AIの壁 人間の知性を問いなおす

AIの壁 人間の知性を問いなおす

850円 (税込)

4pt

人工知能(AI)技術の飛躍的発展により、近年「AIが人間の知能を超える」と言われるようになった。しかし、そもそもAIは本当に役に立つのか? AIと人間の知性の違いはどこにあるのか? 常々「脳」と「意識」について考えてきた解剖学者・養老孟司が、各界のトップランナーと縦横無尽に議論を交わす。 ■AIの発展がめざましい棋界に身を置く棋士・羽生善治 ■経済学者であり、AI技術にも精通する井上智洋 ■著書でテクノロジーと人間のあり方を考察してきた哲学者・岡本裕一朗 ■人工頭脳プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」を進めてきた数学者・新井紀子 4人の叡智との対話から見えてきたのは、AIの限界と可能性。AIはいわば「高級な文房具」、AI化がむしろ「人間本来の暮らし」に戻れる余白を作ってくれる……AIの限界と日本の未来を語り合う、知的興奮に溢れる4つの議論。

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AIの壁 人間の知性を問いなおす のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年11月22日

    最近、養老さんにはまる。

    養老節で巷にあふれるAI論を退けるのが痛快。
    将棋で人とAIと戦わせてどうする。徒競走とバイクの勝負のようなもの。

    この色づく秋、都会の公園でも変化する。

    画面の中の変化とは違う空間を感じる世界。
    AIよりも5Gとその先、VRによるメタバースが木々のゆらめく空気感を再...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月31日

    80代とは思えない、未来を考えている内容でした。羽生善治さん、井上智洋さん、岡本裕一郎さん、そして新井紀子さんの対談ですが、高度成長時期からたくさんのテクノロジーに囲まれて生活していると、人間は知らない間にAIのように無駄のない整理された人間を望みはじめているのが、最も危険な社会ではないかと感じてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月17日

    AIに支配されるのは人が作った世界(脳化社会)であり、自然そのものはAIにも予測不能である。人間の発達とは脳を騙すことや鈍らせることで、その過程にあるのがAIなのではないか。そう考えると、感性を磨く(というか戻す)方法は病気、例えば統合失調症などになることなのかもしれない。今回も養老先生に勇気をもら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月16日

    まぁ、いつもの養老先生トーク。「ん?!」と思って考えさせられる。いまひとつ根拠がわからない、とか、それは恣意的な解釈にすぎないのではないか、と思うことはままあるが、それを刺激にいろいろ考えてみることには価値があると思う。答えを求めるのではなく、考える種を見つける本。最後の新井紀子さんとの対談が養老先...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月30日

    AIに関して、一見すると関わりの低いように見える著者と様々なジャンルの業界の方々の対談を通して、AIに関してだけでなく、現代社会に欠けているものが伝わってくる書籍。
    AIというテーマを通して、現代社会のあらゆる問題が浮き彫りになっている。

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    Posted by ブクログ 2020年11月16日

    人間とAIの関係を考えている人におすすめ。

    【概要】
    ●人間とAIの関係について対談(コロナ禍以前)
    ・AIから見えてきた「人間の可能性」/羽生善治氏
    ・経済はAI化でどう変わるか/井上智洋氏
    ・AIから人間を哲学する/岡本裕一朗氏
    ・分からないことを面白がれるのが人間の脳/新井紀子氏

    【感想】...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月15日

    養老孟司さんと4人の叡知のAIについて語らう。

    羽生善治さんとの語らいでは、AIと将棋の相性をあげてひとのもつ先入観を排除して、古い手でくることもあり勉強になるという。
    養老孟司さんのAIを高級な文房具という考え方が、たかがAIぽくて良かったです。

    井上智洋さんは、ベーシックインカムとAIの親和...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月14日

    養老孟司がAIをテーマに4人の識者と行った対談を収録した一冊。私自身はIT企業に勤めていることもありAIには肯定的な立場なのだが、五者五様の問題意識は謙虚に受け止めたい。少なめのボリュームながら民主主義から男性学まで縦横無尽に議論が往来する新井紀子との対談が特に面白かった。「わからないから面白い」は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月05日

    コロナが流行する前の講演で、「『遺言2.0』はいつ出ますか?」という質問に対して、先生は「それはわからないが、AIについては書きたいと思っている」とおっしゃっていた。本書は対談の形式をとってはいるものの、ある意味ではこの問題に関する先生なりの総論だと言えなくもない。
    いまから三十一年前、先生は『唯脳...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年05月05日

    2020年発刊であるが、2019~2023年頃までの間に生成AIが爆発的に進化・浸透したため早くも既に時代遅れの感がある。

    4人の専門家との対談本だが、さほどケミストリーが起きていない。
    お互いを尊重し、それぞれの主張をしているが、お互いの情報と主張を出し合っておしまいになっている印象。

    養老孟...続きを読む

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