養老孟司のレビュー一覧

  • 考える読書
    養老先生の書評かと思い、読み始めましたが立派なエッセイでした。それにしても先生は外国の本を沢山読んでおられます。さすがです!
  • ものがわかるということ
    養老さんはこれまでのベストセラー等で存じ上げていましたがきちんと本を読むのは今回が初めてでした。どこか難解な文章かなと少し身構えしていましたが縁側でお茶でも飲みながら養老さんが話してくれている。それもどこか理路整然ではなく思いつくままに。といった感じで読みやすさはあります。更に小分けされたひとつの文...続きを読む
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力
     養老先生と医師や学校長など4人の子どもと関わる仕事に従事されている方々との対談が纏められている。親は子どもの伴走者となり、子どもの好き・やりたいという気持ちを伸ばしてあげる存在でなくてはならない。この妊娠期間は体調が悪く、息子にはかなり我慢させていたので、産まれたらできるだけ公園行ったり望むことを...続きを読む
  • 日本の歪み
    歪みについての考察。さくさく議論が進むので読みやすかったです。

    西郷隆盛が日本の歪みを背負い、最期を迎えたという見方を興味深く読みました。

    また、「何歳の時に何を経験したかという心の地層としての世代論」という整理がおもしろく、これからの自分のものの見方に活用していこうと思いました。
  • 「自分」の壁
    体調が上向く布石となった価値ある本。自分なんて分からなくて当たり前との記述が目から鱗でした。
    『自分探しなんてムダなこと』
    『自分とは地図の中の矢印である』
    『自分以外の存在を意識せよ』
    本文中のこれらの意見に浸るうちに、脳みそが柔軟体操をしてるかのごとく、グニャっとして楽になります。
    養老孟司さん...続きを読む
  • バカの壁
    寝ている時間のことを気にかけていなかっただろと指摘されてハッとなった。
    意識中心、確かにその通りだ。
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    コロナ禍の数年前、未来がわからない時に書かれた文章を一応社会が再び動き出した時に読む。そこには色々な気づきがあると思いました。
  • 「自分」の壁
    養老孟司氏の本はサラッと読める。
    そして、「死」の壁等、他の本と内容が重複しているところもあり、私にとっては復習がてら丁度良い。

    日本では戦後「個性」「自己主張」という考え方が増幅した、というところはなるほどなと思った。
    細胞や細菌の話はすごく興味深く、自分という存在や意識というのはどこからくるの...続きを読む
  • バカの壁
    情報は不変のもので個人が変動するものという考え方はなかった。確かに昨日の自分と今日の自分が一緒ではないけどそこを区別し始めたらいろいろ困りそう。怒りやすいのは前頭葉の制御ができてないからってことは自分の前頭葉も機能してないのか。
  • 世間とズレちゃうのはしょうがない
    養老先生の”クモは好きじゃない”っていう告白にびっくり
    したのは私だけではなく伊集院さんもだった。
    昆虫が好きだからって全部好きっていうのは
    誤解だな。

    途中に入るイラストがほんわか可愛い。
    私が好きだったのは大学の非常階段を
    養老先生が棺を担いでワタワタ降りるシーン。

    その時はすごく大変な思い...続きを読む
  • ひとはなぜ戦争をするのか
    文化を発展させることで、戦争をなくせる、とフロイトが言っている。
    まだまだ発展が足りないということか?と思いました。
  • ひとはなぜ戦争をするのか
    世の中の大半は本当に重要なことを何ひとつ考えることなく(日々の瑣末なことすらも感じたり悩んだりするだけで「考えている」と錯覚するだけ)死んでいくから天才2人が代わりに丁寧に丁寧に順序立てて「なんで戦争すんのか、無くすとしたらそれは何によるのか」を書いて残してくれたもの?なのかしら。
    アインシュタイン...続きを読む
  • ヤマケイ文庫 養老先生と虫 ~役立たずでいいじゃない~
    養老先生の本の中でも、だいぶ気楽に読みやすい本だった。
    前半は養老先生の頭の中の考えが書き出されている感じで、良くも悪くも他の既刊本と似ている。
    後半のラオス虫採り編は、虫採りでテンションが上がってしまってるのが読み手にも伝わってきて楽しい。ゾウムシの好き過ぎる感じが溢れている。
    虫を捕まえて観察し...続きを読む
  • 老い方、死に方
    対談の中で、随所に養老先生の深い言葉、考え方が伺え、幸せな読書時間でした。先生ありがとうございます!長生きしてください!
  • 老い方、死に方
    歳をとって死んでいくことについて、ふだん漠然と感じ始めたことを、話しているくだりに出会った。
     養老氏と南直哉師というお坊さんの対談のところ。

    南 「死ぬ」ということを考えるとき、いま、一番ボピュラーで人気があるのあ、こちらの世界からあちらの世界に行くという考え方でしょうね。しかしそれは、ただの...続きを読む
  • バカの壁
    養老さんの"物がわかるということ"を読み、養老節にハマって読ませていただいた1冊。たまに難しい事が書いてあって、読んでるのに噛み砕けない状況が何度もありました。"物がわかる〜"の方が言ってることは同じでも、分かりやすかったです‼︎
    っていうので星4つ。でも読んでよかったです!
    養老さん、言ってること...続きを読む
  • 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)
    色んな話題に話が飛ぶように見えて、どの難しい話題でも一つ一つの言葉にしっかりした芯があるなぁと感じました。今までに培ってきた知識や経験、色々な人との付き合いがこのお二人を作り上げてこられたのだと。
    どんな難しい話題にもお互いについていけなくなることは全く無く、スゴい!のひと言でした。
    お二人の読書に...続きを読む
  • ヒトの壁(新潮新書)
     養老孟司さん、「バカの壁」は450万部超とか。軽度の肺気腫で糖尿病だけど、病院に行かないから健康だそうです。夜には死ぬという前提で毎日を始めている。「ヒトの壁」、2021.12発行。ウィルスにとっての人体は、ヒトにとっての地球以上になる。部分を見れば全体はぼける。ウィルス目線では、ヒトは大きすぎて...続きを読む
  • 死の壁
    人生の問題に正解はない、そもそも本に書いてあることを全部絶対正しいなんて思わないでくれ
    実際に、何でも、「調べればわかる」「見ればわかる」というようなことはありません
    ただし、人生でただ一つ確実なことがあります。人生の最終解答は、「死ぬこと」だということです。

    気になったことは、以下です。

    なぜ...続きを読む
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力
    子どもへの過剰な配慮は、かえって成長を阻害するだけ。
    この言葉に強く共感しました。今は学校でケガをするとちょっとしたケガでも問い合わせがくる。遊んでいてケガをするくらい、私たちが子どもの頃、よくあったし、子どもとはそういうもの。そういう経験を通して、「ケガをしない」体の動かし方、遊び方を知る。
    「自...続きを読む