養老孟司のレビュー一覧

  • ヒトの幸福とはなにか

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    養老孟司先生の語りは明瞭で
    好きだ。
    聡明な方はブレない。

    坦々と、私はこう感じて、考えて、こうやって生きてきたよ、と、さらりと語る。
    決して押し付けることがない。

    養老先生といえば、
    愛猫まるとの暮らしぶりも
    人気があった。(過去形なのは
    まるちゃんが虹の
    橋を渡ってしまったから)

    虫や動物に対する向き合い方が、
    潔いのだ。ベタベタした愛情ではなく、
    当たり前にあるがままを愛でる。

    迷ったり、ぐずぐず悩んだりしている自分がバカらしくなってくる。
    サバサバと
    え?悩むことに意味あるわけ?
    って先生に言われそうで。

    タイトルが
    人ではなく
    ヒトの幸福、となっているところ。
    養老先生の考え方が
    うまく表現されているな、と思う。

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    2025年02月05日
  • がんから始まる生き方

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    立場の違う3人(患者、医師からの患者、とりあえずの第三者)としての鼎談と、各々の考えを伝えた本。
    やっぱり、養老孟司先生はすごいなぁ
    ぶれない^ ^

    がんになって、多分今治療法に不安迷いがあるであろう友の力になれるかなと読んでみた。

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    2025年01月18日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    面白かった。虫の話から政治思想、社会の話まで。
    ヤマザキマリさんはパワーの余っているヒトらしい。日本は窮屈でしょうね。
    虫がいつから苦手になったのかなあ、と改めて思った。

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    2025年01月03日
  • 養老先生、がんになる

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    心筋梗塞とガン治療の話でしたが、まるの亡くなった後の活躍がすごくてびっくりしました。このまるのTシャツ欲しかったなぁ~と思いました。

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    2025年01月01日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    特に日本人は誰かに言語化してほしい、納得。直接伝えるのが苦手で、意見を言うと協調性がない、強いと思われる。誰かに整理してもらうことで自分の考えを昇華させる。でも目の前の問題は解決できてないかも。

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    2024年12月07日
  • まともバカ~そもそも始まりは頭の中

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    短編を詰め合わせた様な感じ。
    養老先生はほんとうに自然を愛されているのだな。

    都市化は人間の脳を取り出したもの。
    言われてみればそうだなと感じることばかり。
    私自身もど田舎から進学、就職でどんどん発展した都市に住むことになり、得体の知れない気持ち悪さを感じていたがそういうことなのかもしれない。
    理想だけで完結するものなんてない。
    言語化が難しい無意味なことこそが生き甲斐になるし楽しさを生むのだと思う。

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    2024年12月02日
  • 老人の知恵

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    めっちゃ朝生やん…
    機関銃のような田原さんに対して、養老先生の柳のような受け止め方は安定感バツグン。
    田原さんは心配性な探究者で、養老先生は頑固な自由人に見えたかな。なかなか面白いよ、この対談。

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    2024年11月17日
  • 養老先生、がんになる

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    養老先生の肺ガン闘病記。先生のお元気そうなお写真とマルの生前の写真が、寂しさを誘います。養老先生の自然体で優しい生き方に学んできました。一日でも元気で長生きしてほしいです。もし2025年の虫の日を迎えられたら、またお目にかかれますよね。

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    2024年11月10日
  • こどもを野に放て! AI時代に活きる知性の育て方

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    こういう自然の中での体験を多くの子どもにしてほしい。自然の中で身につく能力が社会の中での適応能力になるんだろなと思う。
    今からでも遅くない。私ももっと自然の中に出ようと思う。

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    2024年11月01日
  • 老いてはネコに従え

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    この対談を一語で表すなら、「豪放磊落」に尽きる。最近はコンプラなんとかのせいで配慮という名の忖度を強いられて、言いたいことも碌に言えやしない。そこへ行くとこのお二方はもはや恐いものなしなのか、何の気兼ねもない語らいというのは読んでいてじつに気分がいい。
    下重暁子さんといえば、『家族という病』(2015年)が話題になった。「家族」とくれば普通は「絆」だが、彼女にとってはそれが「病」になる。ところが、ほかの人にとっても案外そうだったのか、本が売れた。要は、みんな言いたくても言えなかったのだろう。養老さんの『バカの壁』が同じような側面を持っていたことは言うまでもない。
    下重さんはNHK、養老さんは東京大学に奉職しておられたが、こんな勤め先は懲り懲りといってお辞めになった。それ以来、媚びない、あるがまま、自然体、そんな生き方を貫いている。要するにネコだ。まさに『老いてはネコに従え』なのである。

