養老孟司のレビュー一覧

  • 超バカの壁

    Posted by ブクログ

    思考を固定化し、ラクをすると壁(『バカの壁』)の外が見えなくなる。
    自分は変わらない、というのは、一見楽なこと(一元論)。でも、壁の向こう側は見えてこない。自分が変わることができれば、自分と違う立場のことは見えてくる。
    自分の思い込みを捨てることが学びにつながる。

    0
    2020年09月12日
  • からだを読む

    Posted by ブクログ

    口から肛門までを解剖学者が一つ一つ説明した本。
    口から肛門までは一つの管であり、解剖学的に分けてももともとは一つのものともいえる点が面白い。すなわち、解剖学の歴史は、解剖するごとに器官に名前を付けてきた点で、分節の歴史といえる。

    また、著者の思想が一般的なものの見方に別の切り口を投げかけている様子が随所にみられる。フィールドサイエンスとしての解剖学がディテールにこだわること、つまり単純化して物事を理解することはできないということ、などの考え方がその思想背景にある。

    0
    2021年03月10日
  • 日本人はどう住まうべきか?

    Posted by ブクログ

    栄光学園出身の2人が、現場主義、もしくは身体性といったことを基本にしながら、都市、建築、そして住まい方について論じる。
    東日本大震災の後の対談だったようだが、水害が頻発する今読むと、大事なのは建物ではなく、立地であることなど、メッセージがより際立つ。
    マイホームがファンタジーであるとの言い切り、だましだまし賃貸に住むことなど、励まされる。
    今後の住まいを考える出発点になる一冊。

    0
    2020年08月15日
  • 猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

    Posted by ブクログ

    『ヒトの欲にはキリがない。かたや、猫に限らず、動物は足ることを知っています』―『吾輩はまるである』

    「唯脳論」を読んだのは何時のことだったか。全ては脳の機能に帰結するという考えかと思いきや、あくまで脳を意識などに直結する機能を持つ身体として捉え、ホムンクルス的なものとして位置付けないというのが新鮮だったように思う。その後の著作も含めて著者には「考える」ということはどういうことなのかを随分と示唆されたように勝手に思っている。

    『今は極端で、なんでも言葉にしようとする世の中ですよね。言葉にすると変わらないものになるから。情報化社会ってそういうことです。変わらないもので埋め尽くしていく。そうする

    0
    2020年07月07日
  • 文系の壁 理系の対話で人間社会をとらえ直す

    購入済み

    森博嗣さんとの対談が…

    あまりに首肯出来るので、二度読みしてしまった。
    特に、元は安全装置を含めた設備系機械の開発設計者だった小生としては、「絶対」や「完璧」を振りかざすのは「絶対」と「実現性」の意味を知らない愚か者だと考えるので、「55%賛成」「絶対安全は言葉だけ」には、唸った。
    「前提を問う」のくだりも含めて、「自分は文系でアナログだ」というヒトには、是非読んでもらいたい本である。
    「文系の方がデジタルだ」は、誤解する文系もいそうなので、解説すると、このくだりでの「デジタル」は、「アナログ」の対義語ではなく、「ファジー」の対義語として語られている。工学者や科学者は、「現状」厳密に定義出来ない曖昧な概念は、曖昧なま

    0
    2020年05月28日
  • 養老孟司の〈逆さメガネ〉

    Posted by ブクログ

    和風「FACTFULNESS」

    題名の通り、逆さめがねをかけた視点をたくさん学べた。筆者からすると、世間が逆さめがねで見てるだけで私が裸眼だとも言っている。確かにそうかも知れない。
    特に印象に残った内容を自分の解釈で

    ・空き地って空き地じゃなくない?木も鳥も虫もいるじゃん!
    ・現実はひとそれぞれ。公平とか真実とか無理に求めるな!
    ・「ああすればこうなる」ばっかり求めるな!教育は特にそういう風潮あるよね!
    ・身体を使わなくなってきている、核兵器発射もボタン1つだもんね!
    ・学問、読書をすること→自分が変わること
    ・起きたことばっか注目されるけど、努力の末起きなかったことも大事!
    ・説明できな

