養老孟司のレビュー一覧

  • 老人の壁

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    ネタバレ

     人間、ヘビ嫌いかクモ嫌いかのどっちか。そうなんですかw。私はヘビ嫌いです。そして、確かにクモは大丈夫です。タイトルに関係ない話ですが。養老孟司&南伸坊「老人の壁」、2016.3発行。気付きの点は: ①老人(人間)の生き方というのは、60歳を過ぎたらバラバラ ②死というのは「親しい人の死」に決まっていて、自分とアカの他人の死は、自分にかかわってこない ③健康な間だけ、生きてりゃいいんです ④よく考えたら、お金ってそんなにいらない。年寄りは勿論、若い人でも。

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    2022年12月16日
  • 猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    養老孟司さんの作品で初めて読んだ本。内容の把握が難しいところもあったけど、面白いところもあった。動物からみる「感覚的」な話が良かった。
    例えば、a=b、b=aというと、人間は当然aとbは全く同じという「意味付け」をする。しかし、動物は視覚的に捉えるので、両者を全く別のものに見ている。もっとわかりやすくいうと、リンゴが100個あったとすると、人間はリンゴという一つのカテゴリーに入れるが、動物からみると1個1個違うものと認識する。

    猫ちゃんの「まる」がとにかく可愛いかった。癒された。

    印象に残った言葉
    ●違いがわかるようになること、それは発見。同時に「自分が変わる」ということ。
    ●自分が変わる

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    2023年04月27日
  • ヒトの壁(新潮新書)

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    先生が医者嫌いというのは以前から知っていたが、では“なぜ医者嫌いなのか?”とそれによってどういった先生に不都合があるからなのかを本書で知ることが出来て面白かった。
    正直その内容については個人的に衝撃を受けるくらい納得させられた。
    自分もそうだからという思いが強いからなのだと思う。

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    2022年11月23日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    ネタバレ

    アインシュタインとフロイトの書簡による対話(解説:養老孟司、斎藤環)。「人間から攻撃的な性質を取り除くのは、できそうもない」という意見は確かになと思う。場の空気を読むことも、同調圧力として誰かを攻撃することはあるはずで、「人と人のあいだの利害の対立、これは基本的に暴力によって解決されるもの」という言葉が重く響いた。弁論は「法による支配」下での攻撃になるし、常に何かしらの暴力は付きまとう。

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    2022年11月22日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    言語化してほしくて本を読むというところ、しっくりきました。養老先生ご紹介の『心臓を貫かれて』、面白そうなので読みます。

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    2022年10月28日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    猫好きさん、集まれ〜 って本!

    猫との付き合い方はそれぞれ違っていても
    溢れるほどの愛は皆んな同じ。

    猫って、
    そこにいるだけでいいんだよ。
    くっつき過ぎず、離れ過ぎずの距離もたまらない。

    そう思っている自分は
    柚月裕子氏に一番共感する。
    と、言うことは、、
    自分は「二割の人」かな…
    もっと、彼女の本を読んでみたいと思う。

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    2022年10月17日
  • 養老先生、病院へ行く

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    読んだときちょうど入院中で、手術後だったのでなんとなく読み進めていたけど、
    楽しかった。難しいことなんてなんにも書いてなくて楽しい内容だった。

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    2022年10月14日
  • 死の壁

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    一人称の死体・二人称の死体・三人称の死体。一人称の死体は自身では観測できないのだから、考えても仕方ない。死は人生の終着駅でありながら、意識しにくいのはそういう事なのかなと思った。死を考慮していない構造の話はとても興味深かった。分かっているつもりでも理解ができていないから起こり得るのだろうなと。また人を殺してはいけない理由に「同じ生命を作ることができないから」と語られていることや、「どうせ死ぬんだから慌てるんじゃねえ」という言葉に、どこか響いた感覚をかんじた。

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    2022年10月06日
  • 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)

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    碩学の大巨匠のお二人が
    あっちやこっちへと
    放談しながら
    きちんと 的を得たところに
    着地するのは 流石です

    最後の方で
    養老さんが
    ー若い時は「自分が」というものが大きかった。でも、  年を取ってくると、だんだん「自分」が小さくなって、相対的に「周り」が大きくなってくる。
    それにこたえて、
    池田さんが
    ー「世のため、人のため」にならない年寄りが多いけどな。年を取っても、いつまでも自分、じぶんというやつが。

    と返しておられる部分がありますが
    いゃあ ほんとに おしゃる通り
    と 思うことが多いので…

    いやはや
    かなり 爽快な読後感であります

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    2022年10月04日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    養老先生は、もちろんヤマザキマリさんの博識に驚いた。虫に関する知識の部分は、さらっと読んだが、後半コロナ禍の社会を追求する対話の部分は、二人ともあっさりと結論づけてくれるので、わかりやすかった。モヤモヤしているところを一言で表現してくれるので妙に納得してしまった。

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    2022年10月04日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    人間を戦争というくびきから解き放つことができるのか?

