金子玲介のレビュー一覧

  • 死んだ山田と教室

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    ネタバレ

    確か2025年の9月に予約して、来たのが2026年8月なので、11ヶ月ぐらい待って読んだ本です…

    いやー、未だかつてないような読み心地だった(^^;
    第65回メフィスト賞だそうで、メフィスト賞って私はよく知らんのだけど、既存の枠からはみ出た尖ったやつが選ばれるそうで。

    最初の方は、アホな男子高校生たちのアホでおもしろい話なんだけど、

    みんな卒業して、自分の人生を生きていく。
    山田だけを残して…

    最後、山田は成仏できたのかな。できてるといいな。和久津くんも、弁護士を目指せるといいな。

    と思うんだけど、和久津くんは学校に不法侵入して、教室を壊しまくってしまったので、多分刑事事件になっちゃ

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    2026年08月09日
  • 死んだ山田と教室

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    ネタバレ

    男子校男子高校生ならではの会話はとてもおもしろかった。特に山田の誕生日を祝うシーンでは終始笑いしかなかった。レベルの低い下ネタや恋人の有無、勉強や部活と学生時代の青春を色濃く感じた。
    ⋯⋯だからこそ残酷な場面が映える。どうやっても死んだ山田はクラスメイトにとって「過去の人間」でしかない。もうこの世にはいないし、声だけが遺っても姿はない。半年間は同じ教室にいたから実感がなかっただろうが、三年生になって違う教室で過ごすようになってから今までの異常さに気づく。ほとんどの元クラスメイトが山田の教室に寄りつかなくなっていく。何よりも辛いのが、誰も山田を嫌いになったわけではないこと。ただ教室に遺り続ける山

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    2026年08月02日
  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    「これが最後の仕事になる」で始まる24編のショートショート。
    特におもしろかったのは、
    「二重螺旋の虚夢」
    「教壇にて」
    「アイドル卒業」
    「声」
    「時効」

    自分の知らない作家さんの作品も読めて、たまにはこういうのもいいなと思った。

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    2026年08月01日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    『死んだ山田と教室』が面白かったので、次作を楽しみにしていた作家さんです。
    デビュー作は男子校の「バカな高校生たち」の姿が愛情たっぷりに描かれていましたが、今回は女子高校生のバンドが主人公です。

    どんなに練習しても「プロ」になることができるのは一握りですし、そこには才能だけではなく「運」も必要。
    自分が大切に思うバンドだからこそ、その足を引っ張らないように辞める、という決断をした瑞葉の覚悟はすごいと思います。
    自分が全ての情熱を注ぎこんで「光っていた(充実していた)」時期・場所から離れた後に、その失った眩しさを懐かしみながら、日々を過ごしていくというのは、社会人(大人)の多くが共感できる気持

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    2026年07月30日
  • 最後の一行 white

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    blackから読んで、whiteも気になって手に取りました。短編集ということもあり、どの作者さんも設定が個性的だなーと感じました。好きなのは『ゼリーに満たされて』と『ひび割れ』です。この本のコンセプトである最後の一行のインパクトが強かったです。

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    2026年07月29日
  • 死んだ石井の大群

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    三百三十三人の石井によるデスゲーム、その中に失踪した憑依型の演技をする石井有一が含まれていた。
    バトルロワイヤル系の話かと思ったが、読み進めていくうちに、そういうことか!と合点がいった!
    こんな描き方があったのかと展開も含めて楽しめた

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    2026年07月28日
  • 最後の一行 white

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    最後に話が反転するような一行を携えた4つの物語。作家も豪華陣で短編といえども読み応え抜群だった
    1番惹き込まれたのは金子玲介先生の「ゼリーに満たされて」
    SFものだがどこか懐かしい雰囲気がありつつ、最後の一行はオチの驚きと再読という2種類の読後感があった

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    2026年07月25日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    同じクラスになった音楽の天才少女に誘われ、高校生ガールズバンドを結成した主人公。
    ベース初心者だったが、努力を重ねてバンド仲間と成長し、メジャーデビューや紅白を目標にしている。
    しかし、努力だけではどうにもならない現実。
    バンドの成功のためには、自分が身を引くしかないと思い詰める。大好きなバンドだから、バンドを辞める。
    青春のほろ苦さや、思い通りにいかない人生が描かれ、どんな道を歩んでも自分は自分だと教えてくれる。
    文章は綺麗というわけではないが、熱い思いがあふれている。
    読書しながら『シャングリラ』が頭の中で鳴り響いていた。

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    2026年07月25日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    こんなの良い話でしかない。
    青春時代、誰もが何かしら良い思い出があるはずだし、その思い出は宝物だと思う。
    過去の栄光に縋ってるとかじゃなく、過去を思い出すと暖かい気持ちになったり、切なくなったり、そういう様々な感情が単純に浮かんでくること、それって素敵なことじゃないか。

    瑞葉は途中でバンドを抜けてしまったけれど、それを後悔している訳じゃない。だって、彼女は自分が抜けることによって、さらに朝顔が飛躍するって信じていたから。なかなか決心できることじゃないと思う。
    私が瑞葉の立場だったら、みっともなく朝顔にしがみつき、でもその内ついていけなくなるんだろうな。

    会計士の先輩が瑞葉に言った「別にいつ

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    2026年07月22日
  • 死んだ木村を上演

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    素直に面白かった。これはミステリー?かと思いきや、そんな単純な小説のはずはなく、なんなのこれは?と思っていた後半からの、怒涛の暴露合戦、心情吐露合戦、罵倒合戦の勢いがあまりにすごくて引き込まれた。相手の発言に発言を被せていく表現が秀逸だったし、ここまで冷笑的な羽鳥がなんとなく好きだったけど、ここへきての咲本のとことん下品な豹変ぶりがとにかくツボだった。「死んだ山田」よりもこっちのが断然好き。現代風な口語体な会話劇は他の追随を許さないテンポの良さがあると思うし、なんのかんのと自分の人生を精一杯生きろ!という力強いメッセージを常に内包している金子さんの小説は、この後も目が離せないな!

