金子玲介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
何がどうしてそうなった? 1行目は全員一緒、できた新法25本!
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第五弾。
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25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)シリーズ第5弾。
最初の一文は必ず「新しい法律ができた」で始めなければならない、という括りがある。
このシリーズを読むのも本作で5冊目。いつものように玉石混交。
以下が面白かった作者。
金子玲介
須藤古都離
多崎 礼
名倉編
潮谷 験
大沼紀子
矢部嵩
柾木政宗
くどうれいん
白井智之
五十嵐律人
上に挙げた中では大沼紀子が僕にとってのベスト。
オチの意味の分からなかった作品や、あまりにも安易なオチだなと思える作品もあった。 -
Posted by ブクログ
誰かの日記を見ている?誰かのLINEのスクリーンショットを読んでいる?みたいな感覚の、ラノベっぽい文章で、全く頭を使わずに読める。
それぞれの登場人物の忘れられない人との再会を描いた物語。
思い出はあの頃のキラキラした思い出のままにとどめておくのが正解なのか、現実を見て知って、自分の心を確かめるのが正解なのか分からないな~と思うお話だった。
振り返ったときに昔の人をやっぱり一番!って思ってしまうのはノスタルジー補正なのか、愛なのか、なんなんでしょう。
同じ時間を過ごしていてもその時の感じ方や今抱いている感情がまるで異なってしまうのはとても悲しいことだなーーー。
恋愛(友情もだけど)の一方通行ってほんとキツい。
あとは亜由梨を第三者で見ると不快感が凄まじくて、自分にその気質があるから気を付けようと思った。
好きじゃない人から大量に送られてくるLINEも好意もあまりよく映らないね… -
Posted by ブクログ
『アイドル×クイズ×クローズドサークル=奇想天外ミステリ』
謎解きアイドル“Queen & Alice”の最終オーディションに集まった、8人の候補者と7人のスタッフが孤島で繰り広げる素人探偵ミステリ。会話劇を中心に個性的な登場人物たちがてんやわんやする、金子先生らしい奇抜な作品である。
前半はオーディションパート。歌やダンスのレッスンから、競技クイズやひらめき系の謎解きを通して登場人物たちの人柄が描かれる。後半からは事件が発生し、満を持して探偵パート。終盤から一気に物語が動き出す構成だ。このクイズからの探偵の流れは、小川哲さんの「君のクイズ」を彷彿とさせるような非常にワクワクさせる展開であった。違和感がしっかり伏線となっているところが良き。
一方、気になる点もいくつかある。全体的にスロースターターな展開で、第一の事件が発生するまでが長い。そのため、後半に起こるいくつかの事件についてはやや唐突感が否めない。ここまで引っ張るのであれば、●さずに犯人・被害者vs探偵の構図で悪事を見破る展開でも良かったと思う。第二の事件も不意打ちすぎて、置いて行かれた感があった。(個人の感想です)
とは言え、メタ的な展開で伏線をしっかり回収していくのは、さすがメフィスト賞作家。臨場感あふれる独特の文体や、躍動するポンコツなキャラクターたち。劇場型でコメディタッチな作品には新しさと挑戦を感じる。本書でデビューから5作目。今のところすべて読破しており、今後も新作が楽しみな作家の一人である。 -
Posted by ブクログ
「孤島に変な館とか、殺人起きるの確定っしょ!やべぇ上がる!クソる!こういうのまじれてた!誰か殺されたらさ、あたし探偵やっていい?想空が助手ね」
「不謹慎だから」
「いやいや、この状況で殺人起きないほうが不謹慎っしょ」
「話はぜんぶ聞こえてた。要は、重海くんが仕掛ける謎とは別に、予期せぬ殺人が起こったんでしょ。せっかくだから、犯人、みんなで推理しようよ。九時からボイトレだっけ?あれ、なしにしよう。今日の予定は、ぜんぶ変更。犯人を言い当てた人は、確実にアイドルとしてデビューさせてあげる。ぴったりじゃない?謎解きアイドルのオーディションに。こういうの、ずっと僅れてたんだよ。ボクが用意した孤島の館で殺人が起きるなんて、夢のようだよ」
「そういうことに、なったのかと」
「そういうことって何?どういうこと?」
「だから、聖来さんが殺されて、あぁ、そういうのもありなんだ、って」
「お願い。分かる言葉でしゃべって。意味が分からなすぎて、頭が割れそう」
「だって、鯨井さん、昨日言ってたじゃないですか」
「何を」
「『どんな手を使ってでも、生き残って。この合宿が終わったとき、残っていた人が、合格』って。それで、聖来さんが死んだから、わたしも生き残るために、誰か殺さなきゃ、って」
「わたし、虫とかぜんぜん、殺せるタイプなので。だから、人も頑張ればいけるかな、って」
「生き残るために、誰かを殺さなきゃと思ったとして、なんでそれが、真昼だったの?」
「それは、真昼さんがいちばん、」瑠璃ちゃんが、急に照れたみたいに、おでこを掻く。「許してくれそうだったので」
「許さないよ?すみません殺しちゃいました、って言われて、許してくれる人、この世にひとりもいないよ?」
「わたしが代わりにノックしましょうか?」
「いや、ノックだけ代わってもらっても、意味ない。そこから先が問題だから。ノックは別に、やろうと思えばできる」
「できるなら、ノックしましょうよ」
「いや、だから、ノックの向こう側にあらかじめ心の準備が必要だから、まだできない。今、準備中だから。準備を進めているから。もう少しだけ待って。今、大急ぎで、準備してるから」
「とりあえずノックして、それから準備したらいいんじゃないですか?」
「だから、ノックしたと同時に、もう次の、会話するという工程が来ちゃうから、できない。そこはセットだから。全部の準備を終えた上でノックしないと、間に合わないから」
「すぐ出ないかもしれないじゃないですか」
「すぐ出るかもしれないから。準備って、そういうことだから。発生しうる全てに備えることが、準備だから。すぐ出る前提で準備しとかないと、準備していることにならないから。それが準備だから」
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Posted by ブクログ
視点と主人公が交代していく連作小説。どれも過去の関わりから思い込みの強い身勝手な相手を持て余すような流れのお話で、中には何これ?かなりクソみたいなやりとりだな、というようなものもある。
一途?とも言えるのかなぁ。でも、相手がどんだけ迷惑してても構わず突き進むって、ある意味すごい。片方だけ運命!とか言って盛り上がって、気持ち悪い方向にいってるのに、自分の主張曲げられないって、困ったもんだ。アニメとか、Twitterとか、馴染みのアイテムが効果的に散りばめられてて、若者らしいの小説だなぁと感じた。
「消えない」の章、LINEのやりとりは面倒くさいけど、このお話は結末がちょっとよかったかな。 -
Posted by ブクログ
「新しい法律ができた」
の一文から始まる25個のショート・ショート。
25人の作家たちが各々の世界を作り出していく。ほっこりするものやかなり作り込まれたトリックを忍ばせているもの、思わず肝が冷えるものなど、"新しい法律"というテーマをどう使うかが如実に表される。新しい読書体験だった。
「Touch law if you can」 名倉編
途中まですごく楽しい話だと思っていた。
「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子
最後の最後にタイトルを読むと本当に肝が冷える。あまり他人事とは言えないのだ。
「もう、ディストピア」大沼紀子
何故人を殺してはいけないか。その問いに、殺人が許容されている国ではどう答えるのが正しいか。