金子玲介のレビュー一覧
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ネタバレ確か2025年の9月に予約して、来たのが2026年8月なので、11ヶ月ぐらい待って読んだ本です…
いやー、未だかつてないような読み心地だった(^^;
第65回メフィスト賞だそうで、メフィスト賞って私はよく知らんのだけど、既存の枠からはみ出た尖ったやつが選ばれるそうで。
最初の方は、アホな男子高校生たちのアホでおもしろい話なんだけど、
みんな卒業して、自分の人生を生きていく。
山田だけを残して…
最後、山田は成仏できたのかな。できてるといいな。和久津くんも、弁護士を目指せるといいな。
と思うんだけど、和久津くんは学校に不法侵入して、教室を壊しまくってしまったので、多分刑事事件になっちゃ -
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ネタバレ男子校男子高校生ならではの会話はとてもおもしろかった。特に山田の誕生日を祝うシーンでは終始笑いしかなかった。レベルの低い下ネタや恋人の有無、勉強や部活と学生時代の青春を色濃く感じた。
⋯⋯だからこそ残酷な場面が映える。どうやっても死んだ山田はクラスメイトにとって「過去の人間」でしかない。もうこの世にはいないし、声だけが遺っても姿はない。半年間は同じ教室にいたから実感がなかっただろうが、三年生になって違う教室で過ごすようになってから今までの異常さに気づく。ほとんどの元クラスメイトが山田の教室に寄りつかなくなっていく。何よりも辛いのが、誰も山田を嫌いになったわけではないこと。ただ教室に遺り続ける山 -
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『死んだ山田と教室』が面白かったので、次作を楽しみにしていた作家さんです。
デビュー作は男子校の「バカな高校生たち」の姿が愛情たっぷりに描かれていましたが、今回は女子高校生のバンドが主人公です。
どんなに練習しても「プロ」になることができるのは一握りですし、そこには才能だけではなく「運」も必要。
自分が大切に思うバンドだからこそ、その足を引っ張らないように辞める、という決断をした瑞葉の覚悟はすごいと思います。
自分が全ての情熱を注ぎこんで「光っていた(充実していた)」時期・場所から離れた後に、その失った眩しさを懐かしみながら、日々を過ごしていくというのは、社会人(大人)の多くが共感できる気持 -
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こんなの良い話でしかない。
青春時代、誰もが何かしら良い思い出があるはずだし、その思い出は宝物だと思う。
過去の栄光に縋ってるとかじゃなく、過去を思い出すと暖かい気持ちになったり、切なくなったり、そういう様々な感情が単純に浮かんでくること、それって素敵なことじゃないか。
瑞葉は途中でバンドを抜けてしまったけれど、それを後悔している訳じゃない。だって、彼女は自分が抜けることによって、さらに朝顔が飛躍するって信じていたから。なかなか決心できることじゃないと思う。
私が瑞葉の立場だったら、みっともなく朝顔にしがみつき、でもその内ついていけなくなるんだろうな。
会計士の先輩が瑞葉に言った「別にいつ -
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素直に面白かった。これはミステリー?かと思いきや、そんな単純な小説のはずはなく、なんなのこれは?と思っていた後半からの、怒涛の暴露合戦、心情吐露合戦、罵倒合戦の勢いがあまりにすごくて引き込まれた。相手の発言に発言を被せていく表現が秀逸だったし、ここまで冷笑的な羽鳥がなんとなく好きだったけど、ここへきての咲本のとことん下品な豹変ぶりがとにかくツボだった。「死んだ山田」よりもこっちのが断然好き。現代風な口語体な会話劇は他の追随を許さないテンポの良さがあると思うし、なんのかんのと自分の人生を精一杯生きろ!という力強いメッセージを常に内包している金子さんの小説は、この後も目が離せないな!
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短編集かと思いきや、コミカルで濃密で切なくてヘンテコで、でも当人にしてみればこの上なく切実な、恋の連鎖の物語だった。未だ忘れられない元カレ、元カノとの偶然の再開と、しかしどうしようもなく埋まらない両者の熱量の違いがとてもリアルに描かれていた。なるほど、恋ってこういうものだと思う。甘い記憶は美化され、発酵し、神格化していく。でも、過去は過去でしかなく、その時の思いでしかなく、現在にそれを持ち込むのは無理筋なのだった。
最初の物語で状況描写と感情描写の上手さに驚いたけれど、他の章も全部とても解像度が高かった。恋する者特有の自分勝手なわがままな屁理屈がめっちゃ面白い。期待値ゼロで読んだけれど、これは -
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紅白初出場を果たしたバンド“さなぎいぬ“は作詞作曲を三浦朝顔(才能あり、ギター担当)がやっている。朝顔の高校1年の同級生で組まれた。そこは啓栄大学附属女子高校(モデルは慶応かな?)。メンバーは柏葵(ボーカル)、広瀬緋由(ドラムス)、室瑞葉(ベース)。瑞葉が語り手で、高校と26歳実家暮らしの現在が交錯しながら話は進行する。なぜか瑞葉はバンドをやめ、会計士をしており、さなぎいぬの躍進を辛そうに見ている…という展開で始まる。
高校時代の光が強く、また、瑞葉の「才能を知れるほど」となった努力がわかるだけに、その選択が辛く正しい選択として強く心に残りました。私だったら、この道を選べただろうか?身を引くの -
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高校生の瑞葉は、同じクラスになった朝顔からバンドに誘われる。朝顔以外は素人の女の子4人組バンド「さなぎいぬ」を結成する。「ベースはバンドの心臓。」 ベース担当を任された瑞葉。4人の夢は紅白出場!
「天才」朝顔に追いつきたくて、朝顔の曲を世に出したくて 瑞葉は青春の全てをバンドに注ぐ。
10年後、瑞葉は職場の会計事務所で「さなぎいぬ、紅白初出場」というネットニュースを目にする。
大好きだった さなぎいぬ。
大好きだから辞めた さなぎいぬ。
私が一番 光っていたのは あの瞬間だった。
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「死んだ山田」で男子高校生のお馬鹿な青春を描いた金子玲 -