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Posted by ブクログ
本屋大賞ノミネートに死んだ山田が入った時に、山田も面白そうだけど、読むなら木村だ!とずっと思っていてやっと読めた。
いやーめっちゃ面白かった。
設定が最高だし、上演シーンが熱い。なにより後半になるにつれて話の展開がどんどん動いて行って続きが気になりすぎる。
最後の方の言い争うシーンは完全に映画のワンシーンでした。映像化見たいなー。
ラストは東野圭吾のあの作品を彷彿とさせた。
基本会話で進んでいくのに、書き方が特徴的で誰が話しているのかが分かりやすかった。最初は違和感あったけど慣れると読みやすい。
伏線回収もばっちり決まってるし、みんなの人間味がすごい。
やっぱり舞台俳優は尖ってるイメージなのかなー。
この作品の後に出てる短編集もかなり気になってるから早めに読みたいです!
Posted by ブクログ
なんだこれは!!と思わず唸ってしまった。
金子玲介先生の死んだシリーズ3作目。
これまで魅力だった軽妙な会話劇の癖になる面白さはそのままに、今回は輪をかけてぶっ飛んでいるし、圧倒的に尖っている。
誰が木村を殺したのか?温泉宿に集められた大学の演劇研究会の卒業生たち。あの合宿の日に何があったのか、当時の出来事をその場で再現しながら真相に迫っていく。
前半はお互い腹を探り合う当たり障りのないやり取りが続くけど、後半からの加速と怒涛の展開がとにかく凄まじい。特に終盤の展開はここまでやるか!と、この展開を描き切った著者の覚悟と勇気に圧倒された。
スカッとするような、モヤっとするような、ほろっとするような複雑な読後感。気づけば、今回もまんまと感情を激しく揺さぶられていた。感情の揺さぶりがお上手な金子先生ならではの作品だった。
Posted by ブクログ
素直に面白かった。これはミステリー?かと思いきや、そんな単純な小説のはずはなく、なんなのこれは?と思っていた後半からの、怒涛の暴露合戦、心情吐露合戦、罵倒合戦の勢いがあまりにすごくて引き込まれた。相手の発言に発言を被せていく表現が秀逸だったし、ここまで冷笑的な羽鳥がなんとなく好きだったけど、ここへきての咲本のとことん下品な豹変ぶりがとにかくツボだった。「死んだ山田」よりもこっちのが断然好き。現代風な口語体な会話劇は他の追随を許さないテンポの良さがあると思うし、なんのかんのと自分の人生を精一杯生きろ!という力強いメッセージを常に内包している金子さんの小説は、この後も目が離せないな!
Posted by ブクログ
カギ括弧が重なり、真実が剥き出しになる
『死んだ山田と教室』のバカミス、『死んだ石井の大群』のデスゲームを経て、三度目の正直(?)で挑むのは、演劇サークルの面々による「再現」ミステリー。8年前の合宿で起きた木村の死の真相を、同じ場所で、同じ配役で演じながら炙り出していく構成は、シリーズ随一の本格派と言えます。
特筆すべきは、その圧倒的な「会話のテンポ」。
特に、
>「来たんだろ?脅迫状。」
>「まぁ」
>羽鳥が息を漏らす。「まぁ脅迫状ってい「脅迫状だろ、あれは」井波が語気を強め、羽鳥の声に被さる。
のように、カギ括弧を食い気味に被せてセリフの重なりを表現する手法には驚愕しました!これは会話の熱量とスピード感を文字で再現する、まさに発明。最初にやった人は、誰か不明ですがすごい!Wordの校閲機能が悲鳴を上げそうな特殊な書き方ですが、この多重奏のような会話劇こそが、物語ではなく現実感を与えています。
アイデアも会話の切れ味もピカイチな一方で、時折「小説としての筆致」に粗さを感じる瞬間があるのも事実。ですが、そこも含めて今後に期待!この構成力とセリフ回しなら、原作者や脚本家として大化けする予感しかしません。
一箇所、設定の大きな改変(あれは現実に存在してもいいはず!)さえクリアすれば、役者の演技力が試される極上の舞台劇風映画として大成功するはずです。
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