養老孟司のレビュー一覧

  • 文系の壁 理系の対話で人間社会をとらえ直す

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    タイトル通りの内容とは思えません。
    タイトルに「壁」を付けて養老先生の本を売らんとする出版社の根性が気に食わないです。

    副題は「理系の対話で人間社会をとらえ直す」ですが,本書の対談相手である2名の理系研究者と1名の元理系研究者ほどの人々であれば,間違いなく自分の研究が人間社会の中においてどのような位置にあるかを考えながら活動をしています。
    主題にせよ副題にせよ,本書の内容をズバリ捉えたものとは到底思えませんでした。

    しかし,養老先生の示唆に富んだご意見や,対談相手のフィールドの素晴らしさなど,知性溢れる対談本として魅力的な内容の一冊だと思います。

    でも,くどいですが,タイトルは大切ですよ

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    2015年09月11日
  • 文系の壁 理系の対話で人間社会をとらえ直す

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    養老さんの対談集。
    コミュニケーションは文系の領域、技術は理系の領域、などと区別するのはもはやナンセンスだと実感するお話ばかり。
    ハコスコの藤井さん、毎日新聞記者の須田さんのお話が特に面白かった。

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    2015年08月02日
  • 養老孟司の大言論III 大切なことは言葉にならない(新潮文庫)

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    この本に書かれていることを「普通」に理解するだけでも相当な下地が必要。それに加えて「別に分からないならそれでもいいよ」というような著者の姿勢も感じたりして、より一層理解が難しい(笑)
    知性のある人の考えていることは本当に面白いし参考になる。

    つまるところ現代人がいかに頭でっかちで絶対的だと思っている言葉という幻に振り回されているか?なんだとおもう。
    それでも人間は愚かでいることをやめられない。

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    2015年07月23日
  • 耳で考える ――脳は名曲を欲する

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    非常にインテリジェンス溢れる二人の対談。どちらかというと養老先生の方のウエイトが大きい。
    対談だけに、もうちょっと説明が欲しいかなーってところが、さらりと流されていたりして理解がしにくい部分がある。

    やや年寄りの説教じみた所が目につくが
    、普段教授として学生に接していることで感じている憤りが根底にあるのだろう。まぁ、自分は納得いくことばかりだったけど。

    それにしても、知的な人の話は面白い。

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    2015年07月19日
  • ねこバカ いぬバカ

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    ねこ好きの養老先生と犬好きの近藤先生の対談集。
    お二方のペットへの愛情はもちろんのこと
    お二人ともお医者様という経歴から
    ペットへの医療行為、ワクチンですら
    全く受けさせていないという話が
    とても興味深かったです。

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    2015年07月11日
  • 文系の壁 理系の対話で人間社会をとらえ直す

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    文科省が国立大学に対して人文社会科学や教員養成の学部・大学院の縮小や統廃合などを求める通知を出したというニュースを見ました。これは、文学部出のわたしにはかなり気になるニュースで、大学は職業訓練の場ではないよねという大前提をさておいても理系学部であればそれだけで「社会のニーズ」とやらに応えられるのか?が謎。さらに人文系に分類される社会学や心理学は文学部からみるとかなり理系(というか数学)の要素が強いように見えるし理系に分類される情報系の学部は文系っぽくない?と思ったり…じゃあ「文系」と「理系」ってどんな違いがあるのか知りたく読んでみました。
    まえがきを読んで、かなりすっきり。本文は第二章が非常に

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    2015年06月18日
  • 日本人はどう死ぬべきか?

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    建築家が対談相手なので、海外国内の土地建物や、国内の建築計画のエピソードに絡めて、人の死を考える本です。

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    2015年03月15日
  • 解剖学個人授業

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    ふんわりした本で楽しく読めた。何より、最後の養老氏の「死」に関する語りが、高校の終わりの頃か大学生の頃に私が考えていたことをハッキリとさせてくれて、とてもスッキリした。

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    2015年02月28日
  • 「自分」の壁

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    ネタバレ

    世界一受けたい授業に出演させているのを見て、読みたくなった。

    テレビでは、インターネットはすぐに答えが分かり自分で考えなくなる、自分の壁を越えられない人は、毎日掃除をしないと気がすまない人・他人を妬む人、という話をしていた。さてさて、どんな内容だろうか。

    ・・・今日のなるほど
    好きじゃないことで上手になろうとしたら、大変な努力がいる。しかも最終的にはうまくいかない。
    われは我がとがを知る。我が罪は常に我が前にあり。

    自分とは、地図の中の現在位置の矢印。矢印を消していけば、自分と地図が一体化する

    言葉が動かすことがでかるのは人の考えだけ。その結果、その人が具体的に動いたときに、初めて現実

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    2023年02月12日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    二人の対談が純粋に面白かった。
    震災以前は、建築は津波に対してはノーマークだったのには驚いたが、100パーセント安全なんてものはないから、「だましだまし」やるというやり方が、きっと一番必要な姿勢なのだろう。
    国策としての都市計画も大切かもしれないが、個々人が気持ちよく生活できる環境というのが何よりも大切だ。戦後の都市計画が、環境をダメにしたのであれば、これからはもう少し長い目で、企業も国も考えてほしい。
    建築、解剖学に著者なりの共通点があったのも興味深かった。

