養老孟司のレビュー一覧
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ネタバレ『バカの壁』を読み終えたときよりも、『超バカの壁』を読み終えたときの方が、自分がいかに一元論的な考えをしていたかを感じた。
私は最近本を読むときに、何か一つの正しい答えを探していたように思う。科学や学術決められた「ああすればこうなる」を求めて。だが本書を通して、必ずしも一つの答えにたどり着く必要はないと感じた。
また、仕事について書かれた次の文章が印象に残った。
「仕事というのは、社会に空いた穴です。(省略)自分に合った穴が空いているはずだなんて、ふざけたことを考えるんじゃない、と言いたくなります。合うとか合わないとかいうよりも大切なのは、いったん引き受けたら半端仕事をしてはいけないという -
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バカの壁でおなじみ、養老センセイと、楳図かずおさんの対談。いつやったんだろうと思ったら、1996年発行の対談が底本とのこと。30年も前!まだ私も学生の頃だ!
これは、その頃に読んでいたらまた面白かっただろうし、その後、社会に出てむにゃむにゃした時の考え方のヒントになったかもしれないな、と思える本でした。
対談形式なのと、養老センセイが専門用語をあまり使わず説明してくれるので、ついスイスイ読んでしまう。
で、楳図かずおさんが的外れな例えをしたり、それってどういうこと?と聞き返したりして養老センセイが再説明するのを読んで、ふむふむ、と。
一回じゃ理解できません。
第六章「社会は《脳》である」が -
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物事の本質を見抜く人だから、一般人では気づかないところに目がいって大変なんだろうな。知識の幅も広いため、いろんな方面へ広く伸びながら結構な火力で自分の考えを述べていた。
おじさんが特定の団体や人物を名指しでのびのびディスるスタイルは、なんとなく吉本隆明さんを思い出す。ただのディスりだけでなく、抽象度高めで興味深い視点もある。しかし、家電製品の普及による女性の家事負担軽減で「暇になっただろ」発言は、2003年発行とはいえ、ちょっと価値観を更新できていないような気がした。
この本だけでは養老孟司さんの良さを知ることはできないと思うので、他の本も読んでみる。 -
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独身未婚中年男性の自分が読んでみました。
テレビなどで見る、養老先生のお話は好きなのですが、この本に関していえば、う~ん、決して悪い意味ではないのですが、毒にも薬にもならない感じ。
子どもを取り巻く環境などは、自分としては養老先生の仰るとおりであるとは思うのですが、現実日本社会ではもうそういう子育てはできない気がします。なので、一回日本は滅びるしかないのかなと・・・。
おそらく、大正生まれぐらいの人たちまでは、一生の間に価値観が大きく変わるということはこれまでの人類史でもほぼなかったはずなのですが(敗戦体験は例外)、昭和生まれ以降はもう、人生の間に価値観が変わっておかしくない世の中になりま -
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「バカの壁」は誰しも持っている。
2003年に書かれた本で、若干古い価値観なのは否めない。
ただ「バカの壁」というのは誰もが持っているというのは頷ける。
興味関心がなければ、どのようなことからも学べない。
逆に言えば興味関心を持てばどのようなことも学べるし、楽しい。
合わせて読むなら『暇と退屈の倫理学』と『夢を叶えるために脳はある』がおすすめ。
「理解した」と思うと、それ以上を吸収しようとしない。
個人的には第二章の脳の中の係数のお話が面白かった。なんかしらの入力があって、出力がある。その係数が0であれば何も起きない(興味がない状態)
係数が大きく、仮にマイナスでも絶対値が大きければ出力 -
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養老先生がご病気されていたなんて!
それにしても優しいお顔になられたなと思いました。
全体としては面白いわけではないですが、医療に対して養老先生の解釈を得られる本です。
プロローグが1番惹きつけられた。
「現代の医療をどう思うかと何度か訊かれたように思うけれども、その根本を考えたいとしばらくの間思っていた。でもなんだか面倒くさくなってきた。
一番のもとにあるのは、統計というものをどう考えるかという点である。
社会全体もそうだが、現代の医学は統計が優越している。統計は数字で、数字は抽象的である。では抽象でないものとは何か。感覚に直接与えられるもの、「遺言。」ではそれを感覚所与と書いた。『遺言。』 -
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本書の最大の特徴は、老いをめぐる議論が単なる高齢者問題にとどまらず、「人間とは何か」「社会とは何を価値とするのか」という根源的な問いへと拡張されている点にある。養老は、「脳化社会」というキーワードを背景に、現代人が身体性を軽視し、合理性や効率性ばかりを追求する傾向を批判する。老いとは、そのような価値観に対する自然からの「抵抗」であり、身体の変化を通じて人間が本来持っていた不確実性や非効率性を取り戻す契機であるという。老いを「衰え」とのみ捉える視点に対し、むしろそれを人間存在の不可避な相として肯定し、その受容こそが大切であると論じる。
この視点は、本書の随所に現れる「変化」の思想と密接に結びつ -
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薄い。全111ページ。本文(p.9~55)と解説(解説Ⅰ・Ⅱ合わせてp.61~111)で、文量がほぼ同じ(解説のほうが若干長いか)。解説は養老孟司と斎藤環。この本の著者名としては名がないが、これは養老・斎藤も著者と言っていいくらいだと思う(ので、本投稿のタグには二人の名前を追加した。私の中では著者扱い)。
ともにドイツに住んでいたユダヤ人である(後に二人とも亡命することになる)物理学者・アインシュタインと心理学者・フロイトとの間の“戦争”を巡る往復書簡。アインシュタインからの問いに対するフロイトの答えは、最後のほうにある一文「文化の発展を促せば、戦争の終焉へ向けて歩み出すことができる!」(p. -