養老孟司のレビュー一覧
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最初に「バカの壁」が芽生えるのは2歳から5歳である。全能感が芽生え「なんでもできる」「自分は完璧な存在だ」というような状態が10歳まで続き、以降は自分を客観的に認識し、「自分は何でもできない」という自己認識することが心理的発達で不可欠な過程であり悪ではない。
さて、本著が言うところの「バカの壁」とは、10代に知識を蓄え、勉学に励み、多くの経験を積み重ね、多様な人間関係を通して、「自分の無知を知らないバカの壁」が完成する。私たちはそもそも、義務教育でも以降の高校や大学でも本著が指摘しているような自己反省と批判的思考は学ぶこともなく、そういう環境に遭遇に出会いづらい。だが、出会いや環境ばかりのせい -
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バカの壁
養老孟司/著
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**あらすじ**
見えない「壁」がわかると世の中が見えてくる。気が楽になる。
「話せばわかる」なんて大ウソ! イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人。互いに話が通じないのは、そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからである。いつの間にか私たちを囲む様々な「壁」。それを知ることで世界の見方が分かってくる。
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**感想**
養老孟司さんの「壁シリーズ」は、最新作の『人生の壁』に続き、今回が2作目の読書となりました。本作『バカの壁』はシリーズの中でも最も有名で売れている一冊とのことですが、個人的には『人生の壁』の方が、より分かりやすく -
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わかる話もあれば、わからない話もあった。
最近、脳科学に関する本を読んだ身としては、そこで得た脳科学の知見に対しても別の視点をもたらしてくれた。著者は解剖学者だが、ものごとを考える視点は哲学的。だから言っていることがわかる部分もあれば、何を言いたいのかわからない部分もあれば、言いたいことはわかっても同意できない部分も…。
けれど最近読んだ本は「わかる」ものが多かったため、わからない部分が残る読書体験は久しぶりで、興味深かった。また数年後読んでみたら、わかる部分やわからない部分が変わっているのだろう。
一つわかったこととしては新たな視点を得ると、世界がこれまでと違って見えるということ。
悩んだ -
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心筋梗塞から4年、養老先生87歳…。背中の痛みと娘の暁花さんのすすめもあって受診したところ、肺がんが見つかります。差し迫った虫供養法要に参加したい思いを伝えたうえで、抗がん剤治療を受けられます。
やっぱり、どこか達観してらっしゃる様子が印象的です。死ぬときは死ぬんだから…みたいな感じ、逆に養老先生の教え子で現在は主治医ともいうべき中川先生は、養老先生はいつも絶妙なタイミングで受診されとおっしゃってます。養老先生ももう、高齢ですしね…、でもまだまだやりたいことはあるんですよね!これからもお気をつけて、過ごしてほしいと思いました。
で、やっぱり「まる」のこと、ユニクロチャリティTシャツプ -
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あの養老先生が再び病院へ行きましたって…!まぁ、前作からも、医療システムに自らが取り込まれるのがイヤと、なるべく医療とは距離をおいていきたい、1週間様子をみて体調が変わらず悪いようなら受診するとおっしゃってましたからね!でも、今回の受診は、中川先生の顔を建てるために受診したような感じです。
ヘモグロビンA1c が、養老先生の年齢と同じ8.4って(゚д゚)!でも、16時間断食を実践することで数値に改善がみられたらしいです。16時間の断食って…私には無理だなぁ!!適度な運動と、過食を控える…といっても、普段から虫の採集で動いているし、過食なんか年取ってからできないし…といった理由かららしいで