養老孟司のレビュー一覧

  • こどもを野に放て! AI時代に活きる知性の育て方

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    ゼット世代です
    まだ読み終えてはいないのですが
    自分がそろそろ子育て世代になるなと思い
    自然とかけ離れている現代でどう子育てすれば良いのか少しでも参考にしたくて買いました。
    子育てについてだけではなく、最近感じている世の中のおかしなこと(気候変動や自然を考慮せず、便利さや効率重視になり開拓してしまっている現状など)についても議論されており
    痒いところに手が届くような、自分たちが感じていた違和感を言語化してくれている感じがして読んでいて納得の嵐です。
    人生の参考書でもあります。

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    2024年08月30日
  • ヤマケイ文庫 「身体」を忘れた日本人 JAPANESE,AND THE LOSS OF PHYSICAL SENSES

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    対談形式で、日本の森林利用や子供の遊びについて意見が交わされていた。どんなことを考えている方々なのかを理解するのにいい一冊だった。里山保全に関する話題の中で、実用性のない活動は続かないという話が興味深かった。

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    2024年08月28日
  • 日本の歪み

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    普通は敢えて考えないようにしている難しい問題。歪んでいても日常生活は支障ない(もしくは支障ないものとして打ち捨てておける)。
    自分自身で考えられない私のような人間は、このような本を読むとなるほどなぁと大いに感心し、勉強になる。
    立派な先生方のおっしゃることをある程度は理解したり共感したりすることで、自分は我が国の抱える問題について無関心ではない、どちらかというと意識高い系の人間であるかのように思ってそれだけで満足感を得ている部分もあるが。
    歪みを持ってるのは日本だけじゃないと思うし、歪みについて偉い先生方が鼎談したところで解決するものでもないだろう。しかし、ちょっと立ち止まって考えるのは意味が

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    2024年07月27日
  • ものがわかるということ

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    本のタイトルである『ものがわかるということ』ってどう言う事だろう?と思い、本書を手に取りました。

    何でも単純に明確にしようとすれば理解できると思っていましたが、どこかに正解があるはずと思い込み、意味のないものに意味を見出そうとしたり、理解できなくても良いものを理解しようとしたりしていたのだなぁと、改めて考えさせられました。

    また今までは自我と言う考えに近かったので、心で相手に共感するから心は同じもので、身体が個性であると言う考えは新鮮でした。

    身体の感覚に従う、時にはファクトやエビデンスすら疑う。やるべき事をやる忍耐が必要。など、程度の問題では大切ですが、行き過ぎれば良くないのでは?と言

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    2024年07月27日
  • こう考えると、うまくいく。~脳化社会の歩き方~

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    いいお話だった。人間が頭の中で作り出した世界を人工の脳化社会と呼んで、自然の身体とはわけて考えていた。わかりやすい。田舎の自然が残っている不便なところに住んで、コンピューターの中の世界で生きるというのが、これからの情報化社会での在り方なのではないかというところは、自分の子どもにも伝えたいと思って、妙に納得した。

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    2024年07月25日
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力

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    養老孟司氏が子ども、社会、教育といったテーマで4名の著名人と鼎談したものを書籍化した本書。

    社会を整えるには、教育の段階で人を整える必要があるが、ITの時代に入り、効率化、画一化が進んでいる。これは進化しているようで、退化しているのかも知れない。

    子どもはもとより自由で天才だ。五感を使った体験はその能力を飛躍させる。インターネットやゲームは視覚と情報処理に偏ってしまい子どもたちの大切な時間を奪ってしまっているかもしれないと。

    子どもたちよ、虫取りに行け笑

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    2024年07月14日
  • ものがわかるということ

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    自分で体験した感覚を大事にして、まわりと比較してどうこうという価値観に囚われないようにしようと思った。わかったつもりにならずに変化していく前提を忘れずに自分の変化も他人の変化も喜べるような人間になりたい。

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    2024年07月13日
  • 世間とズレちゃうのはしょうがない

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    効率重視で生きづらい世の中だけれど、わたしたちはともすれば世間の枠からはみ出しがちになるのだけれど、なんとかかんとか帳尻合わせてうまく生きてゆくことがだいじ、そんなヒントが詰まった本。

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    2024年07月11日
  • 老い方、死に方

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    大事なこと、知っておきたいことがたくさん書かれている。
    特に第3章の藻谷さんとの対談は目から鱗の内容だった。

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    2024年06月03日
  • ヒトの壁(新潮新書)

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    ヒトの壁
    著:養老 孟司
    紙版
    新潮新書 933

    帯に、「他人の顔色をうかがい過ぎていないか」とあり
    また、「人がヒトであるという実感から問い直す」ともある

    まあ、素直ではなく、一言多い、皮肉屋としてのことばであろうと、読んでいきました

    80のじじいだから、放言しても影響はないのだが、そうでなければ、そうとうの物議を醸しだすことは明白であろう

    気になったのは、以下です

    「世のため人のため」:教育勅語の「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ」をいつの間に覚え、いまだに忘れていない

    「良いことは、人に知られないようになりなさい」、つまり悪いことと同じだなぁ

    不要不急は、実は若い頃からのなやみだ

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    2024年05月28日
  • 死の壁

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    96歳の年寄りの介護をしている者として、何時も死について考えているけれども、先生の本を読んで考え方やっぱりこれでいいんだな、と感じた。

