金子玲介のレビュー一覧
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日本版イカゲームは、イシイゲームだった件
青春バカミステリーの快作『死んだ山田と教室』のシリーズ第2弾。……ですが、前作との繋がりは一切ナシ。いきなりの「デスゲームもの」への転換に、「紛らわしいからタイトル変えろ!(笑)」とツッコミを入れずにはいられません。
舞台は体育館ほどの白い部屋。集められたのは、「石井さん」ばかり333人。
「生き残れるのは1人だけ。最初のゲームはドッジボールです!」
そんな軽すぎるノリで幕を開ける惨劇。人の首がポンポン吹き飛びますが、不思議とリアリティはなく、どこかゲームの画面を眺めているような感覚でサクサク読み進められます。
相変わらず心情描写を削ぎ落とした「会話劇」のテンポが心地よく、読書というよりはエンタメを消費しているような楽な感覚。……なのに、最後にはしっかり「しんみり」させてくるのが、このシリーズの心憎いところ。 -
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王様のブランチで紹介され、クイズ×アイドル×孤島ミステリに興味をそそられ手に取った。
謎解きアイドル"Queen & Alice"のオーディション。孤島で開催される最終審査に集まったのは、クイズ大会で敗れたリベンジを誓う高校生コンビの想空と七色、9年間オーディションを受け続ける真昼、元バンドマンの聖来ら、個性豊かな8人の候補者たち。しかし夢をかけた合宿で、思わぬ事件が発生する…
物語の中で、多くのクイズや謎解きが出題されていて、登場人物たちと一緒に答えを考えながら読み進めていくところが楽しい。最近、個人的に友人とリアル脱出ゲームにちょいちょい行くので、謎解きは大好物。
孤島の館に人が集まれば、そりゃあ七色じゃなくても期待するよね〜。笑 -
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「最後の一行」が強烈! 独自性の高い人気作家陣によるミステリーアンソロジー #最後の一行white
■きっと読みたくなるレビュー
タイトルとおり「最後の一行」が強烈なミステリーアンソロジー。参加されているのは、超ベテランから新進気鋭の人気作家まで取りそろえた豪華なメンバー。
「最後の一行」が本作のウリだとは思うのですが、それよりも純粋に作品そのものが高品質なんです。しかもアンソロジーの良い所って、作家先生それぞれの特徴を楽しめるところですよね。本作なんてまさしくその通りで、独自性の高い作品が集まってると思いました。
どの作品も好きですけど、イチ推しは芦沢先生かなー。切れ味抜群の短編を書かせたら、もはや国内トップレベルだと思うんすよね。もうそろそろ大きな文学賞とるに違いない、今後の作品にも期待しております。
●ゼリーに満たされて/金子玲介
少年康太の部屋に、未知なる生物が現れる。それはウサギの頭のような形状で、康太の意識に直接話しかけてくるのだ。それから彼らの奇妙な共同生活が始まり…
ひとことレビュー:相変わらずハチャメチャ
寄生獣かよーって思いながら読み進めるんですが、そこそこ似ててワロタ。推せる点はやっぱりアツイ友情ですよね、この辺りを書かせたら金子先生はウマイ。
●人魚の骨を拾い往く/斜線堂有紀
その島には洞窟があり、人魚がでるという逸話があった。島に住む少年は、史学を研究する大学院生の女性と出会い、親交を深めていく。ある日ふたりは、同じ島に住む少年たちと洞窟に向かった。しかし地震による事故が起こってしまい…
ひとことレビュー:陰鬱な青春小説
斜線堂先生はどんどん腕をあげますね、透明感と卑しさを調和させるテクニックに脱帽。業とか執着とか欲望とか、最初から最後まで人間のゾゾ気が漂いまくる怖い作品。
●次はあんたの番だよ/法月綸太郎
法月警視と息子綸太郎のシリーズ、67歳資産家の長女が殺害された。犯人の目星は甥っ子、しかし鉄壁のアリバイがあるらしい。ある男がジョギング中に怪しげな老女に出会い「次はあんたの番だよ」と告げられ…
ひとことレビュー:ロジックの渦に溺れろ
久しぶりに法月綸太郎シリーズを読むなー、懐かしい。想像の五倍くらい密度の濃かった、さすがですね。終盤の圧巻の論理展開が強烈! 正直、私の脳みそでは一度読んだだけでは理解できませんでした。
●ひび割れ/芦沢央
社長に憧れて建築会社に入った刈谷、厳しい社風にも耐えながら成果を出していた。刈谷にも後輩が入社、教育係を任されることになるも、役立たずな新人にきつく当たるようになり…
ひとことレビュー:ザ・イヤミス
世の中で一番カッコ悪い人間は、上役にいい顔して、部下には厳しい人だと思ってます。さすがは芦沢先生、このカッコ悪い人物をよーく描けてます。汚いセリフが胸に響くわー。イライラソワソワさせてくイヤーな感じがたまりませんでした。 -
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ネタバレ【収録作品】
「ルパちゃん」 金子玲介
「推し活制限法」 日野瑛太郎
「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」 朱野帰子
「つるべを取られて」 阿部智里
「こんにちは、チャッテー」 真下みこと
「虚法」 須藤古都離
「国家殲滅フットボール法」 嶋戸悠祐
「復讐者は振り向かない」 多崎礼
「コロシヤとユキオンナ」 風森章羽
「 Touch law if you can」 名倉編
「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子
「『ラ禁法』ディストピア」 東川篤哉
「忘却加害」 霜月流
「密室の獣」 矢樹純
「御首塚の風」 高田崇史
「ネーミング」 潮谷験
「試み」 献鹿狸太朗
「魔法罪」 高田大介
「もう、ディストピア」 大沼紀子
「自転車武装条例」 矢部嵩
「ありがとう、虎太郎」 柾木政宗
「 ショートケーキの夜」 くどうれいん
「ぜんぶミステリのせい」 白井智之
「帰り道の行先は」 赤川次郎
「革命夜話」 五十嵐律人
「新しい法律ができた」という1行から始まる物語。
法律が題材だから、どうにも不気味な読後感。
「もう、ディストピア」は皮肉が効いている。
最後の「革命夜話」が重い。
この重さが失われつつある今、どんな悪法ができても驚かなくなりつつあるのが怖い。
現実的に生活は大切だけれども、それを守るためには大局を見なければいけない。理想がなければ堕ちるだけだ。 -
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ネタバレ2026.01.22 (木)
短編で手に取りやすく読んだことのない作家さんも多い中、読みやすかった。
金子玲介目当てで購入したけど、いくつか気に入った作品があって嬉しかった。
岡崎隼人 「パルス、またたき、脳挫傷」
砥上裕將 「母の箪笥」
五十嵐律人 「累犯家族」
荒木あかね 「重政の電池」
金子玲介 「恋文」
背筋 「こわくてキモくてかわいい、それ」
多崎礼 「海に還る」
柾木政宗 「切れたミサンガ」
夕木春央 「擲たれた手紙」
麻耶雄嵩 「探偵ですから」
この作品たちが好きだった。なかでも 「重政の電池」が1番良かったかも。余韻も好きだった。