養老孟司のレビュー一覧

  • 「自分」の壁

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    本当に失礼なのだけど、私は養老さんのことを胡散臭いおじいさんだと思っていたので、この本をなかなか開けなかったんだけど、いざ読んでみたら自分の考えたこともなかった領域の話をしてもらえて面白かった。

    自死の軽視化と「親孝行」についてはすごく共感する部分もあったし、全体を通して、この先の人生を生きる上でのヒントが多くあった。

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    2023年02月07日
  • 養老孟司の人生論

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    この本は、昔『運のつき』という題名で、マガジンハウスから出た本です。久しぶりにこれを読んで、養老先生の人生観はどういうものか、それがしみじみわかった気がしました。
    養老先生のことを、論文も書かないし、「学問とは何か」「解剖とは何か」「言葉とは何か」みたいな抽象的な議論をしている人、というイメージを持つ人もいると思います。しかし、先生は戦争と大学紛争を通っている。東大の助手時代に、「この非常時に暢気に研究とは何事か」と、学生が乗り込んできた。
    本書の表現を借りれば、戦争でも兵隊は飯を食わなくちゃならない。「戦争か、飯か」、先生はぎりぎり飯をとった。ノーベル賞もらうのも立派な研究かもしれない。しか

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    2023年02月05日
  • からだを読む

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    高校生物や医学系の解剖学の基礎知識程度が無いと読解するのに少し何がありそうな気もする。
    予備知識のない人が咽頭だの腹膜だの門脈だのと言われて、簡単な説明だけでその場所や働きをすぐにイメージできるだろうか?

    ある程度、解剖学や生理学や生物学の知識があり、それらについて少なからず疑問を持っている人にとっては、なるほど、と思う考察があるのではないかと思う。

    予備知識のない人は、知らない名前が出てきたらスマホなどで調べながら場所や形や働きを確認しながらゆっくり読むとよいだろう。

    現代人はほとんど性と金という狂気に冒されているので、純粋な知性に触れることで洗心できるのではないだろうか。

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    2023年02月02日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    虫は正直苦手だけど、虫を通じて色んな世界が垣間見れた本だった。
    マリさんが暮らしてきたイタリアやイスラエル、アメリカやキューバでの文化や思考、価値観の違いから、日本を地球を俯瞰できたような気になった。
    養老先生の虫屋と医者、科学者としての目線も、奥が深くとても勉強になった。
    面白い対談だった。

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    2023年01月26日
  • 科学のカタチ

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    ネタバレ

     幼虫・蛹・成虫、完全変態の謎。ホント不思議です! 幼虫の段階で一度死んで、どろどろに溶ける。成虫になるもとの細胞が、溶けた培養液を栄養にして育っていく。幼虫は栄養体で、成虫は生殖体ともいう。養老孟司&宮崎徹「科学のカタチ」、2022.8発行。お二人とも新型コロナワクチンの有効性については、よくわからないところがあると。心理的な面も大きい。ものすごく壮大な実験をしているようなもの。AIMで猫の健康や治療を研究されてる宮崎さん。「猫が30歳まで生きる日」の早期実現を期待しています!

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    2023年01月13日
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力

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    著者が4人の識者と子育てや教育について語り合う

    いろいろな面から子育てや教育について考えることができた
    対談相手や、話の中で出てきた人たちの著書も読んでみたくなった

    子育てや教育は「こうやってあげれば、こうなる」という風に最初から答えがわかるものでもないし、簡単に答えが出るものでもない。

    子どもを授かってすぐから「正しい子育て」を探し始めた。自分のやり方や考え方は正しいのか気になって仕方がなかった。
    ある日、外遊びから帰って、嫌がる子どもに手を洗わせようと必死の私
    「別にええんちゃう?そんなに嫌なら洗わんでも」
    母の言葉に、私はふっと我に返った
    それから、意識して「まあ、ええか」って思う

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    2023年01月11日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    ■ Before(本の選定理由)
    一体どんな組合せの2人なのだろう。共通点が無いように感じる。タイトルに惹かれて読んでみる。

    ■ 気づき
    まさか昆虫愛が2人の共通点。本のタイトルはきっと後付けで、プチ詐欺かなとも思う。前半は虫と、2人の周辺の人の話。後半は、コロナ禍もあって人類・民族というか、文化人類学?のような印象をもった。

    ■ Todo
    日本人は自己を表現するトレーニングを受けていないこともあり、自分の気持ちを代弁してくれる誰か・何か(書物)をいつも探している、はドキッとした。

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    2023年01月05日
  • 〈自分〉を知りたい君たちへ 読書の壁

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    この本は書評だが、「へぇ、面白そう!読んでみたい!」と思わせるような書評ではない。養老先生がどんな本を、どんなふうに読むのか、つまり、養老孟司という人の脳を読むための本である。

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    2023年01月01日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    オーディブルで聞いた

    2人に共通する昆虫の話が中心。それを通した世の中の見方が、書いてあった。
    私が常識と思ってた事と真逆の事が多く勉強になった。
    日本と海外の差など知識が多岐に渡り、付いていけてない所もあったので、時間を置いて読んでみたいなと思う。
    印象に残ったのは、
    •日本人は言語化能力が低いから本など活字に答えを求めている。という考察

    •新型コロナのワクチンは全く新しい技術(mRNA)が薬に使われて、短期的な副作用は無いと証明されたが、長期的には判らない。でも長期的な副作用出ても自分は死んでるからと養老さんの意見
    また、この技術を使えばデザイナーベイビー的に好きに遺伝子を書き換えら