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    2026年07月22日
  • 死んだ石井の大群

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    ネタバレ

    ある日突然大量の石井さんが真っ白な空間に閉じ込められた。
    幼い子供から老人まで、年齢性別問わず多様な300人以上の石井さん。
    バレーボールやしりとり、じゃんけんなどのゲームに強制的に参加させられ、負けると即首が飛ぶ。
    一体誰がこんな残酷なゲームを企てたのか、真相にたどり着くまでの物語。

    所々ヒントが隠されていたけど結局見抜くことができず、真相が明らかになる終盤で鳥肌が止まらなかった。
    死にたいけど生きたい、という複雑で面倒くさい感情を持った登場人物に終始共感できたし、最後は生きる希望を持たせてくれる展開で胸が熱くなった。

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    2026年07月21日
  • 死んだ山田と教室

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     高校時代までに結んだ友情は一生モノになります。ふざけたことを話していた時間は掛け替えのない宝物です。辛いときも共感した楽しい感情を思い出して乗り越えれると良いなと思います。
     学校でグループ討議(分からない所を教え合うなど)の時間が増え、子どもの孤立が解消されることを期待します。良い友情がたくさん育まれますように!

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    2026年07月19日
  • 死んだ山田と教室

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     教室に取り残されて声だけの存在となった山田の孤独や、クラスのみんなに隠していたことなどが徐々に明らかになっていく。教室から離れられないだけでなく、成長も止まってしまった山田が、最後どのようになるのか、気になりながら読み進めた。高校生の頃のバカバカしくて楽しい日々が思い出された。

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    2026年07月16日
  • 流星と吐き気

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    短編集かと思いきや、コミカルで濃密で切なくてヘンテコで、でも当人にしてみればこの上なく切実な、恋の連鎖の物語だった。未だ忘れられない元カレ、元カノとの偶然の再開と、しかしどうしようもなく埋まらない両者の熱量の違いがとてもリアルに描かれていた。なるほど、恋ってこういうものだと思う。甘い記憶は美化され、発酵し、神格化していく。でも、過去は過去でしかなく、その時の思いでしかなく、現在にそれを持ち込むのは無理筋なのだった。
    最初の物語で状況描写と感情描写の上手さに驚いたけれど、他の章も全部とても解像度が高かった。恋する者特有の自分勝手なわがままな屁理屈がめっちゃ面白い。期待値ゼロで読んだけれど、これは

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    2026年07月16日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    紅白初出場を果たしたバンド“さなぎいぬ“は作詞作曲を三浦朝顔(才能あり、ギター担当)がやっている。朝顔の高校1年の同級生で組まれた。そこは啓栄大学附属女子高校(モデルは慶応かな?)。メンバーは柏葵(ボーカル)、広瀬緋由(ドラムス)、室瑞葉(ベース)。瑞葉が語り手で、高校と26歳実家暮らしの現在が交錯しながら話は進行する。なぜか瑞葉はバンドをやめ、会計士をしており、さなぎいぬの躍進を辛そうに見ている…という展開で始まる。
    高校時代の光が強く、また、瑞葉の「才能を知れるほど」となった努力がわかるだけに、その選択が辛く正しい選択として強く心に残りました。私だったら、この道を選べただろうか?身を引くの

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    2026年07月15日
  • 死んだ木村を上演

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    2025年「このミス」大賞受賞作。

    初読みの作家さんでしたが、とても面白かったです。

    「死んだ石井の大群」「死んだ山田と教室」も読んでみたい。

    ちょっと気になったのは、ある人の発言が終わる前に他の人の発言が割って入る時、とじかっこ(」)が示されずそのまま開きかっこ(「)で始まるところ。少し読みにくく感じました。

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    2026年07月14日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    現実のバンドなども出てくるので世界観をよりリアルに感じられ、展開も青春感のある爽やかさと苦さのバランスが良かった。

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    2026年07月13日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    高校生の瑞葉は、同じクラスになった朝顔からバンドに誘われる。朝顔以外は素人の女の子4人組バンド「さなぎいぬ」を結成する。「ベースはバンドの心臓。」 ベース担当を任された瑞葉。4人の夢は紅白出場!

    「天才」朝顔に追いつきたくて、朝顔の曲を世に出したくて 瑞葉は青春の全てをバンドに注ぐ。

    10年後、瑞葉は職場の会計事務所で「さなぎいぬ、紅白初出場」というネットニュースを目にする。

    大好きだった さなぎいぬ。
    大好きだから辞めた さなぎいぬ。

    私が一番 光っていたのは あの瞬間だった。

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    「死んだ山田」で男子高校生のお馬鹿な青春を描いた金子玲

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    2026年07月13日
  • 死んだ山田と教室

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    最初は退屈な内容だと思って読み進めるうちに、山田がすぐそこにいるような感覚となり、私が思ったことと同じことを思う生徒がいる描写があったり、まるで私がこの教室にいるような気持ちになる、いわゆる引き込まれた物語。最後の終わり方が物足りない。

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    2026年07月11日
  • これが最後の仕事になる

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    これが最後の仕事になる。の一文で始まる24名の作家による短編集。
    おおむねひとさじの悪意が練り込まれていたが、いろんなテイストの話が読めて良かった。
    特に真梨幸子さんの話はやばかった。初真梨の洗礼を受けてしまった。

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    2026年07月10日