    0
    2020年03月14日
  • 文系の壁 理系の対話で人間社会をとらえ直す

    Posted by ブクログ

     本当の「理系」とは、数学と哲学である。
     なるほどなぁ。「理系」は真理を追い求めるが、それ以外はとりあえずどうすればどうなるか、を取り扱う学問だから「文系」ということか。工学や医学も原理は置いといてどう改良するか、どう治療するかに重きを置くからね。自分は農学だけど文系脳だなと思っていたが、それは間違いではなかったか。

    0
    2019年11月22日
  • こまった人

    Posted by ブクログ

    結構古い時事ものエッセイでも、なぜか今と通じているような。世の中(国際含め)変化ないっていうか。下手に吐き出したら炎上しかねない、言いにくいもやもやをスカッと言って下さるエッセイは、ホント大好きです。虫の話も大好きですが。

    0
    2019年11月11日
  • がんから始まる生き方

    Posted by ブクログ

    癌は今やごく普通の病気に格下げつつあるから、あんまり難しく考えなさんなという考えが80過ぎた養老先生の指摘かな。

    0
    2019年10月26日
  • 孟司と誠の 健康生活委員会

    Posted by ブクログ

    養老孟司氏はなんとなくとっつきにくかったのだが、対談だと多少はその人となりを理解しやすくなるのか(それでもフィットしきれないものがあるが)、近藤氏と価値観、問題意識を共有していることが見て取れた。医療、製薬業界の問題は、人のQOLに直結する。ある意味では公共工事よりも始末に負えないかもしれない。

    0
    2019年06月26日
  • 唯脳論

    Posted by ブクログ

    昔、ヒトは洞窟に住んだり、森で獣を捕まえたり、自然の中で生きていたが、文明が進むにつれ、建築物や道路、街路樹に囲まれた社会を作っていった。この社会は脳の大脳皮質が生み出した幻想。都会に住んでると、周囲のあらゆるモノゴトは単なる記号や情報にしか見えなくなってくる。自然から切り離されたデジタル世界に生きてる錯覚になる。でも、ネットとかで生々しい死体の写真や「九相詩絵巻」を見ると、「あぁ、ヒトも自然の一部なんだ」「あらゆる意識を生み出すのは脳という身体の器官なんだ」と気づいて背筋がゾッとする。心地よい幻想から目が覚めて、生々しい自然の中にいることに愕然とする。隠されるものは、一皮剥いだ死体、すなわち

    0
    2025年02月23日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

    Posted by ブクログ

    NHKのネコメンタリー、チェックして見てました。
    でも保坂さんの回は見逃してました。
    その時を思い出してとても読みやすかったです。
    写真も多めで癒されました。
    作家さんも素敵な表情ばかりでした。

    0
    2019年05月19日
  • 超バカの壁

    Posted by ブクログ

    この人の本は正直さに惹かれる部分がある。嫌な感じもしない。文章が心に入るのは自分自身も似たような意識をどこかで持っているからか。戦争を経験している人の言葉は、大事にしたい。

    0
    2019年03月29日
  • 文系の壁 理系の対話で人間社会をとらえ直す

    Posted by ブクログ

    古本屋でたまたま手に取り衝動買いした本だったが、なかなか面白かった。文系と理系の考え方の違いから同じ理系でも物の見方や価値観が多様であることを論じ、今後の社会の可能性を対談している。 私自身は世間一般で言う'理系'だが、この本を読んでもっと多角的にものごとを捉え、文系理系などという狭いメガネを通じて世の中を見るのはやめようとも思う一冊。

