養老孟司のレビュー一覧

  • ものがわかるということ

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    人間自体が自然のものなのに都会のように人工物に囲まれて生活しているとおかしくなってくるのは当然だという。なるほど。そういえば自分も東京で生活していた時、肉体も精神も疲れてくると井の頭公園内の動物園によく行ったものだ。どこかで窮屈なものを感じていたのかもしれない。
    読後に少し肩の力が抜けた気がする。

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    2025年10月23日
  • 人生の壁(新潮新書)

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    今の社会はメンタルを病むという人がふえています。社会システムにどこか無理がある、あるいは社会が人に無理をさせている結果なのでしょう。物事を杓子定規に考えすぎることで、遊びがなくなっているのでしょう。共感しました。
    仕事中にお茶を飲みながら雑談する時間も与えない職場でがむしゃらに働き、会社に認められたい、後になにがのこるのでしょうか。会社に洗脳され、疑問に感じる日々を送ってます。いい加減が大事だと思います。

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    2025年10月16日
  • 超バカの壁

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    男性と女性の本質的な違いが書かれているだけで私にとって価値がありました。
    これで男・女論争に苦しむことも無くなるでしょう。

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    2025年09月26日
  • 人生の壁(新潮新書)

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     養老孟司先生の本は難しいと思い、読んでいませんでしたが、初めて人生の壁を読み他の本も読みたくなりました。
     わかりやすい内容で、共感できることがたくさん書かれており、繰り返し読みたい本です。

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    2025年09月18日
  • 老人の知恵

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    哲学論的な内容かと思いきや…完全に現代に対する論評!!今の時代、こうゆうのが読みたかったんだよ!と大興奮で、でもじっくりと、味わいながら読ませていただいた。
    日本語はボケるけど英語だとストレート表現になる、という話もあり、まさに今の移民政策にチクッとくる。政治家への苦言や、テレビ局の保守的な姿勢によるメディア統制まで。本の帯の説明には全く書かれていない内容が盛りだくさん。もっとたくさんの人に読んでほしい。

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    2025年09月18日
  • 骸骨巡礼―イタリア・ポルトガル・フランス編―(新潮文庫)

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    身体、死、墓をめぐる養老先生の思索の旅。『身体巡礼』の続編。
    もとは季刊誌「考える人」、2014年夏号~16年春号に連載(8回)。連載時のタイトルは「ヨーロッパ墓地めぐり」。単行本は『骸骨考』、文庫本は『骸骨巡礼』と変えられている。
    正編の舞台は中欧だったが、この『骸骨巡礼』は南欧。イタリアとポルトガル、そして(南欧ではないが)ちょいとパリ。正編に比べると、下世話の話や脱線もあり、全体的な印象は重くはない。むしろ教会、納骨堂や墓地は明るい。そして骸骨も!
    メメント・モリ。だれもがいずれ死ぬ。それが自然なのだ。

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    2025年09月16日
  • 身体巡礼―ドイツ・オーストリア・チェコ編―

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    メメント・モリ、身体と死をめぐる養老先生の思索の旅。
    季刊誌「考える人」、2012年春号~14年秋号に連載(8回)。連載時のタイトルは「ヨーロッパの身体性」。カラーページを飾っていた写真は、積み重なった骸骨、陳列されたしゃれこうべ、納骨堂、カタコンブ、人体標本……慣れない読者にはかなりインパクトがあったかも。
    養老先生の初期の著作に回帰したかのようで、なんだか懐かしい。しかも、今回は実地。かつて夢見た墓地や教会、故人や骸骨たちに会いに行く。まさに巡礼の名にふさわしい。
    中欧というのがなんともいい。始まりは、ヨーロッパの心臓部、ハプスブルクのウィーンから。しかも、ハプスブルク家の伝統では心臓だけ取り出して、遺体とは別に埋葬するという。洒落もきいている。

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    2025年09月16日
  • 人生の壁(新潮新書)

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    養老孟司さんの『人生の壁』は、一見すると難解なテーマを扱っているようで、実は驚くほど私たちの日常に寄り添った本だと感じます。「人生に意味を求めるな」「自然の一部として生きよ」という一貫したメッセージは、生きづらさを感じやすい現代社会において、私たちを縛り付けている「〜ねばならない」という固定観念から解放してくれます。難解な哲学書とは異なり、著者の軽妙な語り口と、昆虫学者としての豊かな経験に裏打ちされた具体例が、読者に深い納得感をもたらします。

    この本で特に印象的なのは、養老さんが「人生の壁」を、乗り越えるべき障害ではなく、「そこにただ存在する事実」として捉えている点です。多くの場合、私たちは「壁」を前にすると、どうにかして突破しようとします。しかし、養老さんは「壁があるなら、そこに道をつくればいい」「壁の向こう側に行かなくても、壁の手前でも生きていける」と説きます。これは、社会が求める成功や価値観に無理に合わせるのではなく、自分自身の「居場所」を自然に見つけていくことの重要性を示唆しているのでしょう。
    また、「意味」への執着を捨てるというテーマも深く心に残ります。人間は「なぜ生きるのか」「自分の役割は何か」といった意味を求める傾向がありますが、養老さんはそれは脳が作り出した幻影に過ぎないと言います。昆虫がただひたすらに生きるように、人間もまた、意味や目的を探すこと自体を放棄し、目の前の現象をありのままに受け入れること。その中にこそ、無理のない、穏やかな生き方があると教えてくれます。

