養老孟司のレビュー一覧
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試し読み
Posted by ブクログ
すごく面白かったし、わかりやすかった。
識字障害(ディスクレシア)
文字を音声に変換する部分に問題がある。
英語は綴りと発音の関係が複雑なので、それが識字障害が多い原因と言われている
文系は物事を言葉で割り切るからデジタル、理系は論理で解明しようとするからアナログ
哲学的な議論はどこまで突き詰めていっても、普遍的な法則は導き出せないのでは。
→脳は人によって違うわけだから、ある人の考えはその人の脳でなければ納得できないのかもしれない
人と人との会話は9割9分「どう思いますか?」で成り立っている
世の中の人が「どう思いますか?」と尋ねるのは、疑問をぶつけて相手から答えを聞き出したい -
Posted by ブクログ
これを読んだのは、だいぶ若いときだった。だから、がんについてあまり考えたことがなかったし、非常につらい病気だと思っていた。でも、本書を読んで、考え方が変わった。
まず、日本にはモルヒネに対する強い偏見がある。モルヒネは血液中に入ると危険だが、口から飲む分には安全である。これでがんの苦しみのほとんどは軽減されるという。
また、がんは死ぬまでに時間がかかる病気である。だから、人生の整理ができる。がんで亡くなった樹木希林さんもこう語っている。
「ガンになって死ぬのが一番幸せだと思います。畳の上で死ねるし、用意ができます。片付けしてその準備ができるのは最高だと思っています。」
つまり、これからの課題は -
Posted by ブクログ
1990年代、アメリカでは「脳の10年(Decade of the Brain)」と言われた。しかし、同時期の日本はまだ「心の時代」だった。事件が起きればワイドショーで犯人の「心の闇」が語られ、エヴァンゲリオンが人気を呼び、大学の心理学科は10〜20倍の競争率だった。その頃に著者は、いち早く脳に着目していた。
しかし、この本は題名から想像されるような「脳がわかればすべてがわかる」という内容ではない。むしろ「人間は脳にわかることしかわからない」という限界について述べたと言ってもいい。つまり、人間は脳の中に閉じ込められている。
それはソフトだけでなくハードにおいても同じである。都会とは要する -
Posted by ブクログ
遠い国の物語やことばを読んでゐて、その隔たりを感じることがあつた。あるひは、遠い国であつても同じ様な精神の人間に出会つた時、もつと身近に知つてゐたのなら、話してみたいことがたくさんあつた、そんな風に感じることもあつた。それは時に限らず、時間も同じで。遠い忘れてしまふくらい昔のひとに感じる隔たりと、引き合ふ寄り添ふ力。
どこかで感じてゐただけで、このやうに考へ、ひとつの形にしないできてしまつた。考へ続け、それを何ものかで表現し続けるといふことに耳を塞ぎ、またもや与へられるだけで流され続けてきてしまつた。知りたくて知りたくてたまらない。もつとことばがほしい。
養老先生はいつも考へ続け、生きてゐるひ -
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現代の世の中で起きている様々な問題に対し、一つの補助線として意識(脳化、都市化、情報化)への過度な偏重を提示。
・人間と動物の違い。人間は意識、動物は感覚を重視する。ここから人間は感覚から入力に対し、意味を見出すようになった。
→意味のないものを排除する傾向が強まった(自然の排除。都市化)
・意識によって「同じ」を理解できるようになった。お金や数式、相手の心の理解などを生み出した。他方、感覚は「違い」を重視する。
・意識には科学的な定義はなく、脳によって支配されている。なのに意識は「自分が偉い!」と思ってしまう。
・少しでも意識から離れ、感覚に近いものを求める向きもあり、それが音楽やアート -
購入済み
話を聞きたい
世の中が何かおかしくなっていると思うこの頃。格差社会はもはや経済面だけじゃない、現代日本の厳しい現実。自分と他人、人間の本質と自分の煩雑な生活について考えてみる。人生の大先輩の思考に触れる一冊。
