あらすじ
脳科学の大御所・養老孟司とクオリアのパイオニア・茂木健一郎がまじめに語った、脳・言葉・社会--。現代の見方が変わり、新しい常識が分かる、養老エッセイの決定版!!
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Posted by ブクログ
(2、追記)
個性や自分らしさなんてものはない。
いや、もちろんあるんだけど、
それはどれほどのものだということだ。
自分探しの旅なんて聞くと
それこそへそで湯を沸かすほどおもしろくて仕方がない。
あなたと隣のひととの違いはどれほどあるんですかって話ですよ。
99%が同じじゃないですか。
言い過ぎか、それでも50%は同じじゃないですか、
少なくとも30%なんてことはない。
人間であること、3食食べること、寝ること、同じことだらけじゃないですか。
バレーボールやってて個性を出したいから、俺はスパイクを両手で打つねんなんてやつ居ないでしょ。
自分探しなんて言われるとそれを同じぐらいバカなことだと思うのです。
自分探しをばからしいと思う私の感覚を上手く伝える能力が私にはありませんが、
その辺は伝える能力がある人に代弁してもらいましょう。
養老孟司さんが「スルメイカ」の中で述べてます。
p.18辺りで、
お稽古などで師匠について稽古をします。
師匠のところへ行って鼓を打ってみる。
「ダメ」と一言
何か月か練習して打ってみる
「ダメだ」
ある日師匠が
「良し」という。
本人はなんで「良し」かわからないが
師匠がいうのだからよいだろう。
でこれを繰り返していくと
絶対におたがいにマネできないポイントがいずれやってくる。
これが両方の個性であると。
そこまでつめてこその個性だと。
まったくそう思います。
自分探しのまえに、突き詰めたものがないと自分はでてこないのではないでしょうか。
いい話だし、わかりやすいし、納得できるけど、他の人に勧める言語能力が私にはない(笑
(1)
何でも分かったような気になることはやめよう。
分からないことがあってもまぁいいやと思おう。
共通の言語であれば100%分かるなんて妄想だ
数学は共通理解を得られやすいルールのきわめて明瞭な言語だ。
言語というのは社会に受け入れられる為のツールということがよく分かりますが、これはとても怖いことだと思いませんか。
人間を人間たらしめていることが単なる言語だということになっちゃう。
ある意味真実ですよね。
方言だと意味が分からないとか、いじめられることがありませんか、
中身ではなく出てくる言語なだけで、排他的になる。
人間社会なんて怖いですね。