    養老さんの思想から得られる最大の洞察は、「個人の限界を受け入れ、自然の流れに身を任せることの重要性」です。現代は、誰もが「特別な存在」であろうとし、過剰な自己実現を求めがちです。しかし、養老さんは、そうした自己中心的な考えが、かえって私たちを苦しめていると指摘します。
    私たちは、壮大な人生の物語の主人公であると同時に、広大な自然の一部に過ぎません。仕事で困難に直面したとき、それは「乗り越えるべき壁」ではなく、「自分に合わない環境かもしれない」というサインとして受け取ることもできます。
    無理に自分を変えようとするのではなく、自分自身にとって最も心地よい生き方を探すこと。そして、その過程で、仕事や人間関係の悩みは、案外取るに足らないものだったと気づかされるのかもしれません。この本は、私たちに、より肩の力を抜いて生きるヒントを与えてくれているのです。

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    2025年09月14日
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力

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    「子育てとか教育というのは、手間暇かかるものやんです」
    再度、読み返してまた納得しました。
    人として大事な三つの力
     「認知機能」 「共感する力」 「自分の頭で考える人になる」

    どれも「生きる力」

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    2025年09月12日
  • 人生の壁(新潮新書)

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    養老先生がさまざまな分野の話題について縦横無尽に語り尽くす! いつもの養老節でバサバサ切ってくれて気持ちが良い。そして、なるほどそんな見方もできるのかと、視野を広げてくれる。

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    2025年09月03日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    頭のいい人達だから、私には想像もできないような素晴らしい解決策が提示されてたら素敵だなぁと思って読んだけど、ますます考えさせられる、悩まされる?感慨深く興味深い内容だった。これが第二次世界大戦前のもの、というのがまた…ね。
    解説も本編並みのボリューム(笑)
    私とは考えが異なる内容もあって、勉強になった!
    また一つ賢くなった!(多分)

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    2025年08月31日
  • ものがわかるということ

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    すごく面白かった。野山を駆け回った田舎育ちだからか共鳴できることが多く、うるうるとした。途中、腑に落ちず?マークが浮かぶところもいくつかあり、また少し経ってから読み直すことが楽しみ。

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    2025年08月26日
  • 人生の壁(新潮新書)

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    ネタバレ

    養老先生の壁シリーズ。

    以下は気になった文の引用です。
    「仕事の本質は、目の前の穴を埋めることです。穴が空いていたら、困る人がいるだろう。だから埋める。その延長線上に偉業があるかもしれないし、ないかもしれない。(略)まず存在しているのは「穴」のほうです。需要といってもいいでしょう。自分のやりたいことが先にあるのではなく、求められることが先にある。」
    「準備できないこと、予期しないことが次々と目の前に現れて、それに対処せざるをえなくなる。人生はその繰り返しなのです。他人の物差しで評価される「スキル」は案外、役に立ちません。」
    「「すでに世の中にあるものには、何らかの理由があって存在している」ということでは納得しない人がいる。自分たちが正しいと思う論理を優先させる。そういう人は自分よりも社会が先に存在している、ということが理解できていません。」
    「契約書を整える、決めごとを言語化するといえば、何となくきちんと仕事をしている感じがするでしょうが、実際にはすごく無駄なことをしているのかもしれないのです。不信はコストを生みます。」
    「日本の場合は、常にこのように空気が物事を決めていく傾向が強い。(略)日本の場合、物事を良い方向に進めるには、空気を読んだうえで、上手に利用するように頭を使うほうが現実的ではないでしょうか。理屈を並べて正面からぶつかるよりも、空気に流されないようにしながら、なおかつ良い方向に持っていく。」
    「本当に「失われた三〇年」で片づけていいのか、と思う方もいるのではないでしょうか。良い面も十分にあったのではないか、むしろ日本が身の丈に合う大きさになる期間だったのかもしれない、と。」
    「今はあべこべになっている気がします。つまり、個人は先を見よう、考えようとして、若い時から老後の心配をしている。数十年後のことを考えている。ところが、国のほうは近いうちに来る大地震にすら正面から向き合っていない。その時々のトピック、政局のことばかりが関心事になっています。」

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    2025年08月19日
  • ものがわかるということ