    0
    2019年02月20日
  • 遺言。(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    じじい特有の色々もうわかりあおうとするのは面倒だ、という態度が、うっせーじゃあ書くなよ本なんか、と思ってイライラする。そういう不徹底がだらしない。わかりあうのが面倒ならコミュニケーションやめればいい。
    要するにただ歳とって色々面倒になっただけで、でも書きたいことや言いたいことはある。
    それはそれでいいんだから、それで認めて普通に書けばいい。余計なことを言うから、いけない。余計なことを我慢するのが面倒なくらいじじいになってるんだろう。
    それが老いかね。まぁ、遺言と自ら言ってるのだからそんなとこ追求しなくても?って思うかもしれないけど、そこの態度は醜悪だ。
    1つ前が方丈記だったからかもしれない。方

    0
    2019年02月03日
  • 文系の壁 理系の対話で人間社会をとらえ直す

    Posted by ブクログ

    すごく面白かったし、わかりやすかった。


    識字障害(ディスクレシア)
    文字を音声に変換する部分に問題がある。
    英語は綴りと発音の関係が複雑なので、それが識字障害が多い原因と言われている


    文系は物事を言葉で割り切るからデジタル、理系は論理で解明しようとするからアナログ


    哲学的な議論はどこまで突き詰めていっても、普遍的な法則は導き出せないのでは。
    →脳は人によって違うわけだから、ある人の考えはその人の脳でなければ納得できないのかもしれない

    人と人との会話は9割9分「どう思いますか?」で成り立っている
    世の中の人が「どう思いますか?」と尋ねるのは、疑問をぶつけて相手から答えを聞き出したい

    0
    2019年01月31日
  • 自分を生ききる -日本のがん治療と死生観-

    Posted by ブクログ

    これを読んだのは、だいぶ若いときだった。だから、がんについてあまり考えたことがなかったし、非常につらい病気だと思っていた。でも、本書を読んで、考え方が変わった。
    まず、日本にはモルヒネに対する強い偏見がある。モルヒネは血液中に入ると危険だが、口から飲む分には安全である。これでがんの苦しみのほとんどは軽減されるという。
    また、がんは死ぬまでに時間がかかる病気である。だから、人生の整理ができる。がんで亡くなった樹木希林さんもこう語っている。
    「ガンになって死ぬのが一番幸せだと思います。畳の上で死ねるし、用意ができます。片付けしてその準備ができるのは最高だと思っています。」
    つまり、これからの課題は

    0
    2019年01月30日
  • 無思想の発見

    Posted by ブクログ

    遠い国の物語やことばを読んでゐて、その隔たりを感じることがあつた。あるひは、遠い国であつても同じ様な精神の人間に出会つた時、もつと身近に知つてゐたのなら、話してみたいことがたくさんあつた、そんな風に感じることもあつた。それは時に限らず、時間も同じで。遠い忘れてしまふくらい昔のひとに感じる隔たりと、引き合ふ寄り添ふ力。
    どこかで感じてゐただけで、このやうに考へ、ひとつの形にしないできてしまつた。考へ続け、それを何ものかで表現し続けるといふことに耳を塞ぎ、またもや与へられるだけで流され続けてきてしまつた。知りたくて知りたくてたまらない。もつとことばがほしい。
    養老先生はいつも考へ続け、生きてゐるひ

    0
    2018年11月17日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

    Posted by ブクログ

    石油、温暖化、少子化、水に農業の問題。事の起こりを知ってから自分の頭でしっかり考えることをしなくては「だめ」ですなぁ!

    0
    2018年10月12日
  • 遺言。(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    現代の世の中で起きている様々な問題に対し、一つの補助線として意識(脳化、都市化、情報化)への過度な偏重を提示。


    ・人間と動物の違い。人間は意識、動物は感覚を重視する。ここから人間は感覚から入力に対し、意味を見出すようになった。
    →意味のないものを排除する傾向が強まった(自然の排除。都市化)
    ・意識によって「同じ」を理解できるようになった。お金や数式、相手の心の理解などを生み出した。他方、感覚は「違い」を重視する。
    ・意識には科学的な定義はなく、脳によって支配されている。なのに意識は「自分が偉い!」と思ってしまう。
    ・少しでも意識から離れ、感覚に近いものを求める向きもあり、それが音楽やアート

    0
    2018年04月26日