養老孟司のレビュー一覧

  • バカの壁

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    物の見方、考え方をしなやかにするために読んだ方がいい本だと思います。
    なにか一つに依る事で楽をしたいという性質が人間にはある。それを自覚するのと、しないので物を見れば景色も変わるのだろうと思います。
    壁があるのをわかって生きていくのと、壁があるのをわからないまま生きていくのは同じことをしていても意味合いが変わっていくのでしょう。

    講義を受けているように読めます。
    少し難解な部分もあり、口頭でうまく説明ができませんが、広い視点で物を見ることの大切さがわかりました。

    私は大好きです。

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    2025年12月19日
  • 人生の壁(新潮新書)

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    どうやら期間をあけて2回目に読んだらしい。全部読んでみたら、一度は全部で読んでるということに気づいた。養老孟司先生の言ってることは、本当に、よく腑に落ちる。もう前から腑に落ちているけど、改めて感じる。スラスラ読めてしまう。このリズムというか、語り口が好きなんだなあと思う。

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    2025年12月17日
  • 無思想の発見

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    日本人は思想やイデオロギーを公言するのを憚る。私には思想はない、ノンポリだという姿勢でやり過ごす。目立つことを避け、周囲と同じ趣きになびき、文化や行動を同調することで安心する。果てに考えることまで放棄すれば立派な従属…いや日本人へと向かう。そうなると権力側はシメシメ、ってなもんで一億総カモられ人なのだ。この現状を憂うか諦めるか、私たちはとにかく真摯に受け止め考える。決してアンサーはひとつではない、多様性、さまざまな意見を聞くデモクラシー、そこはゴール無きいばらの道だけど光明は見えてくる。

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    2025年12月14日
  • 脳は耳で感動する

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    リズムの良い文章ですらすらっと読めてしまうが、話の内容は奥深い。

    「見て感動するより、聴いて感動する方がよっぽど多い」に最初はそうだっけ?と思ったが、耳が持つ「遠心性」と「求心性」で映画なんかでもグッとそこに惹きつけられるし、歌を聞いてるだけで泣けることもあるなぁ、と。

    巨匠2人の深い知見や様々な経験から見える世界をお聞きするだけでも面白かったが、「根本的に人と人が理解するのは『共鳴』だけ」というフレーズはとても腑に落ちて、自分がああ、これだな、というときには聞いた言葉からどんどんイメージが立ち上がっていく感覚があるので、それこそが、共鳴=響き合うなんだろうなぁと改めて認識した一冊。

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    2025年12月06日
  • 「他人」の壁

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    ・他人とは分かり合えない。深く関わるほどに誤解が増える。そして別に困らない
    ・それでも、わかる瞬間がある。その訓練に飲み会が最適。
    ・自己も他者も関係性も常に変化し続けている。
    ・世界は意味を持たない。人間にとって意味の無いものが大半。しかし、人間社会は意味を求め、意味のあるもので満たす(情報化社会、あるいは脳化社会)
    ・全ての情報は変化しない過去のもの、死んでいる
    ・子供はコントロールできない自然に近い存在。
    ・「あるんだからしょうがない」という寛容さが大事

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    2025年11月17日
  • ものがわかるということ

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    人間自体が自然のものなのに都会のように人工物に囲まれて生活しているとおかしくなってくるのは当然だという。なるほど。そういえば自分も東京で生活していた時、肉体も精神も疲れてくると井の頭公園内の動物園によく行ったものだ。どこかで窮屈なものを感じていたのかもしれない。
    読後に少し肩の力が抜けた気がする。

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    2025年10月23日
  • 人生の壁(新潮新書)

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    今の社会はメンタルを病むという人がふえています。社会システムにどこか無理がある、あるいは社会が人に無理をさせている結果なのでしょう。物事を杓子定規に考えすぎることで、遊びがなくなっているのでしょう。共感しました。
    仕事中にお茶を飲みながら雑談する時間も与えない職場でがむしゃらに働き、会社に認められたい、後になにがのこるのでしょうか。会社に洗脳され、疑問に感じる日々を送ってます。いい加減が大事だと思います。

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    2025年10月16日
  • バカの壁

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    何もかも分かったような気になって、自分の内側の壁に閉じこもり、その向こう側を見ようともしない。

    「個性を伸ばせ」という欺瞞、科学の怪しさ、「身体」との付き合い方を忘れた現代人、大きい共同体の崩壊、生きる意味の喪失、意識中心社会。

    平成で最も売れたベストセラーである『バカの壁』で指摘している問題の多くは、令和の今になってさらにその申告度合いを増していると思います。

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    2025年09月30日
  • 超バカの壁

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    男性と女性の本質的な違いが書かれているだけで私にとって価値がありました。
    これで男・女論争に苦しむことも無くなるでしょう。

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    2025年09月26日
  • 人生の壁(新潮新書)

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     養老孟司先生の本は難しいと思い、読んでいませんでしたが、初めて人生の壁を読み他の本も読みたくなりました。
     わかりやすい内容で、共感できることがたくさん書かれており、繰り返し読みたい本です。

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    2025年09月18日
  • 老人の知恵

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    哲学論的な内容かと思いきや…完全に現代に対する論評!!今の時代、こうゆうのが読みたかったんだよ!と大興奮で、でもじっくりと、味わいながら読ませていただいた。
    日本語はボケるけど英語だとストレート表現になる、という話もあり、まさに今の移民政策にチクッとくる。政治家への苦言や、テレビ局の保守的な姿勢によるメディア統制まで。本の帯の説明には全く書かれていない内容が盛りだくさん。もっとたくさんの人に読んでほしい。

