養老孟司のレビュー一覧

  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    自分の人生を計画したい人があまりにも多すぎると。そうではなく、人生はひとりでに「なる」のだということ。
    自己とははじめからあるものではなく、生きて行くうちにひとりでにできていくものなのだ。それをやる前からそれをすれば何を得られるのか、それは自分のためには必要かなど考えてしまうのは、現代病の一種だなと思う。
    自分の知りたいことだけを知りたい、ジャンルに括りたがって、自分のなかで簡潔に完結させたがる。予定調和な人生を望む・・。私含め現代人に当てはまることが多くて、どきっとさせられた。仕事だけでなく生活でも効率化を求めるあまり、人生も効率で考えるようになってしまっているのかな・・。
    自分の人生も思考

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    2024年02月04日
  • まともバカ~そもそも始まりは頭の中

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    自然から離れようとする、そして、離れた結果という根っこからの現代への警鐘。
    でも、僕はこの現代の波から外れるのが怖いんですよ。。。

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    2024年01月27日
  • 遺言。(新潮新書)

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    還元論的に意識を分解していけばそんなものは消える、私たちは意識という名の宗教徒なのかもしれないな
    あと「私の芸術に関する結論は簡単である。芸術はゼロと一の間に存在している。」が私の芸術に対する考え方で声出た、サグラダファミリアの設計士ガウディに通じるものがある、ガウディは人のゼロからの創造を否定している、すでに存在するものを発見しそこから出発するのが人の創作。おんなじこと言ってる!おもろ!

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    2024年01月26日
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力

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    対談のお相手が興味のある分野の方々だったので、あっという間に読み終えてしまった。
    タイトルにある“大事な三つの力”とは
    「認知機能」
    「共感する力」
    「自分の頭で考える人になる」
    のこと。
    各分野のエキスパートの皆さんからの示唆に富んだ内容だった。

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    2024年01月23日
  • 老いてはネコに従え

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    出版されたのが2023年の5月 2024年 1月1日の能登地震で被害に遭われた方々の事をを思えば「大地震を待つしか・・・」のあたりを読んでる時は複雑でした。
    後は面白く読ませていただきました

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    2024年01月21日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    アインシュタインとフロイトによる往復書簡および解説。
    今の日本は道徳の教育が足りてないのでは、と思う。。

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    2024年01月19日
  • ヤマケイ文庫 養老先生と虫 ~役立たずでいいじゃない~

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    虫好きで有名な養老さんのエッセイ。語り口から人柄が伝わってくる。そもそも虫に対峙したいのに、その時間を奪って執筆させることへの反感が微笑ましい。豊富な写真が収められていて、虫の不思議さやイメージを補ってくれる。虫好きの同好の士とのラオスでの採集の旅は現場を彷彿とさせる。藪から棒、ではないが、虫探しで藪をたたき、アシナガバチに刺された事件も、災難ではあるが、現地の人が巣の中にいる子を食べてしまうくだりには呆気に取られ、驚かされてしまう。現代は、何事にも理由を求めがちだが、理由がないものやその行為に価値観を与える考え方に、養老さんらしさがよく出ている。

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    2024年01月15日
  • まともバカ~そもそも始まりは頭の中

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    自然がなくなり、人工になり、自然なものを排除していく。不利益を被るのは自然である子供達だ。自然がないと言われて、読んでいくと確かにそうかもと思った。ああしたらこうなる世の中は不自然で窮屈だ。僕は常々窮屈だと感じていた正体の一部を見た気がして納得した

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    2024年01月14日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    アインシュタインが議論したいトピックを、フロイトを選んでやり取りをした手紙。この議論に関しては、今現在も状況は変わってないから、人における永遠のテーマなのだろう。

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    2023年12月30日
  • 「自分」の壁

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    確固たる「自分」というものはいるのか。


    そんなのはいないのではないか。


    というのが筆者の主張です。(養老氏は他の書籍でも同様のことを述べています)


    「自分」なんてない。自分は他者と社会と他の生物と地球と繋がっているし、変化しているんだ。


    大事なのは「人といかに違うか」ではなく、人と同じところを探すこと。世間と折り合いをつけて生きること。


    しかし、戦後、「私」「個性」「独創性」ということを求められてきてからおかしくなってきた。


    そのことを、世間との関わり、生物学としての面、江戸時代の日本などから説明しています。


    その他、


    政治に関わらない、世の中を変えようとしない

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    2023年12月25日
  • 日本の進む道 成長とは何だったのか

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    藻谷氏のデータに基づいた話に、養老氏がうなずきつつも、ところどころワンポイントで口をはさむような印象だったか。養老氏は、日本は大地震で御破算になった方がいいんじゃないか、という。でもそれってさぁ。内田氏が別の本で、維新とかグローバリスト系の人たちの目論見って、加速主義で破滅まで行こうとしている、みたいな話に近いものがあると思った。養老氏は話が面白いから、維新ほどに拒否感は感じていなかったんだけど、そういうところは、なんとも?なところ。

