養老孟司のレビュー一覧
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養老孟司は大好き。バカの壁とか、逆さメガネは正直、考えが永遠とループしているような感覚がして、すんごくしんどくなるんですが。。。ただ優れている、という点でいつも学ばせていただいている。こちらはとても読みやすく、好きな旅関連のエッセイなので楽しめました。しかもたくさんの知識を発揮されるので、読むたび新たな発見と驚き。そうかーと納得する歴史などw とても勉強になります。というか、これを取っ掛かりにして勉強しなさいって感じですが。漢語や中国のこと、奈良の手付かずの自然、日本人はなぜ記念写真が好き?っていうのも、そんな理由!って。日本人がいつも写真を撮りまくってるのを見てフシギだったんですが(自分含め
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肺癌と大気汚染 生態系は100年で回復しない 新しい森には虫がいない 人類の文明史のなかで植林で山の木を守ろうとしたのは日本文明のみ。 エネルギー源を日本国内で分散すべき いまの人はいらいらしがちですぐ全か無かと考えますけれども、生態系を扱うにはほどほどという考え方が重要です。エネルギーの問題も正解はなんだという態度ではなく、ほどほどのところで収めようとすればよい。 問題を直視すればかならず解決策はある。 ただしい受け取り方はあっても、ただしいやり方はない。
2015/6/7 購入にして再読
山の木を植林で守ろうとしたのはおそらく日本文明のみ
ギリシャ文明は奴隷制の上に成 -
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著者二人の対談。モノとう現実から日本を考える。竹村氏は、国土交通省の河川局長を勤めた人。石油や水、森林や河川などの下部構造から日本の文化や歴史を洞察する。いままで知らなかった独自の視点による情報が新鮮で、興味深く読んだ。江戸時代末期、日本のエネルギーとしての森林利用は限度に達し、いたるところ禿山だらけだった。その限界を打ち破ることが出来たのは、黒船来航による開国だった等々。文科系の人間が見落とすような発見に満ちている。
たとえば、アメリカ自由経済は原油価格が上がらないことを前提として成り立っていた。それを視点にするといろいろなことが見えてくる。戦後7回あった不景気のうち6回は原油価格値上が -
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一世風靡バカの壁 、養老孟司である。
共感できるかどうかは別にしても、
非常に読みやすく書かれており、
養老孟司を嫌っていなければ、万人に勧められる。
かく言う私も知人に勧められて、紐解いた口である。
総評としては面白い項目もあれば、並みの項目もあり、
全体のレベルは高いと思う。
基本的に揺るがない人物なので、
違う意見を持った時に受ける反発感は凄まじいが、
それはそれとして、一意見として受け入れられる程度には、
説得力があり、面白い。
こういった人物の書くものに素直に納得できる己の若さの再確認にもなる。
成熟した生き物は良かれ悪かれ頑固なものだから。 -
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新渡戸稲造の武士道は、日本人はかくあるべきだとの格言ではなく、「日本人は宗教を持たないというが、どうしてそれで秩序が成り立つのか」ということを英語で説明しようとしたものだった。それからずっと時間がたち、そこに並んだ言葉と論理の展開で、当の我々日本人自身がああ、そうだったのかと自分自身を理解したり、「正しい自分像」を再確認しようとしたりするのは考えてみれば不思議なことだ。
「日本には無思想という思想がある」
著者がこのことを前提にすることによって、特に戦後の価値観の大転換や、近年の迷走ぶり、若者の「自分探し」の構図などが、だんだん腑に落ちるように理解できるようになる。
「バカの壁」も、