養老孟司のレビュー一覧

  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    ネタバレ

     アインシュタインとフロイトが戦争をテーマに議論を交わした手紙について。
     冊子の薄さと、文章の平易さから読むことを決めた。しかし、テーマと内容は決して浅くない。もちろん紙面上の限界はあるため深く掘り下げきれないところもあるが、国際機関の存在や文化による啓蒙など戦争を起こさないようにさせるための人間の試行錯誤について述べることを通して戦争論にアプローチしている。
     権利や権力(暴力)の取得とその変遷、少人数による支配と多数による支配が表裏一体であること、などの分析が興味深かった。

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    2023年01月05日
  • ヒトの壁(新潮新書)

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    人の機能を細分化すると社会の構図と同じになる。意識に無があるように都市機能に無秩序【欠陥】があるのは力学による負の自然作用らしい。

    シンギュラリティ到来により完全社会が実現した時、負の矛先はどこへ向けられるのか…

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    2022年12月30日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    1.著者;①アインシュタイン;理論物理学者。特殊相対性理論や一般相対性理論が有名。光量子仮説に基づく光電効果の解明で、ノーベル物理学賞受賞。②フロイト;精神科医。精神分析学の創始者。<解説者>③養老孟司;解剖学者。「バカの壁」は450万部を記録。戦後のベストセラー5位。第一位は「窓際のトットちゃん」④斉藤環;精神科医。「世界が土曜の夜の夢なら」で角川財団学芸賞受賞。他にも共著で小林秀雄賞受賞。
    2.本書;国際連盟がアインシュタインに「今の文明で最も大切と思える事柄を、好きな人を選び、書簡を交わす」事を依頼。彼は、フロイトに戦争(人間を戦争というくびきから解き放つ事は出来るのか)について、手紙を

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    2022年12月14日
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力

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    ネットでだれとも繋がれる時代にどう関わっていくのか!自分がしてあげたいから子どもは何がしたいのか?
    学生の頃勉強する意味がわからなかったけど今なら何をするためにはどうしよう?なんでだろうと考える力が大切だと再認識した本。養老先生と著名な先生との対談本!めちゃくちゃ面白かった!自然がいいですよ!

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    2022年12月06日
  • 「自分」の壁

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    養老さんがこう考えたよっていうのがわかる本。共感できるポイントが見つけられるかどうかで楽しめるかどうかが決まりそう。

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    2022年11月06日
  • 「自分」の壁

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    解剖学者として培ってきた養老孟司さんなりの意見なので、評価自体は読む人の生き方や信念、思想に左右されてしまうんだろうけど、一つ一つの単元に対する考えを知ることができるというのは、一つの価値だし、そういう点で素晴らしい本だと思った。
    特に、自殺者が増えている日本、自分は自分だけのものではないという共有思想の人格教育における重要性、師を徹底的に真似る本当の真意、人生の負荷をどこまで自分の胃袋は消化できるのか?

    また、現在の日本の姿、効率や成果主義、個人主義など1990年からIT業界を握ることのできた欧米の勝ち筋を真似るやり方に疑問を抱いていたのが言語化されていた。
    日本には日本独自の強さや良さが

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    2022年10月10日
  • 科学のカタチ

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    「猫が30歳まで生きる日 治せなかった病気に打ち克つタンパク質「AIM」の発見」の著者である宮崎徹さん。
    気軽に読める本ではないと諦めていたところ、この本が出た。
    対談テーマを「ネコの進化や寿命について」として、養老孟司さんから宮崎徹さんのAIM研究の評価を引き出そうという企画だった。
    ところが、「生物の仕組みには、ほかにも不思議なものがある。」と言って、養老先生が昆虫の「完全変態」の話を持ち出した。

    私も子供の頃から神秘的だと感じていて、今でもわけが分からないことの1つが「完全変態」。
    オタマジャクシに足が生えて、手が生えて、尾が吸収され、カエルに姿を変えるのも凄いが、
    蝶という昆虫が、幼

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    2022年10月06日
  • 世間とズレちゃうのはしょうがない

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    伊集院光と養老孟司の対談で、世間とのズレや折り合いを付けて行く生き方、空気を読むなどがテーマの本です。
    対談なので、とても読みやすい文体です。
    世間とズレている生き方を怖がっている伊集院さんが、養老先生から昆虫や脳の話、解剖学の話、都市化の話などを上手に引き出していて、面白いです。

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    2022年09月13日
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力

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    子供の教育をテーマにした養老先生と4人の碩学の対談集。
    4人は心理学や脳神経学の権威であったり、画期的な教育方針で知られる学園の学園長であったりさまざま。それぞれの視座から今の子供が置かれている環境の問題点を考察しているのだが、その見解はかなり近いところに着地している。

    サブタイトルの「三つの力」とは、「認知機能」「共感する力」「自分の頭で考える人になる」。デジタルネイティブとして育ち、情報の洪水に受け身一方になりがちな現代っ子がこの三つの力を手に入れるには、自然や人との交わりの中でナマの体験をすることがやはり何よりも大切なようだ。もっと早く読みたかったなあ。

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    2022年06月24日
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力