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    2025年09月18日
  • 骸骨巡礼―イタリア・ポルトガル・フランス編―(新潮文庫)

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    身体、死、墓をめぐる養老先生の思索の旅。『身体巡礼』の続編。
    もとは季刊誌「考える人」、2014年夏号~16年春号に連載(8回)。連載時のタイトルは「ヨーロッパ墓地めぐり」。単行本は『骸骨考』、文庫本は『骸骨巡礼』と変えられている。
    正編の舞台は中欧だったが、この『骸骨巡礼』は南欧。イタリアとポルトガル、そして(南欧ではないが)ちょいとパリ。正編に比べると、下世話の話や脱線もあり、全体的な印象は重くはない。むしろ教会、納骨堂や墓地は明るい。そして骸骨も!
    メメント・モリ。だれもがいずれ死ぬ。それが自然なのだ。

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    2025年09月16日
  • 身体巡礼―ドイツ・オーストリア・チェコ編―

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    メメント・モリ、身体と死をめぐる養老先生の思索の旅。
    季刊誌「考える人」、2012年春号~14年秋号に連載(8回)。連載時のタイトルは「ヨーロッパの身体性」。カラーページを飾っていた写真は、積み重なった骸骨、陳列されたしゃれこうべ、納骨堂、カタコンブ、人体標本……慣れない読者にはかなりインパクトがあったかも。
    養老先生の初期の著作に回帰したかのようで、なんだか懐かしい。しかも、今回は実地。かつて夢見た墓地や教会、故人や骸骨たちに会いに行く。まさに巡礼の名にふさわしい。
    中欧というのがなんともいい。始まりは、ヨーロッパの心臓部、ハプスブルクのウィーンから。しかも、ハプスブルク家の伝統では心臓だけ

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    2025年09月16日
  • 人生の壁(新潮新書)

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    養老孟司さんの『人生の壁』は、一見すると難解なテーマを扱っているようで、実は驚くほど私たちの日常に寄り添った本だと感じます。「人生に意味を求めるな」「自然の一部として生きよ」という一貫したメッセージは、生きづらさを感じやすい現代社会において、私たちを縛り付けている「〜ねばならない」という固定観念から解放してくれます。難解な哲学書とは異なり、著者の軽妙な語り口と、昆虫学者としての豊かな経験に裏打ちされた具体例が、読者に深い納得感をもたらします。

    この本で特に印象的なのは、養老さんが「人生の壁」を、乗り越えるべき障害ではなく、「そこにただ存在する事実」として捉えている点です。多くの場合、私たちは

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    2025年09月14日
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力

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    「子育てとか教育というのは、手間暇かかるものやんです」
    再度、読み返してまた納得しました。
    人として大事な三つの力
     「認知機能」 「共感する力」 「自分の頭で考える人になる」

    どれも「生きる力」

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    2025年09月12日
  • 人生の壁(新潮新書)

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    養老先生がさまざまな分野の話題について縦横無尽に語り尽くす! いつもの養老節でバサバサ切ってくれて気持ちが良い。そして、なるほどそんな見方もできるのかと、視野を広げてくれる。

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    2025年09月03日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    頭のいい人達だから、私には想像もできないような素晴らしい解決策が提示されてたら素敵だなぁと思って読んだけど、ますます考えさせられる、悩まされる?感慨深く興味深い内容だった。これが第二次世界大戦前のもの、というのがまた…ね。
    解説も本編並みのボリューム(笑)
    私とは考えが異なる内容もあって、勉強になった!
    また一つ賢くなった!(多分)

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    2025年08月31日
  • ものがわかるということ

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    すごく面白かった。野山を駆け回った田舎育ちだからか共鳴できることが多く、うるうるとした。途中、腑に落ちず?マークが浮かぶところもいくつかあり、また少し経ってから読み直すことが楽しみ。

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    2025年08月26日
  • 人生の壁(新潮新書)

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    ネタバレ

    養老先生の壁シリーズ。

    以下は気になった文の引用です。
    「仕事の本質は、目の前の穴を埋めることです。穴が空いていたら、困る人がいるだろう。だから埋める。その延長線上に偉業があるかもしれないし、ないかもしれない。(略)まず存在しているのは「穴」のほうです。需要といってもいいでしょう。自分のやりたいことが先にあるのではなく、求められることが先にある。」
    「準備できないこと、予期しないことが次々と目の前に現れて、それに対処せざるをえなくなる。人生はその繰り返しなのです。他人の物差しで評価される「スキル」は案外、役に立ちません。」
    「「すでに世の中にあるものには、何らかの理由があって存在している」と

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    2025年08月19日
  • ものがわかるということ

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    ・人間は「同じ」ということがわかる。

    ・人間は変わり続けている。しかし、情報は同じまま

    ・知るというのは変わるということ。部分的な自分が死んで、新しく生まれ変わるということ。

    ・記号化してその他のものをみなくなっている社会。

    ・私たちは全員世の中に遅刻している。

    ・日本語で人は人間。人と人との間。つまり、世間がセットになっている。
    これは日本だけ。
    だからこそ暗黙のルールが多い。

    ・自分も人も変化している。

    ・対人の世界と対物の世界

    ・統計や情報で本人不在の社会。

    ・情報は変わらないが、人は変わる。

    ・脳とAIの違いは、体があるかないか。

    ・大人は、子供が好きなことをして

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    2025年08月04日