あらすじ
脳科学の大御所・養老孟司とクオリアのパイオニア・茂木健一郎がまじめに語った、脳・言葉・社会--。現代の見方が変わり、新しい常識が分かる、養老エッセイの決定版!!
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Posted by ブクログ
スルメはスルメ、イカはイカ
これが「当たり前」である
しかし現代ではそれがごっちゃになってしまった
そこを見極める、表現する、考える
そこを気づかせてもらった
Posted by ブクログ
意識化された人工と無意識領域にある自然、その境界を「手入れ」によって馴染ませると云う方法論が面白かった。原理主義については全く同感。反原理主義ではなく非原理主義であるべきだ。非原理主義は価値相対主義でもある。絶対なるものは存在しない、たとえ存在しても人間には認識出来ない。
Posted by ブクログ
無理をすると続かないし、ひずみが出てくる。
だから無意識を意識しよう、という内容。
何かをやってだめなら、「手入れ」だけしてそっとしておく。
読みながらいろいろアイディアが浮かび、脳をマッサージされた読後感だった。
Posted by ブクログ
最初怒られているのかと思った。そうではなく、生きているいかを見ないとスルメは生きていないのでわからないという意味でしたのです。
養老さんは解剖学の権威でいらっしゃるのでなおさら生きているのでないとわからないとお考えになられます。
やがて論理は原理主義の怖さへと話が進みそうだなと思うようになります。
とてもいい本です。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
あたりまえの常識をマジメに説く。
[ 目次 ]
第1章 人間にとって、言葉とはなにか(心というもの 言語と脳進化 ほか)
第2章 意識のはたらき(言語と同一性 コミュニケーションと強制了解性 ほか)
第3章 原理主義を超えて(ダーウィニズムと原理主義 原理主義に反対する立場も原理主義になる ほか)
第4章 手入れの思想(人工物・自然物 自然について考えるヒント ほか)
第5章 心をたがやす方法(脳をたがやす方法 常に変化し続ける脳 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
解剖学者である養老氏が、あるときいわれたのが題名のことば。
生きているものを分解して理解することはできるのだろうか?
茂木氏との最強コンビによる対談はサイダーのようにはじけまくって、飛びまくります。
Posted by ブクログ
言葉は生物活動を静的にする行動
生物は静的にはなれない。
死体になって始めて自然と一体化する。
死体解剖は言葉を扱うとことと同義。
目の前でおきている事象と自らのイデアが一致した時、理解が生まれる。
自然は手入れしてナンボ 放置と自然融合とは別物。
無意識の手入れをすることにより、シナプスが新しい結合し、意識が重厚感を増す。
新しい気づきを多々得ることができた。
Posted by ブクログ
(2、追記)
個性や自分らしさなんてものはない。
いや、もちろんあるんだけど、
それはどれほどのものだということだ。
自分探しの旅なんて聞くと
それこそへそで湯を沸かすほどおもしろくて仕方がない。
あなたと隣のひととの違いはどれほどあるんですかって話ですよ。
99%が同じじゃないですか。
言い過ぎか、それでも50%は同じじゃないですか、
少なくとも30%なんてことはない。
人間であること、3食食べること、寝ること、同じことだらけじゃないですか。
バレーボールやってて個性を出したいから、俺はスパイクを両手で打つねんなんてやつ居ないでしょ。
自分探しなんて言われるとそれを同じぐらいバカなことだと思うのです。
自分探しをばからしいと思う私の感覚を上手く伝える能力が私にはありませんが、
その辺は伝える能力がある人に代弁してもらいましょう。
養老孟司さんが「スルメイカ」の中で述べてます。
p.18辺りで、
お稽古などで師匠について稽古をします。
師匠のところへ行って鼓を打ってみる。
「ダメ」と一言
何か月か練習して打ってみる
「ダメだ」
ある日師匠が
「良し」という。
本人はなんで「良し」かわからないが
師匠がいうのだからよいだろう。
でこれを繰り返していくと
絶対におたがいにマネできないポイントがいずれやってくる。
これが両方の個性であると。
そこまでつめてこその個性だと。
まったくそう思います。
自分探しのまえに、突き詰めたものがないと自分はでてこないのではないでしょうか。
いい話だし、わかりやすいし、納得できるけど、他の人に勧める言語能力が私にはない(笑
(1)
何でも分かったような気になることはやめよう。
分からないことがあってもまぁいいやと思おう。
共通の言語であれば100%分かるなんて妄想だ
数学は共通理解を得られやすいルールのきわめて明瞭な言語だ。
言語というのは社会に受け入れられる為のツールということがよく分かりますが、これはとても怖いことだと思いませんか。
人間を人間たらしめていることが単なる言語だということになっちゃう。
ある意味真実ですよね。
方言だと意味が分からないとか、いじめられることがありませんか、
中身ではなく出てくる言語なだけで、排他的になる。
人間社会なんて怖いですね。