養老孟司のレビュー一覧

  • 脳は耳で感動する

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    現実を豊かにするために言葉はある。変わりようのない事実を、言葉によってどれだけ豊かなもににすることができるか。彼が描くことで日常的なものごとがある豊かさをもって浮かんでくる。言葉とはそのように使うもの。言葉というものは何でもないことを豊かにしてくれるものであるべき。世界を貧相しちゃいけない。互いの関係を豊かにするために言葉を使う。

    情報化と情報処理の違い。

    養老先生の博識ぶりがすごい。脳化社会。ああしたらこうなる思考から抜け出して、こういう状況だったらどうなるだろう?と物事をみる。
    人間社会と自然世界のバランス。

    2026.3.2

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    2026年03月02日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    とても癒されました。
    毎日の暮らしの中に共存している
    猫という生き物が、たくさんの
    作家の方々の憩いであり
    生きがいであり、無くては
    ならない存在でした。
    家の猫も保護してから3年
    猫を飼った事もない家族の中で
    その存在感の大きな事、
    角田光代さんの文章の中に
    (以前は、自分は自分はという
    感じで暮らしで辛かったところに
    猫がきて自分以外の事に心を
    持っていけるようになった事で
    楽になった)とありました。
    まさにそれです。疲れたけど
    とりあえず猫に餌をあげようと
    声をかける事で気持ちが良い
    方向に切り替えていける。
    猫って不思議な生き物です。

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    2026年02月26日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    文化の発展とは、人間が理性的な存在であるという証の成果でもあります。二つの欲動に流され、権威に溺れ、人間としての理性を放棄することは、オルテガ・イ・ガセットの説く「野蛮」(barbarie)に他なりません。人間は、他者を尊重することができ、他者と意見を交わすことができます。文化の発展とは、人間が「より人間らしく」生きる姿勢の表れだと思います。現在でも続いている戦争という「文化の衰退」が、少しでも早く無くなることを祈るばかりです。

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    2026年02月21日
  • バカの壁

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    色々な角度と言葉で、世の中や社会を捉える考え方そのものを言語化している。
    その内容の中でなにか明確に得るものがあったというよりは、
    養老先生の生まれた時代や年齢を考えた時に、
    相当柔軟な思考や広い視野の持ち主だと感じて、そこに一番感銘を受けた
    主観ばかりで入り込んでいかないように、フラットで柔らかい視野を持ち続けたいし、その方が人生楽しそうだなと率直に思った

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    2026年02月14日
  • バカの壁

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    p.70
    他人のことがわからなくて、生きられるわけがない。社会というのは共通性の上に成り立っている。人がいろんなことをして、自分だけ違うことをして、通るわけがない。当たり前の話です。

    おっしゃる通り。

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    2026年02月05日
  • 日本人が立ち返る場所

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    内容の割合が養老先生が3、内田先生が7くらい。

    個人的にはもう少し養老先生のお話を聞きたかった。

    内田先生の育児に関してなど知らない部分を知る事ができた。

    子供が野生と現実の中間的な存在であるとは知らなかった。

    劇場が額縁である事、感情は主観と主観から生まれる事も勉強になった。

    お二方とも知識豊富なので、対談から勉強になる事が多かった。

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    2026年02月02日
  • 日本人はどう住まうべきか?

    今に通じる住まい方・住居の在り

    2012年の本だけど、二拠点居住のすすめとか現在推進されてる提案が随所に散りばめられており、さすが先見の明があるお二人だなと思った。
    個人的には、家はもともと公共空間で、プライバシーを考えすぎた結果貧しくなったという視点が目から鱗だった。
    そして2012年がもう15年前ということに戦慄を覚える。。

    #タメになる

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    2026年02月02日
  • 日本人が立ち返る場所

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    「話」というものに対しては、その場の跳躍を最も大切にしてきたつもりでしたが、自分で思っていたよりも、一貫性とか論理性、着地点を求めていたことに気づかされました。

    つまり、「さっき言ってたことと違う」「こういう話はこういう風に帰結する」といった具合に頭の中である種のレールを意識してしまっていたわけです。

    でも今回は養老先生がどちらかと言うと聞き手ということもあり、内田先生が、養老先生の胸を借りる、もっというと、養老先生ならむちゃくちゃやっても大丈夫でしょ!という感じで脳内のドライブをバシバシに言語化していて、それに振り回されてるうちに、「やっぱり跳躍ってカッコええな」と思えてくる。