    なるようにしかならないし、考えたって仕方ない。

    常に死について考えている母を看ていると、可哀想になるけれどこればっかりは、優しくはできない。変に優しくしていると寄りかかって来てこちらの精神が巻き込まれてしまうから。何事も客観的に前向きに捉えることだ。

    今、生きることも、死んでいくことも、経過にしかない。

    客観的に観ながらの介護、死に対する考えを母に教えてもらって毎日である。
    それもそんなには続かないんだからな。

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    2024年05月28日
  • 時間をかけて考える 養老先生の読書論

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    科学も知性も、また、考えることや文字を読むことも含めて、「要約して、前進する」ということが、生物が培ってきた遺伝子の成長にも似て、私たちの住む世界の大切なことを教えてくれたように思えました。
    私はどちらかというと、リベラルというよりは、伝統保守の気持ちを含む者です。総じて歴史とはまさに、前述の大切なことそのものだと思えたのです。先人たちが残してきたものを、要約して、自分たちなりに理解し、少しだけ前進する。時代を壊さず、かといって停滞もせず、そのときに生きる人々の価値観や心のゆとりに寄り添って、ゆっくりと、けれど確実に少しずつ進んでいくこと———それこそ、歴史や伝統が胸を打つ面白さだと、そう信じ

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    2024年05月28日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    元々虫好きなヤマザキ氏が箱根の養老氏の昆虫館?を訪ねた事から始まった、養老孟司氏とヤマザキマリ氏の対談集。
    虫嫌いの私としたらちょい距離を置いて、と思ったが確かに導入部や例えで昆虫は出てくるものの、大半は2人の全方位にわたる博識の一端を垣間見せてくれる対話で、深く深く同意しながら読み終えた。

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    2024年05月26日
  • 時間をかけて考える 養老先生の読書論

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    この本は、この本だけで終わらない。
    次々と次の本へと興味や世界が繋がっていく為、本を紹介されて「ハイそうですか。」と、終わらないものです。
    今回の一読で繋がった本を早速探しに行ってきます。
    また読書の連鎖が途切れた時に手に取ろうと思います。

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    2024年05月24日
  • 「自分」の壁

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    「自分」の壁
    著:養老 孟司
    紙版
    新潮新書 576

    最初の主題はいわゆる「自分」という問題です。
    残りはなんとなくそれにも絡んだ、さまざま話題です

    気になったのは、以下です

    ・戦後、日本人は、「自分」を重要視する傾向が強くなりました
     これは欧米からの影響によることころが大きいでしょう
     その結果、個々人の「個性」「独創性」が大切だとさんざん言われるようになったのです
     教育現場ではもちろんのこと、職場などでも「個性の発揮」を求める風潮が強くあります

    ・そんなものがどれだけ大切なのかは疑わしい。これまでにもそのことを繰り返し書いて、話してきました。

    ・個性は放っておいても誰にでもあ

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    2024年05月21日
  • 生きるとはどういうことか

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    【目次】

    まえがき

     人生
    人は何のために生きるのか/生きているという話/死なないつもり/発見の眼 自分の発見/人生論/生きるとはどういうことか

     環境
    いのちの大切さ/水と虫/里地里山を想う/田舎暮らしの勧め/半農のすすめ/島の自然

     思考
    時空と納得/隣の芝生/科学とはなにか/自我と死/理想と現実/自然と人工/型と慣例/複雑ということ/四苦八苦/わかるとは、どういうことか/色即是空

     脳・意識
    情報と人間/儀式と情報/情報と誤解/意識の世界/論理と無意識/モノと情報/繰り返し/笑いの共通性

     世間
    東男と京女/江戸の政治/世界は一つでいいか/言葉とウソ/過去を問う/人を見る/典

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    2024年05月18日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    博識なお二人の対談。読み応えがあった。
    割にさらっと読める感覚もある。
    と言いながらじっくり用語を調べながら読んだが。。

    目標をたてるというよりながされるように生きる。
    それも素敵だし自然に近いと確かに思う。
    ただ、楽に生きたいと思うが故に数学に逃げ、機械に逃げ、システムエンジニアになった自分からしたら耳が少し痛い…
    なにを楽と捉えるか次第でもあるが。

    家族至上主義なイタリアと、社会性、同調性などの方が重視される日本。考えてみたらそれらはかなり差があって、遺伝子的に組み込まれてるのかなとも感じる。

    他にもなるほど、と感じるエピソードが多かった。

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    2024年05月11日
  • 無思想の発見

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    読みやすいが、養老さん節が多い(笑)しかし、日本の思想を総まとめ出来るし、最後には「じゃあどうするのか」という部分まで書いてくれている親切な本だと思う。

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    2024年05月06日
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた

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    養老先生の本は今まで色々読んできたが、いつ読んでも心に響く。「脳化」した世界で、自然じゃないことにも気づかず、色々な物事をきちんと処理しようとアクセクしてしまう自分には、時々養老孟司の本が必要かも。養老先生の自伝の部分も、Q &Aの部分も、とても興味深く、共鳴するところがある。
    養老ファンにも、養老孟司を読んだことない人にもおすすめの本です。

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    2024年05月01日
  • 日本の歪み

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    1人ずつの考えが面白いのに、3人まとまったらどうなるんや?って思いながら読んでました。

    幅広いテーマで日本のことを考えられるのでおすすめです。

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    2024年05月01日