金子玲介のレビュー一覧
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25編のショートショート集で、ちょっとした時間にも読み進める事ができて楽しかったです。
全て『だから捨ててと言ったのに』の一言から始まり、そのあとは作者さんによって推理物になったり、ホラーになったり、感動物になったりと、ショートショート集なのにとても読みごたえがありました。
知っている作家さんの作品には作家さんらしさが出ていて楽しめました。初めての作家さんの作品もあったので好みの作風の作家さんの他の話も読んでみたくなりました。
このショートショート集をきっかけに読書の幅が広がりそうです。
今回は第四弾目とのことで、前作も読んでみたくなりました。 -
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短編集かと思いきや、コミカルで濃密で切なくてヘンテコで、でも当人にしてみればこの上なく切実な、恋の連鎖の物語だった。未だ忘れられない元カレ、元カノとの偶然の再開と、しかしどうしようもなく埋まらない両者の熱量の違いがとてもリアルに描かれていた。なるほど、恋ってこういうものだと思う。甘い記憶は美化され、発酵し、神格化していく。でも、過去は過去でしかなく、その時の思いでしかなく、現在にそれを持ち込むのは無理筋なのだった。
最初の物語で状況描写と感情描写の上手さに驚いたけれど、他の章も全部とても解像度が高かった。恋する者特有の自分勝手なわがままな屁理屈がめっちゃ面白い。期待値ゼロで読んだけれど、これは -
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紅白初出場を果たしたバンド“さなぎいぬ“は作詞作曲を三浦朝顔(才能あり、ギター担当)がやっている。朝顔の高校1年の同級生で組まれた。そこは啓栄大学附属女子高校(モデルは慶応かな?)。メンバーは柏葵(ボーカル)、広瀬緋由(ドラムス)、室瑞葉(ベース)。瑞葉が語り手で、高校と26歳実家暮らしの現在が交錯しながら話は進行する。なぜか瑞葉はバンドをやめ、会計士をしており、さなぎいぬの躍進を辛そうに見ている…という展開で始まる。
高校時代の光が強く、また、瑞葉の「才能を知れるほど」となった努力がわかるだけに、その選択が辛く正しい選択として強く心に残りました。私だったら、この道を選べただろうか?身を引くの -
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高校生の瑞葉は、同じクラスになった朝顔からバンドに誘われる。朝顔以外は素人の女の子4人組バンド「さなぎいぬ」を結成する。「ベースはバンドの心臓。」 ベース担当を任された瑞葉。4人の夢は紅白出場!
「天才」朝顔に追いつきたくて、朝顔の曲を世に出したくて 瑞葉は青春の全てをバンドに注ぐ。
10年後、瑞葉は職場の会計事務所で「さなぎいぬ、紅白初出場」というネットニュースを目にする。
大好きだった さなぎいぬ。
大好きだから辞めた さなぎいぬ。
私が一番 光っていたのは あの瞬間だった。
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「死んだ山田」で男子高校生のお馬鹿な青春を描いた金子玲 -
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ネタバレ交通事故死したクラスの人気者の山田くんが、なぜか声だけの存在として復活し、教室のスピーカーから話し出す。
クラスメイトも担任も、不思議な状況を受け入れて会話を楽しんでいる。とんでもない設定のお話。
舞台が超難関進学校の男子校というのも良い。
高校生らしくバカっポイ会話の応酬のなかにもユーモアがある。
ありえないストーリーにバカバカしく気楽に読み進めるが、不死の孤独を思うと最後は悲しさも感じさせてくれる。
クラスの人気者も悩みがたくさんあっていつも元気に見えてもそうじゃないのかもしれない。
高校を卒業してからはみんなが全然集まらなくなるのがリアルだなと思った。
山田の意識だけが残ったのは罰だった -
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王様のブランチで紹介され、「死んだ山田と教室」の金子さんの最新作で、評判も良さそうなので手に取った。
女子高生の瑞葉がクラスメイトの朝顔に誘われ、葵、緋由と4人で結成したガールズバンド〈さなぎいぬ〉。夢はいつか紅白に出ること。
10年後、26歳になった瑞葉は監査法人で毎日大量の業務に追われる日々。そんな中、〈さなぎいぬ〉が紅白初出場するネットニュースを目にする…
ガールズバンドをテーマにしたド直球の青春小説。純粋に音楽の楽しさ、バンド活動を通した女子たちの友情が描かれていて、それだけで眩しい。初めて4人で合わせて演奏したチャットモンチーの『シャングリラ』は最高に楽しそうだった。普通に読んだ -
Posted by ブクログ
瑞葉がクラスメイトの朝顔に誘われて結成したバンド〈さなぎいぬ〉で、4人は時に喧嘩しながらも紅白に出ることを夢みながら熱い青春を過ごしていた。
瑞葉が16から20までの5年間、キラキラして人生を楽しんでいた。
だけど、知った。
どんなに頑張っても自分には才能がないことを…。
朝顔の才能をより輝かせるためには、自分が居てはいけないことを悟る。
ずっと〈さなぎいぬ〉を続けて欲しいから。
ずっと〈さなぎいぬ〉を愛していたいから。
だけど一緒に光っていた5年は確かにあったんだ。
メンバーからひとり抜けて、その後に活躍して紅白にまで出場した〈さなぎいぬ〉を観て、どんな気持ちになったのだろうか