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    2024年10月20日
  • 「他人」の壁

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    好きな人同志の対談だから絶対面白いと思ったら、やっぱり面白かった作品。

    妻でさえ一生理解できないは笑った。

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    2024年09月25日
  • 日本の歪み

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    日本の歪みは、明治維新後の急速な西洋化だけにあらず、日本人の国民性や言語に宿る意識、文化にもありそうだと思った。
    養老孟司氏の戦争から戦後に起きたさまざまな出来事への感想がサラッとしていて面白い。

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    2024年09月21日
  • 「身体」を忘れた日本人 JAPANESE, AND THE LOSS OF PHYSICAL SENSES

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    C・W・ニコルさんと養老孟子さんの対談の本だった。自然、森、第一次産業の重要性。自然の中で体を動かすことで、自分の体の動かし方を知ること。自然の中で過ごすによって、本当の生きる知恵をつけること。体を動かして、実際に経験すること。実体験の方が大切。
    建築を立てるのも、木そのものの特質に沿って切断したり、その木の特質に沿って、家を建てる。
    それにしても、C・W・ニコルさんは、とても興味深い人だ。ケルト系神道のクリスチャン?アラスカや北極やエチオピアでのフィールドワーク、面白い経験をしている人だ。
    養老さんによると、若い人は、田舎の田舎に行くと、年長者や年上がいないから、自分たちの好きなことができる。

    ・感覚は違いを識別するもの。
    ・ウェールズ語。
    ・日本語は感覚的。感情に近い。
    ・人間は状況の産物。
    ・いざという時に命をかける。養老さん曰く、戦後の日本の教育で一番抜けてしまったこと。
    ・同じ自分にこだわらない。

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    2024年09月20日
  • こう考えると、うまくいく。~脳化社会の歩き方~

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    人間は『人工身体』と『自然身体』の2つのからだを持っている。
    『ああすれば、こうなる』だけになった現代社会。

    上記2つの講演録を読み、我が身を考えると、なるほど!と感じる点がある。

    産まれて間もない子供は自然に近い存在で、ああすれば、こうなるの法則は成り立たない。
    現代の子育ては、核家族でワンオペである場合もある。本の中で、都市化された世の中では、(自然は排除される。)という話がある。子育ての煩わしさの根底にはその現実があるのではないかと感じた。勿論、全ての人が煩わしく思っているとは思わないが、人工(脳)であればあるほど、それが如実に現れているように思う。


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    2024年09月13日
  • 半分生きて、半分死んでいる

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    ネタバレ

    意識の世界、言葉の世界、頭の世界は本質でもなんでもないことについて。

    この世界に偏重している今日を冷静に指摘していて、

    今の主流とは一線を画していてやっぱとても参考になります。

    そして、簡単で短い言葉で、伝えられている。

    __ときには言葉を止めて、世界に直面してみたらどうか。

    言葉を決めれば、世界が決まる。そう思っているに違いない。そう思えるように、社会を作ってしまったのである。

    言葉で世界は動かない。

    __世界を意味で満たすことは、じつは恐ろしい社会を創り出すことなのである。

    __頭の中すぐに煮詰まる。意識は煮詰まるものなのである。

    __環境問題がおかしくなるのは、環境という「自分とは別」という文化を、自分なんてそもそもなかった社会にに持ち込んだのが根本だと思う。

    __認識は内容ではない。行為である。もっというなら、生き方である。

    __ソクラテスは本を書かなかった。書かれた言葉からは、それが発せられた具体的な状況が落ちてしまう。それを知っていたからであろう。

    「*技術*が*成功する*ためには、体面*よりも現実*が*優先されなければならない*、*何故なら自然*は*騙しおおせないからだ*」物理学者リチャード・*ファインマンの言葉が引用されているところでは、私は完全にこの穴に落ちているな、と思いました。*

    *現場でのプロジェクトが予定通りいかないとイラっとしてしまうところがあるのですが、物理的にできていないものはできていないわけで、概念として勝手に作った時間のほうに合わせたところでどうしようもないのに、これまでの時間などの人工的な概念への依存度合いが強すぎてか、言われてもそう簡単にはがれるものではないのかな。*