    いままさにロシア プーチンの世界に対して
    感慨深い…

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    2022年10月02日
  • ヒトの壁(新潮新書)

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    『養老先生ときどきまる』から養老孟司ワールドに入った自分などは「骨つぼをたたいてる」で泣くしかありませんでした。帯にも、最後のページにもまると養老先生の仲睦まじいツーショットがあって、喪失感がおし寄せてくるようでした。病気とコロナとペットロスでだいぶ打ちのめされていらっしゃるように感じました。

    たくさんの思い出話、社会のこと、戦争のこと、家族のこと、自分のこと、まるのこと。科学者の立場から世相を問いただしてきた壁シリーズとは、結局、養老先生の私小説だったのではないかと思わずにはいられない内容です。自分は一方的に先生の本を読んでるだけの赤の他人ですが、はやく虫取り旅行などして元気になってほしい

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    2022年09月30日
  • 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)

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    すごく頭の良い2人が色々な分野の話をしているので、内容をよくよく考えて理解しながら読んでいたら長くかかってしまいました。養老先生も池田先生もとても面白い考え方をするんだなぁ…と思いました。かなり様々なことに参考になる本でした。

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    2022年09月20日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    もの書く人のかたわらには、いつも猫がいたを読みました。

    NHKのネコメンタリーという番組のスピンアウト本で、6人の作家と飼っている愛猫たちについてのインタビューと猫を題材とした短編が収録されています。
    また、それぞれの飼い猫の写真が満載でした。

    私も家で猫を飼っているので共感する部分もあり面白く読みました。

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    2022年09月12日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    ロシアのウクライナ侵攻。。。
    今、読む本。

    必要不可欠な文化が世界に広がれば、本当に戦争はなくなるだろか。

    【文化の発展が人間に押しつけた心の在り方によって我々は戦争に対して単なる知性・感情といったレベルではなく生理的なレベルで拒絶するようになる】
    だとしたら、文化広がりますように。
    平和主義、広がります様に。

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    2022年09月07日
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 養老孟司 特別授業『坊っちゃん』

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    本ばっかり読んでるとだめだ。と本に言われた。

    時間を支配されていると幸せじゃない、みたいなことが書いてあったが、たしかになと思った。今のソシャゲとかゲームは、ひたすらに時間を吸い取られていって、気づけば睡眠時間が削られてしまう。
    時間を支配、、、は強い言い方だが、コントロールすること。

    それと、インプットばかりするのではなく、アウトプットも大事にすること。
    なにか感想を残しておこうと思ったのはこの本のおかげとも言える。

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    2022年08月21日
  • ヒトの見方

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    解剖学者としての著者がさまざまな機会に発表したエッセイをまとめた本です。

    著者は、『唯脳論』(1998年、ちくま学芸文庫)や『バカの壁』(2003年、新潮新書)といった著作で、独創的なものの見かたを示し、多くの読者を獲得しましたが、その出発点となった思索が随所にうかがえるという点でも、興味深い本だと思います。

    著者は「物の見方」について、「その叙述の内容そのもの」と、「その叙述が、ある状況で、ある人によって、どういうふうにか、なされたということ」という二つのとらえかたがあるといいます。このことが、形式と内容と言い換えられ、その後著者の独創的な思想へと展開していくことになるのですが、本書では

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    2022年08月17日
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力

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    子どもたちの為に本当に必要なこととはなんなのか。
    それを各々に追究した識者たちの対談です。
    システム化に偏りがちな世の中では、子ども達が自分で気づき、考え、行動する能力を摘み取ってしまう場面が多く、私自身育児の中でそういう傾向に傾いていることが多いと反省しました。
    できる範囲で自然に触れさせ、さまざまなものに触れあわせ、失敗も成功もたくさん経験して、人生に熱中して欲しいと思いました。
    そして子どもたちへの環境を整えてあげることの重要性を再確認しました。
    適度なストレス、あらゆることにチャレンジする機会、そして子どもが安心できる居場所として揺らがずに在ること。
    親としてできることはささやかに環境

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    2022年08月14日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    おもしろい
    この複雑な地球という惑星で暮らすには、複雑なことや難しいことを「どうすれば分かるか」ではなく「複雑で分からない」と言えることなんだと思う

    巷に溢れてる”個人の能力をいかに上げるか”という言説ではなく。

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    2022年08月14日
  • 死の壁

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    感想
    死は平等に訪れる。それは必然であり恐怖に慄く必要もない。だが安らかな死も人間が創った概念。死を厳然なものとして受け入れる心の準備ができた。

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    2022年07月25日