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    2023年01月01日
  • 死の壁

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     『死の壁』から読んでしまった。バカだな。『バカの壁』から先に読むべきだ。
     語りおろしなので読みやすい。ただ、当時のビビッドな話題に触れている部分は今から読むと懐かしい。
     第1章「なぜ人を殺してはいけないのか」。巷間よく語られる問題に明解な答えを出したと思う。
     「一人称の死体」「二人称の死体」「三人称の死体」という類別は、長年解剖に携わった著者ならではの視点だろう。

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    2022年12月17日
  • 老人の壁

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    ネタバレ

     人間、ヘビ嫌いかクモ嫌いかのどっちか。そうなんですかw。私はヘビ嫌いです。そして、確かにクモは大丈夫です。タイトルに関係ない話ですが。養老孟司&南伸坊「老人の壁」、2016.3発行。気付きの点は: ①老人(人間)の生き方というのは、60歳を過ぎたらバラバラ ②死というのは「親しい人の死」に決まっていて、自分とアカの他人の死は、自分にかかわってこない ③健康な間だけ、生きてりゃいいんです ④よく考えたら、お金ってそんなにいらない。年寄りは勿論、若い人でも。

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    2022年12月16日
  • 猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    養老孟司さんの作品で初めて読んだ本。内容の把握が難しいところもあったけど、面白いところもあった。動物からみる「感覚的」な話が良かった。
    例えば、a=b、b=aというと、人間は当然aとbは全く同じという「意味付け」をする。しかし、動物は視覚的に捉えるので、両者を全く別のものに見ている。もっとわかりやすくいうと、リンゴが100個あったとすると、人間はリンゴという一つのカテゴリーに入れるが、動物からみると1個1個違うものと認識する。

    猫ちゃんの「まる」がとにかく可愛いかった。癒された。

    印象に残った言葉
    ●違いがわかるようになること、それは発見。同時に「自分が変わる」ということ。
    ●自分が変わる

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    2023年04月27日
  • ヒトの壁(新潮新書)

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    先生が医者嫌いというのは以前から知っていたが、では“なぜ医者嫌いなのか?”とそれによってどういった先生に不都合があるからなのかを本書で知ることが出来て面白かった。
    正直その内容については個人的に衝撃を受けるくらい納得させられた。
    自分もそうだからという思いが強いからなのだと思う。

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    2022年11月23日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    ネタバレ

    アインシュタインとフロイトの書簡による対話(解説:養老孟司、斎藤環)。「人間から攻撃的な性質を取り除くのは、できそうもない」という意見は確かになと思う。場の空気を読むことも、同調圧力として誰かを攻撃することはあるはずで、「人と人のあいだの利害の対立、これは基本的に暴力によって解決されるもの」という言葉が重く響いた。弁論は「法による支配」下での攻撃になるし、常に何かしらの暴力は付きまとう。

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    2022年11月22日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    言語化してほしくて本を読むというところ、しっくりきました。養老先生ご紹介の『心臓を貫かれて』、面白そうなので読みます。

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    2022年10月28日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    猫好きさん、集まれ〜 って本!

    猫との付き合い方はそれぞれ違っていても
    溢れるほどの愛は皆んな同じ。

    猫って、
    そこにいるだけでいいんだよ。
    くっつき過ぎず、離れ過ぎずの距離もたまらない。

    そう思っている自分は
    柚月裕子氏に一番共感する。
    と、言うことは、、
    自分は「二割の人」かな…
    もっと、彼女の本を読んでみたいと思う。

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    2022年10月17日
  • 養老先生、病院へ行く

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    読んだときちょうど入院中で、手術後だったのでなんとなく読み進めていたけど、
    楽しかった。難しいことなんてなんにも書いてなくて楽しい内容だった。

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    2022年10月14日
  • 死の壁

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    一人称の死体・二人称の死体・三人称の死体。一人称の死体は自身では観測できないのだから、考えても仕方ない。死は人生の終着駅でありながら、意識しにくいのはそういう事なのかなと思った。死を考慮していない構造の話はとても興味深かった。分かっているつもりでも理解ができていないから起こり得るのだろうなと。また人を殺してはいけない理由に「同じ生命を作ることができないから」と語られていることや、「どうせ死ぬんだから慌てるんじゃねえ」という言葉に、どこか響いた感覚をかんじた。

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    2022年10月06日
  • 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)

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    碩学の大巨匠のお二人が
    あっちやこっちへと
    放談しながら
    きちんと 的を得たところに
    着地するのは 流石です

    最後の方で
    養老さんが
    ー若い時は「自分が」というものが大きかった。でも、  年を取ってくると、だんだん「自分」が小さくなって、相対的に「周り」が大きくなってくる。
    それにこたえて、
    池田さんが
    ー「世のため、人のため」にならない年寄りが多いけどな。年を取っても、いつまでも自分、じぶんというやつが。

    と返しておられる部分がありますが
    いゃあ ほんとに おしゃる通り
    と 思うことが多いので…

    いやはや
    かなり 爽快な読後感であります

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    2022年10月04日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    養老先生は、もちろんヤマザキマリさんの博識に驚いた。虫に関する知識の部分は、さらっと読んだが、後半コロナ禍の社会を追求する対話の部分は、二人ともあっさりと結論づけてくれるので、わかりやすかった。モヤモヤしているところを一言で表現してくれるので妙に納得してしまった。

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    2022年10月04日