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    第1章の方は著作を読んだことがありましたが、他の方はこの本で知る人たちでしたがどの方もお話が興味深く、読み応えありました。
    養老さんが、知識豊富なだけでなく問題意識を抱く着眼点が素晴らしく、対談の意義がある本でしたが小難しくなく読みやかったです。
    日々流されて生きているといういか、毎日に必死にしがみついていると茹でガエルの法則のように危機感を抱くセンサーが鈍くなり見過ごしていたのだなと思わされました。

    「脳化社会」ということは大変共感できましたし、『スマホ脳』で読んだ問題に対しても、同様に危機感を抱いているということがわかる、個人的に点と点が繋がった気がしました。

    自分が子供だった頃と、今

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    2022年06月14日
  • 死の壁

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    死は観念ではなく、日々トイレでひねり出さねばならないウンコと同じく、有機的でどうにもならないものなのだという養老節に、毎度のごとく唸らされました。

    都市化と共に生活の場から死も消えたというのは納得です。都市というのはクリーンで支配できるものに満ちています。汚らしいもの、秩序を乱すものは許されず、周辺に追いやられます。当然、臨終は病室においやられ、すぐに匂いを発する死体などもさっさと焼却処分される。野生動物の死骸すら、その日のうちに処理されて目につきません。

    こうして本物の死はかくされ、無味乾燥かつ抽象的な数字におきかえられる一方で、フィクションの世界では残酷で派手な死が跳梁跋扈する。それで

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    2022年06月23日
  • 「他人」の壁

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    題名は「他人の壁」ですが精神科医の名越先生と養老先生が日本社会から家族から夫婦からSNSから子育から動物から国際問題など幅広く対談されています。養老先生が大学生に「お迎えが来ましたよ」と言われサラッと流した場面は爆笑しました。下手なビジネス書を読むより楽しい対談でした。

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    2022年06月05日
  • 猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    養老孟司さんが、ゾウムシから幼少時代、現代のSNSから限界集落、世間や国、愛猫のまるちゃん、病院や病気などさまざまな話をしていてまるで大学の講義を聞いているような面白さでした。

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    2022年06月02日
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 養老孟司 特別授業『坊っちゃん』

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    ネタバレ

    夏目漱石は世間と自身のズレを描いた。大人になるとは、年齢や身長ではなく自分自身で考えるということ。坊っちゃんが大人になる過程を通してそれを小説に落とし込んでいる。

    新聞は当時はゴロツキの集まりでエリート集団ではなかった。仕事は10のうち6か7でよい。清が最後の数行で死ぬのもリアリティのある構成。など、タメになる要素も数多くあった。

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    2022年05月17日
  • バカの壁

    購入済み

    読んで置くべき

    何故売れたのか納得する内容。
    語り口調で脳みそに素直に吸収される。
    本書を読めば今までの自分の考えが俯瞰では無かったと思わせる。

    #タメになる #深い

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    2022年05月12日
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力

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    ネタバレ

    成熟した大人とは共感すること
    やるきを引き出すための三つの要素
    →見通し目的使命感
    ネット社会の弊害
    →無言化、孤立化、実体験の減少
    死を悟ると子供は天使のようになる
    幼少期は外に出て体を動かすこと
    転ばぬ先の杖はしない

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    2022年04月23日
  • ヒトの壁(新潮新書)

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    養老先生の思考を辿ることができる本のひとつ。

    あんまり小難しい内容だって身構えなくても大丈夫。

    どこにいるどのような人間に対しても一定の理解をしていているように見えます。

    長く生きることでしか到達できない答えがあるんじゃないかって思えてくる。

    この人のようなものの考え方、感じ方ができるようになってみたい…そういう、なんだか不思議な魅力があります。

    静かにこちらに語りかけてくれるような文体で、尖りを感じない。

    ご本人も仰っているように、“常識的”な価値観…。

    そういうものを獲得した上で、犯人に伝わる形にすることの、どれだけ尊いことか。

    生き方とお手本になる、マイ・ベスト・エッセイ

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    2022年04月18日
  • 遺言。(新潮新書)

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    壁シリーズの第5段です。古本屋で見つけたので購入してみました。今どきの話題にふれつつ、愛猫まるをたまに登場させつつも、『バカの壁』と同じように、けっこう集中力と頭脳労働が求められる本です。「おじいちゃんの遺言かぁ、モー娘みたいにタイトルに「。」つけちゃって可愛い〜」なんてニヤニヤしながら読むと痛い目にあいます。さすが壁シリーズ。

    自分は建築について考察する部分で、けっこう腑に落ちました。空間を共有すると簡単にいうけれど、確かにそれぞれの体験は全然別だよなと。

    たとえば実家にしても、その家にいる感覚は、親と子ではまったく違うでしょう。自ら数十年ローンを組んで、日々苦労と充実感を重ねながら自分

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    2022年04月06日
  • ヒトの壁(新潮新書)

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    200ページ程度とそんなに長い書籍ではないけれど、幾分読むのに時間がかかった。

    気になるところでその都度立ち止まってゆっくりと咀嚼する必要があったからだ。

    物質と反物質的な考えが全ての物事に当てはめられるように思えた。

    意識化≒都市化 もう少し時間が必要

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    2022年03月28日
  • 唯脳論

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    養老先生の本は、この本から読み始めるのがオススメです。先生の書かれる本に通底する考え方、物の捉え方が書いてあります。

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    2022年03月27日