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Posted by ブクログ
新しい本と思ったが、以前出ていたものの復刊らしい。
最初の方は、「死」のとらえ方など、
すでに読んだ感のある内容だったけど、
学生運動にまつわる話が出てきたあたりから、
いろいろ刺激を受けつつ読んだ。
「変わらないもの」「変わるもの」の言葉の意味合いが、
文章の中で入れ替わっていくのに注意しつつ読み進む。
変わっていくのは自分。時勢によって変わっていく社会。
その中で変わらないものを追求するのが学問。
学問は役に立つ、結果がすぐ出る、個人の業績に繋がる、
ようなものではない。
問題の根本を考え反省しないでいるから、
戦時中と同じことが学生紛争の中で亡霊のようによみがえる。
「原理主義」な頭の人 -
Posted by ブクログ
昆虫を追って暮らす解剖学者と、黒姫の自然と共に生きる作家。現代の日本人が失ってしまった「身体感覚」の大切さを語る。
そもそも人間は体内にだって無数の細菌を飼っていて共存しているように、常に自然環境や他の生物と密接に生きているはずであるのに、そのつながりを否定してしまう「都会」という生活環境が、さまざまな問題を生んでいる。もちろんそのくらしは快適で、人間は危険や苦しみを避けてここに至ったのも事実なんだけれど、行き過ぎた都市化はやはり問題を生じている。
養老先生が提唱しているように「参勤交代」〜都市と田舎を強制的に行き来させるような施策も、意外に面白いのかも知れない。私自身、田舎暮らしにはおお -
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竹村公太郎氏との対談集で、久々に養老孟司氏の言説に触れ、読もうと思ったのがこの本。以前、読んでいたが、レビューを書いていなかったので、読みなおした。
内容は、
第1章 私的な私、公的な私
第2章 だれが自分を創るのか
第3章 われわれに思想はあるのか
第4章 無思想という思想
第5章 ゼロの発見
第6章 無思想の由来
第7章 モノと思想
第8章 気持ちはじかに伝わる
第9章 じゃあどうするのか
となっている。
解剖学者として、モノとしての人間の「脳」を観察してきた理系の思想分析のアプローチである。
しかしながら、古今東西の思想家・哲学家の造詣も深い。
そんな養老氏の論理的な「無思想の発見」。 -
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試し読み
Posted by ブクログ
ネタバレ非常に面白かった。
養老氏が若手理系識者4人と対談している本。
「理系と文系」と対比させて対談しているのはしょっぱなの森博嗣氏の対談。
あ~なるほどな~と思ったのは文系の方が理屈っぽい、それは言葉で割り切るからだという表現。氏が意図している所を完全に理解しているかどうかわからないが、理系の人が数字に拘るのはざっくり映像的にイメージしたいからイメージを共有させないと成り立たないというのが理系同士の会話。
続く藤井直敬氏はVRをやっている人。養老氏は多重構造で成り立っているこの世界を認知するためにはVR,SRというのは間違いなく人を進化させると語る。
次の鈴木健氏は複雑系の科学の専門家でありなが -
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ネタバレ「バカの壁」の作者 養老孟司さんと、
ご存知、宮崎アニメや「おくりびと」の作曲をした 久石譲さんが
耳、音、聴覚をキーワードに、語り合う対談です。
考えただけで、わくわくする方同士の対談!
いや~、一気に読んでしまいました。
「なぜ人は音楽で感動するのか」など
人間が音楽を美しいと感じるメカニズムについて徹底的に語り合っています。
久石さんが音楽について感じていることを語ると、それは人間の脳がこんな風に働くから
音に対してそう感じるんだね~と養老さんがメカニズムを解説する。
そして、最終的には聴覚の持つ神秘の力を問い正す。
面白くないわけがない!というのが感想です(笑)
例えば、映