     あと印象に残っているのは、補助金だ、生活支援だといって、お金を刷ってお金をばらまいても、収支でみると市中に出回っているお金はずっと少ないという。みんな貯金に

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    2023年12月24日
  • 日本の歪み

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    養老孟司、茂木健一郎、東浩紀による鼎談。3人の議論は噛み合っているようで噛み合ってないような。東さんだけが何とか議論を前に進めようとしている感じだけど、養老さんは超然としていて受け流す感じ。自然のように捉える姿勢が徹底していて人為的なものに対する価値が著しく低いのだろう。
    このあたり、いまの新自由主義とリベラル的な価値観の狭間での行動の難しさを表現してしまっているような気がした。

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    2023年12月12日
  • 日本の歪み

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    東大卒3人による対談。時々小難しいことを言う笑。
    養老さんみたいに、あいつなら何言っても許される。その域に達したいもんです。
    だって日本に大地震がきて、復興するには中国の属国になるしかないなんて言ったら「炎上」間違いなし。

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    2023年12月09日
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた

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    本書は養老先生の初の自伝である。唐突だがこの本を読んで、木田元先生の『哲学は人生の役に立つのか』(PHP新書)という本を思い出した。題名だけを見ると哲学の有用性を説いた本のように思ってしまうが、内容は木田さんの自伝である。つまり、哲学が自分にどのように影響したかという視点から、ご自身の半生を語っている。
    この本も木田さんの本と似ている。たとえば『唯脳論』や『バカの壁』を書いたとき、養老先生の人生に何が起こったか。これまでもそうしたエピソードは断片的に語られることはあったが、本書ではそれが一冊の本にまとめられている。私自身、初めて知る内容もあった。
    ご存知のように養老先生は無類の読書好きで、本文

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    2023年12月02日
  • 日本の進む道 成長とは何だったのか

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    どういう経緯で、この二人が対談したのか、出版というのは面白いモノだ。
    第1章 経済と政治の戦い
    第2章 大地震に備える
    第3章 循環再生で自足する地域
    第4章 教育問題の奥へ
    第5章 日本人の生き方
    という章立てで、語りあっているのですが、藻谷さんが養老孟司さんに問いかけるというパターンが多かった。
    まぁとにかく、養老さんのうっちゃり方に彼なりの筋が一本通っていて、
    納得させられてしまいます。
    ヒトはヒト、自分が好きなように生きていくのがいいとこれからの人生の道筋がしっかり決まりました(笑)。

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    2023年11月29日
  • 日本の歪み

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    日本で生きるなかで「これって違うんじゃない?」と思うような違和感や歪みが、指摘・言語化されてるから読んでいてスッキリする。
    3者それぞれの思想や主張も強いが、客観的に見た意見もしっかり入ってるからバランスが良く読み易い。そして読み応えもある。
    議論の余地がある話題が多いからこそ、読みながら自分の意見を考えたり、思考を深めることが出来る、とても考えさせられる本。

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    2023年11月26日
  • 自分は死なないと思っているヒトへ

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    養老節炸裂!
    自然との向き合い方
    「手入れ」という考え

    自分は一般の家庭に比べて
    「死」が身近な環境で育った

    大正時代辺りの作家を読んで
    しっくりくる感じがしたけど
    その理由のひとつとして
    「死」が今より身近だった人達の
    作品だからなんだなと気づいた




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    2023年11月20日
  • 〈自分〉を知りたい君たちへ 読書の壁

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    講演会聞いて興味を持って養老孟司さんの本を読んでみようと
    色々なジャンルのオススメ本が書いてあってどれも視野が広くなりそうな感じで面白そう
    紹介された本を読んでいってみたい

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    2023年11月19日
  • 考える読書

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    養老先生の書評かと思い、読み始めましたが立派なエッセイでした。それにしても先生は外国の本を沢山読んでおられます。さすがです!

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    2023年11月15日
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力

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     養老先生と医師や学校長など4人の子どもと関わる仕事に従事されている方々との対談が纏められている。親は子どもの伴走者となり、子どもの好き・やりたいという気持ちを伸ばしてあげる存在でなくてはならない。この妊娠期間は体調が悪く、息子にはかなり我慢させていたので、産まれたらできるだけ公園行ったり望むことをさせてあげたいし、色んな体験をして欲しい。GIGAスクール構想はタブレット導入しただけでは?と想像しており、実態を知らないのでその辺りの知識も掘り下げてみたい。自由学園も気になる。

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    2023年10月31日