養老孟司のレビュー一覧

  • 子どもが心配 人として大事な三つの力
    成熟した大人とは共感すること
    やるきを引き出すための三つの要素
    →見通し目的使命感
    ネット社会の弊害
    →無言化、孤立化、実体験の減少
    死を悟ると子供は天使のようになる
    幼少期は外に出て体を動かすこと
    転ばぬ先の杖はしない

  • ひとはなぜ戦争をするのか
    今こそ読みたい一冊。
    この手紙から90年近くが経った今、科学は理系も文系もフロイトの時代と比べて遥かに進歩した。取り得る手法も多い。21世紀に生きる我々はこれまで軽視されてきた人文科学の叡智を結集させて乗り越えていきたい。全員がグレタに。
  • ヒトの壁(新潮新書)
    養老先生の思考を辿ることができる本のひとつ。

    あんまり小難しい内容だって身構えなくても大丈夫。

    どこにいるどのような人間に対しても一定の理解をしていているように見えます。

    長く生きることでしか到達できない答えがあるんじゃないかって思えてくる。

    この人のようなものの考え方、感じ方ができるように...続きを読む
  • ひとはなぜ戦争をするのか
    「判決に絶対的な権威があり、自らの決定を力ずくで押し通せる国際的な機関、その実現はまだまだおぼつかないものです」(pp. 12-13)と、アインシュタイン。ロシアとウクライナの戦争に際した国際連合をみても、やはりそのように思われる。国際的な機関によって平和を実現するにあたっては「各国が主権の一部を完...続きを読む
  • 遺言。(新潮新書)
    壁シリーズの第5段です。古本屋で見つけたので購入してみました。今どきの話題にふれつつ、愛猫まるをたまに登場させつつも、『バカの壁』と同じように、けっこう集中力と頭脳労働が求められる本です。「おじいちゃんの遺言かぁ、モー娘みたいにタイトルに「。」つけちゃって可愛い〜」なんてニヤニヤしながら読むと痛い目...続きを読む
  • ヒトの壁(新潮新書)
    200ページ程度とそんなに長い書籍ではないけれど、幾分読むのに時間がかかった。

    気になるところでその都度立ち止まってゆっくりと咀嚼する必要があったからだ。

    物質と反物質的な考えが全ての物事に当てはめられるように思えた。

    意識化≒都市化 もう少し時間が必要
  • 唯脳論
    養老先生の本は、この本から読み始めるのがオススメです。先生の書かれる本に通底する考え方、物の捉え方が書いてあります。
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力
    話題に上がる問題としては「少子化」「情報化社会」「ネット依存」「褒める教育の是非」「早期教育」などなど、目新しいことはあまりないですが、それぞれへの見解が非常に説得力があったり、切り込む視点が独特だったりして、大変面白かったです。
    養老孟司先生は『バカの壁』の中でも「絶対的なもの」や「不変のもの」が...続きを読む
  • ヒトの壁(新潮新書)

    バカの壁に続いて2冊目ですが

    昨年NewsPicksの動画に養老先生が出ていて、自分の半分くらいの年齢であるホリエモンや、その更に半分くらいの大学院生と共演されていたのだが、そんな若い人達の意見を素直に聞いている姿がとても印象的だった。
    少し厭世的な見方をしているのが思い込みや意固地にならずにいられてる理由なのかも知れない。
    ...続きを読む
  • ヒトの壁(新潮新書)
    養老孟司という人間について分かる。

    世間的に賢いとされる人間が、年老いて死期が近い今、人生を振り返りどう考えるか、死に対してどう思うか、今の世界に対して何を思うか、が記されている。

    読んでいる時、徒然草の冒頭、
    「徒然なるままにひぐらし〜」
    の一節が思い浮かんだ。

    言語化するに足りる知性、やる...続きを読む
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力
    大人も心配!そんな残像を残す内容。巷で語られているネットの弊害について、個人の取り組みが必要だなとあらためて考えさせられる(本書でネットについて触れていたわけではないが・・)。
  • 虫は人の鏡 擬態の解剖学
    「虫は人の鏡」、このタイトルの意味が、本を読んでわかった。虫を含めた自然は学びの宝庫。私の場合は植物を通して学び続けていきたい。

    〈本から〉
    擬態は情報系内部の現象

    われわれの網膜は三色原理だが、鳥は四色原理を使う

    ピカピカ光って飛んでいるホタルは、つまり雄である。雌はジッとしていて、雄が光っ...続きを読む
  • 虫は人の鏡 擬態の解剖学
    「虫は人の鏡」、このタイトルの意味が、本を読んでわかった。虫を含めた自然は学びの宝庫。私の場合は植物を通して学び続けていきたい。

    〈本から〉
    擬態は情報系内部の現象

    われわれの網膜は三色原理だが、鳥は四色原理を使う

    ピカピカ光って飛んでいるホタルは、つまり雄である。雌はジッとしていて、雄が光っ...続きを読む
  • 猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。
    この達観した感じがすごく好きです。
    まるとの付き合いや世の中の色んなことを、違う角度から見せてもらった気分です。
    「個性を伸ばせとおっしゃいますが」「役立たずでいいじゃない」が特に面白かったです。
  • ヒトの壁(新潮新書)
    『そのエネルギーがなぜ必要なのかというなら「意識という秩序活動」が要求するからである』―『1 人生は不要不急か』

    養老先生の著書の感想を書くのはいつも難しいけれど、今回は輪をかけて言葉が出てこない感がある。それは、いつにもましてここに書かれている事柄が人生観、いや死生観に基づくものだと感じるからな...続きを読む
  • 超バカの壁
    養老先生の考え方が書かれています。
    下記記憶に残ったものを抜粋しています。

    自分の好きな事を見つけようとするのは無理がある。社会で働くというのは、山を作るのではなく、空いている穴を埋める事だ。

    I≠私
    privacy(私情) とindividual(個人)
    という全く別の言葉が

    という漢字で...続きを読む
  • バカの壁

    コロナ禍で見えるバカの壁

    この本をコロナ禍で読むと興味深い。片や感染者数と現場の声を最優先とし、とにかく感染者数を抑えることを第一に考える医療業界(の業界団体)。片や社会や経済へのインパクトと天秤にとって対策を取れと主張する人たちもいる。
    私はどちらかというと後者だが、どっちのオピニオンリーダー達も『何でこんなことがわから...続きを読む
  • 無思想の発見
    読書開始日:2021年12月28日
    読書終了日:2021年12月30日
    要約
    日本は世界に珍しい「無思想という思想」がある国。世間、風土、思想は補完関係にあり、従来の日本は世間、風土が大きく、思想は小さくてもうまく回っていたが、西欧思想介入による個性尊重、意識尊重傾向が強まり、軋轢が生まれている。
    ...続きを読む
  • 虫とゴリラ
    動物としての人間、日本人を考えたときに、当たり前だけど現代社会はとても不自然で、その不自然が歪みを生んでいるのは、誰しも感じるところはあると思う。そして、そんなときに自然の中にいる動物や虫たちのような生き物、或いは田舎の生活などから学ぶことがたくさんあるのだなあ、と思わされる対談。学んだからといって...続きを読む
  • 虫とゴリラ
    動物としての人間、日本人を考えたときに、当たり前だけど現代社会はとても不自然で、その不自然が歪みを生んでいるのは、誰しも感じるところはあると思う。そして、そんなときに自然の中にいる動物や虫たちのような生き物、或いは田舎の生活などから学ぶことがたくさんあるのだなあ、と思わされる対談。学んだからといって...続きを読む