    このカッコ良さは我々世代が確実に受け継いでいかなければいけない。

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    2026年01月25日
  • 脳は耳で感動する

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    最初は二人の哲学的な話で難しかった。ですが、全て読み終えてとても面白かった。

    特に印象に残った言葉は、人生は1つの作品作りであるという言葉だ。久石さんの音楽は始まって盛り上がり終わる。それが人生と同じことである。
    自分の1つの人生という作品を作るにあたってゴールを定めることなく追い求め続けることが大切だなという風に思った。

    改めてこの時代をどう生きていくのか、どう考えてどう?乗り越えていくのかと考えさせられる1冊だったらと思う

    もう1つ印象に残ってるのは
    共鳴共感共同体、をやり続けるでなく、そこには社会との共鳴だったり、1つのコミュニティの中の共同体があり、その中のつながりをどう作りどうこう構築しているのか?、やっぱりその中で登山というのは改めて素晴らしいスポーツだと思った。

    あと、音楽は論理的で決まった音符の数の中で作り上げていくものである。これまでの経験とによってひらめきが出てくるが、そのひらめきを掴むこともまた実力。そこから広げていくのもまた経験。

    与えられた壁課題するよう、乗り越え面白がる力知るということ、新しいことを知るということの無上の喜び。

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    2026年01月24日
  • バカの壁

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    自分が何かを実現する場は外部にしか存在しない。人生の意味は自分だけで完結するものではなく、常に周囲の人、社会との関係から生まれる

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    2026年01月14日
  • 人生の壁(新潮新書)

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    理詰めで経済合理性から面倒な社員を異動させても、隣は困る、会社全体は何も変わらない
    むやみに「個の尊重」をしないことが、出光興産の「大家族主義」の本質
    あいまいなことは悪いことではない、むしろあいまいさを許さない社会は厄介だし、GDP等数字に惑わされたり、タイパやコスパといった価値観を追求することに流されてしまい、「今日」の大切さや精一杯生きることへの真剣さを見失わないように
    人生はそもそも厄介なものであり、学習の場
    生きる意味を過剰に考えすぎず、自分にとっての居心地いい状態を知っておき、
    とらわれない、偏らない、こだわらない
    他人にわかってもらうことを期待せず、軽く生きてることを心がけてみる
    「体が資本」、体がもつエネルギー全般に意識を向け体力をつけること

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    2026年01月12日
  • ものがわかるということ

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    型にはめてことを繰り返して、同じようにできないことを知って、それが個性だと気づくというのは新しい視点だった。自分には個性があると思って考えても結局何もわからない、病んでくよなあ。自分を中心に置きすぎるからよく分からなくなる。逆で自分を合わせに、目の前にあることを好きになるよう動く方がよっぽどいい。また、人がAIに寄せてるという視点も面白かった。カラオケの楽しさが分からなくなりそう

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    2026年01月11日
  • ものがわかるということ

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    会社にいてマネジメントを齧ると、人間がすごく単純なもののように感じられてきていました。

    30分〜1時間の1on1のなかで交わした言葉と、
    3ヶ月に1回の評価で、5行くらいに収める言葉

    それが全て。
    その中身も結局平準化された業務から大きく逸脱しないので、よりパターンが限られてくる。

    この本を読んでみて、情報社会の中で、不変的な言葉に人を当てはめようとするから、そういうことになるということがわかりました。

    これからも会社にいる以上、そこから大きく外れるようなことはないと思うけど、
    人は変わる。
    今日と明日のあなたと私は違う。

    人をわかった気になることはないように努めていこう、と心に刻みました。

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    2026年01月11日
  • 耳で考える ――脳は名曲を欲する

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    ・何かを発明発見する人には、偶然を捕まえる能力が必要。

    ・特に若い人たちを見ていると、言葉が何かを表現するもの、伝えるためのものではなくて、自分を慰めるものになっている。

    ・真っ赤な嘘であることを保証されたものは人の心をつかむ。
    教会と劇場。

    ・どうやって嘘をつくかの大前提がしっかりしているかしてないかがフィクションの基本。

    ・人と動物の違いは合わせることができるか。

    ・相手の立場に立つことができるから、合わせることができる。

    ・全然違う分野であって、相互に話し合いをしているはずもないけど、そこになにか時代との共鳴感が通奏低音の様に流れている。
    いい創作とはそういうものではないかという気がする。