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    ・人間は「同じ」ということがわかる。

    ・人間は変わり続けている。しかし、情報は同じまま

    ・知るというのは変わるということ。部分的な自分が死んで、新しく生まれ変わるということ。

    ・記号化してその他のものをみなくなっている社会。

    ・私たちは全員世の中に遅刻している。

    ・日本語で人は人間。人と人との間。つまり、世間がセットになっている。
    これは日本だけ。
    だからこそ暗黙のルールが多い。

    ・自分も人も変化している。

    ・対人の世界と対物の世界

    ・統計や情報で本人不在の社会。

    ・情報は変わらないが、人は変わる。

    ・脳とAIの違いは、体があるかないか。

    ・大人は、子供が好きなことをしている時に、それが何のためかという無意味な質問を繰り返す生き物。

    ・動物はほとんど絶対音感。
    感覚よりも意識が優位になった。


    ・答えが見えないことをいうと無責任になる。でも、あらかじめ答えがわかっていることなんて、ちっとも面白くない。

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    2025年08月04日
  • 超バカの壁

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    バカの壁、死の壁と続いてこれ。
    何故か前2冊よりわかりやすく感じた。
    なぜだ。なぜなんだ。
    それでも難しい。一度読むだけでわかったような気になりたくないような、また読み返したくなる本。
    毒舌でくすりとなるところもあり、とても好きだなあと思いました。

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    2025年07月26日
  • 人生の壁(新潮新書)

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    〇人生は精一杯生きることが大切
    現代的な考え方「ダイパ」「コスパ」「きちんとしないといけないと思いすぎる」「余白のない/いい加減が許されない」などは、人生をつまらないものにしたり人を不安にさせたりする。
     仕事や人との関わりは煩わしいもの。でもその煩わしさが、その人の人生と重みを作ってくれる。
     仕事は穴を埋めること。自分で考え、チームの役に立つ仕事をすることが大切。
     人より多い仕事、人間関係などは「修行」と捉える。日々を全力で生き、目の前のことに対処していくことが「修行」である。修行することで、自分の力がつく。

    現代を生きる自分の凝り固まった見方や考え方をほぐしてくれるような本。少し古いのかなと感じる内容もあるが、ほとんどの内容が「なるほどなぁ」と思い、心が軽くなる考え方だった。「仕事は穴を埋めること」「煩わしいことを楽しむことで(修行する)経験をつめる」ということは常に考えておいてほしいこと。

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    2025年07月16日
  • わからないので面白い 僕はこんなふうに考えてきた

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    20年ほども前に書かれた養老先生の著述を編集してまとめた本。今までに目にした内容もあるけど改めて今読んでもやはり心に響く。
    社会時評は様々な人による本が出ているが、養老先生世代の、実体験に基づく言葉は説得力や重みが違う。科学者らしい醒めた客観的な部分と先生の極めて実直で主観的なご意見、語りが、なんとも言えず魅力的で、先生の本はどれも大好きである。
    世の中ではそりゃないだろと思うようなことだらけだし、これからどうなっちゃうのかと思うこともあるが、なるようにしかならないし、社会がどうあろうと泰然としていられたらと思う。

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    2025年07月03日
  • 人生の壁(新潮新書)

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    タイトル買い
    今の私は第2章で救われる気がする
    ありがとう養老先生

    メモ
    ・準備できないこと、予期しないことが次々目の前に現れて、それを対処せざるを得なくなる。人生は、その繰り返しなのです。

    ・他人のことに関心を持たない人は、苦難の人生を歩まねばならず、他人に対してもおおきな迷惑をかける。人間のあらゆる失敗はそういう人たちの間から生まれる。

    ・自分とは中身のないトンネルのようなもの

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    2025年06月29日
  • 養老先生、再び病院へ行く

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    健康診断はとりあえず受けておくと長生きできる。現代医療は数値化された物しか見ていないから患者の個性や痛みに鈍感である。病院では不調があればどんどん医者に訴えるべし。ガンは抗がん剤治療や延命治療なとぜず緩和ケアだけならピンピンコロリとも言える。歯ブラシだけでなくフロスが大事。世界中で虫が9〜8割減った。大脳の発達により人間だけが死を怖がるようになった、などなど、養老先生と中川先生による病気と病院にまつわるお話。

    いつも変わらぬ安定の養老節だった。自分の病気すらネタにして鬼のように本を出しまくる養老先生も面白いし、本を出されたらやっぱり読んでしまう読者も面白い。理屈じゃない引力でもって読んでしまう。このままお元気に長生きしていただきたい。応援の意味も込めて星5点。

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    2025年06月24日
  • 日本の進む道 成長とは何だったのか

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    ネタバレ

    この本の主張は?
    「経済成長」をめぐる幻想と実態を、解剖学者・養老孟司と地域経済の専門家・藻谷浩介が対話形式で読み解く一冊。
    日本社会が盲目的に信じてきた「成長」の正体を疑い、人口減少や自然災害リスク、地方の暮らし、世界標準から見た日本の特殊性をもとに、「これからの日本に本当に必要な価値とは何か?」を問い直しています。

    印象的だったポイント
    「経済成長」が今やバズワード化し、実態を伴わずに使われていることへの違和感

    高度経済成長の記憶がある世代とそうでない世代の価値観の断絶

    アベノミクス下の株価上昇と実体経済の乖離

    日本の都市人口密度がいかに高く、地方分散が進んでいないか

    「空気」で動く日本社会が、自律的な未来戦略を描けずにいる現実

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    2025年06月23日