養老孟司のレビュー一覧

  • バカの壁
    読みにくい。自分は、以下の様に理解しました。
    人間は都市化した(集まって暮らし、分業して同じことしかしなくなった。)ので、世界は不確かなもの(いつ死んでもおかしくない、死んだ後どうなるのか、生きる意味とは)なのに確かなものが欲しくなった。そこに付け込むのが一神教、一元論で、帰依すれば悩まず楽になれる...続きを読む
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた
    養老先生の本は今まで色々読んできたが、いつ読んでも心に響く。「脳化」した世界で、自然じゃないことにも気づかず、色々な物事をきちんと処理しようとアクセクしてしまう自分には、時々養老孟司の本が必要かも。養老先生の自伝の部分も、Q &Aの部分も、とても興味深く、共鳴するところがある。
    養老ファンにも、養老...続きを読む
  • 日本の歪み
    1人ずつの考えが面白いのに、3人まとまったらどうなるんや?って思いながら読んでました。

    幅広いテーマで日本のことを考えられるのでおすすめです。
  • まともバカ~そもそも始まりは頭の中
    養老孟司先生すごくまともな人だと尊敬します

    言語化するのが難しい
    なんかモヤモヤしているようなことは
    自然からどんどん離れて都市化していること
    なんだろうなと読んでいて思うと、いろいろつじつまがあってくるので、ほんとにそんなんだと思いました

    子どもは自然で、それを自然からどんどん遠のかせる事が大...続きを読む
  • 日本の進む道 成長とは何だったのか
    説明して分かってもらいたい藻谷浩介と、聞かれれば自分の考えを話すことはできるけど自分からはあまり能動的に発信しない養老孟司の対談本。2038年の南海トラフ巨大地震の話、循環再生で自足する話、教育の話。どれも単独で完結する話ではなくて、互いに関連している。その根っこには日本人の特性みたいなものがあって...続きを読む
  • ヤマケイ文庫 養老先生と虫 ~役立たずでいいじゃない~
    アシナガバチに刺された養老先生の横で、アシナガバチの巣から、ハチノコを食べるラオスの人。日本人から見ると奇異に映るが、ラオスの人にとっては、それが日常なのだろう。
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力
    アンケート、面接、問診など、質問をしたり、受けたりする機会はたくさんあります
    それは目的があって、そのためどうすれば、うまく質問できるか、そんな本はたくさんあります。この本はタイトルの通り、それ以前の「問う」とはどういうことか、を考えさせられます。
  • 考える読書
    【養老孟司先生の、推理小説&ファンタジー論、とその他】
    本とは、特にフィクションとは何か、読書するとは何か、そういったことを深く考えさせられるエッセイ集。
    養老先生が、2000年ごろから2004年ごろに定期的に書かれていたものを収録してある。
    一見どこに行きつくか分からないような話が、ちゃんと着地す...続きを読む
  • ものがわかるということ
    「わかる」ということは、「体感する」「実感する」「身につく」「腑に落ちる」という身体的な表現が言わんとしているわかり方と、「知っている」「理解できる」「読んだことある」という脳・意識的な表現で示すわかり方と二通りあって、どちらも大事なことなのだけれど、昨今は、特に都市部では、後者の方が幅を利かせてい...続きを読む
  • ものがわかるということ
    わかるということの答えは載っていません。
    これは、ヒント本です。
    答えのないものは考えれば考える程に新たな疑問が出てきます。
    養老先生のまどろっこしい語りの中で、答えは一人一人違う形で存在することは、わかりました。
    考えることは楽しいですね。
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた
    有名な解剖学者で虫好きな養老先生。よくものを考える人なんだなと思った。人が作った人工物ばかりに囲まれていないで、もっと自然と触れ合うといいというメッセージが強烈だった。読書好きが高じて、私もこの頃少しはものをよく考えられるようになったので、ちょっと嬉しい。
  • 養老孟司の旅する脳
    非常に教養が身につく文章だと感じました。

    音楽と数学の関連性についての話が面白かった、難しくてよくわかんなかったけど。

    自分に合った仕事を探すのではなく、社会のニーズを把握して、そこに合った自分にしていく。

    そして学生と教授の立場の違い…
    あの養老孟司先生も一人の人間として一歩一歩前進してきた...続きを読む
  • ひとはなぜ戦争をするのか
    昔会社のお偉い方におすすめされて読んで以降、度々読み返しています。
    アインシュタインとフロイトによる手紙のやり取りが掲載されているだけなので本編は短いです。
    ですがとても考えさせられますし、人間の本能についてすごく納得できた一冊です。
    この本のおかげで私は良い意味で「人間に期待をしない」ことを学びま...続きを読む
  • こどもを野に放て! AI時代に活きる知性の育て方
    養老孟司さん 自然の中で身体を動かすことで無意識に教育を受けている

    中村桂子さん たとえ都会の真ん中でも、小さい子にとって、自然はいくらでもある

    池澤夏樹さん 遊びや余白にこそ、私たち人類の可能性がある

    三人の話はどれも、自然を特別なものとせずというより、人も自然の一部であることを感じることの...続きを読む
  • 形を読む 生物の形態をめぐって
    養老孟司の著書で、一冊の本として書かれたものの中では、いちばん最初に書かれた本。形態学が主題となっており、ふつうこうした専門分野について科学者に語らせると、門外漢には珍紛漢紛といったことになりかねないのがオチだが、そうした弊に陥らずに読者を惹きつけられる文章力は、さすがというほかない。それを可能にし...続きを読む
  • ひとはなぜ戦争をするのか
    第一次世界大戦終結後、あまりの惨事から、国際連盟が発足。

    その国際連盟が、「ひとはなぜ戦争をするのか?」、を議論して欲しいと、物理学者のアインシュタインに依頼し、アインシュタインが依頼された議論をする、その相手に選んだのが心理学者のフロイトでした。

    1932年にした2人の手紙のやり取りが、この本...続きを読む
  • ヤマケイ文庫 「身体」を忘れた日本人 JAPANESE,AND THE LOSS OF PHYSICAL SENSES
    旅先の有隣堂にて本棚で見かけて手に取った本。
    出会えて良かった。
    裏山を駆けたり木に登ったりして育ったミレニアル世代として、日頃モヤモヤしていた気持ちが何なのか、何故そう思っていたのかを代弁してくれたかのような一冊。
    故ニコルさんと養老先生の対談形式なので、とても読みやすい。
  • ものがわかるということ
    読み終わった時に、自然の中へ出掛けたいなという気持ちが湧いてきました。
    現代がどういった時代なのか、社会なのか、深く頷きながら読みました。

     ・情報は変わらない。変化していくのは自分自身。
     ・人生は、”ああすれば、こうなる”わけにはいかない
     ・求められる個性
     ・自分は「創る」もの、「探す」も...続きを読む
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた
    『今思うと、臨床には本気になれなかったんでしょうね。昆虫採集で野山を歩き回っていた子どもの頃から、自然はなるようになるもので、人間ができるのは手入れだと思ってきた。患者の身体も自然だからそれと同じ。医者は病気を治すと思っているけれど、患者は治るときにはひとりでに治る』―『Ⅲ 解剖学者の奮闘』

    養老...続きを読む
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。
    とてもとても良かった、今まで読んだ猫にまつわる本の中で1番良かった。最後の養老孟司のパートの1番最後の節が本当に好き。