無思想の発見

無思想の発見

715円 (税込)

3pt

日本人は無宗教・無思想・無哲学だという。さて無思想とは、どのような事態か。もしかするとそれは、「ゼロ」のようなものではないのか。つまりゼロとは、「なにもない」状態をあらわしつつ、同時に数字の起点でもある。ならば、「思想がない」というのも、ひとつの「思想」のあり方ではないか。日本の風土と伝統が生んだ「無思想という思想」を手がかりに、現代を取り巻く諸問題、さらには、意識/無意識とはなにかを、大胆に、されど精緻に考え尽くし、閉塞した現代に風穴を開ける。

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無思想の発見 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年08月03日

    日本人は無宗教・無思想・無哲学だと言われているが、無思想とはいったいどのような事態か。無とは「ゼロ」、すなわち「なにもない」状態を表しつつも、同時に数字の起点でもある。ならば、「思想がない」というのも、ひとつの「思想」のあり方である。「無思想という思想」について認識することができるようになる本。
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    Posted by ブクログ 2021年12月30日

    読書開始日:2021年12月28日
    読書終了日:2021年12月30日
    要約
    日本は世界に珍しい「無思想という思想」がある国。世間、風土、思想は補完関係にあり、従来の日本は世間、風土が大きく、思想は小さくてもうまく回っていたが、西欧思想介入による個性尊重、意識尊重傾向が強まり、軋轢が生まれている。
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    Posted by ブクログ 2018年11月17日

    遠い国の物語やことばを読んでゐて、その隔たりを感じることがあつた。あるひは、遠い国であつても同じ様な精神の人間に出会つた時、もつと身近に知つてゐたのなら、話してみたいことがたくさんあつた、そんな風に感じることもあつた。それは時に限らず、時間も同じで。遠い忘れてしまふくらい昔のひとに感じる隔たりと、引...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月03日

    竹村公太郎氏との対談集で、久々に養老孟司氏の言説に触れ、読もうと思ったのがこの本。以前、読んでいたが、レビューを書いていなかったので、読みなおした。
    内容は、
    第1章 私的な私、公的な私
    第2章 だれが自分を創るのか
    第3章 われわれに思想はあるのか
    第4章 無思想という思想
    第5章 ゼロの発見
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    Posted by ブクログ 2015年01月10日

    タイトルからは分からなかったが、実質的な内容としては日本人論。本書で使用される無思想という言葉は一見すると把握しづらい。恐らく世間という言葉を用いながら、我々の生活の直感に訴えるような使い方をしているからだと思う。
    無思想の一つの理解として、原理原則とそこから派生する規範意識の希薄さと認識をした。も...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年02月28日

    日本人と西洋人との違いを教えてくれる本。
    でも、その内容を要約しろと言われても、なかなか難しい…
    読んで心で感じ取るのが精いっぱい。
    でも、養老さんのおっしゃりたいことは感じ取ることはできる。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    日本の風土と伝統が生んだ「無思想という思想」を解剖20年経験の著者が語る読み応えのある一冊。(07/10/5)

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    無思想の思想とは、相対的バランスの上にある思想であるように思える。絶対を認めてしまうと、そこから演繹的に「思想」が導かれてしまう。絶対を求める「意識」と相対的関係性を基本とする「感覚」の相克が面白く書かれている。唯脳論から一歩踏み出した著作。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    そう、僕も「無思想という思想」の持ち主なのであります。
    養老せんせいの本ってその深さがどうも計り知れません。いつも理解しきれない感じが残る。どうやらまだまだ僕には人生経験が足りないようです。

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    Posted by ブクログ 2024年02月05日

    バカの壁、超バカの壁に続いて読んだけど、ちょっと難しかった、、
    消化不良感があるのでまた読みたいな

    ・感覚(違う)と概念(同じ)、これらは互いに補完するもの。日本は感覚が強い社会だったから、無思想のように見えている
    完全な思想はないし、思想は万能ではない。感覚世界では、全てのことは別個のものとして...続きを読む

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