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    2014年10月22日
  • まともな人

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    ネタバレ

    少し前に、本著の少し後に書かれた「こまった人」について、『優れた著述者でも、政治向けの文章を書くと、内容が何か痛々しい感じになる場合がある。』なんて評しました。本著も小泉内閣やテロ、教科書検定等々、政治向けの事は書かれていますが、こちらはご自分の専門(解剖学・脳)に軸足をきっちりと残されているので、痛々しい感じは無し。

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    2014年10月19日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    抽象論で演繹的に考えるのではなく、モノに落として帰納的に考えることが必要。そのためには見る力、受け取る力が必要で、結果本質が見えるようになるということだと理解する。

    農業・エネルギー・環境から日本の社会を論じているが、上記の視点からまさに日本の本質を言い当てていると思う。

    「意見が異なるものに目を向けるということ」をはじめいろいろと気づかされる。

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    2014年10月05日
  • 考える読書

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    「小説推理」に養老先生が連載していたものが単行本化され、さらに題名を変えて新書化されたもの。だから初めは正直、タイトルと内容の齟齬に少し戸惑ったが、読み進めていくうちに、だんだん養老節に引き込まれていった。養老先生の考え方、視点、私は好きだ。
    あの「バカの壁」は、この連載の途中で売り出されてヒットしていたもので、実は私はまだ「バカの壁」を読んでいないので、先にこちらを読めて正解だったかもしれない。
    それにしても、帯などに書かれている、出版社が用意したこの本のキャッチコピー、全然違うと思うんだよな・・・。養老先生言うところの、出版社は本を売らなければ「ならない」ゆえのうたい文句なんだろうけど、正

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    2014年08月26日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    ネタバレ

    副題の「環境・食料・エネルギー」について元建設省官僚で河川事業に詳しい竹村公太郎氏と、教養においての大家養老孟司氏の対談。環境問題は非常に難しい。また「日本の食と農」の神門善久氏を加えた鼎談もあり、現在の問題点が詳らかにされる。簡単な解決方法はないのだけれど、現実にこうした知の積み重ねで物事が進んでいることを願わずにはいられない。

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    2014年08月12日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    ネタバレ

    最適解を足していくと「合成の誤謬」というやつが乗じますよね 自然災害の少なさ、規模の小ささは、自然への畏怖の勘定を失わせ、人間を傲慢にする。現場主義を衰退させる 忘れてならないことが一つある。現場主義の大前提は夢が存在することである 

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    2014年08月11日
  • 耳で考える ――脳は名曲を欲する

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     音楽とは?とか、クラシックと歌謡曲とは一体何がどう違うのか?という、取り付くしまもなさそうな疑問を持ち続けてきた。本書のような対談式の音楽論本を読み漁っているが、今だ満足のいく納得感が得られない状況。音楽家と解剖学者の対談、というちょっと変わった取り組みでの話の進行は非常に面白いものがあった。養老先生のずばり言い切るところは小気味いいくらい。
     しかし、読後、まだまだもやっとした感覚が頭から抜けずにいる。いましらばくこの道は続くのか、というところか(猛烈な解決要求があるわけではないが、興味がつきないので、類書は今後もあたっていこうと。本書はその意味で、また別の音楽への視点を得るきっかけをくれ

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    2014年07月16日
  • 考える読書

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    ネタバレ

    意外なことにミステリーとファンタジーをよく読まれている養老先生。話はしかし読書にとどまらずやはり人間とはなにかという深遠なテーマに飛びがちであり、その逸脱具合が面白い。気楽に読めるエッセイ。

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    2014年06月27日
  • 寄り道して考える

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    養老孟司氏と森毅氏の対論本。本書では、現代人の抱えるジレンマ的思想や、脈々と受け継がれる「非国民」の文化、「逃げられない」社会を解剖していく。
    非常にテンポが良く、読むと元気づけられたり、襟を正したくなったりと身になる濃い内容。
    特に連歌連句から続く「場の文化」という考え方にはうなずくばかり。人と話すことでブレイクスルーって生まれるよね。

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    2014年06月17日
  • 涼しい脳味噌

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    解剖学という、華々しい医学の最前線から少し距離を置いた学問を専門とする著者が、いわば後衛の位置から、さまざまなテーマについて論じています。

    文系・理系の壁を越える著者の博識に裏打ちされた洞察と、独特のユーモア・センスが楽しめる本です。

    しかし、虫の話がつづくところは、勘弁してほしいと思ってしまいました。

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    2014年04月21日
  • 養老孟司の大言論I 希望とは自分が変わること(新潮文庫)

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    我が意を得たり。本質だ。
    「もっとはっきりいえば、実情としては当時は戦争以外に娯楽がなかったといってもいい。なにしろふだん庶民は食うや食わず。生きるのに精一杯なら、戦争は格好の娯楽であろう。それを不謹慎だと怒るのは勝手だが、真面目な答えが正しいとは限らないのが政治である。なぜなら政治は人間全体を相手にするもので、人間はいつでも真面目だというわけではないからである。しかも真面目でなければ、ゆえに不真面目だという、二分法も成り立たない。真面目と不真面目が同時に共存するのが人間である。戦争は政治じゃない。ここでそう思った人のために付け加えるなら、クラウゼヴィッツの言葉を借りるまでもなく、戦争は政治の

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    2014年03月15日