あらすじ
「本は読まなくてもいい」「効率は求めない」……。生徒との対話は、世間の常識を覆すことから始まった。人間が成熟するとはどういうことなのか? 他人の評価を気にせずに道を切り開く術とは? 漱石と「坊っちゃん」の姿を自身に重ねながら、養老流・人生の極意を伝授!
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Posted by ブクログ
夏目漱石は世間と自身のズレを描いた。大人になるとは、年齢や身長ではなく自分自身で考えるということ。坊っちゃんが大人になる過程を通してそれを小説に落とし込んでいる。
新聞は当時はゴロツキの集まりでエリート集団ではなかった。仕事は10のうち6か7でよい。清が最後の数行で死ぬのもリアリティのある構成。など、タメになる要素も数多くあった。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった。
『坊ちゃん』に限らず、読者の楽しみ方を学べるテキスト。でも全然テキスト感はなくめ、養老孟司先生のエッセイを読んでいる感じ。口語調だから、自分に話しかけてくれているような感覚になる。
夏目漱石の魅力も存分に紹介されていて、漱石の本を読破したくなった。
漱石にしろ、養老先生にしろ、知的な人の頭の中をのぞくのは面白い。
Posted by ブクログ
本ばっかり読んでるとだめだ。と本に言われた。
時間を支配されていると幸せじゃない、みたいなことが書いてあったが、たしかになと思った。今のソシャゲとかゲームは、ひたすらに時間を吸い取られていって、気づけば睡眠時間が削られてしまう。
時間を支配、、、は強い言い方だが、コントロールすること。
それと、インプットばかりするのではなく、アウトプットも大事にすること。
なにか感想を残しておこうと思ったのはこの本のおかげとも言える。
Posted by ブクログ
大人になるとは、どういうことなのか?。結局、それが「坊ちゃん」のモチーフだったのだなと思うのです。清の死とともに物語が終わるのが、いかにもと思えた。話しが横道にそれたまま脱線していく場面が多々見られ、何かよくわからなかった。少し期待外れ。