養老孟司のレビュー一覧
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「自分」の壁
著:養老 孟司
紙版
新潮新書 576
最初の主題はいわゆる「自分」という問題です。
残りはなんとなくそれにも絡んだ、さまざま話題です
気になったのは、以下です
・戦後、日本人は、「自分」を重要視する傾向が強くなりました
これは欧米からの影響によることころが大きいでしょう
その結果、個々人の「個性」「独創性」が大切だとさんざん言われるようになったのです
教育現場ではもちろんのこと、職場などでも「個性の発揮」を求める風潮が強くあります
・そんなものがどれだけ大切なのかは疑わしい。これまでにもそのことを繰り返し書いて、話してきました。
・個性は放っておいても誰にでもあ -
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【目次】
まえがき
人生
人は何のために生きるのか/生きているという話/死なないつもり/発見の眼 自分の発見/人生論/生きるとはどういうことか
環境
いのちの大切さ/水と虫/里地里山を想う/田舎暮らしの勧め/半農のすすめ/島の自然
思考
時空と納得/隣の芝生/科学とはなにか/自我と死/理想と現実/自然と人工/型と慣例/複雑ということ/四苦八苦/わかるとは、どういうことか/色即是空
脳・意識
情報と人間/儀式と情報/情報と誤解/意識の世界/論理と無意識/モノと情報/繰り返し/笑いの共通性
世間
東男と京女/江戸の政治/世界は一つでいいか/言葉とウソ/過去を問う/人を見る/典 -
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博識なお二人の対談。読み応えがあった。
割にさらっと読める感覚もある。
と言いながらじっくり用語を調べながら読んだが。。
目標をたてるというよりながされるように生きる。
それも素敵だし自然に近いと確かに思う。
ただ、楽に生きたいと思うが故に数学に逃げ、機械に逃げ、システムエンジニアになった自分からしたら耳が少し痛い…
なにを楽と捉えるか次第でもあるが。
家族至上主義なイタリアと、社会性、同調性などの方が重視される日本。考えてみたらそれらはかなり差があって、遺伝子的に組み込まれてるのかなとも感じる。
他にもなるほど、と感じるエピソードが多かった。 -
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養老孟司先生すごくまともな人だと尊敬します
言語化するのが難しい
なんかモヤモヤしているような事は
自然からどんどん離れて都市化しているこ事なんだろうなと読んでいて思うと、いろいろつじつまがあってくるので、ほんとにそうなんだと思いました
子どもは自然で、それを自然からどんどん遠のかせる事が大人になるということ
それはなんかいやだなぁ
自然に回帰したくなる気持ちは誰しも持っていると思うんだけど
社会が許さないというか営利目的(経済)で回っている世の中で抗うこともできずにいる自分にももどかしい
昭和30年代?1930年代?どっちだ?忘れたけど
その頃までは子どもの権利をしっかり守っていたと -
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説明して分かってもらいたい藻谷浩介と、聞かれれば自分の考えを話すことはできるけど自分からはあまり能動的に発信しない養老孟司の対談本。2038年の南海トラフ巨大地震の話、循環再生で自足する話、教育の話。どれも単独で完結する話ではなくて、互いに関連している。その根っこには日本人の特性みたいなものがあって、理論と実践、中枢と現場の間にはいつまで経ってもチグハグさが残っている。日本は一度ご破産にしないと変われない国だから、南海トラフ地震に来てもらって、ご破産にするしかない、という養老孟司がたどり着いた説は少し逆説的だけど、きっとそうなのだろう。自分で対応するしかないと考えよ、ということなんだろうな。と
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【養老孟司先生の、推理小説&ファンタジー論、とその他】
本とは、特にフィクションとは何か、読書するとは何か、そういったことを深く考えさせられるエッセイ集。
養老先生が、2000年ごろから2004年ごろに定期的に書かれていたものを収録してある。
一見どこに行きつくか分からないような話が、ちゃんと着地するところがすごいと思う。これは、一つ一つのエッセイも出し、このエッセイ集としても、どんどん考えが深まって、バラバラのエッセイの投稿も、なんだか一貫性をもって来るような、そんな感じ。
読み手によって、印象深い話はそれぞれと思うけれど、個人的にはファンタジーに対する考え方が面白かった。 -
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養老孟司の著書で、一冊の本として書かれたものの中では、いちばん最初に書かれた本。形態学が主題となっており、ふつうこうした専門分野について科学者に語らせると、門外漢には珍紛漢紛といったことになりかねないのがオチだが、そうした弊に陥らずに読者を惹きつけられる文章力は、さすがというほかない。それを可能にしているのがおそらく、人並み外れた読書量であろう。行間からその広範なバックグラウンドを感じる。終章はのちの『唯脳論』に結実する思考の萌芽が見られ、著者の理論形成を読み解く上でも見逃せない一冊。
なお、この本が書かれたとき、養老さんはすでに四十九歳、そこから『唯脳論』までにはさらに三年を要している。それ -
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第一次世界大戦終結後、あまりの惨事から、国際連盟が発足。
その国際連盟が、「ひとはなぜ戦争をするのか?」、を議論して欲しいと、物理学者のアインシュタインに依頼し、アインシュタインが依頼された議論をする、その相手に選んだのが心理学者のフロイトでした。
1932年にした2人の手紙のやり取りが、この本に収録されていて、読んでみたいと興味を持ち書籍を買ってみました。
今や、毎日毎日、テレビやニュースでは、「現在進行形の戦争」が日常的に報道されてて、余りにも目に入るので、その常態化に、何も感じなくなって麻痺している自分がいるのも怖いですが。
そんなマヒした自分自身に喝??を入れるべく、
「ひとは