんなも騙して、何が何だかわから

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    2025年04月24日
  • 死んだ木村を上演

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ良かった!
    前2作も好きだけど、好みで言うと今作が一番!……嘘、石井もめっちゃ好き。選べない。
    小説だけど、かなり戯曲的。これは台本風の書き方が混ざることは勿論だけど、設定や場面転換なんかにも強く感じた。それでいて、終盤の畳み掛けは小説ならではの臨場感の出し方で、いいとこ取りみたいな感じ。
    読み終わって、こういう仕掛けで結末ならあの部分はこういうセットで演出でって考えちゃう感じで読後も楽しい。これ舞台でも是非見たい。

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    2025年04月23日
  • だから捨ててと言ったのに

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    25編のショートショート集で、ちょっとした時間にも読み進める事ができて楽しかったです。
    全て『だから捨ててと言ったのに』の一言から始まり、そのあとは作者さんによって推理物になったり、ホラーになったり、感動物になったりと、ショートショート集なのにとても読みごたえがありました。
    知っている作家さんの作品には作家さんらしさが出ていて楽しめました。初めての作家さんの作品もあったので好みの作風の作家さんの他の話も読んでみたくなりました。
    このショートショート集をきっかけに読書の幅が広がりそうです。
    今回は第四弾目とのことで、前作も読んでみたくなりました。

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    2025年04月13日
  • 死んだ石井の大群

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    死は念願だった。
    念願のはずだった。
    わたしを救ってくれるのは、わたしを連れ去ってくれるのは、死だけのはずだった。
    なのに。
    わたしは生きている。

    左手首に目を落とす。線状の傷痕が、肘の近くまで、無数に連なっている。
    右手で、そっと撫でる。目をつむる。ざらざらして、安心する。

    左手首の傷跡を撫でる。ざらざらする。生きている。大丈夫。

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    2025年04月12日