養老孟司のレビュー一覧
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「バカの壁」は誰しも持っている。
2003年に書かれた本で、若干古い価値観なのは否めない。
ただ「バカの壁」というのは誰もが持っているというのは頷ける。
興味関心がなければ、どのようなことからも学べない。
逆に言えば興味関心を持てばどのようなことも学べるし、楽しい。
合わせて読むなら『暇と退屈の倫理学』と『夢を叶えるために脳はある』がおすすめ。
「理解した」と思うと、それ以上を吸収しようとしない。
個人的には第二章の脳の中の係数のお話が面白かった。なんかしらの入力があって、出力がある。その係数が0であれば何も起きない(興味がない状態)
係数が大きく、仮にマイナスでも絶対値が大きければ出力 -
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養老先生がご病気されていたなんて!
それにしても優しいお顔になられたなと思いました。
全体としては面白いわけではないですが、医療に対して養老先生の解釈を得られる本です。
プロローグが1番惹きつけられた。
「現代の医療をどう思うかと何度か訊かれたように思うけれども、その根本を考えたいとしばらくの間思っていた。でもなんだか面倒くさくなってきた。
一番のもとにあるのは、統計というものをどう考えるかという点である。
社会全体もそうだが、現代の医学は統計が優越している。統計は数字で、数字は抽象的である。では抽象でないものとは何か。感覚に直接与えられるもの、「遺言。」ではそれを感覚所与と書いた。『遺言。』 -
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本書の最大の特徴は、老いをめぐる議論が単なる高齢者問題にとどまらず、「人間とは何か」「社会とは何を価値とするのか」という根源的な問いへと拡張されている点にある。養老は、「脳化社会」というキーワードを背景に、現代人が身体性を軽視し、合理性や効率性ばかりを追求する傾向を批判する。老いとは、そのような価値観に対する自然からの「抵抗」であり、身体の変化を通じて人間が本来持っていた不確実性や非効率性を取り戻す契機であるという。老いを「衰え」とのみ捉える視点に対し、むしろそれを人間存在の不可避な相として肯定し、その受容こそが大切であると論じる。
この視点は、本書の随所に現れる「変化」の思想と密接に結びつ -
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薄い。全111ページ。本文(p.9~55)と解説(解説Ⅰ・Ⅱ合わせてp.61~111)で、文量がほぼ同じ(解説のほうが若干長いか)。解説は養老孟司と斎藤環。この本の著者名としては名がないが、これは養老・斎藤も著者と言っていいくらいだと思う(ので、本投稿のタグには二人の名前を追加した。私の中では著者扱い)。
ともにドイツに住んでいたユダヤ人である(後に二人とも亡命することになる)物理学者・アインシュタインと心理学者・フロイトとの間の“戦争”を巡る往復書簡。アインシュタインからの問いに対するフロイトの答えは、最後のほうにある一文「文化の発展を促せば、戦争の終焉へ向けて歩み出すことができる!」(p. -
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この本で述べられた「バカの壁」とは、要は一元論的な物の見方で、自分の世界にとらわれること、バカの壁の中にずっとい続ける視野の狭さのことを言っていた。そういう意味では、誰しもが「バカの壁」の内側の住人ということになる。
共感できたのは、フランクルについて言及している節の、「人生の意味」というところ。
「人生の意味なんて何もない」というふうに割り切ったり、ニヒリズムに走ったりするのは楽だが、それに向き合わないことこそ残念なことだ、それに向き合うことこそ大事なことだ、という主張がされていた。また、イデオロギーを自分の「人生の意味」とするにはもう終わっている、というところも共感できた。
他にも思っ -
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どちらかと言うと極論に走りがちな田原さんに養老さんが含蓄のある中庸なコメントでバランスを保っている。
養老先生が仰られた事でなるほどと思った事。
日本の政治は天災によって変わっている。鎌倉幕府が出来たのは天災で荒れた世の中に侍こ統治が必要だったから。江戸時代が終わったのは1853年のペリーの来航よりも1854年に立て続けに起きた安政の大震災のほうが大きい。結局は世の中が変わるのは政治の世界でないのだという彼の考え方は今の世の中は花鳥風月がなく全てが対人関係だけで世界が回っていると考えている。
彼の言った事でもう一つメモをしておかなければいけないのはカールポパーの三世界論。
世界は三つに分 -
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当たり前のスタンスが違う
経験したり、何かを知ることで人は変わり続けている
人は変わり続けるので、画一化した個性は存在しない
日常的には個性より他人の気持ちがわかる方がよっぽど重要である
人生の意味は自己実現であり、常に社会との関係から生まれる
意識の世界に浸りきっている、寝ている時間など無意識な時間も人生の一部である
頭の良し悪しは社会的適応性でしか測れない、言語能力の高さなど
キレるなど我慢できるかどうかは前頭前野の発達により決まっている
学問とは生きているもの、万物流転のものを普遍的な情報に変えることである、現物を見て、答えがないままに、観察、比較すること
二元論・知的労働は重荷を背負う