    単純化、シンプルにしたい!この衝動と、現実の複雑さと、どうバランスをとっていったらいいのか、まずは探りながら日々を送ります。

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    2024年09月09日
  • 養老孟司の大言論I 希望とは自分が変わること(新潮文庫)

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    養老先生はいつもいいこと言うなあと思う。教育は人を変えることで、今の情報化社会の情報は変わらないもの。難しかったけれど、面白くて、最後まで必死で読んだ。

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    2024年09月05日
  • こどもを野に放て! AI時代に活きる知性の育て方

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    ▼メモ(抜粋)
    ・P27:教養とは人の心がわかること。ただ人の心を一から十までわかろうとすると大変なことになります。わからない方があたりまえだと思う方が、人付き合いは楽ですよ。

    ・P102:哲学とは日常をきちんと考えることだ。

    ・P178:現代における最良の知恵は、「つくる」や「足す」ことよりも、「手放す」や「足るを知る」の方にこそあるのではないかと思います。

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    2024年08月26日
  • 養老孟司の人生論

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    世間と人生について考えていた。世間に合わせていると自分がなくなる感じがするが、そういうことかなと思った。「世間で生きる」ときと「自分流に生きる」ときとのはざまで揺れ動く養老先生の考えが聞けて、とても勉強になった。

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    2024年08月26日
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた

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    われことにおいて後悔せず
    わがことにおいて後悔せず
    のあたりのはなしが面白かった。

    わかり合えない人とのことで悩んでるところだったから、バカの壁も読んでみようかなと思った。
    医学の道の先輩としては賢すぎて…別次元だと思った。散歩しながら参考書読むってやり方まねしてみようかなぁ〜…。

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    2024年07月23日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    アインシュタインとフロイトという、海外に亡命したユダヤ人の二人がこうやって書簡をやりとりしていたことが驚き。

    1932年の出来事を調べてみる。世界恐慌の余波が残る。日本は和暦で昭和7年。五・一五事件で犬養毅が殺害される。ドイツはナチスが第一党になる。

    二人のやり取り、書いてある内容は、そこまで古さを感じさせない。

    アインシュタインからの、「人間を戦争というくびきから解き放つことはできるのか?」という問いかけから始まる。国連のような中立的な組織が介入して解決しなければならないだろうという持論とともに投げかける。国際連盟ウケを狙った感じもある。

    フロイトからの返信は、人間は歴史的に見ても利害の対立の解決には暴力が使われて来たことから話す。難しいところも多いが、以下要約。というか、私のメモ。

    社会が発展するにつれ、暴力の支配から法の支配へと変わっていく。法は一人の暴力に対して連帯した人たちの力で勝ち取ったもの。しかし、これに歯向かうものにはやはり暴力に訴える。そのうち共同体の中に他の人より優れた人が出てきてまた独裁的な状況が作られ、それを共同体が打ち負かすと言うことが繰り返される。

    過去の戦争には平和を目的としたものも多いことも事実。永遠の平和のために、戦争は不適切な方法とは言い切れない。しかし戦争しても永遠の平和は実現されていないのはなぜか?暴力で小さな集団を繋いでもその状態が長続きしないから。また大きな集団同士での戦争が始まるから。小さな戦争の頻度は下がっても、ひどい惨状を招く巨大な戦争が起きるようになった。

    皆が一致団結して中央集権的な権力を作り、利害の対立が起きたときにはこの権力に裁定を委ねるべき。ただ、条件が揃わなければならない。

    人間が自分の欲動をあますところなく理性コントロール下に置くことができれば人間の社会はいつまでも完全な一体化がされるかもしれないが、そんなことは無理。できたとしても時間がかかりすぎる。

    平和主義者はなぜ戦争に強い憤りを覚えるのか?戦争は自然世界の掟に即しており、生物学的なレベルでは健全であり、現実には避けがたいものなのに。

    文化の発展が、人間の心のあり方に変化を引き起こす事は明らか。ストレートな本能的な欲望に導かれることが少なくなる。文化が生み出す最も顕著な現象は2つ。1つは知性を強めること。力が増した知性は欲動をコントロールし始める。2つ目は攻撃本能を内に向けること。好都合な面も危険な面も含め、攻撃欲動が内に向かっていく。

    本の後ろ半分は養老孟司と斎藤環の解説。数十年前の書簡に対する現代的な解釈が面白い。

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    2024年07月21日