    ・宮崎さんも村上さんも、今という時代に寄り添って普遍的なものを探している。

    ・古典は共感性が強く、普遍性がある。

    ・オリジナリティは新しい共感を発見すること。

    ・俺の一生は俺の作品

    ・芸術とは、ある分野で、1つの何かをとことんまで突き詰めたときのありようを示してくれている。
    自分の一生を重ねられるから、託せるから価値があった。
    生きている意味を感じられた。
    自分の生きる意味を神に預けられたら楽だが、皆怠けてしまう。

    ・第三者が人生という人の作品に手を加えてはならない。

    ・「ああすればこうする」的思考が現代の問題の根幹。

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    2026年01月07日
  • 世間とズレちゃうのはしょうがない

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    伊集院光も養老孟司も好きなので読んでみた。
    この2人が好きなひとは多分世間からズレがちなひとが多いと思う。だから、2人の感じているズレがよくわかるし、それぞれの世間へのアプローチの方法に感心しきりだった。
    大体のひとは、伊集院さんのように客観視して立ち回ることもできなければ、養老さんのように悟り切ることもできないので、そういった意味で役に立つ本ではない。でも、世間からズレてる先人の世間との付き合いかたを見て、自分はどの辺にいるか、自分はどうやって世間と付き合っていくかを考えるのには良い本だと思う。

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    2026年01月02日
  • バカの壁

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    2025年最後の本

    「塑する思考(佐藤卓)」で書いていることと近く読みやすかった。

    あやふやなつかみどころの無い現実に対して、それを考えることを放棄したり、簡単な答えを知って終わることは現代社会に蔓延っていると感じる。特にスマホですぐに調べられる時代では、身体を使って脳を入出力することが減っている。

    常に万物は流転しており、それを自己にもあてはめる話は目から鱗。自分は意識と無意識から成っており、無意識にも目を向けているか、またその中でも自己は常に更新されておりその前提で人と関われるかなど。他人が変わるのは当たり前と捉えないといけないし、逆に自分は身体を動かして世界と交わってアップデートしていかないといけない。

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    2025年12月31日
  • 人生の壁(新潮新書)

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    どうやら期間をあけて2回目に読んだらしい。全部読んでみたら、一度は全部で読んでるということに気づいた。養老孟司先生の言ってることは、本当に、よく腑に落ちる。もう前から腑に落ちているけど、改めて感じる。スラスラ読めてしまう。このリズムというか、語り口が好きなんだなあと思う。

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    2025年12月17日
  • 無思想の発見

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    日本人は思想やイデオロギーを公言するのを憚る。私には思想はない、ノンポリだという姿勢でやり過ごす。目立つことを避け、周囲と同じ趣きになびき、文化や行動を同調することで安心する。果てに考えることまで放棄すれば立派な従属…いや日本人へと向かう。そうなると権力側はシメシメ、ってなもんで一億総カモられ人なのだ。この現状を憂うか諦めるか、私たちはとにかく真摯に受け止め考える。決してアンサーはひとつではない、多様性、さまざまな意見を聞くデモクラシー、そこはゴール無きいばらの道だけど光明は見えてくる。

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    2025年12月14日
  • 脳は耳で感動する

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    リズムの良い文章ですらすらっと読めてしまうが、話の内容は奥深い。

    「見て感動するより、聴いて感動する方がよっぽど多い」に最初はそうだっけ?と思ったが、耳が持つ「遠心性」と「求心性」で映画なんかでもグッとそこに惹きつけられるし、歌を聞いてるだけで泣けることもあるなぁ、と。

    巨匠2人の深い知見や様々な経験から見える世界をお聞きするだけでも面白かったが、「根本的に人と人が理解するのは『共鳴』だけ」というフレーズはとても腑に落ちて、自分がああ、これだな、というときには聞いた言葉からどんどんイメージが立ち上がっていく感覚があるので、それこそが、共鳴=響き合うなんだろうなぁと改めて認識した一冊。

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    2025年12月06日
  • 「他人」の壁

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    ・他人とは分かり合えない。深く関わるほどに誤解が増える。そして別に困らない
    ・それでも、わかる瞬間がある。その訓練に飲み会が最適。
    ・自己も他者も関係性も常に変化し続けている。
    ・世界は意味を持たない。人間にとって意味の無いものが大半。しかし、人間社会は意味を求め、意味のあるもので満たす(情報化社会、あるいは脳化社会)
    ・全ての情報は変化しない過去のもの、死んでいる
    ・子供はコントロールできない自然に近い存在。
    ・「あるんだからしょうがない」という寛容さが大事

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    2025年11月17日