金子玲介のレビュー一覧
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【メフィスト賞】【本の雑誌が選ぶ2024年度上半期ベスト10第1位】【未来屋小説大賞第 2位】【王様のブランチ BOOK大賞 2024受賞】など、かなり話題になっていた本。
男子校のノリや空気感がおもしろく、章によってはニヤニヤしながら読んだ。でも、単行本の半分で最強の2年E組も解散して、それからどうなるのか…としんぱいとワクワクとで読み進めた。そうすると、笑いだけではなくて、成長していく周りと山田との距離感が生まれたり、山田の苦しさもあり…誰が主人公なのか分からなくなるほどに多くの人に共感した。
最後、山田は「自分は空っぽだ」と言っていたけど、空洞になってるスピーカーや教室が正に山田だったの -
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ネタバレおなじみの一行目一緒ショートショートのシリーズ。今回は初読みの作家さんが多かった気がする。特に最初の方、ロボットとかAIとかが続いて、大丈夫かいな、と思ったけど、真梨幸子さんや東川篤哉さんはちゃんと違うテイストで来ててさすがと思った。殺人が罪ではないという世界から、死刑等の罪になるという法律ができた、という大沼紀子「もう、ディストピアじゃん」は皮肉が効いてて特に印象的。面白かった。五十嵐律人「革命夜話」も違う切り口でとても良かった。敗戦後の混乱の中、食うにも困っている頃に、理想を夢見て日本国憲法を作った人がいたんだ、ということに改めて気付かされたわ。ありがたいことだ。
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ネタバレ4.6☆
泣きました。
読みやすくて、面白くて、気軽に読めるなぁと思ったが、山田が消えなかった2年E組の修了式から一転、、え?どうなるの?
誰の言霊で居るのかな、、また会おうっていう約束のせいで留まっているのか、、
すごく切なくなった。
こんなに、切なくなるとは思わなかった。
山田の人気、面白さ、相槌、笑いました。
声が出て、笑ったのは久しぶり 笑
まさか、こんな展開になるなんて、、みんなから疎遠になるにつれて、悲しくなるし、和久津の頑張りさえ、辛くなった。
和久津が、どうか捕まりませんようにと何度も思った。
依存しすぎだ、、でも、すごく、好きなキャラクターだった。
最後は消えたんだよね?
罰 -
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夏休みが明ける直前、二年E組の中心的存在である山田が死んだ。
新学期が始まっても静まり返るクラスで、最初のロングホームルーム中にどこからか山田の声が聞こえる。
「 2Eのみんなとずっと馬鹿やってたい」といつも思っていた山田の魂は、2Eの教室のスピーカーに取り憑いてしまったらしい。
声だけの山田が戻ってきたことで、2Eは日常が戻ってきた──はずだったが、徐々にズレが生じ始める。
亡くなったクラスメイトが教室のスピーカーに取り憑き、声だけ聞こえて普通に会話ができるという設定が興味深かった。
また男子校のノリや話題も、実際の場面を見聞きしたことはないけれど、こんな感じなんだろうなというリアルさが感 -
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前半は謎解きアイドル”Queen & Alice”のオーディションの様子が綴られ、クイズネタが読んでいて楽しい。最終審査はアイドルのプロデュースで当ててアイドルと結婚した鯨井の所有する孤島&館で開催されて、その設定も面白い。最終審査に集まったのは、高校生クイズで思わぬ予選敗退し、このオーディションにリベンジをかける想空と七色、9年間オーディションを受け続け今回がラストチャンスと考える24歳の真昼、元バンドマンの聖来ら、個性豊かな8人の候補者たち。想空と真昼が交互に語るスタイルで話は進みます。やがて、本当に事件が起こり、七色と真昼は真犯人の捜査を始めるのだが…。
会話がとてもはず -
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ネタバレアリスとアイドルとクイズと殺人?!
とにかくいろいろなものを盛り込んだ感じが否めないけど、クイズができるアイドルをデビューさせるというオーディションに参加したアイドル候補生たちとプロデューサーたちによる孤島でのオーディション。そこで行われるのはアイドルになるためのクイズ、歌唱、ダンスレッスンだったが…。
登場人物が個性的な子が多かった。基本的にはアイドル候補生の想空と真昼の2人の視点から描かれていて、それぞれの想いがわかってよかった。想空は同級生で同じくクイズ研究会に所蔵している七色とクイズへの興味からオーディションに参加する。一方真昼はずっとアイドルになりたくてたくさんのオーディションを受 -
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タイトルに“最後の一行”とあるわりには、最後の一行にインパクトはない。
四編とも、短編集の中の脇役としておもしろい作品って感じで、なぜこの四編で一冊作られたのか不思議。
(しかもwhiteってなってるから、blackがあるのかと調べたら今のところないみたい)
その中でも『次はあんたの番だよ』は、最近法月綸太郎シリーズを読み始めたばかりの私には嬉しいサプライズ。
まだ『雪密室』しか読んでない私には、ものすごくアップデートされた法月親子も新鮮だった。
これも短編にギュッとまとめちゃってるから詰め込みすぎな感じがあったけど、もう少し長いストーリーにしたらもっとおもしろそうだったな。 -
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金子玲介さんの短編が収録されているので、手に取ったが、斜線堂有紀さん、芦沢央さんと豪華なラインナップで驚いた。(法月綸太郎さんも有名だと思うが、あまり知らない。)
「最後の一行」として最もインパクトがあったのは、金子玲介さんの短編だった。
ふわふわのうさぎのような物体と少年との交流を通し、全体的に暖かな空気が流れているように感じた。物体は健気にもしばらくは自分の星に帰らず、少年が大人になるまで見守ると言ってくれるのだが、段々と弱り果てていく。
ああ、これ死んじゃうんだろうなと思うが、最後の一行で衝撃的な事実が明らかになる。
少年はものすごく後悔したと思うが、私はこの終わり方は嫌いじゃない。
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星3.5、四捨五入して星4つにしました。
とにかく大量の石井さん。
その数333人。
これだけの名前を考えるのも大変だろうと思いつつも、今はAIがあるので何とかなるかとも。
そして序盤から簡単に人が、無数の石井さんたちが首を飛ばして死んでいく。
デスゲームものが好きな人ならば、不謹慎な言い方かもしれないが楽しめる部分もあるのかもしれない。
ゲームが進む中、どうしてもこのゲームの目的や、どうやってこんなに大勢の石井を集めたのかと考え続けたが、最後にはなるほど、そういうことだったのかと納得。
こういう奇抜な結末は、決して嫌ではない。
前作の山田に続き、「生」と「死」をテーマにした作品。
作者の熱い