養老孟司のレビュー一覧
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ズバリって感じで答えを提示するのではなく、こちらに考えることを促してくるというのか…
死についていろんな観点から論じているけど、私みたいなアホでも理解できるように、かなり優しい言葉を用いて書いてある本だと思いました。
自殺はやっぱり駄目。
自分が自殺した後、周囲にどんな影響を与えるのか考えてみなさいってことは、養老先生でも同じことを言うのだなと…
安楽死についても、「殺す側の気持ちが理解できてない」と言っていた?
内容が全部理解できたかと言うと多分できてない。
死とは何か→証明書が出たら。
ボケることを怖がらなくていい、困るのは自分ではないのだから。
死体は仲間外れって言葉もなんだ -
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Posted by ブクログ
日本人は無宗教・無思想・無哲学だと言われているが、無思想とはいったいどのような事態か。無とは「ゼロ」、すなわち「なにもない」状態を表しつつも、同時に数字の起点でもある。ならば、「思想がない」というのも、ひとつの「思想」のあり方である。「無思想という思想」について認識することができるようになる本。
「自分」ということを一つのものとして捉えない感覚が面白いと思った。外界からの感覚を取り入れていくことで自分を「創る」のであって、けっして「探す」ものではないのだ。本当の自分とか、自分に合った仕事とか、そんなものはない。どんな作品になるのかはわからないが、とにかくできそうな自分を「創ってみる」しかないの -
Posted by ブクログ
バカの壁、死の壁の続編、帯にこの「壁」を超えるのはあなた とある
相談をするときに、具体的な答えを期待する人がある。それはおかしい。自分のことは自分で決めるので、相談とは、根本的には「考え方」についての疑問である。他人に伝えることができるのは、「考え方」だけである。
人生とはそうした「些細な」体験の繰り返しである。歳をとれば、その「些細」が積もり積もったものになる。
バカの壁は超えられなくても、超バカな壁は超えることはできるのだろうか。
読んでいくうちに、著書は結構、極論が好きなのではというところが結構ありました。
気になったことは以下です。
・国民皆労働が常識になったのは戦争のせい -
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仕事というのは合ってると合ってないがあって、社会が形作られていく過程で必要になってその仕事が生まれる。
社会に必要とされている形になって働いていくわけだから、「自分に合った職業がない」というか、自分のための職業がないというのはズレた考え方であって、そもそも若い段階で自分は何者なのかとかを決めつけることも必要ない。
真理というのは安易なものではなく面倒でかつ複雑なものである。
一言で片付けられるようなものは真理ではない…みたいなことが今日読んだ養老孟司先生の本に書いてあった。
私の記憶だから正確ではないものの、養老先生のように自然体でありながらもう…存在そのものが価値なんじゃないかって思 -
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ネタバレ1932年、国際連盟からの依頼が物理学者であるアルバート・アインシュタインにとどく。「今の文明において最も大事だと思われる事柄を、一番意見を交換したい相手と書簡を交換して下さい」、選んだテーマは「人はなぜ戦争をするのか」、選んだ相手はジグムント・フロイトであった。アインシュタインは権力と人間の本能的な欲求提示する。フロイトは、暴力とそれを止めることのできる国際機関の設立を願う。しかし、わかっていることがある「人間から攻撃的な性質を取り除くなど、できそうにもない!」。100年近い時間が経過しても、人間は進化せず戦争を繰り返している。さらにフロイトは問いかけます。「すべての人間が平和主義者になるま
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ネタバレ付箋を大量に貼った。
子供を育てる身として覚えておきたいことばかりだった。読んでよかった!また読み返したい。
■メモ:
・やみくもにほめるのはよくない。好きな先生からたまに褒められることのほうが子どもには響く。
・先生は子どもを誉めるより先に、子どもからか尊敬される、好かれる先生になるべき。好かれる先生になるにはまず子どものフルネームを覚えること。子どもを軽視せず、子どもをまともに向き合う。子どもの話を聞くことが大事。
・みんな違ってみんないいというが、子どもは皆と同じをのそんでいるもの。みんなと同じにできるが先に来て、その上に多様性が乗っかってくる。
・人が一番幸せを感じるのは、人の